今年の3月末にぶろぐを抹消させられたので、4~5月の出来事も書いています。
この魚はバケスミクイウオという魚である。深海から中層を泳ぎ回る魚だ。
スミクイウオの類については最近、「スミクイウオ科」という独自の科にしていることもあるが、アカムツなどとの関係が気になる。正直まだ科ではなく亜科までにとどめておくべきではなかろうかと思う。
バケスミクイウオの臀鰭棘は3本とされていることが多いが、本種は幼魚のうちは棘の発達が悪く、2本であるらしい。そのため稚魚はほかのヒメスミクイウオ属との区別が難しいことがあるようだ。ヒメスミクイウオ属は従来はスミクイウオ属の中に入れられていたが、日本産種ではスミクイウオ以外のすべての種がヒメスミクイウオ属に移っていった。さらに2種が日本から記録され、ノコバスミクイウオも学名が変更になっている。
この仲間は非常に鱗がはがれやすい。このように底曳網で漁獲されたものでは鱗がほとんどすべて剥がれた状態で上がってくる。今回の個体は「深海魚のたび」さんに見て頂いた。また、沼津市戸田 青山沙織さんの「ヘンテコ深海魚便」の中に入っていた個体である。お二人とも、ありがとうございました。
いまから10年以上前で、魚の知識も全くなく、貴重な個体だとわからず、写真を数枚撮って終わりにしてしまいました。
今思えばもったいなかったなぁと思います。
多分ウロコがついている写真はほとんど撮れないはずだから、相当貴重な写真になったはずです。
その写真もどこに行ったか???
残念…
色彩も2色に分かれるものもいるらしく鱗がついている個体が見たいところです。