フィリピン魚はネタ不足?いえ、諸事情により2連続の同科魚類です。ということで今日もイットウダイ科の魚です。
今回はアカマツカサ亜科のツマグロマツカサMyripristis adusta Bleekerです。
ツマグロマツカサはアカマツカサ属の魚です。アカマツカサ属は日本から少なくとも14種が知られています。本種の特徴は有孔側線鱗数が27前後と少ないこと、背鰭・臀鰭・尾鰭のそれぞれの縁辺が黒いこと、などがあげられます。
アカマツカサの仲間は本州から九州ではキビレマツカサやナミマツカサなどが釣れるようですが、これらの種の体は鮮やかな赤色、ですからこのような紫色のアカマツカサ属魚類はなかなかイメージわきにくいと思われます。分布は奄美諸島以南、インド・西太平洋のサンゴ礁などにすみます。本種と名前がよく似たクロオビマツカサは静岡県や高知県などに分布することが確認され、私も高知県で釣ったことがあります。ただしこの種はみたことがありません。
水中写真では緑色がかかり、この写真の個体と同じ種とは思えないほどきれいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます