カワビシャ科のカワビシャ。カワビシャ科は13種いて、本種に似た体高が高くて鰭も高いのは4種くらいいる。日本ではそのような種はカワビシャとテングダイの2種がいる。ツボダイとクサカリツボダイは体高が低い。
カワビシャといえばでっかい臀鰭鰭が特徴だが、この個体は胸鰭の部分に違和感がある。片方の鰭がないのだ。若干骨が露出しているので、なにかの理由でもぎ取られたのかもしれない。鰓蓋のところに穴が開いているが、耳石の安否も気になるところ。
この魚を紹介するのも9年ぶりくらいだろうか。その時はテングダイを紹介した「ついで」感が強い。だからカワビシャメインで紹介するのは2009年以来となる。2009年5月に宇和海の底曳網で漁獲されたものである。あの時は標本にしたと思うので食べていなかったはず。ということで今回は食してみた。刺身は本当に美味しかった。ただし骨が硬く、頭部は古代魚の風格をしており、さばくのが難しい。
今回の魚は、長崎県 印束商店の石田拓治さんより。いつもありがとうございます。
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