アジア語楽紀行~旅する広東語~のテキストで、ng-で始まる音について「鼻にかかった鼻濁音のガ行音ですが、カナでは書き表しにくく、また香港ではこの子音を落として発音する人もかなりいるので、カナ表記では初めから落として書いています」となっている。たしかに、若い世代ほど「我」[ngo]を[o]、「安全」[ngon chyun]を[on chyun]と発音する傾向にあって、私も若ぶりたいとき使ったりした(笑) それでも、アナウンサーなどはまだng-を落として発音することはあまりないし、ポップスの歌手も歌の中ではきちんと発音している。正式な発音になるには、まだ少しかかると思う。
「鼻濁音のガ行音がカナでは書き表しにくい」と出ていたが、ふと思ったのは、最近の日本人は鼻濁音ができない、苦手な人が増えてるのでは?ということ。広東語では[ga](日本語のガとカの間くらい)と[nga](鼻濁音のガ)は、違う音だしもちろん違う単語になるので、広東語教室でも区別するように教わる。でも、鼻濁音のほうなのにうっかり濁音で発音してしまう人をときどき見かける。まあ、日本語で鼻濁音は一般に語頭に出てこないので、「我係~」[ngo hai~]といきなり鼻濁音を出すのはちょっと練習が必要だけど。。。
私は関東育ちなので、「ん」の後(「考える」の「が」など)や助詞の「が」は自然に鼻濁音になる。逆に濁音で発音しようと思ったら意識しないとできない。一方、西日本ではほとんど鼻濁音を使わない地方も多いと聞く。四国の出身の人が上京した時、鼻濁音を使う東京の男性が「ものすごく軟弱に見えた」と書いているのを読んで、なるほど~と思った。
日常の会話ではどっちでも全然問題ないことなので、気にすることは何もないのだが、私が少し気になるのは、歌手や俳優にこの違いに無頓着な人がいることだ。曲調や歌詞、役柄やセリフの内容によっては、濁音の「が」では興ざめになってしまう。優しいバラードで「君が~♪」と歌う「が」とか、貴族の奥様が「では私が」と言う「が」とか、できたら使い分けてほしい。表現を生業とする人には、少なくとも意識はしていてほしいと思うのは、贅沢かしらん?
「鼻濁音のガ行音がカナでは書き表しにくい」と出ていたが、ふと思ったのは、最近の日本人は鼻濁音ができない、苦手な人が増えてるのでは?ということ。広東語では[ga](日本語のガとカの間くらい)と[nga](鼻濁音のガ)は、違う音だしもちろん違う単語になるので、広東語教室でも区別するように教わる。でも、鼻濁音のほうなのにうっかり濁音で発音してしまう人をときどき見かける。まあ、日本語で鼻濁音は一般に語頭に出てこないので、「我係~」[ngo hai~]といきなり鼻濁音を出すのはちょっと練習が必要だけど。。。
私は関東育ちなので、「ん」の後(「考える」の「が」など)や助詞の「が」は自然に鼻濁音になる。逆に濁音で発音しようと思ったら意識しないとできない。一方、西日本ではほとんど鼻濁音を使わない地方も多いと聞く。四国の出身の人が上京した時、鼻濁音を使う東京の男性が「ものすごく軟弱に見えた」と書いているのを読んで、なるほど~と思った。
日常の会話ではどっちでも全然問題ないことなので、気にすることは何もないのだが、私が少し気になるのは、歌手や俳優にこの違いに無頓着な人がいることだ。曲調や歌詞、役柄やセリフの内容によっては、濁音の「が」では興ざめになってしまう。優しいバラードで「君が~♪」と歌う「が」とか、貴族の奥様が「では私が」と言う「が」とか、できたら使い分けてほしい。表現を生業とする人には、少なくとも意識はしていてほしいと思うのは、贅沢かしらん?