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胡琳(ビアンカ・ウー)「LOVE NOTES愛音符」(香港)

2006年06月18日 19時25分26秒 | CD紹介
 「ジャズテイストという宣伝文句なのに全然ジャズじゃない」とDrewさんのブログ・あじあん・ちゃんぷるーで厳しい批評をされていた。そんなにダメなのかしらと思って聴いてみた^^;
 たしかにジャズテイストらしいのはTed Loがピアノを弾いている「手・心」(フィーチャーの林一峰が素敵!)と、カバーの「The Girl from Ipanema」くらい。だいたい、先行オンエア「自由像イ尓」が張繼聰の曲では、ジャズとはちょっと違うような^^; だが楽曲自体はどれも悪くない。深白色作曲の「一杯新鮮的愛」はバックはちゃんとしたジャズの生の音で、メロディはわりと普通の中華ポップスというところが案外面白い。張敬軒が編曲とプロデュースを担当した「下不為例」は、デュエットしている李國能の作曲。深みのあるしっかりしたいい声曲はバリバリ中華バラード。そういうクラシックな曲調もちゃんと歌えるわけだ。最近流行りのぼそっとつぶやき調の「害怕回家」、ポップロックの「小心輕放」、ちょっとつぶしたようなエフェクトをかけた北京語曲「ロ苗ロ苗」、「翅膀」も発音はまあ問題ない。最後に「Over the Rainbow」をアカペラで気持ち良さそうに歌いきって、爽やかな雰囲気で終わる。
 全体に、細かい所まで神経を行き届かせて、丁寧に作り歌っている感じがして、好感が持てる。圧倒的な歌唱力とか、声だけでうっとりさせるというわけではないが、いろいろな可能性がありそうで、プロデューサーならじっくり育ててみたいと思うかも。ジャンルとしては広東ガールポップということになるんだろうけど、私としては売れてからなんとなくつまらなくなってしまった女性歌手(誰とは言わないが)よりは、今後も聴いてみたい気がする。
 なお、ジャケ写は濃い目の化粧でケバそうだが、歌詞カードの写真はもうちょっとナチュラル。名前の表記は胡林となっているところもあるが、CDで胡琳になっているので、今後はこちらで統一するものと思われる。生だとどのくらい歌えるのか、ちょっと聴いてみたい。
LOVE NOTES愛音符 @YesAsia.com
コメント
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