世界陸上ベルリン大会が終わった。夜更かし朝寝坊もこれで終了^^;
今回、織田裕二が絶叫せず、選手に妙なキャッチフレーズをつけず、「60億人の1位!」みたいな字幕を出さず、淡々とやったのはとてもよかったと思う。次回以降もぜひこの感じでやってほしい。(織田裕二が好きな選手をやたらファーストネームで呼ぶのはどうかと思うが^^;)
以前私は陸上競技にあまり興味が持てず、スポーツ観戦好きなつれあいが楽しそうに見ているのを不思議に思ってたのだが(笑) 少し面白さがわかってきたような気がする。
ポイントは、資料をしっかり把握すること。世界記録、日本記録、今シーズンのベスト記録、選手たちの最近の戦績などが頭に入っていると、「急成長してきた選手」「今シーズン好調のベテラン」といった状況がわかり、面白くなる。
駆けっこ系の場合、その場で1番になることと記録を破ることの両方が楽しめる。選手としては、現在のライバルたちとの競争と、過去の偉大な選手への挑戦を同時にするわけだ。
投擲と幅跳び・三段跳びは、先にいい記録を出してライバルたちにプレッシャーをかける一方、最後の一発逆転もある。走り高跳び・棒高跳びは、記録が同じなら試技数の少ないほうが上だから、失敗したのにあえてパスすると、成功したライバルにプレッシャーをかけられる。このへんが微妙^^; (男子棒高跳び、予選で足を痛めたフッカー選手が、決勝で文字通り一か八かの勝負に出た。5m80cmまで全てパス、5m85cmを1回失敗するとパス、5m90cmを1回でクリア。ライバルのメニル、ラビレニは、5m90cmを失敗した後パス、5m95cmに賭けた。結局失敗に終わったが、面白い勝負だった。)
放送の中で、予選通過条件や、順位決定条件について、もう少し小まめに説明してくれるとありがたい。「上位3着+記録で2人」とか、「○m○cm以上または12位まで決勝」とか、実況のアナが言うだけでなく、画面にずっと出しておいてほしい。投擲や跳躍の決勝では、3回終わって上位○人が4回目以降に進むとか、知らないとわからない。高跳び系の順位の決め方やパスの条件も、説明がないと、「なんでまだ成功してないのに次の高さに進んでいいの?」「ほかの人は3回跳んでるのに、なんで1回失敗したらこの人おしまいなの?」と悩むところだ。
結果の記号についても、説明がほしかった。WR=世界記録、NR=国内記録、PB=自己ベスト、SB=今シーズン自己ベスト、あたりまではわかりやすいが、WLって何? あ、World Leading、今シーズン世界最高か^^;
TBSのサイトには、選手紹介や記録について詳しく出ていたが、番組の中でサイトの宣伝はほとんどしてなかったような・・・。ちょっともったいなかった。
話は変わるが、中長距離は、どこまで自重するか、どこでスパートするか、といった駆け引きが面白いらしい。でも逆に、全員を一人ずつ走らせて純粋に記録だけで競わせたらどうなるだろう?なんて考えてみたりして
8人をセパレートコースで走らせるとか?!(レーンによって走る周数がすごく違うかも
) なんてことを考えるのは、邪魔されてスムーズに走れない選手がつい可愛そうになるから^^;
マラソンでも、ほかの選手のペースを一切無視して、自分のペースを通して走る選手とか、いたら面白いんだけど。表彰されるのは順位だけど、「この条件下でこの記録より上で走ったらボーナス」みたいな賞金レースを作ったら、どうなる?
・・・なんて想像はこのくらいにして。2年後の韓国の大邱(テグ)大会を楽しみに