寝られない(悲鳴)
やっぱり生で見たくなって見てしまう、ロンドン五輪。まして、金メダルの期待がかかる体操男子個人総合・・・
美しい。ひたすら美しい、内村航平の演技。跳馬の着地、凄すぎ。鉄棒のG難度って、さらっとやっちゃうから、説明されてなければそんなに高度な技だと思わないかも。
他の国の選手たちも、技の難度と同時に美しさを追求しているように見えた。イギリスチームなどは日本チームと合宿したこともあるそうで、強いチームから学ぼうという意識がお互いにある。
コーチが国境を越えて出身国とは別のチームでサポートするのも当たり前で、日本の女子チームにはロシア?と思われるコーチがいたし、米国女子チームには中国系のコーチもいた。そんな流れから、ある種、“理想の体操”意識が世界中で共有されてるのかも。
ルールにはのっとっているけど、なんか目指してるものが違うような感じのチームがいると、その競技を観戦するのに違和感があるけど(ひところの柔道とか)、今回の体操にそれはなかった。演技の出来ばえを純粋に楽しめた。
とはいえ、ある意味残念なのは、個人総合に団体金メダルの中国から1人も出場できなかったこと。そもそも予選の時点で、6種目全部演技したのが郭偉陽選手1人だけ。ミスが続いたため得点は全体の29位、スペシャリストを集めたチームで個人総合には期待してないんだろうけど、少し寂しい。
団体でも金を狙うためには、日本は少しスペシャリスト育成に傾くんだろうか? どちらかといえば、総合で強い選手が多いほうが偉いような気がするけど。
田中和仁選手、最後の最後にメダルを逃したのは惜しかったけど、チームメイトの怪我で急遽出場しても6位入賞できる力がある。やっぱり偉い
そして銀メダルのマルセル・グエン(ドイツ)、銅メダルのダネル・レイバ(米)、二人とも前半で大きなミスがあった。しかし、後半追い上げてのメダル、北京五輪の内村航平を思い出したかも 諦めずに最後までやり通すことが大事。ちなみにグエン選手は、テレビ放送ではニューエンと紹介されていたが、たぶんグエンが正しい。Wikipediaによると、お父さんはベトナムの出身だそうだ。
団体で決勝に残れなかった国、団体に出場できるだけの人数がいない国から、個人総合決勝に残ってくる選手もいる。ブラジルのセルジオ・ササキ・ジュニオール選手は日系だそうだ。ブラジルあたりで体操をやる男子って、周囲からどんな扱いを受けるのか心配になるが、運動能力高くてサッカーも得意だけど体操を選んだ、なんてところ
ほかにもイスラエルとかスイスとか、地味に頑張っている。スペインや韓国は団体で決勝に残れなかったが、個人総合ではけっこうテレビに映っていた
中国語では個人総合が「個人全能」となる。まさに全能の神のように強い選手としてオリンピックにやってきて、ブックメーカーが最も低いオッズをつけたという内村でも、「夢みたい。信じられない」という金メダル。本当におめでとう
香港の新聞で、「體操王子内村航平奪得金牌」と報じられている。表彰式の写真についたキャプションが「内村航平一嘗金牌滋味(金メダルの喜びを味わう内村公平)」。いい顔
関係ないけど、加藤凌平選手が「あの美少年誰?!」と中国で話題になってるとか。私も萌えました(次男と同学年^^;)