バドミントン女子ダブルス、日本勢初めてのオリンピック銀メダル以上確定
“フジカキ”こと、藤井/垣岩が準決勝でカナダのブルース/リーを破って決勝進出。2ndゲームを取られてちょっとあせったけど^^; 勝ててよかった。あとは中国ペアに全力でぶつかるだけ、失うものはない。頑張って
相手がカナダで英連邦の国のせいか、会場の観客はだんだんカナダチームの応援に。日本から応援に来ていたらしい観客が、サーブ前に「せーの、いっぽーん!」と日本のバドミントンらしい応援で対抗していた。決勝はどっちの応援が多くなるのかな?
ニュースでご存じの方も多いと思うが、優勝候補の中国ペア、韓国の有力ペア2組、さらにインドネシアのペアが、1次リーグの試合でわざと負けようとする無気力試合をしたとして、失格となった。フジカキと戦ったカナダのペアは、それがなければ1次リーグ敗退だった。
そもそも、なんでこんなことが起こったか、、、こちらの英語の記事と、asahi.comの記事(8/2、8/3)を読むと、だいたいこんな経緯と考えられる。
1.1次リーグD組で、世界ランク2位の田/趙(中国)がユール/ペダーセン(デンマーク)に敗れたことにより、D組2位となる
2.↑の結果により、A組1位は準々決勝で勝つと準決勝で田/趙と当たることになる
3.A組で、王/于(中国)は2位になれば決勝まで田/趙と当たらないですみ、それぞれ勝ち上がれば中国が1位・2位を独占できる
鄭/金(韓国)は、2位になれば準々決勝では同じ韓国のペアか、インドネシアのペアとの対戦の可能性が大きくなり、韓国が準決勝進出する確率が大きく上がる
4.王/于vs鄭/金の試合で、双方がわざと負けようとして主審の注意を受けるが、結果として鄭/金が勝ち、A組は1位韓国、2位中国となる
5.↑の結果により、この時点でC組1位は王/于(中国)と、2位は鄭/金(韓国)と準々決勝で対戦することになる
6.C組で、河/金(韓国)は2位になれば、準々決勝で韓国同士の対戦となり、どちらか一方は確実に準決勝進出できてメダル獲得の可能性が大きくなる
ジャウハリ/ポリー(インドネシア)は、1位になると準々決勝で王/于と当たるので、1位になるのは避けたい
7.河/金vsジャウハリ/ポリーの試合も、双方がわざと負けようとしているような試合となってしまう
・・・要するに、田/趙がやや格下に負けたのが発端
今回初めて取り入れられた1次リーグと決勝トーナメントだが、どの組の1位2位がどの組の1位2位と当たるか、事前に知らされていたようだ。毎日新聞の記事で、スポーツ評論家の玉木正之さんは「今回の五輪で予選リーグ制度を導入した時点で、このような事態が起きることは分かっていた」。
1次リーグ+決勝トーナメントはサッカーなどでは一般的な方式で、引き分け狙いも戦略の一つと考えられている。しかし、「時間で区切って引き分けがある」競技と、「ラリーごとに得点が入って必ず勝負がつく」競技で、同じ方式にしてもいいのかどうか?
また、サッカーでは極端な“無気力試合”を避けるために、同一グループの第3試合は2試合同時進行で行われる。だがバドミントンでは会場の関係もあって、そういうスケジュールを立てるのは難しい。どうしても、先に行われた試合の結果から“計算”することになってしまう。
じゃ、どうすればよかったのか?
決勝トーナメントの組み合わせを、1次リーグ終了後に決めればいい。各組1位のペアを、シードとして最初に当たらないようにして、どこに入るかは抽選で決める。次に各組2位のペアを、1次リーグ同じ組の1位と反対側の山に入れる。
こんな感じ。準々決勝第1試合から第4試合のシード(1位通過)を1-1、2-1、3-1、4-1として、対戦相手(2位通過)を1-2、2-2、3-2、4-2とする。準決勝は第1試合と第2試合の勝者、第3試合と第4試合の勝者が対戦。
抽選で決まったシードが、たとえば1-1:B1位 2-1:C1位 3-1:A1位 4-1:D1位 となった場合、1-2と2-2にはA2位とD2位をあてる。どっちがどっちに入るかは抽選。同様に、3-2と4-2にB2位とC2位のどちらかが、抽選で入る。
この方式だと、同じ国のペアはそれぞれ1次リーグで1位通過しないと、準々決勝で当たってしまう可能性がある。両方が1位通過しても、準決勝で当たる可能性がある。つまり、運が悪いと同国決勝にならない。強豪国には厳しく、そうでない国にはチャンスあり
複数メダルを狙うならシードを確保するために絶対1位通過しようとするだろう。今回の河/金のように1位と2位で同国対戦にしたくても、そうできる確率、、、自分で計算の仕方がわからない とりあえず狙うのはそこそこ難しい?!
今回の失格処分を受けて、中国の于選手は引退を表明した。「これが私の最後の試合。さようなら愛するバドミントン」こんな形で引退したい選手がいるだろうか・・・
はっきり言って、この“作戦”は選手たちだけが考えて実行したとは思えない。コーチや監督が“黙認”したはずだ。気持ちはわかるけど、結局最悪の結果を招いてしまった責任は重いと思う。バドミントン競技のイメージダウンも相当大きい・・・
上述の英文記事には、「中国はこんなことを何度もやってきたが、世界バドミントン連盟は制裁したことがない。王/于vs鄭/金の第1ゲーム時点で失格処分にしていれば、全員に対する警告になったのに」というインドネシアのオリンピック選手団長のコメントがある。たしかに、主審や競技役員の注意くらいでは効果がなかった
ワイドショーで「もっとうまくやればよかったのに」とコメントしている人がいて 負けたいと思っているのが一方だけなら、このレベルの選手たちだから当然もっとうまくやれただろうけど、あいにく今回は双方が負けたかったので^^; 韓国選手は「むこうが先にやってきて、抗議したけどやめなかった」と言っているようだが(記事)、そうだとしたら相手の意図がわかったとき、とてもむかついただろうな、と思う。
次回の五輪ではしっかり改善されることを願う