フィギュアスケート・グランプリファイナル2012の競技が終わり、今日はエキシビションの放送。
ほかの大会と違って、グランプリファイナルはジュニアグランプリファイナルと同時開催なので、エキシビションにはジュニアの上位選手も登場する。近い将来のスター選手を見るチャンス 羽生結弦も村上佳菜子も、高橋成美/マーヴィン・トラン組も、ジュニアグランプリファイナルのエキシビションを経験している。
大会サイトのスケジュール表では、現地の15:30~18:00となっていた。日本時間では20:30~23:00、試しにストリーミングを見てみたら、ライブで放送していたので見ちゃった^^;
最初の10分くらい見逃したんだけど、体調不良でとりやめた羽生結弦のほか、アシュリー・ワグナーも出てなかったような・・・。その代わりなのか、競技では5位6位だった選手も登場している。人気のエキシビションプログラムを持っている選手にオファーがあったりするんだろうか?
宮原知子ちゃんが、ヨハン・シュトラウスのワルツで優雅に滑り、たくさん拍手をもらっていた(でもジュニアはフジテレビの担当だから、テレビ朝日では映らないかな)
23:15からの地上波放送を見ているが、またまた“ふりかえり”から 浅田真央と高橋大輔のフリーをがっつり流して、ようやくエキシビション映像が始まったかと思うと、いきなり鈴木明子の「シェルブールの雨傘」。インタビューに続いてすぐ高橋大輔、浅田真央。ほかの選手のは全くなし 今は「思い出のエキシビション」になってる、、、
mixiで、放送のたびに同じ映像が繰り返されるのに辟易して、「放送にもザヤックルールをもうけたら」なんて話題が(笑) 前の放送を見逃した人のためには、お買い得な価格でのオンデマンドを用意したらどうだろうか?!
・・・別口のストリーミングで見ようっと・・・
フィギュアスケート・グランプリファイナル2012。生じゃない!とかいってるうちに、女子フリーについて書くのをすっかり忘れた
浅田真央選手、優勝おめでとう 鈴木明子選手の3位も、惜しかったけど2年連続ファイナルメダルは偉い
結局なんだかちゃんと見てないので、女子フリーはあとでまた。フリー2位が実はトゥクタミシェワだった話とか。
フリーが終わってるのにSPの改定版というのもなんだけど、速報には映像リンクしてないので
競技の時間から日本でのテレビ放送まで17時間もあったせいか、簡単なテキストだけのレビューなのに、びっくりするような数のアクセスをいただいた。(これで映像もリンクしてあったらとんでもなかった?!)ファンはできればライブで、ライブでないなら少しでも早く見たいし知りたいのだ。地上波で生中継が厳しいなら、CS(有料)で実況解説なしでもいいくらいなのに・・・と、文句はこのくらいにして。
佐野稔氏のユニーク解説付き映像は皆さんご覧になってるので、英語解説の映像を。fantasticとかamazingとかlovelyがたくさん出てきて嬉しくなる。ジャッジスコアを見ながらどうぞ。
1位92.29、高橋大輔。
スピンは遅い、とか言われてる^^; めっちゃカッコいいステップだけど、レベルは3なのだった。このあたりは1週間前スペシャル番組でレフェリーの岡部由紀子さんが指摘していた、「腕は動いてるけど体幹に影響してない、エッジが明確でない」部分があるのかな。
2位89.27、パトリック・チャン。「コンビネーションのミスが“高くついた”」とか、力の入ってない美しいジャンプ、表現(ダンス)と技術のバランス、といった話。あらためて見直すと、そんなに元気がなかったわけでもないみたい^^; ステップはレベル4だとGOEの係数が0.7(レベル3までは0.5)になるが、レベル4とGOE1.5で5.40稼いでいるのはさすが。
3位87.17、羽生結弦。
「シットスピンでトラベリング」「(コンビネーションジャンプ転倒で)What a shame!」と言われる一方で、「この曲のチョイス最高」「NHK杯凄かったね」と滑る前から褒められ?! キス&クライでプーさんの手も振る結弦くん、もっと点数が低いと思っていたらしく、2度目の95点台のときより「出た~」みたいな顔でオーサーの顔をのぞきこんでいた
トラベリングがあってもスピンは全てレベル4。ステップもレベル4にGOE1.40、パトリック・チャンと0.1しか違わない5.30。演技構成点は5項目全部8点台。ミスって頭掻いてもこの点数なのだ。
4位86.39、小塚崇彦。
4回転は"cracker"(素晴らしい)で、コンビネーションは「だから好きなんだ、この質の良さ」だけど、トリプルアクセルは「3回転半必死で回りきった」「転倒かな?手をついただけじゃない?」(転倒扱いになった^^)
「テレビだと見えないけど、リンクサイドで見るとスピードに乗ってジャンプしてるのがわかる」そうなんだ~。「スピン速いね」やっぱりそうなんだ。
最近は羽生結弦ばかりが注目されるが、転倒があったにもかかわらず自己ベスト更新している崇ちゃん。地味に向上し続けているんだ!もっとドヤ顔でアピールしてみよう
5位80.19、ハビエル・フェルナンデス。冒頭の4回転、手をついただけなのに転倒扱い。「その手をついてなかったら明らかに転倒していた」と看做されてしまったらしい。「ジャンプ前の準備時間がほとんどなしで4回転は凄い」と言われている。ステップがレベル2の評価は惜しい。
NHK杯では次の滑走が羽生だったため、オーサーコーチがいっしょにキス&クライに来てくれず、一人で座って肩をすくめていたが、今回は間があいたので一緒に座れた。(NHK杯4位に終わってポイントが離れたためなので、いいやら悪いやら?!)
6位70.58、町田樹。
2番滑走から5番滑走が日本人で、「日本人選手が次々出てきます」とか言われてた^^; 「短い助走で正確なエッジのルッツジャンプは高い技術」「素晴らしいレベルのスピン」実際スピンは全部レベル4、ランビエールの指導の成果。ステップもレベル4なのを忘れてはいけない。しかしトリプルアクセルの転倒とコンビネーションのセカンドが2回転は、この面子の中では厳しかった
フリーの詳細はまた英語版がアップされてからということで。
フィギュアスケート・グランプリファイナル2012、ペアフリー(ジャッジスコア)と結果。
SP6位と出遅れた川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ組が完璧な演技、涙が出そう。ダンスリフト一つにも観客から“Bravo!”と声援が。120.70、合計で178.72。
続いてムア-タワーズ/モスコヴィッチ組。全体に雄大な雰囲気の滑りで、ほぼミスもなかった。シーズンベストの119.50、合計180.45。
3番滑走は高橋成美/マーヴィン・トラン組のチームメイト、メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード組。ソロのコンビネーションジャンプでステップアウトしたくらいでノーミスでいきそうだったが、終盤リフトが一回で頭上まで持ち上げられないというハプニングが しかし、根性で持ち上げた
成美ちゃんが手術してリハビリしている間、デュハメル/ラドフォードはコーチたちにみっちり鍛えられた感じで出来がいい。引き上げるとき、デュハメルの誕生日と会場にアナウンスがあったようで、拍手されていた。122.89、合計187.09。
第2グループは龐清(Qing PANG)/佟健(Jian TONG)組から。ダブルアクセル2連続のシークエンス、スロージャンプがきれいに決まる。同調性もばっちり。シーズンベストの128.07、合計は192.81。
すごい歓声で迎えられた地元ロシアのベラ・バザロワ/ユーリ・ラリョーノフ組、ダイナミックな演技で全ての要素を完璧に決めた(と思う)。終わった瞬間バザロワがガッツポーズ。パーソナルベストの131.46と合計201.60、もちろんこれもパーソナルベスト。
大トリはタチアナ・ボロソジャル/マクシム・トランコフ組。SPで高得点を出してたので余裕かと思われたが、ソロジャンプでトランコフが転倒。そのとき足を痛めたらしく、スロージャンプで投げられずに転倒、ボロソジャルがトランコフの上に乗りそうな状態になってしまった。こんなの初めて見た・・・
これは優勝を逃すか?というところだったが、131.09が出て合計204.55で逃げ切った。
ロシアの1、2に中国が3位となったが、ジュニアのペアはロシアが表彰台独占。強い・・・
明日はエキシビション。
フィギュアスケート・グランプリファイナル2012、男子フリー(ジャッジスコア)。こちらはさすがに生中継(得点待ちの間にCM入れてるけど)
SP6位町田樹から。4回転の転倒や、アクセルの1回転とか、残念な内容になってしまった。ファイナルに出たことがまずは収穫だと思って、全日本で頑張って!
SP5位のハビエル・フェルナンデス、4回転3本って凄すぎる・・・。3回転が2回転になったのがあったって、そんなの関係ねえ(笑) もちろん自己ベスト178.43、合計258.62。
続いて小塚崇彦。冒頭の4回転決まった!しかし次のコンビネーションは転倒。先にコンビネーションを跳んでおくプログラムにするってわけには、いかないか、、、。でも後半は小塚らしい滑りで、ちょっとだけフリーのシーズンベスト更新、166.88。合計は253.27。
羽生結弦、4回転トウループ完璧!サルコウは2回転になってしまったが、ほかのジャンプさらに完璧。何より動きが、音楽にしっかり入りこんでいる。ステップも前よりずっと表現が豊か。これはさらにいいプログラムになりそう。自己ベスト更新の177.12、合計も自己ベストの264.29。
ここでトップに立ち、表彰台確定
パトリック・チャン、冒頭の4回転で転倒、2本目の4回転は決めた。ほかも万全とはいかず、少し元気がない感じで、169.39。合計258.66。コンビネーション4つで最後のダブルアクセル+2回転トウループは無効
高橋大輔、衣装が黒に変わってる。4回転冒頭のは転倒したが、続くコンビネーション決めた! トリプルアクセルのコンビネーションで片手をつくところもあったが、一つ一つの動きの美しさ、コレオシークエンスの盛り上がりはやはり他を寄せつけない。「道化師」主人公の悲しみが見事に表現されて、シーズンベスト177.11、合計269.40。優勝おめでとう
結果、1位高橋、2位羽生、3位チャン、4位フェルナンデス、5位小塚、6位町田となった。日本男子初のグランプリファイナル優勝、しかも1、2フィニッシュ。やったね