フィギュアスケート・グランプリファイナル2012、女子フリー(ジャッジスコア)と最終結果。SP、フリーともに浅田真央が1位で堂々の優勝だった。
フリー129.84、合計196.80の浅田真央。
演技開始直前、"She suffers badly with the nerves, particullarly in the free."のコメント。「フリーでは特に、緊張・不安からくる不調に悩まされている」というような意味だろうか。「NHK杯ではミスが続いて」確かにそうだったけど・・・
冒頭の3回転ループが"Solid start."(堅実なスタート)。ダブルアクセル+3回転トウループが"Big combination."3回転ルッツには「エッジ減点があるかもしれないけどきれい」、あとでスコアを見るとそのとおりで、実によくわかってるコメンテーター
サルコウが2回転になった以外はノーミスのまま終盤、歓声がどんどん大きくなる。ステップに入ってからはずっと拍手拍手 バレエ「白鳥の湖」をよく知っているロシアの観客を夢中にさせた。
"athletic and balletic"、競技らしい動きとバレエ的な動きの両方を兼ね備えた演技。スピン3つともレベル4、ステップはレベル4のうえにGOE1.80で5.70を獲得 演技構成点も全項目8点台で平均8.29。本当に素晴らしかった。
「120点台の後半が出るだろう、129点とか」と言ってるそばから129.84が出て「賭けてたら勝ったね」みたいな(笑)
後で「棄権しようかと思ったほど腰が痛かった」という話を聞いてびっくりだったが、いかに浅田真央という選手が強くなったかを証明したと思う。
2位181.93のアシュリー・ワグナー、フリーは115.49で4位。
冒頭の3連続コンビネーションはすごくよかったのに、3回転サルコウで転倒。大丈夫そうに見えたが、後半3回転ループ+ダブルアクセルのシークエンスで腹這いになってしまう転倒、痛そう 起き上がるのに時間がかかり、次の要素ステップが短くなってレベルが2にとどまった。その後の3回転フリップは怖かったろうに、しっかり跳んで偉い。
演技構成点は優勝したスケートアメリカやエリック・ボンパール杯と比べて少し低い程度。やはり安定した力がある。
1.16点差の180.77で3位となった鈴木明子、フリーも3位で115.77。
冒頭の3連続コンビネーション、ダブルアクセル+3回転トウループのコンビネーションが素晴らしかったので、これはいける!と思ったら、ルッツが1回転に フリップで転倒の後、立て直して2本決めたのに最後のループでまた転倒、痛い。スピン3つとステップはレベル4、コレオシークエンスも加点1.40だっただけに惜しかった。
演技構成点が項目平均7.62なんだけど、もう一声!と言いたくなる^^; 振付や解釈でもう少し出るようになるといいなぁ
4位は174.94でキーラ・コルピ。フリーは111.52で5位とイマイチだった。元々ルッツとフリップが1本ずつなので、トウループの3回転+3回転など他のジャンプを全部決めてなんとか、という構成。そこで2回転や1回転が出てしまったので、技術点はちょっと厳しい。美人なので許したくなるけど(笑) ステップのレベル4はいいと思う
SPの出遅れで5位173.75のエリザベータ・トゥクタミシェワ、フリーでは117.14で2位、技術点では浅田真央を上回る63.65。3回転ルッツ+3回転トウループはじめ、全てのジャンプを回転不足なく回って下りた(若干ステップアウトはあったが)。最後の片手上げダブルアクセルは見栄えがする 演技構成点が全部6点台なのは、、、少しずつ伸ばすしかないかな。
リプニツカヤ欠場で繰り上がり出場のクリスティーナ・ガオ、SPで転倒が響いて6位スタートだったが、フリーも振るわず105.98の6位、総合も154.54の6位に終わった。中盤のフリップの転倒以外は回転不足程度のミスしかないけれど、全体に精彩がない感じが残念 顔色が冴えないように見えたが、あまり体調がよくなかったかも。全米で頑張って!
動画で各国の放送を見ると、日本のテレビ放送より観客の声援が大きく聞こえるような気がする。演技中のコメントも少なめ。かえって見やすいと思うのは私だけ?