第22回冬季オリンピック・2014年ソチ大会、フィギュアスケート・ペアのショートプログラム(ISUリザルト/ジャッジスコア)。グループ3から。
滑走順を見た感じ、グループ4と5だけが世界ランク上位8組で、あとは全部一緒に抽選したようだ。
<G3>
#9 マイリン・ウェンデ/ダニエル・ウェンデ(ドイツ)
「November Rain」♪ やっぱり夫婦になってからのしっとり感が違う~、とスムーズな演技に見入っていたら、、、デス・スパイラルを終わって男性が勢いよく女性を引っ張り起こしたところで、勢いあまって女性が転倒 すぐ起き上がってペアスピンをこなしたが、終わって男性が「ごめん!」女性が微笑みながら首を振って「いいのよ~」(想像)。なんだかとてもほんわか 59.25。
#10 ユリア・ラフレンティエワ/ユーリ・ルディク(ウクライナ)
「City of Birth」♪ 昨年までジュニアと掛け持ちだった若手。ツイスト、サイドバイサイドジャンプはダブルだが、きれいに決めた。流れの止まる部分がなかったのはとてもよかったと思う。44.30。団体戦で出したスコアは上回れず。
#11 ペイジ・ローレンス/ルディ・スウィーガース(カナダ)
「Olivier」「I Put a Spell on You」♪ 団体戦では出番がなかったカナダ3番手ペア。サイドバイサイドジャンプで少し乱れ、スローで片手をついてしまったが、全体に元気よくスピード感があった。本人たちは出来に満足そう。ちなみに、二人そろって回転が時計回り。58.97、自己ベスト更新。
#12 ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス)
「Minnie The Moocher」「Jumpin' Jack」♪ 今日のヴァネッサは髪をアップにしている。団体戦では転倒があったが、今日はほぼミスがなく、切れのいいステップをお洒落に決めた。65.36、これまた自己ベスト更新。
6分間練習から、「ロシア!ロシア!」コール。
<G4>
#13 クセニア・ストルボワ/フョードル・クリモフ(ロシア)
「Surrender」♪ 深い臙脂色の衣装で、渋いフラメンコ。ツイスト、サイドバイサイドジャンプ、スローと鮮やかに決めていく。パーカッションだけの音にのった圧巻のステップでしめくくり、終わった瞬間ガッツポーズ。75.21、自己ベストを大幅に更新。
#14 メーガン・デュアメル/エリック・ラドフォード(カナダ)
「Tribute」♪ 2006年に亡くなったコーチに捧げる、ラドフォード自身が作った曲。サイドバイサイドで跳ぶのはこのペアだけの3回転ルッツをやや踏ん張ったが着氷。ツイストやスローの安定感に、男性の股下を通してからのリフト、ダンスリフトからそのまま入るデススパイラルなど、いつもにも増して見事。72.21。
#15 アリオナ・サフチェンコ/ロビン・ゾルコビー(ドイツ)
「Pink Panther」♪ あの名プログラム、「ピンク・パンサー」が帰ってきた 男性の背中から顔を出すアリオナが可愛い!高々と舞うスロージャンプ、男性の肩あたりで受けとめるほど高いツイスト、要素は完璧。79.64、少しだけベストを更新。さして喜んでないのはもっと出ると思ってたかも。
#16 ステファニア・ベルトン/オンドレイ・ホタレク(イタリア)
「The Mask」♪ 今日も軽快に滑りだしていく。サイドバイサイドジャンプで女性が両手をついたが、お尻はつかずに頑張った。それ以外は悪くなかったんだけど。63.57。
<G5>
#17 タチアナ・ボロソジャル/マクシム・トランコフ(ロシア)
ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」♪ すさまじいロシア・コールの中、気合いの入った顔で出て行った。まったく齟齬のない、減点するところが何もない演技。ステップの中でホールドを変えていくだけの動きにも歓声が起こる。ロシアの観客はこれが見たかったのだ。84.17、またもや世界最高得点更新!
#18 ヴェラ・バザロワ/ユーリ・ラリオノフ(ロシア)
映画「モダン・タイムス」より「Titine」♪ またまたロシア・コールの中、少し緊張が見えたがしっかりと要素を決めていった。しかし69.66、会場からは落胆の声。サイドバイサイドジャンプが2回転になってしまったようだ。
#19 龐清(Qing PANG)/佟健(Jian TONG)(中国)
「Lady Caliph」♪ しっとりした大人のムードの中で、各要素をシャープに決めていく。唯一GOE減点があったのはサイドバイサイドジャンプで、回転不足を取られた。73.30。
#20 カースティン・ムア-タワーズ/ディラン・モスコヴィッチ(カナダ)
「Motley Crew-Mic Macs」♪ もうおなじみのプログラムで、会場はロシアながら観客から手拍子が起こる。わりと大柄なムア-タワーズがツイストで空中に舞うと迫力。ノーミスで終わり、男性がガッツポーズする最後のポーズを、そのまま繰り返した。70.92、自己ベスト更新には至らず、少し不満が残ったかも。
結果、1位ヴォロソジャル/トランコフ、2位サフチェンコ/ゾルコビー、3位ストルボワ/クリモフ、4位龐清/佟健。デュアメル/ラドフォード、ムア-タワーズ/モスコヴィッチのカナダ勢が5位と6位につけ、中国2番手の彭程/張昊が7位、8位にバザロワ/ラリオノフ。アメリカのカステリ/シュナピアが9位、イタリアのベルトン/ホタレクが10位とフリー前半グループになった。
高橋成美/木原龍一組は、惜しくもフリー進出ならず。しかし、大きな経験をしてこれからの成長につなげてくれるはず。世界選手権を楽しみにしよう。
フィギュアスケートを見てる間に、スノーボード・ハーフパイプで銀メダルと銅メダル獲得 平野選手&平岡選手、おめでとう
第22回冬季オリンピック・2014年ソチ大会、フィギュアスケートの個人戦が始まる。最初はペアのショートプログラムから。高橋成美/木原龍一組、頑張れ
<G1>
#1 高橋成美/木原龍一
「サムソンとデリラ」♪ 落ち着いて一つ一つこなしていく。サイドバイサイドジャンプは少しこらえて立ち、スローはちょっとつまったがなんとかOK。ツイストは高さが出たし、全体にスムーズだった。終わって成美ちゃんガッツポーズ 48.45。
#2 ニコーレ・デラモニカ/マテオ・グアリゼ(イタリア)
「サムソンとデリラ」♪ まさかの同じ曲続き、と思いきや、こちらは有名な「バッカナール」。なんか最初のほうで男性が転倒してたが、立て直してまとめたのはベテランらしい。51.64。
#3 ミリアム・ジーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア)
「Thank You」「Unsquare Dance」♪ 繰り上げで出場権を得た。赤い襟の白シャツに黒のパンツ、どこか学生風の衣装。サイドバイサイドジャンプがぴったりシンクロして決まり、ほぼノーミスで大満足の顔。ネーベルホルン杯の演技に比べたらすごくよくなってるのは、みっちり練習してきたんだろう。49.62。
#4 彭程(Cheng PENG)/張昊(Hao ZHANG)(中国
「グリーン・デスティニー」♪ 団体戦のときの好調さをそのまま保って、余裕のある滑り。70.59、団体戦で出した得点にはわずかに及ばず。
<G2>
#5 アンドレア・ダヴィドヴィッチ/エフゲニー・クラスノポルスキ(イスラエル)
「Fantasy for Violin and Orchestra」♪ 紫を基調にした衣装が上品。おそらくロシア系らしく、観客が地元の選手に対するように大きな拍手。ほとんどミスなく、53.38。
#6 マリッサ・カステリ/サイモン・シュナピア(アメリカ)
サンタナ「Black Magic Woman」「Smooth」♪ このペアも団体戦でSPフリー2本滑った疲れも見せず、素晴らしく高さと距離の出たスロージャンプなど、ノーミスの演技。67.44、自己ベスト更新。
#7 フェリシア・ジャン/ネイサン・バーソロメイ(アメリカ)
「カルーセル・ワルツ」♪ アメリカ勢が続く。フェリシアのピンクの衣装が愛らしい 曲は" Rodgers, Hammerstein"とあるので、何かミュージカルの曲と思われる。サイドバイサイドの3回転トウループで男性が少しこらえた。スローはあまり高さはないが、早くてきれいな回転。56.90、自己ベスト更新。
#8 ステイシー・ケンプ/デヴィッド・キング(イギリス)
チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」♪ このペアも衣装がピンク スロージャンプで転倒、立ち上がるのに少し時間がかかってしまった。その他は団体よりよかったかも。44.98。
ここまで見ていて、明らかに会場はどの選手にもちゃんと拍手を送り、温かい雰囲気。やはり団体戦のときと違って、フィギュアスケートファンがしっかり観戦に来ているようだ。ちょっとほっとした
グループ3以降はまたあとで。