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ソチ五輪フィギュアスケート・男子SP

2014年02月14日 06時04分08秒 | スポーツ

 第22回冬季オリンピック・2014年ソチ大会、フィギュアスケート・男子ショートプログラムISUリザルト/ジャッジスコア)。いよいよ

<G1>
#1 リーアム・フィーラス(カナダ)
 「Fascination(魅惑のワルツ)」♪ ピンクのシャツの胸に花を挿して登場。トリプルアクセルで転倒、3回転ルッツを単独に。後半のフリップに3回転トウループを頑張ってつけたが、また転倒、これは惜しい。「パトリック・チャンに似ているところがある」(解説:本田武史さん)。55.04。

#2 ヤコフ・ゴドロジャ(ウクライナ)
 プッチーニ「トスカ」♪ 団体戦に登場した選手。解説の本田さんが「トスカ」を滑ったときの衣装と似ているという話が出ていた。トリプルアクセルはステップアウトしたが、ルッツのコンビネーションとフリップが決まって一安心、あとは丁寧にこなした。62.65。このスコアだとフリーに進めそう?

#3 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)
 「Still Got Blues, Still Got Rock」♪ 眩しい蛍光オレンジの衣装。トリプルアクセルをこらえて立ち、3回転フリップ+3回転トウループ、後半の3回転ルッツが決まって、エレキにのったステップは気分も入る。キス&クライではエアギターも 68.07。満足そう。

#4 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー)
 デューク・エリントン「キャラヴァン」♪ 黒でVネックの襟元に炎のようなオレンジをあしらった衣装。ジャンプにおそるおそる入るように見えるが、軸が細くてきれいなジャンプ。トリプルアクセル、3回転ルッツ+3回転トウループ、3回転ループとしっかり決まった。ステップでも一蹴りが伸びる。72.52。

#5 マイケル・クリスチャン・マルティネス
 「ロミオとジュリエット」♪ ネーベルホルン杯の頃から背が伸びてるかも 今大会男子で最年少の17歳。トリプルアクセルが決まったが、3回転ルッツにつけた3回転トウループが2回転ちょっとで下りてしまった。得意のループは大丈夫。イナバウアーや変形イーグル、ビールマンスピンで大喝采。64.81、シーズンベスト。

#6 アブザル・ラキムガリエフ(カザフスタン)
 「Swing Medley」♪ ポジションにつく前に、ブレードの氷を丁寧に落とした。無良崇人選手が今季使っているのと同じ、「Minnie The Moocher」と「Jumpin' Jack」のメドレー。コンビネーションでは間にターンが入ったが、トリプルアクセルは決めた。サスペンダーをはずしたり交差したりしながらのステップで沸かせる。64.18、自己ベスト更新。

 「ジェーニャ、ジェーニャ」の大合唱、太鼓のような音も聞こえる中で6分間練習に入る第2グループ。

<G2>
#7 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
 ・・・6分間練習でトリプルアクセルを跳んだ後、ほとんど何もせず。「心配ですね」と実況が言っていたら、審判席に行って話をするプルシェンコ。観客に手を振りながらリンクを出た。
 「相当腰が痛いんですね。この状態で団体戦を滑り切ったと思うとすごいですね」(解説:本田氏)。

#8 ヴィクトル・ロマネンコフ(エストニア)
 「ノートル・ダム・ド・パリ」♪ シンプルなブラウンの衣装、上着の裾が長めでひらひらなびく。トリプルアクセルで片手をついたが着氷、3回転ルッツ+3回転トウループ、3回転フリップは大丈夫。全体にしっかりまとめた感じで、本人は満足そう。61.55。

#9 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
 「Nothing Else Matters」♪ 冒頭のコンビネーション、ルッツが2回転になり、頑張って3回転トウループをつけたがステップアウト。トリプルアクセルもステップアウト、ループが2回転に。キス&クライでコーチが背中をなでて慰める。47.12。

#10 ポール・ボニファチオ・パーキンソン(イタリア)
 「Wolfgang's 5th Symphony(運命)」♪ 団体戦でSPフリー2本滑った選手。4回転サルコウは予定通り(?!)転倒、アクセルがシングルに。ルッツに根性で3回転トウループをつけた。ロックアレンジのステップでは手拍子も。56.30。

#11 ジェレミー・アボット(アメリカ)
 「Lillies of the Valley」♪ この選手がこの滑走順というのも、なんだか…。12番目までに入ればG4・G5で抽選だが、それ以外は一緒なので 大きく深呼吸して出て行った。冒頭の4回転で転倒、腰を強打してフェンスにぶつかり、すぐ立ち上がれない 演技が続けられないか?と思ったが、立ち上がって3回転ルッツ+3回転トウループを決めた トリプルアクセルも下り、ステップに入るころにはペースを取り戻していた。最後まであきらめなかった演技にスタンディングオーベーション 72.58、トップに立ったのでフリーに進める。よかった~~~

#12 ゾルタン・ケレメン(ルーマニア)
 「Rich Man's Frug」♪ 白いシャツに黒い花をたくさんあしらった衣装。トリプルアクセルは「回りすぎてますね」(本田氏)。コンビネーションはフリップが2回転になったが、3回転トウループをつけられた。ルッツは少し乱れる。軽快な曲にのって滑り切った。60.41。
 実況アナが「右目の視力を失った」「ハンディキャップがある」と妙に強調するのが気になった。

<G3>
#13 ヴィクトル・ファイファー(オーストリア)
 「The Hours」♪ ピアノの静かな曲。ハイドロブレーディング、ウォーレイの後に跳んだルッツが1回転になってしまった。コンビネーションとダブルアクセルはきれいに決まる。アップライトでフリーレッグのエッジを肩の上からつかむ独特のスピン健在。56.60。

#14 ハヴィエル・ラヤ(スペイン)
 「レ・ミゼラブル」♪ フェルナンデスと同い年の22歳。トリプルアクセルは片手をついたが、3回転トウループ+3回転トウループはクリーン。フリップが2回転になってしまった。ステップやスピンはけっこう表現力もあって、今後も見たい選手だと思う。59.76。

#15 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)
 「Swing Kids」♪ 「素敵なあなた」「Sing Sing Sing」のメドレー。小柄だがパワフルなジャンプで、トリプルアクセルとコンビネーションを決めた。4回転トウループは転倒。元気のいいステップで手拍子が起こる。紫のシャツに黒とシルバーのベストという衣装、なかなかお洒落。62.44。

#16 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)
 プリンス「The Question of U」♪ 衣装にキラキラのクリスタルが増えた気がする トリプルアクセルがびしっと決まり、コンビネーションも安定。複雑な動きのあとに片手上げのルッツ。ステップの身のこなし、完璧に音を表現。86.00、自己ベスト更新でトップに立つ。

#17 ケヴィン・レイノルズ(カナダ)
 「Back in Black」「Thunderstruck」♪ 練習着かと思うような黒一色の衣装。でもロックの曲にはぴったり ノリのいい曲に最初から手拍子が起こる。4回転サルコウは転倒、4回転トウループ+3回転トウループは着氷、トリプルアクセル転倒。団体戦のフリーはよかったのに…。切れのいいスピン、エレキに乗ったステップもカッコよかった。68.76。4回転サルコウとトリプルアクセルで回転不足が響いた。

#18 トマーシュ・ヴェルネル(チェコ)
 「Duelling Banjos」♪ カントリー調の曲はもうおなじみ。4回転トウループは転倒したが、トリプルアクセルと3回転ルッツ+3回転トウループはきれいに入った。この選手はよくパンク(回転が抜ける)が多いけど、しっかり回れてよかった 投げ縄を振り回すしぐさからのステップは、映画のシーンのよう。終わってちょっぴり口惜しそうな顔をした。81.09。

 いよいよ、羽生結弦が登場、、、ドキドキ、、、頑張れ

<G4>
#19 羽生結弦
 「パリの散歩道」♪ 団体戦のときより少し緊張した顔でスタート位置についた。丁寧に振付をなぞりながら動き出す。4回転トウループ、決まった これで顔が明るくなる。いつものようにターンからトリプルアクセル、完璧 ルッツは…団体戦よりまっすぐ上がり、コンビネーションも決まる。もうあとはユヅルの世界、ステップは上半身を大きく動かしすぎずにしっかりと踏んだ。終わった瞬間、満足そうに拝むようなしぐさ。オーサーコーチとグータッチしてキス&クライに、、、出た 101.45、ついに3ケタ。ガッツポーズで「やった~」と叫んだ(ように見えた)。。。凄すぎる。。。
 団体戦ではレベル3だったステップが、レベル4を取れていた

#20 ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン)
 「Satan Takes a Holiday」♪ 羽生の得点の興奮が冷めきらない中に出て行った。4回転サルコウは少し乱れたがこらえ、トリプルアクセルは大丈夫。コンビネーションでステップアウト。おなじみのコミカルな振付に手拍子で後押し。86.98、もう一息!と言いたいスコア。

#21 パトリック・チャン(カナダ)
 ラフマニノフ「エレジー」♪ 4回転+3回転はいつもながらの安定感で決まったが、トリプルアクセルでオーバーターン。ルッツは問題なく、しっとりとスケーティングで魅せる。前よりスケートの音が小さくなった気がする。97.52、得点を見てガッツポーズ。羽生との差は3.93、彼としては“射程圏内”か。

#22 アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン)
 「Khorobushko」♪ スウェーデン育ちだがロシア生まれのマヨロフ、ロシア民謡で踊る。4回転トウループと3-3コンビネーションが決まり、トリプルアクセルをこらえながら下りた瞬間に小さくガッツポーズしていた。テンポが速くなっていくステップ、コサックジャンプやバレエジャンプに大きな拍手。83.81、自己ベスト更新。客席からは「もっと出して」という感じのざわざわ^^;

#23 フローラン・アモディオ(フランス)
 「ラ・クンパルシータ」など♪ 真紅のシャツは大きく開いたVネック。4回転サルコウの予定が3回転に、トリプルアクセルの予定がダブルに…着氷はきれいだったので減点はない。3回転ルッツ+3回転トウループはしっかり決めた。タンゴのステップは今日も情熱的 終わった瞬間は「あ~」という顔、75.58。

#24 ブライアン・ジュベール(フランス)
 「Mutations」♪ 黒にオレンジで不規則な曲線を描いた衣装で、溶岩流のような感じ。4回転+3回転を決め、トリプルアクセルも頑張った。ジュベールらしい切れのある動きのステップで、客席が沸く。85.84。

<G5>
#25 ミハル・ブジェジナ(チェコ)
 「山の魔王の宮殿にて」♪ 黒地に赤のストーンでアクセントをつけた衣装。4回転サルコウは片手をついたが着氷、コンビネーションは3-2に。トリプルアクセルは高くてシャープ。少しずつテンポアップする曲で、ぐいぐいと大きく動くステップはなかなかよかった。81.95。

#26 デニス・テン(カザフスタン)
 サン-サーンス「死の舞踏」♪ 手袋まで黒の衣装はきりっとして見える。4回転トウループは回り切ったが手をつき、バランスを崩した。「転倒扱いになると思います」(本田氏談)。コンビネーションは「フェンスに近づきすぎて3回転が跳べなかった」(本田氏談)、3-2に。トリプルアクセルはばっちりだったけど。激しい音楽を全身で表現したステップは好き。84.06。

#27 ペーター・リーベルス(ドイツ)
 「Clocks」♪ 団体戦で自己ベストを更新していた選手。4回転+3回転、トリプルアクセル、ルッツと柔らかな着氷ですべて決まった。薄い生地を重ねた衣装は、風をはらんでスピード感を増す。独特の雰囲気のステップもすっかりおなじみ。ノーミスで終わって氷をたたいてガッツポーズ。86.04、さらに自己ベスト更新。

#28 閻涵(Han YAN、イエン・ハン)(中国)
 「Minor Waltz」「Viper's Drag」♪ コミカルな振付で始まる。見事なトリプルアクセルは「すごいスピードで入りましたね」(本田氏談)。4回転トウループは片手をつき、コンビネーションはセカンドの着氷で少しステップアウト。元気よく楽しげなステップは伸び伸び踏んでいた。85.66、得点を見て眉にしわを寄せたが、笑顔も見せた。

#29 高橋大輔
 「ヴァイオリンのためのソナチネ」♪ 落ち着いて滑りだした。4回転トウループは両足着氷。トリプルアクセルはしっかり、コンビネーションはステップの一部のように自然に。人生を表すようなステップ、レイバック姿勢がほれぼれするスピンは彼だけのもの。86.40、4回転はダウングレードだった。
 作曲者問題で「放送に音がなくなるのでは」という心配もあったが、普通に放送されてよかった・・・

#30 町田樹
 「エデンの東」♪ 白と黒だけの衣装はすっきりしている。きりっとした顔で位置につく。4回転が決まった後、一瞬間があいて2回転トウループをつけた。トリプルアクセルは流れもよく、これはいける!と思ったら、ルッツが2回転に 気落ちせず心をこめたステップはレベル4を獲得。83.48。

 結果、1位羽生結弦、2位パトリック・チャン、3位フェルナンデス、4位高橋大輔、5位ペーター・リーベルス、6位ジェイソン・ブラウン。1位と2位の差は3.93、2位と3位の差は10.54。金メダル争いは羽生とチャンの一騎打ちになりそう。
 一方、3位争いは超!接戦。3位フェルナンデスから11位町田樹までの差がわずか3.5。順位としてはやや出遅れた町田選手だが、「絶対にあきらめないで頑張ります」と燃えていた。「逆バレンタインできるように頑張る」、バレンタインデーにメダルをプレゼント?(誰に?) その意気!

 プルシェンコ選手は前日の練習で腰を痛めていたが、6分間練習でジャンプを跳んだ際に痛みが出て、無理と判断したということだった。
 団体の金メダルが最後の勲章か。お疲れ様・・・

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コメント (2)
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