順番が後先になったけど^^;
フィギュアスケート・グランプリファイナル2014、女子フリー(ジャッジスコア)。
アシュリー・ワグナー(アメリカ) SP:60.24(6) FS:129.26(3) 合計:189.50(3)
映画「ムーラン・ルージュ」より♪ しっかりエッジにのったスケーティング。序盤の3-3から後半の3-1-3など、ジャンプはノーミス 歌詞の世界そのままにドラマチックに滑りきった、会心の演技。
自己ベスト更新に大喜び
本郷理華 SP:61.10(5) FS:115.03(5) 合計:176.13(6)
「カルメン」♪ 東洋の若いカルメンを、バルセロナの観客が手拍子で後押し。ジャンプはほぼ全部決まったが、最後のダブルアクセルからのコンビネーションがシングルに。咄嗟にダブルアクセルをもう1つ跳んでシークエンスにしたのはいい判断だったが、終わってうかない顔
フリーも自己ベスト更新したかったところだけど、高レベルの演技を2度続けられたのは偉い ルッツのエッジについたeの修正が今後の課題。
アンナ・ポゴリラヤ(ロシア) SP:61.34(4) FS:118.95(4) 合計:180.29(4)
ストラヴィンスキー「火の鳥」♪ 序盤の3連続コンビネーションで転倒したが、後半はジャンプの安定感が戻ってきた。ステップは身体がよく動いていたと思う。最後のスピンはちょっとトラベリングが大きくなってしまったが^^;
得点を見て口惜しそう。
エレナ・ラディオノワ(ロシア) SP:63.89(3) FS:134.85(2) 合計:198.74(2)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」「悲しみの三重奏曲第2番」♪ チューブトップ風の衣装が可愛い。最初の3-3から全てのジャンプが完璧 となれば表現にも余裕。終盤のスパイラルとイーグルを繰り出すコレオシークエンス、パールからビールマンスピンも美しい。
終わって飛び上がって喜んだが、自己ベストには少し届かず。
ユリア・リプニツカヤ(ロシア) SP:66.24(2) FS:111.55(6) 合計:177.79(5)
「ロミオとジュリエット」ほか♪ 水色に白のボレロが清楚な衣装。冒頭に3回転ルッツ+3回転トウループを決め、今日はいける!と思ったのもつかの間、ダブルアクセルで転倒。ステップのあとは持ち直してダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループを決めたが、回転抜けや転倒で点を伸ばせなかった。コレオシークエンスやスピンはいつもながら見事だったけど。
演技構成点でも、振付や曲の解釈でラディオノワより下になっている。少女っぽい雰囲気から少しずつ脱皮する必要があるのかも。
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:67.52(1) FS:136.06(1) 合計:203.58(1)
「Batwannis Beek」「Sandstorm」♪ 冒頭にルッツ‐トウ‐ループで3-2-2を決めると後半のトウループ3-3などパーフェクト しっかりした技術で跳ぶジャンプは隙がない。中東風の曲で妖艶な踊り、盛り上る。ステップもただ一人レベル4を獲得、自己ベスト大幅更新。
結果、優勝はトゥクタミシェワ、2位にラディオノワ、ワグナーが3位と躍進。4位ポゴリラヤ、5位リプニツカヤ、本郷理華は6位だったが5位まであと少し 世界選手権目指して頑張って
こんな展開、期待してた・・・?
フィギュアスケート・グランプリファイナル2014、男子フリー(ジャッジスコア)。
無良崇人 SP:78.35(6) FS:157.02(4) 合計:235.37(5)
「オペラ座の怪人」♪ 4-3トウループ、次の4回転も決まった! トリプルアクセルの高さと美しさといったら、、、ループが1回転に、3-1-3予定が3-1-2になったが、昨日とは別人のように動きがよく、ステップもよかったと思う。
もう少し出てもいいと思う得点だったが、、、3-1-2が認定されず、3-1のシークエンス扱いになってしまったのも惜しかった
ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:79.18(5) FS:174.72(2) 合計:253.90(2)
ロッシーニ「セビリヤの理髪師」♪ 最初から軽快な動きで、4回転トウループやトリプルアクセルを決める。後半に4回転サルコウも入り、SPでも6人中トップの評価だったステップはノリノリ。コレオシークエンスで会場は最高潮 ルッツが1回転になるミスに自分でちょっとおでこをコツン。
セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:84.48(4) FS:160.05(3) 合計:244.53(3)
「This is a Man's Man's Man's World」「Come Together」「At Last」「Big Time Boppin’ (Go Man Go)」♪ シャープな動きでジャンプびしばし、4回転トウループはちょいオーバーターンしたが、ミスはそれだけ。スピンも取りこぼしなく、ロックな曲でガンガン滑る。以前に比べてしっかり踊れるようになったのが大きい。
マキシム・コフトゥン(ロシア) SP:87.02(3) FS:155.25(5) 合計:242.27(4)
「エクソジェネシス交響曲」♪ 最初の4回転は2回転になってしまったが、その後は4回転もトリプルアクセルもしっかり決める。若々しい伸びやかな動き、丁寧で曲をよくとらえているステップ、気持ちのこもったコレオシークエンス。いいプログラムだと思う。
この時点でフェルナンデスの表彰台が決まり、会場が沸いた。
町田樹 SP:87.82(2) FS:128.31(6) 合計:216.13(6)
ベートーヴェン「交響曲第9番」♪ 静止の20秒から、第九の公演が始まる。4回転トウループ転倒、次は単独になって片手をついた。アクセルが1回転に、その後さらに転倒が2回・・・ びしっと決まった姿勢のキャメルスピンとか、「歓喜」のメロディを表すステップとか、町田樹らしさは随所に。
羽生結弦 SP:94.08(1) FS:194.08(1) 合計:288.16
「オペラ座の怪人」♪ 引き締まった顔で登場。4回転サルコウ決まった 4回転トウループも鮮やか これだけで技術点が25点以上。ルッツも今日は大丈夫、コンビネーションの2回転トウループは両手上げ。
後半トリプルアクセル+3回転トウループ、さらにトリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、両方とも完璧に入った
もう曲をしっかり聴きながら動く余裕がある。最後のルッツで転倒、苦笑いしながら立ち上がり、コレオシークエンスのイナバウアーへ。
スピン2つを残して技術点合計が90点を超え、その時点のLeader(暫定1位フェルナンデス)の87.50の上。終わったとき105点になっていた(最終的に103.30)。
腕をつきあげてガッツポーズ 得点を見て高々とガッツポーズした後、四方にお辞儀をするのだった。フリーは自己ベスト更新。
結果、優勝は羽生、2位フェルナンデス、3位ヴォロノフ。4位コフトゥン、5位無良、6位町田となった。
町田樹はどこか痛くしていないといいんだけど・・・。無良も全日本では調子を上げてこられるといいな
そして羽生は、グランプリファイナル・オリンピック・世界選手権の3冠を獲った翌シーズンに、またグランプリファイナルに勝った。こんな選手は今までいたんだろうか
中国杯の衝突事故、NHK杯の不調、滑り込み出場でこの結果。文字通り無駄にしなかった。まったく、ここまでドラマチックな展開になるとは、さすがに想像できない
テレビでもう一度見るのが楽しみ