ちょっと時間が経っちゃったけど^^;
2014年第83回全日本フィギュアスケート選手権、男子フリー(ジャッジスコア)。フジテレビ地上波放送から。
#13 中村優 SP:60.07(11) FS:109.94(13) 合計:170.01(12)
ヴィヴァルディ「四季」♪ コーチが長光歌子さん、隣は澤田亜紀さん? 少し滑りが硬い感じ。トリプルアクセル転倒したが、なんとか堪えながら頑張った。
#14 田中刑事 SP:62.83(9) FS:124.60(7) 合計:187.43(8)
「椿姫」♪ イタリアのアイスダンス選手だったマッシモ・スカリの振付。フリルのシャツにワインカラーのジャケット風。4回転サルコウは転倒したが回りきっている。トリプルアクセルがきれいに入ったが、2回転になるジャンプがいくつか・・・。体調がよくなってきたら、ジャンプも回復すると信じよう。
#15 宮田大地 SP:57.32(12) FS:115.47(10) 合計:172.79(11)
「Breave Heart」♪ コーチは中庭健介氏。まだいかにもか細い身体だが、エッジはよく使えているように見える。昨年は腰を痛めてジャンプの練習ができず、コンパルソリーを練習していたそうだが、その効果が出ているのかも。3回転フリップ+2回転トウループや後半の3回転ルッツなどジャンプはかなりよかった。最後のダブルアクセルの転倒が惜しい。
#16 佐藤洸彬 SP:66.21(8) FS:108.21(14) 合計:174.42(10)
「壬生義士伝」♪ 通年リンクのない岩手で頑張っているそうな。今季はジュニアグランプリシリーズに出場した。着物風の衣装で武士の世界を演じる。冒頭にトリプルアクセルを決めたが、フリップや後半のサルコウで転倒。太鼓の音に乗るステップは沸かせた。
#17 日野龍樹 SP:61.23(10) FS:120.10(9) 合計:181.33(9)
「キング・アーサー」♪ 首の赤いスカーフが目を引く。4回転、トリプルアクセルと転倒が続き、ルッツが2回転に。その後立て直し、後半ルッツ2本などを決めた。スケーティングはまあまあ伸びていて、表現もかなり成熟してきた感じ。
#18 山本草太 SP:67.19(7) FS:139.61(6) 合計:206.80(6)
「ローレライ」♪ 出てくる前にバックヤードで宇野と握手しているところが映った。冒頭のトリプルアクセルで転倒したが、3回転ルッツ+3回転トウループなど次々決めていく。終盤になっても一蹴りの伸びが変わらず、力を出し切れたプログラム。
#19 宇野昌磨 SP:85.53(3) FS:165.75(3) 合計:251.28(2)
「ドンフアン」♪ いつもどおり落ち着いて滑り出す。4回転トウループを軽やかに決め、トリプルアクセル2本、うち1本はイーグルから!なんとかこらえた。ダブルアクセル+1回転ループ+3回転フリップなど安定している。最後の3回転フリップ+3回転トウループは回転不足で片手をついたが、最後までスピードも落ちず、変形イーグルのコレオシークエンスで魅せる。
終わって顔をゆがめてたのは、足が痛かったかしんどかったか、、、よく頑張った
#20 無良崇人 SP:78.54(5) FS:157.86(4) 合計:236.40(5)
「オペラ座の怪人」♪ 冒頭の4回転トウループは手をついたが、4回転トウループ+3回転トウループが鮮やかに決まった。トリプルアクセルはしっかり2本、ただループとフリップでミスが出た。全体の流れは悪くなかったけど。
#21 羽生結弦 SP:94.36(1) FS:192.50(1) 合計:286.86(1)
「オペラ座の怪人」♪ きっ、と強い視線を向けて滑り出す。4回転サルコウは下りたか?と思ったが転倒。次の4回転トウループがきっちり決まると後は最後のルッツまでジャンプにミスなし。スピンのキャメルでややぐらついた。あまりスピードが出てないけれど、その分丁寧に表現している感じ。
後半トリプルアクセルからのコンビネーション2つ、課題のルッツまで決めた きっちりやりきったプログラム、技術点100点越え。
絶好調じゃなくても、ここまでできる。それが王者
#22 小塚崇彦 SP:72.39(6) FS:173.29(2) 合計:245.68(3)
「これからも僕はいるよ(イオ・チ・サロ)」♪ アンドレア・ボチェッリの深みのある声が響く。4回転トウループ下りた!次も4回転、ダブルをつけた!! 氷に吸い付くスケーティングの美しさは別次元 多少こらえてもジャンプは全部下りる。高速スピンでフィニッシュの瞬間、激しくガッツポーズ。
強いたかちゃん、帰ってきた~~~
#23 町田樹 SP:90.16(2) FS:152.45(5) 合計:242.61(4)
「交響曲第9番」♪ 長い静止から、指をぐいっと握って動き出す。4回転トウループ決まった!2本目で転倒、これは+REPになるので得点としては痛い。トリプルアクセルは入り、身体をぴんと伸ばしたキャメルを見せる。後半はトリプルアクセルを回避したか、ダブルアクセルからのコンビネーション。身体を反らせてからのルッツを見事に決めた。
表彰台には届かず。
#24 村上大介 SP:81.28(4) FS:120.80(8) 合計:202.08(7)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 4回転サルコウで立て続けに転倒、アクセルがシングルに。後半はなんとか立て直して、ルッツやフリップなど3回転ジャンプを決めていった。ただコンビネーションは結局一つも入らず、、、
最終滑走の緊張は大きかったか・・・
結果、優勝は羽生結弦、高橋大輔以来の3連覇となった。2位に宇野昌磨、3位小塚崇彦。4位町田、5位無良、6位山本草太、7位村上大介。200点越えはここまでで、8位田中刑事、9位日野龍樹が180点台なのは少し残念。
翌日にまたドラマが待っているとは、このときは誰も知らなかった、、、
順番が後先になっちゃったけど^^; ジャッジスコアを見ながらじっくり、ということで。
2014年、第83回全日本フィギュアスケート選手権2日目。フジテレビの放送は女子ショートプログラムから。放送されたのは30人中14人。
#2 永井優香 SP:58.00(6)
「エデンの東」♪ 早い滑走順を引いたが、それほど緊張は見られず、いつものように流れのあるスケーティング。トウループ3-3、ルッツと決まったのにアクセルが1回転に
50点台後半に多数ひしめく中、僅差でフリー最終グループに残る。
#9 中塩美悠 SP:60.07(4)
「フォッシー」♪ 昨年からお馴染みのプログラム。健康的にコケティッシュな振付はお年頃にぴったり ジャンプが勢いよく決まり、楽しげに滑りきった。自己ベスト更新スコアに大喜び
#11 松田悠良 SP:52.07(15)
「ピアノ・レッスン」♪ 以前より背が伸びて、白系の上品な衣装がよく似合う。「スケートがよく伸びるようになりましたね」(解説・荒川静香さん)。ジャンプはすごく高いというわけではないが、着氷は安定している。全体に雰囲気のあるプログラムでよかった。
しかし回転不足判定3つ、、、厳しい^^; 今季はジュニアグランプリシリーズ派遣がなかったけど、来季は出場できるといいな。
#13 坂本花織 SP:57.81(7)
「黒い瞳」♪ 14歳、まだ身体つきが子どもっぽいけど、黒のホルターネックの衣装で肩をそびやかし、大人っぽい表現に挑戦。3回転フリップ+3回転トウループを決め、ルッツのエッジで!(明確でない)判定をもらった以外はミスなし。ジャンプのシャープさと動きの機敏さが今のところは特長かな。
#14 新田谷 凛 SP:54.69(12)
「ポル・ウナ・カベサ」♪ ブルー系の衣装が大人っぽい。滑走、着氷、スピンと姿勢がいいと思う。コンビネーションスピンの足を前に高く上げる姿勢でちょっとふらついちゃったけど^^; 冒頭のルッツはエッジエラーのe判定だったが、後半にトウループ3-3は素晴らしい。ぴしっとフィニッシュポーズも決まった。
ステップがレベル1だったのは、エッジの使い方が不十分だったのかな・・・
#18 樋口新葉 SP:64.35(3)
「愛しみのチャルダッシュ」♪ スピードと勢いの桁が違う。多くの女子が3本目にするダブルアクセルを最初に、3回転ルッツ+3回転トウループ軽やかに。時折笑顔を浮かべながら、最後まで勢いが止まらない。
トウループが回転不足、フリップのエッジが!(明確でない)判定。まだまだ伸びしろのあるプログラム
#19 今井遥 SP:56.95(10)
「マラゲーニャ」♪ 女性ボーカルにのって、しっとりと艶っぽく。2枚重ねの薄手のスカートが翻るのが素敵 コンビネーションは3回転サルコウ+3回転トウループ、単独はループとジャンプの難度は高くないが、音とうまく合って決まっていてよかったと思う。
ミスなく、曲と表現がぴったりしたいいプログラムだったが、トウループの回転不足とスピン・ステップのレベルが2と3どまりだったのが得点に響いた感じ。
#20 大庭雅 SP:51.21(18)
久石譲「レスフィーナ」♪ 左肩を出したパープル系の衣装。「大きな構えなくジャンプが跳べる」(解説・荒川静香さん)。サルコウ+トウループの3-3、ループとよどみない。ステップの後半は力強い動きも見せた。
全体にいい出来だったのに、かなり低い得点 サルコウ、トウループ、ループと回転不足判定で、ステップがレベル1。うーん・・・
#21 加藤利緒菜 SP:58.10(5)
「花の二重唱」♪ スカートが2枚重ねで下がレースなのが可愛い。トウループ3-3スムーズ。曲の雰囲気によく合っているステップ、3回転ループとダブルアクセルをきっちり決めた。「いつもより慎重に見えた」(解説・荒川静香さん)「スピンでややふらついたが、やはり緊張があったのか」(ゲスト解説・鈴木明子さん)
#23 村上佳菜子 SP:57.55(9)
「オペラ座の怪人」より「Think of Me」♪ 新しい紫系の衣装。写真で見たときはあまり似合ってない気がしたが、動くところを見るとそうでもない。
トウループ3-3は距離が出た。バタフライからのキャメルスピンでややぐらつく。ダブルアクセルを決め、軽やかにステップを踏む。アリアを口ずさみながら最後のレイバックスピン、ヘアカッター位置で少しためてからビールマンに持ち上げると、盛り上ってフィニッシュ。
コンビネーションとフリップ、計3つのジャンプで回転不足判定。スピンがレベル1のV1となって、点が伸びなかった でもステップのレベル4でGOE1.54は評価していい。
インタビューで回転不足については「よかったと思ったけど、、、ちょっとびっくり」とコメント。
#24 木原万莉子 SP:57.57(8)
「タンゴ」「Tormenta」♪ 赤に黒の長手袋が大人っぽい。トウループ3-3、ループと入る。動き全体のキレはいい。ダブルアクセルの入りが独特。
#25 宮原知子 SP:64.48(2)
「魔笛」♪ 爽やかなブルーの衣装。3回転ルッツ+3回転トウループをしっかり高さを出して跳ぶ。ステップの中でフリーレッグを蹴り上げるポーズは、しっかりバレエのポーズになっていて、優雅さを醸し出す。
ルッツとトウループで回転不足、フリップのエッジに!(明確でない)判定だが、スピンとステップ全てレベル4をそろえた。演技構成点も村上についで2番目、隙がない。
#28 西野友毬 SP:55.65(11)
「黄昏のワルツ」♪ シックな紫の衣装はスカートは下にピンクが重なっている。3回転ルッツで手をついて単独になったが、次のループに2回転トウループをつけられた。しっとりと柔らかな表現のステップは10代の選手たちとは一味違う。ターンからダブルアクセルを決め、満足げにフィニッシュ。
#30 本郷理華 SP:66.70(1)
「海賊」♪ 冒頭のトウループ3-3が入り、落ち着いてジャンプを決めていく。後半テンポアップしながら、どんどん乗っていく感じがよくわかった。
ジャッジスコアに一つのマイナスもなく、回転不足やエッジエラー判定もなし。最終滑走でクリーンな演技は、今季の成長ぶりの象徴
結果、本郷理華が首位に立ち、2位宮原、3位樋口。4位中塩、5位加藤、6位永井までがフリー最終グループ。村上佳菜子9位、今井遥10位。
という状況でフリーを迎えたのだった。(遡ってお読みください)
こういう括り方は勝手なんだけど
選手権代表発表の場で、突然引退宣言した町田樹。4月から早稲田大学の大学院に進学するという。
一般入試を受けて合格したのが、GPスケートアメリカのとき。トップアスリートが現役のシーズン中に、一般入試で大学院を受験するって、聞いたことないかも・・・
引退後の人生について、周到に準備して次のステージに進もうとしている。せめて世界選手権に出てから、、、と思わなくもないけれど おそらく、シーズン初めからもう決めていたんだろう。
高橋大輔、織田信成、小塚崇彦が“3強”と呼ばれた頃、町田樹・無良崇人・村上大介が3強に続くホープとして、イニシャルを取って“3M”なんて言われた時期もあった。(台頭してきた羽生結弦を加えて“七人の侍”とも言ったとか)
かつての3強を押しのけてオリンピックと世界選手権に出場、5位入賞と銀メダルというブレイクを見せた町田。彼を追うように、無良と村上もGPシリーズ優勝やファイナル進出と成長してきた。
無良に、「いいライバルでいてくれてありがとう。崇人がいたから僕もここまで頑張れた。いつかこいつを抜かしてやるぞと思って頑張ったんだ」と言ったという町田。3Mが2Mになるけれど、残る2人は町田の分まで頑張ってくれるだろう。
「エデンの東」、「火の鳥」、「第九」と強い印象を残すプログラムだったけど、私は今季の「バイオリンと管弦楽のための幻想曲」と、2012年四大陸選手権で「幸せな3分間だった」と言った、「黒い瞳」が好きだったな
アイスショーにはたまには出るつもりらしいから、いつかまた見られるのを楽しみにしよう。