フィギュアスケート・世界選手権2017、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン) SP:69.32(24) FS:127.47(24) 合計:196.79(24)
「ネッラ・ファンタジア」♪ グレーの長めのジャケット。3回転ループから入り、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3などを決める。トリプルアクセルはちょっとこらえたが2回転トウループをなんとかつけた。クリムキンイーグルから普通のイーグルに立ち上がってダブルアクセル、イナバウアー、最後は得意のビールマンスピン。
パーフェクトな出来ではなかったが、彼らしさを出してくれた。
ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー) SP:73.68(21) FS:140.34(22) 合計:214.02(21)
「The Battle of Life and Death: 」「Gods and Demons」「Voca Me」♪ 黒に赤でハート。トリプルアクセル+2回転トウループ(両手上げ)、単独トリプルアクセルと最初に決めてきた。転倒が2回あったが、後半にルッツ・トウ3-3など頑張る。
SPとはまた違った硬質な感じのプログラムを絶妙に表現。途中で2度ジャンプするシットスピンなど、要素の中にも工夫がある。ヨーロッパ選手権4位の選手に、ヘルシンキの観客が手拍子で後押しした。
田中刑事 SP:73.45(22) FS:148.89(17) 合計:222.34(19)
フェデリコ・フェリーニ・メドレー♪ 縦じまにピンク。最初の4回転サルコウ、なんとか下りた! 次の4回転サルコウ、うまく下りて2回転トウループついた!! アクセルが2回転に。軽妙洒脱なステップは満場の手拍子で。
後半ルッツ・トウ3-3入り、2本目のトリプルアクセルで転倒したが、その後は落ち着いて3回転を決めていく。よく体が動いていて、フェリーニの世界が伝わってきた。
パウル・フェンツ(ドイツ) SP:73.89(20) FS:144.02(21) 合計:217.91(20)
「Hey You」「Is There Anybody Out There」「Another Brick in the Wall」ピンク・フロイド🎵 黒に四角のパッチ。高さのあるトリプルアクセルから入り、トウ・トウ4-2を決める。単独4回転トウループは軽くオーバーターンしたが大丈夫。2本目のトリプルアクセルで転倒、ルッツが2回転になったが、次のルッツをしっかり3回転で決める根性
ジャンプとジャンプの間はわりと淡々としてるかな^^;
ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:69.74(23) FS:144.25(19) 合計:213.99(22)
「It's a Man's World」「Get It On」「I Feel Good」ジェームス・ブラウン🎵 黒タートル。トリプルアクセル+2回転トウループ、決まった 2本目のトリプルアクセルは軽くオーバーターン。フリップ・トウ3-3、終盤ダブルアクセルx2のシークエンスなどジャンプは大きなミスなし。クリムキンイーグルや、音にはめた動き、その場でバレエジャンプにノリノリのステップ。ラストはバタフライ連続で最高潮
自己ベスト更新して満足!
モリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:76.34(19) FS:162.90(11) 合計:239.24(13)
「Sixteen Tons」「Hogfat Blues」「I Put A Spell On You」♪ 黒シャツ赤ベスト白タイ。トリプルアクセルから入り、4回転サルコウでくるんとオーバーターンしたが振付みたいで トウ・トウ4-3、4回転トウループも入った! ジャンプの回転がしゅるるんと速い。
余裕を持って小粋な振付もこなす。終わって拳を突き上げた。自己ベスト更新
<G2>
シャフィク・ベセギエ(フランス) SP:78.82(17) FS:151.31(16) 合計:230.13(17)
「300 BOF」「Tears of the Sun」「Aeternae」♪ 黒にグレー。ちょっとトラブってあまり見られず。前半にトウループとサルコウの4回転2本。後半3回転やトリプルアクセル頑張った。サルコウ・トウ・ループ3-2-2も。
けっこう壮大な曲に負けないように力をこめていた。トータルのベスト更新。
ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) SP:79.91(16) FS:163.54(10) 合計:243.45(12)
チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 白に金の飾り。バレエのポーズから、ダンサーが一歩一歩見せていくようにストロークしていく。トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、単独トリプルアクセル、フリップ・トウ3-3、すべてのジャンプを下りた
足換えで逆回転になるキャメルスピン、ターンを一つ一つ、身につけたときを思い返しているかのようなステップ。
すべてのエネルギーを注ぎ込んで、物語のクライマックスのコレオ。バレエとスケートが完全に融合した。
自己ベストを大きく更新して、感謝の言葉。永く記憶に残る演技をありがとう
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:80.02(15) FS:146.24(18) 合計:226.26(18)
「ワンス・アポン・ア・タイム」など🎵 黒に赤のストーン。4回転サルコウ決まった! トリプルアクセル、フリップ・トウ3-2など頑張ったが、後半疲れが出たか転倒も。体力的に厳しくなっているのかな・・・
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:81.73(14) FS:157.27(13) 合計:239.00(14)
ヴィヴァルディ「四季」♪ 赤青黒。トリプルアクセルを丁寧に決めたが、2本目は転倒。しかしほかのジャンプはどれもスムーズで着氷姿勢がきれい。細かい音を高速ツイズルで表現するステップ、身のこなしも美しい。終盤のコレオはスピードと躍動感でわくわくさせてくれる。
ポジションチェンジの素早いスピン、ラストは独特のシットスピン、次第に速度を落として余韻のあるフィニッシュに。自己ベスト更新でコーチのランビエールとがっちり握手。
ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:83.11(13) FS:153.13(15) 合計:236.24(15)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 紫。4回転はステップアウト、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3入る。トリプルアクセル+3回転トウループ、単独トリプルアクセルとよかった。すっと背中を伸ばした姿勢でイーグルなどを見せるコレオ、手拍子にのって力強く踏むステップ。
大きなミスなく終わってガッツポーズのフィニッシュ。自己ベスト更新。
アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:77.23(18) FS:127.81(23) 合計:205.04(23)
「Man With the Golden Arm」「From Russia With Love 」「Peter Gunn」♪ 白に青の縦じま。冒頭4回転予定?のジャンプが2回転に。トリプルアクセル+2回転トウループ、単独トリプルアクセルはよかったけど、後半ダブルアクセル+3回転トウループで大きくバランスを崩してしまった。
ほぼ地元の声援を受けて最後まで頑張った。
<G3>
マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:89.38(10) FS:156.46(14) 合計:245.84(11)
「Iron Sky」♪ 白からグレー。4回転サルコウを下りて、2つ目のトウループが2回転に。すると次の予定を変えてサルコウ・トウ4-2を跳んだ。トリプルアクセル+3回転トウループ、単独トリプルアクセルとばっちり。しかしループが2回転に、サルコウにつけた2回転トウループが3つ目で無効に。
ロック系の曲が好きなんだろうけど、プログラムとして合っているのかな・・・
アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:85.28(11) FS:160.68(12) 合計:245.96(10)
レオンカヴァッロ「道化師」♪ ベージュ、黒手袋。冒頭の4回転トウループをなんとか下りたが、フリーフットをついたと見なされて、つけた1回転トウループは0点になった模様。
しかし2本目の4回転トウループ、トリプルアクセル+3回転トウループと頑張る。ジャンプとジャンプの間は淡泊だけど、ラストのコレオは激しく動いて表現した。
ケヴィン・レイノルズ(カナダ) SP:84.44(12) FS:169.40(8) 合計:253.84(9)
「グランドピアノ」♪ 黒ベスト。複数の4回転ジャンプを跳ぶ草分け的存在。サルコウ・トウ4-2、トウ・トウ4-3、単独の4回転サルコウとトウループ。後半のトリプルアクセル、さらにフリップ・ループ3-3 セカンドジャンプの3回転ループは、男子でもなかなか難しい。回転不足があっても、跳び続けることが大事。
怪我を乗り越えて、エッジづかいもきれいになって。力強いガッツポーズ、トータルの自己ベスト更新。
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:93.28(7) FS:164.19(9) 合計:257.47(8)
「La reve de la fiancee」「A la lune」♪ 白黒縦じまに赤い花のジャケ。4回転ルッツに挑戦、転倒。4回転トウループは決まった。アクセルが1回転に でも後半トリプルアクセル+3回転トウループでリカバリー。
軽妙な振付は得意なところ。演技構成点が高かったのは、スケートがよく滑っていたからかな。
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:93.10(8) FS:176.47(7) 合計:269.57(7)
「ピアノ・レッスン」より「愛の香気」♪ 黒シャツ。ただ滑っている瞬間がまったくない、濃密なプログラム。冒頭に挑戦した4回転トウループは転倒したが、トリプルアクセル+3回転トウループをきちんと決める。終盤ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3が入る。
足を高く上げた美しいキャメル、雄大なスパイラル。トータルで自己ベスト更新。
得点より、心に沁みる演技。
デニス・テン(カザフスタン) SP:90.18(9) FS:144.13(20) 合計:234.31(16)
プッチーニ「トスカ」♪ 黒に赤のストーン。4回転トウループをややこらえたが着氷。サルコウが3回転になって転倒 トリプルアクセル2本目に2回転トウループをつけて転倒
フリップ2本目も単独で+REPになるなど、本来の力が出せなかった。音楽を丁寧に表現する演技が見たかった。
<G4>
羽生結弦 SP:98.39(5) FS:223.20(1) 合計:321.59(1)
「Hope & Legacy」久石譲🎵 凛とした表情で位置につく。4回転ループ、滑らか! 4回転サルコウ、さらにサルコウ・トウ4-3、鮮やか! フリップ、後半の4回転トウループ、揺らぎが一切ない。
音楽から自然に溢れてくるような動き、仕草、視線。ステップ、スピンも音が動かす気持ちと共に動く。トリプルアクセル+2回転トウループ(両手上げ)、トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、これも迷いなし。コレオのイナバウアーに強い意志。ルッツも問題なかった。
最後のスピンはもう、ゆったりと早めに終えて、フィニッシュ。これが、羽生結弦です。というように。
高々と突き上げた腕は、もう勝利を確信していたか。フリー史上最高得点に、涙?「I'm not crying」だって。
「4回転ジャンプをただ跳ぶだけでなく、質の高いものをノーミスしたら、誰にも負けない」。そのとおりになった。
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:97.33(6) FS:193.39(4) 合計:290.72(6)
ボロディン「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」♪ 赤に金がきらきら。珍しく4回転ルッツで転倒、しかしフリップ・トウ4-2! 単独4回転フリップ、トウループ、トウ・トウ4-2。4回転サルコウは転倒したが、6本の4回転に挑んだ。
トリプルアクセルも今日は決まって、決して悪い出来ではなかったが、直前の羽生と比べられてしまうのは不運だったか。
金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:98.64(4) FS:204.94(3) 合計:303.58(3)
「道」♪ 黒白赤、横縞にベスト風。すばらしく流れのある4回転ルッツ! 4回転サルコウ、トウ・トウ4-2、単独4回転トウループと4本の4回転を完璧に決めた。トリプルアクセルもループ・サルコウ1-3のコンビネーションと単独、ばっちり。ルッツ・トウ3-3も後半に。
肩をすくめてにっこり、手を振ったり、そんな仕草が「可愛い」と言ってもらえる年齢でこのプログラムを完成させたのが成功した。
パトリック・チャン(カナダ) SP:102.13(3) FS:193.03(5) 合計:295.16(5)
「A Journey」エリック・ラドフォード♪ 紫からブルー。トウ・トウ4-3、決まった! 4回転サルコウ、単独4回転トウループと彼も3本の4回転。トリプルアクセル+1回転ループ+2回転サルコウはちょっと危うくて苦笑いしたが、案の定コンビネーションと認められなかった。でも単独トリプルアクセルをきちんと決める。苦手だったのはもう昔の話。
柔らかで軽やかなスケートに心躍る。
宇野昌磨 SP:104.86(2) FS:214.45(2) 合計:319.31(2)
「ブエノスアイレス午前0時」「ロコへのバラード」♪ 衣装は今シーズン初めの黒と赤に戻した。身体にしみついたタンゴのリズムを刻んでいく。4回転ループ、入った! 4回転フリップ、うまくこらえる。ステップの細かいところもきっちりと魅せ、音にぴたりと合わせていく。トリプルアクセル+3回転トウループが音の切れ目にびしっ
曲が変わると歌を口ずさみながら、音の緩急と動きの緩急が生み出す流れ。後半4回転トウループ、トウ・トウ4-2、トリプルアクセル+1回転ループ+3回転フリップ、決まった 熱狂のクリムキンイーグル、歓喜のスピン。
こちらも高々と拳を突き上げた。200点と300点、また壁を越えた。
ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:109.05(1) FS:192.14(6) 合計:301.19(4)
エルヴィス・プレスリー・メドレー♪ 黒にピンクのポロ。4回転トウループはさらっと、サルコウ・トウ4-3は下りたが少し足をついた。4回転サルコウ転倒、すぐに起き上がって笑顔を見せ「僕は大丈夫だよ」という表情が彼らしい。
フリップが2回転になったり、ループでふらついたりと、少し乱れが出たが、、、堂々と最後まで滑り切った。
結果、優勝は羽生、チャンピオンに返り咲き。2位宇野、3位金博洋。4位フェルナンデス、5位パトリック・チャン。6位ネイサン・チェン、7位ブラウンとアメリカ勢。8位コリヤダ、9位レイノルズ、10位ビチェンコ。11位コフトゥン、12位ミーシャ・ジー。
田中刑事は19位だった。
五輪出場枠は、日本、アメリカが3枠、中国・スペイン・カナダ・ロシア・イスラエルが2枠。ウズベキスタン、ジョージア、ラトビア、オーストラリア、カザフスタン、フランス、チェコ、ドイツが1枠を獲得。
なんだか興奮して疲れちゃった すごい大会
フィギュアスケート・世界選手権2017、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
李子君(Zijun LI)(中国) SP:56.30(20) FS:103.50(20) 合計:159.80(21)
「Only For Love」♪ 赤のチューブトップ風。曲は映画「女帝[エンペラー](夜宴)」主題歌「我用所有報答愛」張靚穎(ジェーン・チャン)。フリップ・トウ3-3、ダブルアクセル+3回転トウループなど、予定のジャンプはほぼ跳んだ。
コーチとしてQing PANGがついていた。
ロリンヌ・ルキャヴァリエ(フランス) SP:55.49(22) FS:107.50(17) 合計:162.99(18)
「グリース」♪ ピンクにブルーのスカート。最初のコンビネーションジャンプで転倒したが、スナップを外して”衣装替え”、黒のドレスに変わってから安定した。ダブルアクセル+3回転トウループや3-1-2も。元気よく踊って盛り上げた。
カイラニ・クレイン(オーストラリア) SP:56.97(19) FS:95.97(24) 合計:152.94(24)
「ハレルヤ」♪ グレーから白。序盤のルッツで転倒したが、フリップやループ・トウ3-2など他のジャンプはまとめてきた。ストリングス中心のインスト曲で、ラインのきれいなスピンやスパイラルなども見せた。
アンゲリーナ・クフヴァルスカ(ラトビア) SP:55.92(21) FS:99.10(22) 合計:155.02(22)
「カルミナ・ブラーナ」「Ameno Dorime」「The Mass」♪ ブルー。途中から見たが、後半もしっかりスピードが出ていた。ジャンプもしっかり決めた模様。
ニコル・ショット(ドイツ) SP:54.83(24) FS:106.58(19) 合計:161.41(19)
ショパン「夜想曲第20番」♪ ピンクとグレー。3回転ループから入り、フリップが2回転になったが次のフリップを3回転で着氷。サルコウ・トウ・ループ(片手上げ)3-2-2も決める。ジャンプを下りてそのまま振付に入る場面が多く、音楽と要素の一体感があった。上半身をしなやかに動かせるのがいい。
フリーのベスト更新。
アナスタシア・ガルスティアン(アルメニア) SP:55.20(23) FS:98.27(23) 合計:153.47(23)
「アンナ・カレーニナ」🎵 紺。ルッツ、フリップ・トウ3-2と決めたが、中盤のフリップがパンク。サルコウ・トウ・ループ3-2-2などは大丈夫。終盤のドラマチックなコレオで頑張った。せっかくのビールマンスピンでカメラが天井から
<G2>
ニコル・ライチョヴァ(スロバキア) SP:57.08(18) FS:108.47(16) 合計:165.55(17)
「Rain In Your Black Eyes」♪ ブルー。3回転ルッツで一瞬止まったが、うまく2回転トウループをつけた。ループ・トウ・ループ3-2-2は得意のジャンプ。2本目のルッツが途中で開いてしまったが、ミスはそれだけ。
次第にテンポが速まる後半、情熱的にコレオシーケンス。終わって「ほっとした~」という顔。
ロエナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:57.54(17) FS:115.28(14) 合計:172.82(15)
「アダージョ」歌:サラ・ブライトマン🎵 黒。コーチと固くハグして出ていく。両手上げ3回転ルッツ、フリップ(片手上げ)・トウ(両手上げ)3-2とクリーン。アクセルが1本シングルになったが、2本目のダブルアクセルは決めた。サルコウ・トウ(両手上げ)・ループ(両手上げ)3-2-2を後半に。
スピードにのってリンクいっぱいにイナバウアーからスパイラルのコレオ。ポジションを変えても軸がぶれないスピン、きれいなビールマン姿勢に拍手が起こっていた。
ベスト更新の得点ににこにこ、可愛い
李香凝(Xiangning LI)(中国) SP:58.28(16) FS:117.09(13) 合計:175.37(14)
「もののけ姫」🎵 白と茶色。フリップ・トウ3-3はややこらえたが、ルッツがきれいに入る。ダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、ダブルアクセル+2回転ループなどジャンプにほぼミスなし。
スピンの回転が速く、スパイラルなど見せ方が上手になった。軸の細いビールマンでフィニッシュすると、小さくガッツポーズ。自己ベスト大幅更新!
イヴェット・トート(ハンガリー) SP:61.00(14) FS:99.77(21) 合計:160.77(20)
「エレノア・リグビー」ビートルズ🎵 クリーム色。冒頭にルッツ・ループ・サルコウ3-1-3の大技を決めたが、次のジャンプがパンク、フリップで転倒。後半もルッツの構えに入って結局跳べず、、、
3回転トウループ+ダブルアクセルのシークエンス、サルコウ・トウ3-2など立て直そうと頑張った。足を横に上げてY字姿勢から後ろに伸ばすスパイラルなど、随所に見せどころはあったけど。
マライア・ベル(アメリカ) SP:61.02(13) FS:126.21(9) 合計:187.23(12)
「エデンの東」♪ クリーム色。安定したルッツから入り、フリップ・トウ3-3。物語を語っていくようなステップ、後半スパイラルからそのままルッツ・トウ3-2。ダブルアクセルでステップアウトしたが、スパイラルからスプリットジャンプなどのコレオも清々しい。終わって納得したように頷いた。
三原舞依 SP:59.59(15) FS:138.29(4) 合計:197.88(5)
「シンデレラ」♪ パステルグリーン。なぜか耳を引っ張りながらコールを待ち、コーチに肩を押されて出ていく。
初めからぐいぐいスピードに乗って、ルッツ・トウ3-3、フリップ、ジャンプをするする決める。後半の3-2-2も滑らか。大きく長いスパイラル、エッジをきれいに使ってスピ―ドが落ちないステップ。回転の速いスピン、ビールマンでフィニッシュ。
シンデレラになれた 胸の前できゅっ フリー自己ベスト更新
<G3>
チェ・ダビン(韓国) SP:62.66(11) FS:128.45(7) 合計:191.11(10)
「ドクトル・ジバゴ」♪ 水色。ルッツ・トウ3-3、フリップなどきれいに決まり、後半もルッツ・トウ・ループ(両手上げ)3-2-2などジャンプにミスがない。全体に丁寧でスピンの姿勢もきれい。今の彼女に合ったプログラムで、力を出し切れた。
自己ベスト更新に笑顔溢れる。
本郷理華 SP:62.55(12) FS:107.28(18) 合計:169.83(16)
「リバーダンス」より「Reel Around the Sun」♪ 濃緑。冒頭のフリップが2回転になったが、サルコウ(片手上げ)・トウ・ループ3-2-2、ルッツを決める。単独サルコウも片手上げ。ダブルアクセル+3回転トウループでこらえきれたか。
最後のジャンプを3回転フリップでリカバリーしようとしたが転倒。
よく知られているプログラムで、日本人のみならず、地元の観客もたくさん手拍子してくれた。リバーダンスの細かいステップ、情熱的なコレオ。頑張った。
エリザベト・トゥルシンバエワ(カザフスタン) SP:65.48(10) FS:126.51(8) 合計:191.99(9)
「もののけ姫」♪ 鮮やかなブルー。曲のイメージというより国旗の色だろうか。ルッツ、フリップ、サルコウ・トウ3-3、ダブルアクセル+3回転トウループなど、少しこらえた着氷もあったがジャンプは予定通り跳べた模様。
細かい動きの中にしっかりターンやステップを見せている。今日もいい出来で、本人よりお母さんが喜び 自己ベスト更新!
アシュリー・ワグナー(アメリカ) SP:69.04(7) FS:124.50(10) 合計:193.54(7)
「エクソジェネシス交響曲第3部」♪ 濃い紫から赤紫。ダブルアクセルから入り、3回転フリップのコンビネーションのセカンドが1回転トウループになった。
表現の豊かさは変わらないが、昨年のように”ゾーン”には入れなかったか。
カロリーナ・コストナー(イタリア) SP:66.33(8) FS:130.50(5) 合計:196.83(6)
ヴィヴァルディ「Nisi Dominus (Cum Dederit) 」♪ 黒系。美しい滑り、、、スパイラルで「エッジが揺れません」と解説・荒川静香さん。ループが1回転になるミス。決まったジャンプはフリップやダブルアクセルなど、きれいだった。
完全復活まで、あと少しかも。
樋口新葉 SP:65.87(9) FS:122.18(12) 合計:188.05(11)
リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ 赤、額に金の飾り。すごい数の日の丸が揺れる。ルッツ・トウ3-3、決まった ループでオーバーターン、サルコウと入ったが、後半ルッツが2回転に。フリップ・トウ・トウ3-2-2でリカバリー、さらにダブルアクセルに3回転トウループをつけたが転倒
ジャンプとジャンプの間の表情、手や腕の動き、視線の使い方などは魅力的になったが、全体のスピードが足りない感じで、スパイラルのコレオも頼りなかった。
身体の成長が落ち着いたら、あらためて自分の滑りを獲得してほしい。
<G4>
マリア・ソツコワ(ロシア) SP:69.76(6) FS:122.44(11) 合計:192.20(8)
シュニトケ「アダージョ」♪ ピンク。柔らかな曲が今の彼女にあつらえたよう。ルッツ・トウ3-3、フリップと美しく決める。後半フリップが2回転になったがしっかりループ・サルコウ1-3をつけるあたりはさすが。ただルッツで乱れて両手をついた。
足を前に上げたスパイラルからそのままダブルアクセル、きれい。
カレン・チェン(アメリカ) SP:69.98(5) FS:129.31(6) 合計:199.29(4)
「タンゴ・ジェラシー」♪ 黒系、髪に赤い花。最初からスピードにのり、素晴らしく距離のあるルッツ・トウ3-3を決める。アクセル・ループ・サルコウ2-1-3も距離が出て迫力。転倒、ダブルアクセルのステップアウトがあってパーフェクトにはならず。
それでもベスト更新でトップに立った
アンナ・ポゴリラヤ(ロシア) SP:71.52(4) FS:111.85(15) 合計:183.37(13)
「Modigliani Suite」「Le Di a la Caza Alcance」「Memorial Requiem」♪ ピンクとグレーの柄。最初のルッツがパンク、次のフリップで両手をつき、さらにループで転倒。観客の励ましの拍手に押され、最後にダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウを根性で決めた。
少し曲に遅れてスピンを回って終わると、氷の上にくずおれた。
エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア) SP:79.01(1) FS:154.40(1) 合計:233.41(1)
「Extremely Loud and Incredibly Close 」「Piano Lesson」♪ グレーからピンク。フリップ・トウ3-3、ルッツ、後半サルコウ・トウ3-3など、いつもながらジャンプはパーフェクト。今日は余分なジャンプを跳ばなかった(多少は批判があったのでは?)。
なんだか見慣れてしまって感動しないけど またしても史上最高を更新
ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:72.19(3) FS:141.33(3) 合計:213.52(3)
ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」♪ ブルー。コケットに視線を動かしてスタート、目をみはる高さのトウ・トウ3-3 GOEが満点 ルッツ、フリップ、後半のルッツ・トウ・ループ3-2-2では手を上げて。ラストのサルコウ+ダブルアクセルのシークエンスでちょっとステップアウトしたのが唯一のミス。
音と一体化してステップを踏んで、ガーシュウィンの世界を見事に表現。自己ベスト大幅更新に嬉しい悲鳴
ケイトリン・オズモンド(カナダ) SP:75.98(2) FS:142.15(2) 合計:218.13(2)
「ラ・ボエーム」♪ 赤。フリップ・トウ3-3鮮やか、ダブルアクセル+3回転トウループはうまくこらえる。ループがダブルになったが、最後のアクセル・トウ・ループ2-2-2まで雄大なジャンプを続けた。
ジャンプとジャンプの間の動きが優雅で、本当に大人のスケーターになったと思う。自己ベスト大幅更新にこちらも悲鳴
結果、優勝はメドヴェージェワの2連覇、2位オズモンド、3位デールマンとカナダ勢がジョアニー・ロシェット以来の表彰台。4位カレン・チェン、三原舞依が見事に巻き返して5位
6位コストナー、7位ワグナー、8位ソツコワ、9位トゥルシンバエワ、10位チェ・ダビン。
樋口新葉が11位、本郷理華が16位だった。
五輪出場枠は、ロシア、カナダ、アメリカが3枠。日本、イタリア、カザフスタン、韓国が2枠。さらに、中国・ベルギー・スロバキア・フランス・ドイツ・ハンガリー・ラトビアが1枠を獲得した。
明日はいよいよ、男子フリー みんな頑張れ~~~