Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

解説に求めること

2017年04月07日 04時57分03秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2017の放送はフジテレビだったが、今回はLive中継も多くてファンには嬉しかった。もっとも、微妙に遅らせて1人2人抜いた部分では批判を浴びていた。抜く選手・放送する選手の選び方も何が基準なのか・・・。抜かれた選手が自己ベスト更新のいい演技をして、放送した選手がミスの多い残念な演技になってしまったりするのは、まあ運だが^^;
 男子の解説は本田武史さん。あまり喋りすぎず、穏やかな口調で簡潔に要素の名前と出来栄えを表現してくれるので、安心して聞いていられるのだが、、、2017冬季アジア大会フィギュアの放送のときと変わらず、コレオ(グラフィック)シークェンスを「コレオ“ステップ”シークェンス」と言う。本人が気がついてないだけでなく、誰も指摘してないのか~。と、ちょっと幻滅
 後で録画を見返したら、最終グループではコレオ(グラフィック)シークェンスについて言及していなかった。短めだったりプログラムの前半でやったりする選手が多くて、予定要素表を確認してるうちに終わっちゃった?
 データ放送では予定要素表が見られたが、たしか「コレオグラフィックシークエンス」と表示していたと思う。もしかすると、視聴者かスタッフからその違いについて指摘があったのかも。
 ナビゲーターの高橋大輔さんは、ほぼ選手目線で臨場感あるリポート。それはいいけど、こちらもちょっと昔の用語が出てしまって^^; ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)の最後にして最高のフリーを見た後、「最後のストレートラインステップは感動しました」。ストレートラインステップ?
 ステップシークェンスは前半でやったので、最後のはコレオ(グラフィック)シークェンス。フリーのステップは、ストレートライン、サーキュラー、サーペンタインの区別なく1つだけになって、もう5シーズン目なんだけど まあ、ストレートラインのステップで構成したコレオシークェンスと解釈できなくはないが。
 男子の1・2フィニッシュだから、月曜には各局の情報番組で取り上げていた。「ゴゴスマ」では鈴木明子さんが解説していたが、羽生結弦のショートプログラムでコンビネーションジャンプが認定されなかったところで、「最初のジャンプから次のジャンプに間があいてしまったから」と説明していた。。。うーん。。。
 1つ目のジャンプと2つ目のジャンプの間にターンが入ってしまっても、1回転以内(スリー・ターン2つまで)ならコンビネーションとして認定される。体重移動を伴わないようなフリー・フット(上げてる足)のタッチ・ダウン(氷につく)があっても同じ。少し間があいたくらいでは、認定されないことはない。
 テクニカルパネル・ハンドブックのジャンプの説明には、ショートプログラム「ジャンプ後の転倒 /ステ ップ・アウトまたは体重移動を伴うフリー・フット のタッチ・ダウン +別のジャンプ 」に、「スケーターがジャンプで転倒またはステップ・アウトし、ただちに続けて別のジャンプを行った場合、その要素は次のようにコールされる:“第 1 ジャンプ+第 2 ジャンプ *(アスタリスク)+コンボ(COMBO)”。 」とある。
 羽生は4回転サルコウの後、ぐにゃっと膝近くまで足をついてしまったので、「体重移動を伴うフリー・フット のタッチ・ダウン」と見做され、2つ目のジャンプが無効に。ジャンプ1つのコンビネーションのGOEは必ず-3、4回転ジャンプのGOE-3は-4.0で、4回転サルコウ基礎点10.5-4.0=6.5。サルコウ・トウ4-3なら14.8、4-2でも11.8の基礎点なので、稼ぐ予定の点を稼げなかった。
 Live中継では減点1の理由がスタート遅れだとわからず、「あのジャンプは転倒扱い?」とネット上でも疑問が飛び交ったが、ジャッジスコアが出てみんな納得していた。
 もちろん鈴木明子さんはジャッジスコアも見ているだろうが、テクニカルパネル・ハンドブックまでは読んでいなかった 毎年何かしら変更があるから、変更箇所を確認するのも手間だろうけど^^;
 選手を引退してから解説者になる場合、選手の心理がよくわかっているという点で有利だが、ジャッジやテクニカルスペシャリストの資格を持っている人ほど厳密に現行ルールを理解しているわけではない。引退後の変更・改正についていくのは、自分がもうやっていないだけに、感覚でつかみきれない部分があるのかもしれない。

 なんだか、些細なことばかりなのに、ひどく気になってイライラしてしまった。どうしてそんなにイラつくんだろう?と考えたら、わかった。勉強しちゃったからだ・・・
 フィギュアスケートに興味を持って見始めたころは、採点の基準もルールもよくわからず、どうしてこの点?と疑問に思うことがしばしば。演技構成点って何?みたいな。
 基礎点とGOEの表やテクニカルパネル・ハンドブックなどがネットで見られると知った。参照しながらテレビ放送を見て、あとでジャッジスコアと見比べると、点の出方がわかってくる。下りたときステップアウトしたから-1なんだな、とか。スピンのレベル基準はいまだに覚えられないけど
 よくわからないことがあると、ネットの掲示板で訊いたりして調べる。どうしてこのスピンは無効になった?とか、このジャンプが0点なのはなぜ?とか。詳しい人が解説してくれて、「そうなんだ~」と理解したり。
 毎年のルール改正に、「今年は何が変わった?」と確認してシーズン開始に備える。そんなことを繰り返しながら6、7年になるだろうか。
 わからないから一生懸命調べたり勉強したりしてきた内容が正しいことを、テレビで“プロ”の解説者の説明を聞いて確認したいのに、肝心の解説者が??? で、がっかりしちゃったのだった。

 簡潔で明確なルール説明、いいところは褒めて悪いところはさらっと指摘して、選手みんなに愛情もって。解説者に多くを求めすぎかしら(地上波よりJ SPORTSのほうが水準高いかな
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金→銀、そして銅

2017年04月07日 02時00分54秒 | スポーツ

 フィンランドのヘルシンキで行われたフィギュアスケート選手権2017。場内アナウンスは当然のことながら、フィンランド語と英語なんだけど、選手名の読み方は英語読みといっても地域の特徴が出てしまうようで
 Jはフィンランド語では「ヤ」行の音。すると「JIN」は「イン」になってしまう。金博洋(Boyang JIN)(中国)の名前が、「ボーヤン・イン!」と読み上げられてしまい
 中国語で[yin2]は「銀」。名前が「金」から「銀」になっちゃったと、中国在住経験のあるスケートファン仲間の間で笑い話になったのだった。
 そして獲得したのは銅メダル。金→銀→銅

 ペアの韓聰(Cong HAN)も、どうしても「コン・ハン」と読まれてしまうが、[cong1]は「ツォン」と読む。中国チームは海外で名前が正確に読まれることなんか期待せず、大会関係者に正確な発音を伝えたりしないのか、何年経ってもあまり変わらない 日本で開催される大会は、NHK杯もグランプリファイナルも、四大陸も世界選手権も、中国選手名の会場アナウンスはほぼ間違いがないんだけど。
 フジテレビまで「クォン・ハン」なんて表記&発音してて goo辞書なら発音も聞けるのに、調べる気もないらしい。教えてあげようかしら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする