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世界ジュニア選手権2018女子フリー(G2から)

2018年03月11日 03時25分26秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2018女子フリージャッジスコア)。ほかの種目はあとで軽くまとめるとして(時間があれば)、とりあえず女子フリーだけでも書いてみよう(途中からだけど)。

<G2>
アレクサンドラ・フェイギン(ブルガリア) SP:51.49(17) FS:96.01(15) 合計:147.50(15)
 チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ ワインカラー。開催地ブルガリアの選手で、大歓声で迎えられる。冒頭のトウ・トウ3-3、ルッツ、ループ・トウ・ループ3-2-2などほぼ予定通り着氷。左膝に目立つサポーターをしていたが、集中してジャンプを跳びきった。
 昨年はフリーに進めなかった世界ジュニア、今回は充実のフリー。

エミー・マー(アメリカ) SP:52.78(16) FS:87.20(19) 合計:139.98(19)
 「オペラ座の怪人」♪ 紫。体格がよく、決まると見栄えがするジャンプだが、終盤2回の転倒が痛かった。今季JGPでは3位に入ったこともあったんだけど。

ステファニー・ペセンドルファー(オーストリア) SP:54.16(13) FS:99.54(12) 合計:153.70(12)
 「Fantasy Music-The Last of her Kind」♪ 黒のつなぎ。わりとしなやかに体が動く。トウ・トウ3-3、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-2、終盤ダブルアクセル+2回転当ループなど頑張った。

陳虹伊(Hongyi CHEN)(中国) SP:49.83(18) FS:91.17(18) 合計:141.00(18)
 「Why Are the Flowers So Red」♪ 赤。身長170㎝、すらっとした体つきがきれい。ダブルアクセルは片手上げ、トウループ、ルッツ、フリップは両手上げで跳び、腕につけたストーンがきらきら。多少こらえた着氷もあったが、ほぼ予定通り跳んできた。自己ベスト更新。

アン-クリスティン・マロルド(ドイツ) SP:52.84(15) FS:82.72(20) 合計:135.56(20)
 「グリース」♪ 黒革風に水玉スカート。軽快な曲で序盤はジャンプも決まったが、転倒とパンクもあり。

セルマ・イール(スウェーデン) SP:53.33(14) FS:97.02(14) 合計:150.35(14)
 チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ ピンク系。最初のトウ・トウが2-3になったが、後半のダブルアクセルに3回転トウループをつけてリカバリー。サルコウ・トウ・ループ3-2-2も決めた。
 すごく洗練されているというわけではないが、腕のポーズや指先にも気を配りながら、バレエらしさを出そうとしていた。

<G3>
レア・ヨハンナ・ダスティヒ(ドイツ) SP:55.32(12) FS:109.02(10) 合計:164.34(10)
 「ウェストサイド・ストーリー」♪ 赤系。フィンガークラップの音にのってルッツを決めると、フリップ(両手上げ)・ループ・サルコウ3-1-3、ループ・トウ(片手上げ)3-2と順調。後半にも両手上げフリップや両手上げダブルアクセルとほぼミスなし。
 楽しそうに笑顔を浮かべながら滑るのが可愛らしい。終わって両手を合わせて喜んだ。自己ベスト更新。

アナスタシア・アルキポワ(ウクライナ) SP:59.37(10) FS:92.61(16) 合計:151.98(13)
 「Hana's Eyes」♪ ブルー。転倒が3回になってしまったが、終盤のダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、ダブルアクセル+2回転トウループを決められたのは良かった。身のこなしは悪くない。

イー・クリスティ・リョン(梁懿)(香港) SP:56.97(11) FS:99.25(13) 合計:156.22(11)
 「Romantic Revenge」♪ 赤。曲は007シリーズから。スピードにのってルッツ・トウ3-3、フリップと決めてきたがループでパンク。きれいなビールマンスピンを音に合わせてぴたりと止め、2本目のルッツもきれい。ダブルアクセル+1回転ループに3回転サルコウをつけて転倒が惜しい。終盤のステップでも体がよく動いていて切れがあった。

ティン・ツイ(アメリカ) SP:62.22(7) FS:118.17(7) 合計:180.39(7)
 ショパン・メドレー♪ ブルー系のグラデーション。滑らかでスピードがあるスケーティングで、ダブルアクセル+3回転トウループ(両手上げ)を決める。ルッツ・ループからサルコウを跳ぼうとして思わぬ転倒。しかし落ち着いてフリップ・ループ・サルコウ3-1-3でリカバリーした。
 全体に技術が安定している。自己ベスト大幅更新。

横井ゆは菜 SP:59.81(8) FS:124.97(4) 合計:184.78(6)
 「バーレスク」♪ 黒にシルバー。強い目力でポーズを決めてスタート、素晴らしく幅のある雄大なダブルアクセル。その後のジャンプもどれも余裕を持って決め、GOE加点つきまくり。スピンもしっかりレベルを取り、終盤テンポアップして軽快に踊るステップ。最後にダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループを決めて、大きくガッツポーズ。
 もちろん自己ベスト大幅更新
 
ユ・ヨン(韓国) SP:59.79(9) FS:111.99(8) 合計:171.78(9)
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 白ブラウスにワインカラーのパンツ。最初にルッツ・トウ3-3を決めたがフリップで転倒。慌てず片手上げループを決める。ビールマンスピンの姿勢がきれい。
 単独になったダブルアクセルにつける予定の3回転トウループを、後半のサルコウにつけようとして転倒したのはもったいなかった。

<G4>
イム・ウンス(韓国) SP:62.96(5) FS:122.16(6) 合計:185.12(5)
 「Grand Guignol」「Oblivion」♪ 紫にストーンたくさん。ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル+3回転トウループと立て続けに決める。ループでステップアウトした後フェンスに寄り過ぎてしまったが、ミスはそれだけ。
 最後までスピードも落ちず、シャープな動き。終わってガッツポーズしていた。

スタニスラヴァ・コンスタンティノワ(ロシア) SP:62.63(6) FS:123.72(5) 合計:186.35(4)
 「アンナ・カレーニナ」♪ ラベンダー色のローブデコルテ風。ルッツ・トウ3-3から滑らかに跳ぶ。ルッツとフリップは片手を上げるが、肘が直角に近く曲がっているので、それほど美しい姿勢でもない とはいえ、どのジャンプもスムーズ。
 すでに17歳、14、5歳の選手たちに比べると身のこなしは洗練されている。

紀平梨花 SP:63.74(4) FS:111.51(9) 合計:175.25(8)
 「道」ニーノ・ロータ♪ 濃いピンク、胸元に花を散らして。トランペットの調べと呼応するようにきれいにエッジに乗って滑り出す。トリプルアクセル・・・1回転 2本目・・・これも1回転
 しかし切り替えて頑張る。片手上げフリップ、ルッツ・トウ3-3、ループとしっかり決める。ルッツ・トウ3-2で転倒 それでもサルコウに2回転トウループをつけ、渾身のステップと美しいビールマンスピン。最後まで気持ちを切らさなかったのは偉い。

アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア) SP:72.03(1) FS:153.49(1) 合計:225.52(1)
 ヴィヴァルディ「四季」より「夏」♪ ブルー系。いきなり4回転サルコウ、するするっと跳んだのでほんとに4回転?と思ったが、加点ががっつり付くジャンプ。さらに4回転トウループも
 さらにルッツ(両手上げ)・ループ3-3、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3、ルッツ・トウ3-3と跳びまくり。スピンやつなぎの動きにも隙がない。
 ジュニア女子の技術点に92.35なんて数字を見るとは フリーの自己ベストを20点以上更新、もちろんジュニア女子の新記録。女子全体でも歴代3位に相当する。トータルでも20点近く更新してジュニア女子最高、女子全体では歴代5位、、、
 来季もジュニアの年齢なので、まだまだ更新し続けるかも

山下真瑚 SP:66.79(3) FS:128.38(3) 合計:195.17(3)
 プッチーニ「蝶々夫人」♪ 紫系のグラデーション。柔らかな笑顔で滑り出し、ゆったりとルッツ・トウ・トウ3-2-2を決める。足を前に上げるスパイラルからループ・トウ3-2、流れの中でステップのように跳んだサルコウ。どのジャンプも高さと幅が十分で、着氷姿勢も安定している。
 スピン、ステップもきれいな姿勢と滑らかな動きで音によく合っている。素敵な蝶々夫人
 1人を残して2位、表彰台を確定させて喜ぶ樋口コーチ。

アレーナ・コストルナヤ(ロシア) SP:71.63(2) FS:135.76(2) 合計:207.39(2)
 「Stella's Theme」♪ 緑にピンクをあしらう。スピンから入り、ステップをこなしてジャンプは全部後半。最初の両手上げルッツはステップアウトしたが、フリップ・トウ(両手上げ)3-3などしっかり決めてきた。
 要素間のつなぎの動きも細かくて、当然の高評価。きっちり2位をとった。

 結果、優勝は4回転2本を決めたトゥルソワ、2位コストルナヤ、3位山下真瑚。ショートの順位そのまま表彰台となった。
 4位コンスタンティノワ、5位イム・ウンス、6位に横井ゆは菜 紀平梨花は8位。
 来季枠は、ロシア、日本が3枠維持。韓国は5位と9位で3枠ゲットにあと1つ足りなかった。アメリカ、ドイツは2枠維持、香港はリョンが11位で2枠を守れなかった。

 明日は日本時間22時からエキシビション

コメント
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