フィギュアスケート・グランプリシリーズ2019第6戦NHK杯、男子フリー(ジャッジスコア)。
<前半>
コンラッド・オーゼル(カナダ) SP:70.35(10) FS:125.99(12) 合計:196.34(12)
「レ・ミゼラブル」♪ 白シャツにブルーのベスト。4サルコウ、4トウループと下り、3アクセル+2トウも決まる。2本目の3アクセルで少し乱れたのを、オイラー+3サルコウに持っていこうとして微妙なことに 3ルッツ転倒など、後半がいまいち。
「民衆の歌」でのステップは手拍子がもらえた。身のこなしがもう少し滑らかになるといいのかな。
アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:61.97(12) FS:135.66(11) 合計:197.63(11)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 白シャツ紺ベスト。冒頭の4トウループ、片手をついた。3アクセルはこらえる。2本目のアクセルが2回転になったり、3フリップ+オイラー+3サルコウが2サルコウになったり、なかなか思い通りには跳べない でも転倒など大きなミスなく、最後まで滑りきった。
細かく動くステップとコレオが、このプログラムの見せどころ。胸にユダヤの星のペンダント、イスラエル代表の誇りかな
樋渡知樹(アメリカ) SP:64.54(11) FS:142.76(9) 合計:207.30(10)
ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」♪ 白黒に赤青、ピエロ風。眠りから覚める振付から、4トウ単独でこらえると、4トウ+3トウをびしっと決める。3アクセルはなんとか耐えた。軽妙な動きのステップ、2本目のアクセルが1回転になってしまったが、3ルッツ+オイラー+3フリップが入った。
大きなバレエジャンプやクリムキンイーグルのコレオ、糸が切れてくたっとなるポーズのフィニッシュ。
本人は納得の得点だったか。
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:73.73(8) FS:157.54(4) 合計:231.27(5)
「シンドラーのリスト」♪ グレーのタートルネック。3アクセル+2トウが入る。4回転予定のトウループは3回転に、2本目の3アクセル転倒。しかし3ルッツ+オイラー+3サルコウの流れ、心地よい。
手で足を持ち上げて前から後ろに上げる雄大なスパイラル、シルエットが美しいキャメルスピン。それが見られるだけでもいい
山本草太 SP:74.88(7) FS:151.39(5) 合計:226.27(6)
「In This Shirt」♪ グレーのVネック。冒頭の4サルコウ+2トウ決まった 2本目は2回転に抜けたが、4トウループはなんとか。3アクセルでステップアウト。でも2本目に2トウがつけられた。終盤3フリップ+オイラー+3サルコウも頑張る。
じわじわと激しさを増すステップ、一歩の伸びを解説・本田武史さんに褒められていた。
アントン・シュレポフ(ロシア) SP:71.76(9) FS:146.62(7) 合計:218.38(8)
「シンドラーのリスト」♪ グレーの無地とストライプの切り替え。4回転はないが、3アクセル2本をきっちり決め、大きなミスなし。曲の雰囲気をしっかり出せていた。
(隣でつれあいがあれこれ喋るのでうるさくて集中できず)
<後半>
島田高志郎 SP:75.98(6) FS:137.67(10) 合計:213.65(9)
「アーティスト」♪ ピンクのシャツ。冒頭の4トウループ、転倒。めげずに3アクセル+2トウを決める。フライングキャメルをきれいに回って出ると、軽妙な振付からステップに入っていく。後半4回転予定は3ルッツ+3トウに変えて着氷。2本目のアクセルはやや乱れたが、3ルッツ+オイラー+2サルコウ頑張る。
明るい表情で生き生きとコレオ、回転の速いスピンで締めくくった。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:78.51(4) FS:168.99(2) 合計:247.50(3)
「シンドラーのリスト」」/ラフマニノフ「前奏曲嬰ハ短調」♪ 黒からグレー、少し赤。するするっと4サルコウを決めると、3アクセルもゆったり両手上げ2トウをつける余裕。4サルコウ+オイラー+3サルコウもなんとか頑張った。
キャメルスピンの姿勢と回転の速さは絶品。ステップもレベル4獲得、滑走姿勢の美しさも好感 高得点に笑顔弾けた
マカール・イグナトフ(ロシア) SP:78.47(5) FS:143.98(8) 合計:222.45(7)
「トロイ」より「Remember」♪ グレーのニット。4サルコウはややオーバーターン、4トウは高さがあった。3ルッツがきれいに下りられず単独に、次にオイラー+2サルコウでリカバリー。
後半スピードが落ちた感じで、シットスピン中に転倒してしまった。
羽生結弦 SP:109.34(1) FS:195.71(1) 合計:305.05(1)
「Origin」♪ 紫にストーンで模様。ぐいぐいと滑りながら、4ループをぐいっとこらえて下りた 4サルコウは軽々。きゅきゅきゅっとツイズルから入るステップ、会場の手拍子が一体になる。後半4回転が2回転に抜けたが、次を4トウ+3トウにして下りる。さらに3アクセル+オイラー+3サルコウ、できることは何でも最後までやりきる。
大きく反ったイナバウアー、腕を突き上げるハイドロ、会場を熱狂させ いつもながら豊かに表現するスピンで終わった。
ジャンプをミスした場所を指さして苦笑い。キス&クライではプーさんをぶんぶん それでもほっとした笑顔。
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:91.47(2) FS:158.55(3) 合計:250.02(2)
「Lighthouse」♪ 黒にストーンで星のように。冒頭の4トウループはオーバーターンで単独に、2本目が3回転になってしまった。足を高く上げてからの3アクセルの工夫、イナバウアーからターンして3アクセル+3トウが素晴らしい 3ルッツ+オイラーのあと長く氷に足が乗った状態で滑ってから2サルコウ、3連続とは認められなかった
最後の要素がステップ、疲れている時間帯なのに力強くのびやかでレベル4、カッコいい!
セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:88.63(3) FS:150.42(6) 合計:239.05(4)
「I Belong to You」ミューズ🎵 紫の濃淡。冒頭に4トウ+3トウがきれいに入る アクセルがパンクしたが、次の3アクセル+2トウが決まった。後半かなり予定と構成を変える羽目になったが、最後まであきらめずに頑張る。
終盤曲調がロックらしくなるところで盛り上げたコレオ、ヴォロノフらしい。
結果、優勝は誰も疑わなかった通りに羽生結弦、2位エイモズ、3位サドフスキーはGPシリーズ初の表彰台。4位ヴォロノフ、5位ブラウン、山本草太が6位。イグナトフ7位、シュレポフ8位、島田高志郎は9位。樋渡知樹は10位だった。
羽生とエイモズはグランプリファイナル進出決定。4位以上で進出だったブラウン、3位以上で進出できたイグナトフはチャンスを生かせず。
表彰台で3人並ぶと、2位エイモズが小柄で 羽生を真ん中に段々になった。バイオによるとエイモズは160cmだそうで、宇野昌磨と同じくらいか。サドフスキーは184cm、羽生が軽く見上げて喋っていた。
月桂冠が安定しなくて一旦外してしまった羽生、ウィニングランではうまく載せて出てきた。こういうのは初めてだったのかな
明日はエキシビション。恒例のインタビューコーナーは「静香の部屋」だそうです
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2019第6戦NHK杯、女子フリー(ジャッジスコア)。
<前半>
カイラニ・クレイン(オーストラリア) SP:55.82(10) FS:109.64(8) 合計:165.46(10)
「Requiem For a Dream」♪ 黒にストーンたくさん。冒頭の3フリップから、しっかりジャンプを決めてきた。ルッツの踏み切りは「少しインサイド気味」と解説・荒川静香さんが指摘する。ほぼミスなくジャンプを跳び、懸命に力強く演じるステップ、ビールマンスピンで締めくくった。
マエ=ベレニス・メイテ(フランス) SP:49.77(11) FS:110.21(7) 合計:159.98(11)
「Hometown Glory」アデル♪ 紫。冒頭に大きな2アクセル+3トウを決めてきた。3ルッツ+2トウも入る。後半3サルコウは単独でこらえ、3ルッツで転倒、ちょっと疲れたか。最後の2アクセルに2トウをつけた。
スパイラルやゆったりエッジに乗るスケーティングのコレオシークエンスが良かった。
メーガン・ウェッセンバーグ(アメリカ) SP:44.78(12) FS:86.95(12) 合計:131.73(12)
「The Friends of Mr. Cairo」ヴァンゲリス♪ 薄紫。両手上げのルッツは2回転に。3トウループ転倒、3サルコウ乱れる。アクセルもシングルになったが、3トウ+2トウ+2ループはきれいに決められた。しかし最後の2アクセルでまた転倒
端正でオーソドックスな感じだが、ちょっと緊張があったかな。
ソフィア・サモドゥロワ(ロシア) SP:63.85(7) FS:119.42(6) 合計:183.27(6)
「ロクサーヌのタンゴ」♪ 透ける黒。例によってほぼ全てのジャンプを片手上げで、3フリップ+3トウ、3ルッツ、3ループと次々決めていく。後半の2アクセル+3トウ、3サルコウ+2トウ+2ループも入った。妖艶な雰囲気で長いステップも見せる。コレオはちょっと物足りない
ジャンプの回転不足を解説・荒川さんが心配していたら、やはり速報より技術点が下がった。
横井ゆは菜 SP:62.67(8) FS:126.87(4) 合計:189.54(4)
「オペラ座の怪人」♪ ピンクがかった薄紫。着氷がパーン!という音とぴったり合う2アクセルから。ルッツが2回転に 鈴木明子が手直ししたステップは、一歩がよく伸びながら表情豊か。つなぎでもしっかり魅せてくれる。
後半3サルコウ+3トウ、大きい! 3ルッツも2トウをつけた。2アクセルからが2トウ+2トウになってしまい、3つ目の2トウが無効に
それでも最後までスピードを保って滑り切り、得点にはコーチたちと3人そろって「う~っ」と喜んだ
スター・アンドリュース(アメリカ) SP:58.92(9) FS:107.80(9) 合計:166.72(8)
「Salome's Dance of the Seven Velis」♪ 紫にカラーストーン。コレオシークエンスで始める構成。得意なはずの3トウ+3トウで転倒。3ルッツも「踏み切りがインサイドになってしまいました」と荒川さんが指摘、転倒だった。
スピンも少しトラベリングがあった感じ。いつもの勢いがなかったかな。
<後半>
山下真瑚 SP:65.70(5) FS:123.55(5) 合計:189.25(5)
「セント・オブ・ウーマン」♪ 青にカラーストーンたくさん。最初の3ルッツ+3トウ、すぐ2アクセルが決まって波に乗った。3サルコウ+2トウ+2ループも問題ない。2本目の3ルッツは3トウをつける予定が2トウになったが、これは大丈夫。
レイバックスピンをしないので、足換えなしのシットスピンをする。ステップのあと2アクセルを決めると笑顔がこぼれた
アリーナ・ザギトワ(ロシア) SP:66.84(4) FS:151.15(3) 合計:217.99(3)
「クレオパトラ」♪ 黒にストーンたくさん。今日は貫禄 3ルッツ+3ループ、2アクセル+3トウ、両手上げ3サルコウ、ビシバシ決めていく。フライングキャメルスピン、まっすぐ伸びる軸足がきれいで姿勢より見惚れてしまった 両手上げ3フリップ+片手上げ2トウ+両手上げ2ループと後半もばっちり。
リズムが変わって中東ムードのステップ、会場の手拍子と共に。今の力を存分に出しきった。
イム・ウンス(韓国) SP:65.28(6) FS:107.19(10) 合計:172.47(7)
「サブリナ」♪ ベージュ。冒頭のルッツで転倒、3ループも少し乱れる。3フリップ+2アクセルのシークエンス、2アクセルで立て直せたと思ったが、後半のルッツも転倒してしまい、、、
キャメルスピン、ビールマンスピン、きれいなスパイラルと彼女の魅力は見えたが、終わって悔し涙 泣かなくていいよ~
紀平梨花 SP:79.89(2) FS:151.95(2) 合計:231.84(2)
「International Angel of Peace」♪ 灰緑に白の花模様。冒頭のジャンプは4回転ではなく3回転のサルコウで。3アクセル+片手上げ2トウ、スムーズ 3ルッツ問題なく、フライングキャメルはキャッチフットしてから回転速度を上げる。2本目の3アクセルも鮮やかだった。
中東リズムのステップ、アピールたっぷりの振付をこなしながら。後半3フリップにつけた3トウはやや回転不足だったが、スパイラルやスライディングのコレオの後に3ループ、すぐレイバックスピンと流れよく最後まで。終わってガッツポーズ。
トップに立って表彰台とファイナル確定
アリョーナ・コストルナヤ(ロシア) SP:85.04(1) FS:154.96(1) 合計:240.00(1)
「New Moon」「Supermassive Black Hole」♪ 紫。3アクセル+片手上げ2トウ、高い 2本目の3アクセルが珍しく回転不足で乱れた。しかし3フリップ+両手上げ3トウなど、ほかのジャンプはどれも安定。しっかり跳び上がってから素早く回転するので、とてもきれいに見える。
曲の変わり目に見せるポップな振付も可愛い。少々のミスではびくともしない高得点。
カレン・チェン(アメリカ) SP:67.21(3) FS:98.49(11) 合計:165.70
「Illumination」シークレットガーデン♪ グレーがかった白。見事な3ルッツが入ったが、2アクセルにつけるトウが1回転に。後半転倒が続いて痛そう
高く足を上げる美しいスパイラルは代名詞。全米までに元気を取り戻せるといいな
結果、優勝はコストルナヤ、紀平が2位、ザギトワが3位。得点を見ると、この3人だけ別の試合をやったような 4位横井、僅差の5位に山下、大健闘 6位サモドゥロワ、7位イム、8位アンドリュース。
この後はいよいよ男子フリー
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2019第6戦NHK杯、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<前半>
タラ・ケイン/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:58.70(7) FS:120.03(5) 合計:178.73(6)
「レ・ミゼラブル」♪ ピンク、グレーのベスト。3ツイストはあまり高さはないがスムーズ。3サルコウ+オイラー+2サルコウ、2アクセルをそろって下りた。スロー3サルコウは大きく流れてきれい。終盤のリフトもしっかり決めた。
第一滑走だけど、うまく会場を盛り上げられた。
ニコーレ・デラ・モニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:57.55(8) FS:113.88(7) 合計:171.43(8)
「Pilgrims On a Long Journey」「Saturn」♪ ブルーグレー、女性はつなぎ。冒頭の3サルコウは女性がステップアウト。コンビネーションジャンプは2トウ+2トウで。スロー3ループは転倒したが、3サルコウはこらえた。
デススパイラルで難しいバックアウトを選択するのは、得意なのかな。SPでミスがあったリフトは大丈夫だった。ポジション一つ一つ丁寧に見せるペアスピンで余韻を残してフィニッシュ。
三浦璃来/木原龍一 SP:62.41(6) FS:117.53(6) 合計:179.94(5)
「Fix You」コールドプレイ♪ ブルー。ちゃんと高さが出せる3ツイスト、3トウ+2トウ+2トウ、そろった スロー3ルッツを見事に下りる。スロー3サルコウは惜しい転倒だったが、引きずらずに2アクセルをそろえた。
リフトはまだ細かい工夫は少ないが、きちんと姿勢を取れる。スプリットポジションから開脚のままきれいに下ろした。コレオシークエンスで盛り上げて終わる。
得点を見て喜びのあまり叫んじゃった璃来ちゃん
アレクサ・シメカ・クニーリム/クリス・クニーリム(アメリカ) SP:63.63(5) FS:109.70(8) 合計:173.33(7)
「Drop of Fragnance」「Experience」♪ 紫、濃紺。ふわりと空に浮かぶような3ツイスト コンビネーションジャンプは3トウ+1トウになった。3サルコウで男性が転倒、急いで追いついたところで女性が「大丈夫」という感じの笑顔を見せる。スロー3フリップ、ループともに着氷が乱れた。最後のリフトで男性が途中で下ろしてしまい、、、
残念
<後半>
アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ロシア) SP:69.00(3) FS:134.35(3) 合計:203.35(3)
「巨匠とマルガリータ」♪ 赤と黒。スムーズな3ツイストから。スロー3フリップは回転がゆったり、高さと距離があるので余裕。3サルコウ+オイラー+3サルコウ、3トウループと鮮やか スロー3ループもきれい。
リフトも熊ちゃん抱っこのような姿勢を取ってから下ろすなどの工夫。各要素できっちりレベルとGOEを取ってきた感じだが、滑走自体のスピード感はあんまりないような
アリサ・エフィモワ/アレクサンデル・コロヴィン(ロシア) SP:64.94(4) FS:124.40(4) 合計:189.34(4)
「サウンド・オブ・サイレンス」♪ グレー、黒。滑らかな3ツイストから。3トウループ、3サルコウ+オイラー+2サルコウと女性が乱れそうになりながら頑張った。スロー3ループ、3サルコウともに大きくて流れがいい。「デススパイラルの女性の頭のポジションが少し高い」と解説・川口悠子さんが指摘。
長いリフトをじっくり見せて余韻のフィニッシュ。プログラムとしていい作品!
カーステン・ムア=タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:71.21(2) FS:137.28(2) 合計:208.49(2)
「Carry You」♪ ベージュでティアラをつけて、男性は黒。ぴしっと3ツイスト、3サルコウ+2トウ+2トウと3トウループが見事にそろった スロー3ループ、3サルコウときれいで、下りてから次に行くまでもきれい。女性が男性の首に両手をかけただけのダンスリフトなど、見所たくさん。最後まで流れの美しい素敵なプログラム。
トップに立って、グランプリファイナル確定
隋文静(スイ・ウェンジン Wenjing SUI)/韓聰(ハン・ツォン Cong HAN)(中国) SP:81.27(1) FS:145.69(1) 合計:226.96(1)
「Rain, In Your Black Eyes」♪ 深緑、紺。女性片手上げの3ツイストから。3トウは女性が転倒したが、スロー3サルコウの鮮やかさで忘れちゃう 女性の背中のアーチが美しいバックアウトデススパイラル。3サルコウは2人そろえ、はるか彼方に飛んでいきそうなスロー3フリップ。
きびきびと踊るコレオだけでぞくぞくさせてくれる。スピードに乗ったリフトで締めくくる。
結果、予想通り!隋/韓が優勝、2位ムア=タワーズ/マリナロ、3位ミシナ/ガリアモフ。この3組がグランプリファイナル進出を決めた。4位エフィモワ/コロヴィン、5位に三浦/木原 組んで3か月、初出場でこの結果は素晴らしい。6位ケイン/オシェア、7位クニーリム夫妻、8位デラ・モニカ/グアリゼと、ベテラン勢がやや不振だった。
優勝インタビューで通訳を務めたのは、我が家のメンバーが北京で大変お世話になった友人なんか嬉しい
次は女子フリー
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2019第6戦NHK杯、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
<前半>
カロラーヌ・スシース/シェーン・フィラス(カナダ) RD:68.39(9) FD:103.62(8) 合計:172.01(8)
「It's Not Unusual」「Without Love」「Sex Bomb」トム・ジョーンズ♪ ベージュにゴールド、黒ジャケ。二人の距離が近いワンフットステップから、丁寧にツイズル。二人両膝をつくスライディングからステーショナリーリフト、流れがいい。
全体に勢いがあってノリのいいダンス、2人のキャラに曲が合っていていい。
ロレイン・マクナマラ/クイン・カーペンター(アメリカ) RD:68.80(8) FD:101.41(9) 合計:170.21(9)
「Rescue」「No Boundaries」♪ 白にピンクの花、グレーのジャケ。全体にしっとりした雰囲気で柔らかに滑る。ステーショナリーリフトは解説・宮本賢二さんに褒められていた。スピンでシット姿勢の女性のフリーレッグを男性がホールドする、独特のポジション。ツイズルは少し2人の距離が離れたが回転は合っていた。
女性の体形がジュニア時代よりほっそりした気がする。
ソフィア・シェフチェンコ/イゴール・エレメンコ(ロシア) RD:69.59(7) FD:108.49(5) 合計:178.08(7)
「Mechanisms」「Give Us A Little Love」「Steppe」♪ グレー。きびきびした動きを多用するプログラムで、面白い。リフトで一度下ろしてからまた上げる工夫。男性が低い姿勢で女性がキャッチフットのカーブリフト。
キス&クライで、コーチとそろってポーズを取って、いかにも若いカップル。
王詩玥(ワン・シーユエ Shiyue WANG)/柳鑫宇(リォウ・シンユー Xinyu LIU)(中国) RD:74.73(6) FD:108.38(6) 合計:183.11(5)
「ブラック・スワン」♪ 黒、白に黒。ステーショナリーリフトで女性が腕をふんわり広げて、これからスワンになる感じを出す。スピンは女性が仰向け男性が下向きのキャメル。男性の背中から上げて片足に乗るリフト、女性の片腕と片足をホールドしてぶんぶん回すスピニングムーブメントは今日も豪快 男女の身長差を利用する振付だ。
ツイズルは「少し勢いがなかった」と解説・宮本さん。最後のスライディング、跪いた男性の足の下を女性がくぐるのも、このカップルならでは。
男性も軽くメイクしてました
<後半>
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:76.09(4) FD:116.92(3) 合計:193.01(4)
「Voghe」「Like A Prayer」マドンナ♪ 黒とゴールド。今日も切れのある動き。ツイズル中の振付やステップのターン間の振付などが宮本さんに褒められる。男性片足で女性を宙に浮かせるようなステーショナリーリフトから、両足で速い回転のローテ―ショナルリフト、迫力
クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:75.25(5) FD:107.01(7) 合計:182.26(6)
「Farrucas」「マラゲーニャ」♪ 黒、女性は髪に深紅の花。ツイズルの間にスピニングのような動きが華やか。イーグルのカーブリフトからステーショナリーリフトの連続がなかなかいい。コレオは情熱的に。
「少しスピードが合わないところがあった」と宮本さん、まだまだ伸びしろがある。
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:82.13(3) FD:115.93(4) 合計:198.06(3)
「Space Oddity」「Life on Mars」♪ 白、黒。男性片足、女性が男性の足に手を置いて体を浮かせるステーショナリーリフト、美しい。背中に乗って下ろしてから入るツイズルがぴったりそろって「重なって見える」と解説。リフトを下ろした直後に女性が膝をついてしまった 転倒と見做されてしまった。スライディングで女性が両膝で回転までするのが豪快!
アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) RD:84.07(2) FD:124.74(2) 合計:208.81(2)
「Primavera」「Cry Me a River」♪ 黒。最初から最後まで、非常に滑らかでスムーズなスケーティングが心地よい。スピンでは女性のキャメルの軸足に男性が手をかけてシット姿勢。コレオツイズルで得意のシット姿勢を見せ、そのままステーショナリーリフト。
しっかり力を出してシーズンベスト
ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン(フランス) RD:90.03(1) FD:136.58(1) 合計:226.61(1)
「Find Me」♪ 黒にシルバー。中央から端まで一気に行くローテ―ショナルリフト、さらさらと流れるツイズル。男性が低い姿勢で仰向けに、上に女性が重なるスライディング。
技術的なことを考えるより、ただその世界に浸りたい・・・
世界最高得点を更新
結果、優勝はパパダキス/シゼロン、2位ステパノワ/ブキン、3位ギニャール/ファブリ、4位フィアー/ギブソン、5位に王/柳が入った。
優勝インタビューで「みなさん、きょうは、ありがとうございます。さっぽろ せかいじゅう だいいち すきです。よろしく おねがいします。」シゼロンが可愛らしい日本語でコメントしてくれた
次はペア・フリー