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四大陸選手権2025女子FS

2025年02月23日 15時35分07秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・四大陸選手権2025女子フリージャッジスコア)。

<G1>
マリア・チェルニショヴァ(オーストラリア) SP:40.59(21) FS:62.32(20) Total:102.91(21)
 「Miss Marvel」♪ 黒系つなぎ。ステップアウトや転倒があって、速報が軒並み赤だった 後半2アクセル+オイラー+2フリップ頑張る。ステップがレベルBとされてしまった。
 観客席では男子のカプティチ選手が応援。

ソフィア・レクシ・ジャクリン・フランク(フィリピン) SP:41.87(20) FS:73.61(19) Total:115.39(19)
 「ミス・サイゴン」♪ 黒系でアオザイ風。スタート位置を間違えかけて、苦笑しながら本来の位置へ。ルッツ、フリップと続けてパンクしてどうなることかと思ったが、3ループ+2トウ、3サルコウ、3ルッツ+2アクセルと着氷できた。キャメルスピンはあまり得意でないようで イナバウアーからイーグルのコレオから、2アクセルなんとか。

ソフィヤ・ファラフォノワ(カザフスタン) SP:42.02(19) FS:62.18(21) Total:104.20(20)
 「Homicidal Dependence」「Quizas」「Viajero」♪ 白から紫のグラデーション。基本、両手上げジャンプの選手。3フリップ+オイラー+3サルコウ、詰まったが下りる。3フリップ転倒、3トウや3ループが2回転になり、アクセルも1回転にと後半合わなかった感じ。
 スパイラル連続のコレオ、ステップはわりと元気があったような、、、ビールマン姿勢きれい。

ジャン‐クエン・アイザックス(南アフリカ) SP:44.79(18) FS:78.75(18) Total:123.54(18)
 「Horizon of Memories」「Afterlight」♪ 紫と赤。3ループ、片手をついた。3トウ+2トウがきれいに入る。ステップに入るあたりでバタッと両手をついたのは転倒になるか。3回転予定が2回転になるが、オイラー+2サルコウをつけるなど頑張る。
 コレオは全身を大きく使っていい感じ。

タラ・プラサド(インド) SP:47.39(17) FS:95.62(16) Total:143.01(16)
 「The Night We Met」「Love Like Ghosts」「Meet Me in the Woods」♪ 濃紺。3ループ、3フリップ+2トウ+2ループ、3ルッツ+片手上げ2トウと順調に跳んでいく。後半3ルッツ+2アクセル入り、3フリップもこらえたが大丈夫。ジャンプはオールグリーン! しっかり高く上がってから回転を始めるタイプで見栄えがする。
 笑顔を浮かべながら元気よくステップを踏み、ヘアカッターのレイバックスピンから氷に突っ伏すフィニッシュ。
 コーチはジェレミー・アボットさん リンクサイドで見守っていた。シーズンベスト更新

<G2>
陳虹伊(チェン・ホンイー  Hongyi CHEN)(中国) SP:47.57(16) FS:91.13(17) Total:138.70(17)
 「ハーフムーンセレナーデ」♪ 黒。ピアノの調べにのって、3トウ+3トウがスムーズに入る。両手上げ3ルッツを決めたが、予定していたループをルッツに替えて2回転に。2アクセル+2トウ+2ループ、3サルコウに2トウをつける。
 きれいな姿勢のスパイラルでコレオ、ビールマンスピンでフィニッシュ。淡々とこなした感じ。

朱易(ジュー・イー  Yi ZHU)(中国) SP:48.38(15) FS:103.55(15) Total:151.93(15)
 「I'll Never Love Again」レディ・ガガ♪ ベージュに紫。3フリップ転倒、3ループこらえる。次の3ループに2アクセルを続け、3ルッツに2トウをつけてリカバリー。後半3トウ+2トウ+2ループ、単独3トウ、2アクセルと決まった。
 ステップはまずまずの伸びやかさ。キャメル姿勢で少しふらついたが、なんとか頑張った。
 キス&クライには佟健(Jian DONG)さん。

カスリン・メドランド・スペンス(カナダ) SP:53.02(14) FS:103.93(14) Total:156.95(14)
 「Photograph」「Clair de Lune」♪ 濃紺。3ルッツ、3ループ+1アクセル+2トウ、3フリップと安定感のあるジャンプ。2アクセル+3トウを予定していたが2トウになった。3トウで転倒したのは残念。
 コンビネーションスピンにランジから入るのは面白い。

松生理乃 SP:55.07(13) FS:122.03(9) Total:177.10(11)
 「Lux Aeterna」♪ グレー。すーっと空を飛んでいくようなスケーティングで、3ループ、3ルッツ+3トウ+2トウ、3フリップと決めていく。大きなスパイラルを組み合わせたコレオから2アクセルに続き、後半3ルッツ+片手上げ2トウ。3フリップが両足着氷で単独、+REPになったのは惜しい。
 それでもトレースをなぞっていきたくなる美しいステップはレベル4。スピンのダイナミックなI字姿勢、きれいなビールマンと全てで魅了した。

安香怡(アン・シアンイー Xiangyi AN)(中国) SP:57.63(12) FS:106.29(13) Total:163.92(13)
 「Lara and My Torment」♪ 紫。しっかりした2アクセルから、3フリップこらえ、3ループ+片手上げ2トウ、3ループと着氷。キャメルスピンの難しい姿勢がなかなか。イーグルからのコレオはGOEマイナスになってしまい、、、ムーブメントが少なすぎたか。
 後半も2アクセル+3トウ、両手上げ3ルッツ+片手上げ2トウ+2ループ、両手上げ3サルコウときっちり跳んだ。コンビネーションスピンでは逆回転も。
 どこか貫禄がある選手(まだ18歳だけど) シーズンベスト更新。

<G3>
マデリン・スキーザス(カナダ) SP:59.70(11) FS:116.77(11) Total:176.47(12)
 「The Butterfly Lovers Concerto」♪ ワインカラーの胸に白い花。可愛らしいツイズルで滑り出し、3ルッツ+3トウを決める。3フリップ転倒したが、3ループ、3サルコウは問題なし。後半のルッツが2回転になるが、3ループ+2アクセル+2トウはきれいに入る。
 曲調が明るくなったところで、リズミカルにステップ。スパイラルのコレオでいい感じに盛り上がる。ダブルアクセルからレイバックスピンでフィニッシュ。
 なぜこの曲を選んだのか、ちょっと気になった。

イ・ヘイン(韓国) SP:60.77(10) FS:122.33(8) Total:183.10(8)
 「Ark Ascending」「Without You」♪ あずき色の裾にラベンダー。冒頭の3ルッツこそ転倒したが、3ループ下り、3フリップ+3トウ頑張る。3サルコウ+2トウ+2ループ、後半も3フリップ+2アクセル、3ルッツとジャンプはしり上がりに良くなっていった。
 本来の力強さを取り戻したステップに、後ろ向きジャンプからイナバウアー、スパイラルなど多彩な動きのコレオ。復活を印象づけた。

サラ‐モード・デュピュワ(カナダ) SP:62.35(9) FS:116.01(12) Total:178.36(10)
 「Human」♪ 緑。3ルッツ+2トウ+2ループ、2アクセル+3トウ、3ループ+2アクセルと確実に決めたが、3フリップ転倒。後半も3ループ転倒で、決まったジャンプがきれいなだけにもったいない。
 コレオにジャンプからランジで入るのが面白い。

ソフィア・サモデルキナ(カザフスタン) SP:63.98(8) FS:129.39(6) Total:193.37(7)
 「Ave Maria」「Stranger」♪ 黒みがかったこげ茶。全てのジャンプを両手上げで跳ぶ。3フリップ+2トウ、2アクセル、3サルコウは下りてイーグルに繋げる。後半3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル+2トウとジャンプ完璧
 中央アジアの雰囲気漂う壮大な曲で、イーグルやイナバウアーのコレオはよく合っていた。ボーカルはカザフスタンの人気歌手、ディマシュ・クダイベルゲン。モスクワ生まれで元ロシアの選手だが、所属変更して成功しているようだ。

樋口新葉 SP:65.10(7) FS:130.06(5) Total:195.16(5)
 「Nature Boy (Acoustic)」「Running Up That Hill」♪ 紫の濃淡。鮮やかな2アクセルに高いGOEがつく。3ルッツ+3トウ、3ループ、3サルコウとしっかり下りる。いきなりI字姿勢になるスピンもユニーク。アコースティックボーカルに合わせて、膝曲げイーグルから大きなスパイラルのコレオ。
 後半3ルッツ転倒が悔しい しかし3ループに2アクセル+2トウ、3フリップに2トウをつけてリカバリーするのは偉い。一つ一つの所作に意味とパワーがあるステップ、レベル4。
 まずはトップに立った。

<G4>
ユン・アーシュン(韓国) SP:65.57(6) FS:117.11(10) Total:182.68(9)
 リムスキー‐コルサコフ「シェヘラザード」♪ 緑。地元の大歓声の中、いきなりルッツでパンク しかし慎重に3ループを下りて落ち着く。3サルコウ、2アクセル、後半3フリップで間が空いたが2アクセルをつけ、3ルッツ+3トウ頑張り、3フリップ+2トウ+2ループも決めた。大きなスパイラルのコレオは曲と上手く合い、ステップもよく動いた。
 気になるのは肩から腕のラインがぴんと真っすぐ張り過ぎていて、ジャンプ着氷のチェックが危なっかしく見えるところ。もう少し柔らかく腕を使えるといいな

ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:66.58(5) FS:137.80(2) Total:204.38(2)
 プッチーニ「トゥーランドット」♪ 黒にストーン。3ルッツを鮮やかに決めて波に乗り、3ループ+2アクセル、3フリップと軽やか。後半3ルッツ+2トウ+2ループが決まると拍手が起こる。ジャンプはノーミス
 ステップからじわじわ盛り上げ、"Vincero~"のところでカーブイナバウアーからジャンプしてイーグルとドラマチックなコレオ。さすがの演技を見せてくれた。

アリサ・リウ(アメリカ) SP:67.09(4) FS:131.46(4) Total:198.55(4)
 「MacArthur Park Suite」♪ ゴールド。3フリップ、3ルッツ+3トウと元気よく決めたのにサルコウが2回転に。でもミスはそれだけで、3ループ、後半3ルッツ+2アクセル+片手上げ2トウ、3フリップ+片手上げ2トウばっちり。
 曲がアップテンポになると、キュートな所作で踊り出し、軽快にステップ、仰向けスライディングのコレオ、ビールマンスピンから天を指さしてフィニッシュ。楽しそうで何より

サラ・エヴァーハート(アメリカ) SP:67.36(3) FS:132.67(3) Total:200.03(3)
 ストラヴィンスキー「火の鳥」♪ 赤。丁寧な3ルッツから、2アクセル+3トウ、3フリップ、3ループ+2アクセルと跳んでいく。跳ぶタイミングがきっちり決まっていて、跳ぶぞ!という感じは出てしまうが、その分確実に下りられている。後半も3ルッツ+2トウ+2ループ、最後は3サルコウで締めた。
 リンクを斜めに横切るイナバウアーからジャンプを入れてスパイラルのコレオ。ビールマンスピンでフィニッシュ。
 グリーンルームの3人は「おねむ」のポーズ

千葉百音 SP:71.20(2) FS:123.88(7) Total:195.08(6)
 「Ariana Concerto No 1」♪ 赤。3フリップ+3トウ、高さがある。なぜ3サルコウで転倒? 3ループ、2アクセルは大丈夫。スパイラルや膝曲げイーグルのコレオ。後半3ルッツ+2アクセル、両手上げ3ルッツ+2トウ+片手上げ2ループ決まったと思ったら3フリップで転倒って ステップに入るのが遅れたせいか、レベル2止まり。
 今日は少し元気がなかったのかな。

キム・チェヨン(韓国) SP:74.02(1) FS:148.36(1) Total:222.38(1)
 「Whisperers from the Heart」「Love Dance」♪ ベージュから薄茶。冒頭の2アクセルから、危なげない、隙がないジャンプ。3ループ、3フリップ+2トウ+2ループ、後半3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセルなどなど。スピンの姿勢やステップの足さばきも癖がない技術の強みを見せつける。
 最後のスピンだけは、姿勢変化のときに一瞬ふらついたがミスにせず耐える力がある。この人は今後どんなスケーターになるんだろう。どんな個性を出せるかな
 地元の観客の前で、大会を締めくくる素晴らしい演技に拍手 もちろん自己ベスト更新!

 結果、優勝は地元韓国のキム・チェヨン、2位ブレイディ・テネル、3位サラ・エヴァーハート。4位アリサ・リウとアメリカ勢が続き、樋口新葉5位、千葉百音6位、松生理乃は11位だった。
 このあと17:00からエキシビション


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