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世界フィギュアスケート国別対抗戦2023男子FS

2023年04月15日 19時56分38秒 | フィギュアスケート

 世界フィギュアスケート国別対抗戦2023男子フリージャッジスコア)。

<G1>
スティーブン・ゴゴレフ(カナダ) FS:125.17(11)
 ハチャトゥリアン「スパルタカス」♪ 黒系。さらっと4トウを決めたが、サルコウは2回転に。アクセルもパンク しかしめげずに4サルコウを片手をついたが着氷し、後半3アクセルや3ループ+2トウなどを決めた。
 スピンはちょっと回転遅いかも 背中がピンと伸びた滑走姿勢は良い。

佐藤駿(日本) FS:164.86(8)
 「レッド・バイオリン」♪ 赤紫。冒頭のルッツは3回転になったが、4トウ+3トウをするっと決める 3アクセル+オイラー+3サルコウ、軽やか。4トウ予定を変えて4ルッツに挑み、ステップアウトしたが片足で立つ。後半3アクセル、3フリップ+2トウ、4トウを決めるとガッツポーズ(回転不足ついたけど)。大歓声を一身に浴びながらステップを踏み、充実の顔でフィニッシュ。
 キス&クライで「今日の君は120点」のタスキをかけられ、得点にほっとしてこみ上げる。

イ・シヒョン(韓国) FS:124.82(12)
 「シラノ・ド・ベルジュラック」♪ グレーに赤。今日も両手上げジャンプ全開だが、4トウ、3アクセル、3ルッツで転倒。3アクセル+3トウ、3サルコウは決め、3フリップでステップアウトした後、3ループに2アクセル+2アクセルをつけてリカバリーした。
 男性にしてはきれいなドーナツスピン 体の線をきれいに見せている。

キーガン・メッシング(カナダ) FS:172.99(7)
 「Home」「Lullaby for Angel」♪ 赤黒チェックシャツ。冒頭の4トウ+2トウ、軽やかに決める。4トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウ、3ルッツ。一つ一つの要素を噛みしめるように。ステップは少年が戯れるような笑顔、観客に感謝を伝えるような所作。3ルッツ+3トウ、3フリップと最後のジャンプまで決めきった。
 雄大なイーグルと、氷に頬ずりするハイドロで別れを告げる。終わった瞬間に膝をついてこの瞬間を味わっていた。
 泣けました

マッテオ・リッツォ(イタリア) FS:187.35(2)
 「Talking to the Moon」「That’s What I Like」ブルーノ・マーズ♪ 茶系。ちょっとバタバタしてよく見てなかったんだけど、4トウ、4ループなどバシバシ決めた模様。
 今回コーチを務めた安藤美姫さんと何度もハグして、シーズンベスト更新を喜んだ

友野一希(日本) FS:164.55(9)
 ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」♪ 黒燕尾服。4トウ+2トウ、4トウときれいに決めた 4サルコウはちょっとステップアウト。後半3アクセル+オイラー+3サルコウ頑張ったが、3フリップでステップアウトして2アクセルをつけられなかったのが痛かったか
 ステップで見せる所作と表情、まさに歌劇の世界を表現してくれる。バックのクロスロールするところ、好き ちょっとストリーミングでトラブってコレオが見えず あとで見直そう

<G2>
ダニエル・グラッスル(イタリア) FS:173.53(6)
 「Franz」♪ 黒系。コーチを換えてジャンプは安定した気がする。4ルッツ、4ループと決め、フリップは2回転になったがオイラー+3サルコウをつける。3アクセル+2アクセル、単独3アクセルと問題なく、後半は3ルッツ+3トウ、3ルッツと軽めに。
 スピンの独特の姿勢も面白いが、芸術的な表現の振付が本人は気に入っている感じがする。スケーティング自体は、もう少し、、、と思うけど

アダム・シャオイムファ(フランス) FS:154.60(10)
 「Horaizons」「Minus Sixty One」「Run Boy Run」♪ ブルー系。人差し指で額、胸、お腹をつつく振付はSPと共通。4ルッツ、乱れて手をつく。4トウ、3アクセル、4サルコウとステップアウトが続いたが転倒はせず。3アクセルで傾いてもしっかり修正して降り、2アクセルを続けたのは偉い ジャンプは本調子ではなかったが、まさに走っているコレオは横宙返りなど圧巻。

ジェイソン・ブラウン(アメリカ) FS:183.43(3)
 「見果てぬ夢」♪ ブルー系。3アクセル+2アクセルを決め、3アクセルは少しステップアウト。その他の3回転ジャンプはどれも、ステップの一部のようにシームレスにこなす。
 コンビネーションスピンでは逆回転のキャメルを入れた。バレエジャンプもスパイラルも、スローで見返すとその美しさがさらによくわかる。いつも通り、といえば普通みたいだが、このレベルの演技を毎回できることが、本当に素晴らしい

ケヴィン・エイモズ(フランス) FS:178.85(4)
 「グラディエーター」♪ 茶系。4トウ+3トウ、頑張る。単独4トウは手をついたが耐えた。3アクセルでオーバーターンしたが2アクセルに繋げ、ターン連続からの3ループを決める。力強くストーリーを語るステップ、後半3フリップ+オイラー+3サルコウ、3アクセル単独、3ルッツと力を振り絞る。
 魂の解放を見せるようなコレオ、手をつかない側転や片手でスライディング、真骨頂のプログラムもここでもしっかり見せてくれた。

チャ・ジュンファン(韓国) FS:187.82(1)
 「No Time To Die」♪ 黒系。鮮やかな4サルコウは彼の代名詞! 4トウ、もう一つの代名詞3ルッツ+3ループとよどみない。ステップを見ていても、スケーティングが本当に上手くなったと思う。
 後半3アクセル+2アクセルの後、単独アクセルがまさかのパンク しかし3ルッツ+オイラー+3サルコウをきちんと下りれば、もう何も心配ない。カーブイナバウアーのコレオ、腕組みポーズを決めてフィニッシュ。
 リッツォ(イタリア)の得点を上回るか、、、上回った これで2位決定

イリア・マリニン(アメリカ) FS:173.64(5)
 「Euphoria」♪ ブルーに赤紫を加えて。4アクセル、今日は転倒。4トウ、4ルッツ、4サルコウは何の問題もない。後半4ルッツを再度跳んできたが転倒して+REPになってしまった。3フリップに3トウ+2トウをつけ、ルッツが2回転になってもすぐ3アクセルを続けられる能力の硬さを見せる。
 きびきびと踊るコレオは楽しそう もうチームのポイントには大きな影響はないので、楽しめればOK!

  この結果、最終順位は1位アメリカ(120ポイント)、2位韓国(95)、3位日本(94)、4位イタリア(83)、5位フランス(80)、6位カナダ(68)となった。
 まったく穴がないアメリカの強さも凄いが、初出場で2位になった韓国の男女シングル好調ぶりに改めて驚嘆 大会のシステム上、シングルを揃えると強い(逆にシングルが揃わないと厳しい)んだけど、ミラノ五輪の団体戦に展望が見えてきた
 日本チームは宇野昌磨の欠場で男子エースを欠いた形になったが、頑張ったと思う。欲を言えば、あと1ポイントか2ポイント取れれば2位だったんだけど
 次回大会は2025年、五輪前シーズンの最後ということになる。東京(近郊)開催だったら、見に行きたい
 明日はエキシビション、チームナンバーも楽しみ
 

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世界フィギュアスケート国別対抗戦2023ペアFS

2023年04月15日 16時34分11秒 | フィギュアスケート

 世界フィギュアスケート国別対抗戦2023ペア・フリージャッジスコア)。

<G1>
チョ・ヘジン/スティーブン・アドコック(韓国) FS:102.27(6)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ ともに黒。少し離れてミラーの動きから、ツイストまとめ、3サルコウ+オイラー+2サルコウなんとか頑張る。3トウは女性が転倒。
 長いキャリーから回転、女性がスプリットポジションになるリフトが見せ場。ちょっと途中で下ろすようになってしまったリフトもあったが、ラストは回転しながら女性を持ち上げるスピンでフィニッシュ。

カミーユ・コヴァリョフ/パヴェル・コヴァリョフ(フランス) FS:114.78(5)
 「Caruso」♪ ブルー、白シャツにグレーのジャケ風。ツイストはやや重くレベル1にとどまったが、3トウ、2サルコウ+2トウとまとめる。中盤から後半にかけてスピードを増し、スロー3フリップ、スロー3サルコウと頑張った。女性のポジションがダイナミックなリフトをびしっと決めてフィニッシュ。
 終わって男性が女性の鼻をちょいとつまんだりするあたり、夫婦らしい

サラ・コンティ/ニッコロ・マチイ(イタリア) FS:130.22(3)
 「ニュー・シネマパラダイス」♪ 黒、白シャツにサスペンダー。イタリアチームならこの曲 ツイストきれいに、3トウ+1A+1A、ジャンプ難度は高くなくても揃うと素敵。スロー3ループが美しい流れで決まったが、スロー3サルコウは転倒。全体の曲に乗っていてよかった。減点2、転倒以外に何?と思ったら、時間オーバーだった

<G2>
ディーナ・ステラト-デュデク/マクシム・デシャン(カナダ) FS:129.73(4)
 「クレオパトラ」♪ ゴールド、黒。カナダチームのキーガンが巨大な旗を振る。シャープな3ツイスト、3トウで女性が詰まって次が続かずコンボとなった。スロー3サルコウ美しく、キャッチフットのまま行うデススパイラルは独創的。ほかのペアがほとんどやらないフォアアウト 3サルコウでは男性が手をついた。男性がランジからのリフト、一瞬もたついたが大丈夫 女性を抱え上げてからそのまま下ろして始めるペアスピン、これも素敵
 シーズンベスト更新

三浦璃来/木原龍一(日本) FS:143.69(2)
 「Atlas: Two」「Shared Tenderness」♪ オフホワイトに薄紫の花、紫のグラデーション。高さのある3ツイスト、3トウで女性が2回転になって止まってしまったが、3サルコウはそろって決めた しっとりと魅せるペアスピンからコレオリフトの流れ。スロー3ルッツ、スロー3ループとも完璧 見せ場の長いリフト、今日も見事だった。
 シーズンベスト更新に璃来ちゃん意外そう

アレクサ・ケネリム/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) FS:147.87(1)
 「Sign of The Times」「Healed Broken Wings」♪ ブラウン系、グレー系。回転速い3ツイスト、3トウ+2トウ+2トウを揃って決めきった スロー3ループ、スロー3フリップ、どちらも距離が出る。3サルコウは女性が転倒したが、ほかにミスはなし。
 女性を逆さまに抱え上げて回転を始めるペアスピンが面白い、非常に充実したプログラム この調子でいくと、彼らが来季ペア界を席巻するのは間違いなさそう。りくりゅう、負けてられないぞ

 この結果、ここまでのチーム順位は1位アメリカ(102ポイント)、2位日本(85)、3位韓国(82)、4位フランス(68)、5位イタリア(65)、6位カナダ(60)となっている。
 この後は最終種目、男子フリー。友野くん、佐藤駿くん、頼んだ

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