解散のニュースが流れた、フィギュアスケート・ペアの“はるすみ”村上遥奈/森口澄士組と、アイスダンスの“きだもり”來田奈央/森田真沙也組。日本スケート連盟の竹内洋輔・フィギュア強化部長が村上遥奈/森口澄士組について、解散したことを明かした。
年齢の関係で国際大会に3シーズン出られないことがわかっていて、3年後に再結成か?とファンは期待していたが、「2人に関しての再結成はおそらくない」とのこと(記事)
村上選手はシングルに専念し、森口選手は新たなパートナーを探しながら、“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一組のコーチ、ブルーノ・マルコット氏の下で練習を続けるという。
いくつかの記事に寄せられたコメントに、「森口選手はシニア年齢の女子と組めば、2026年ミラノ五輪出場が狙える」と書いた人がいて、なるほど!と思った。世界選手権2023で三浦/木原組が優勝、来季日本のペアは3枠ある。大会に出場してミニマムスコアを獲得すれば、ペアに複数出せる。24/25シーズンの世界選手権で2組が上位に入れば、五輪に複数のペアが出場可能
村上選手は島田麻央選手と同学年で、ミラノ五輪には出られない年齢なので、、、確かに3年後の再結成より、新パートナーと組むほうが現実的かもしれない。
誰かペアを組める人は・・・市橋翔哉くんとのペアを解消した柚木心結選手は 17歳なので、すぐシニアに出られる。ペアをやるために北海道から関西に移ってきたくらいだから、意欲はあるはず
朝日新聞の有料記事によると、ペア強化のためにスケート連盟では、数年ぶりに希望者をカップリングする「トライアウト」を再開するそうだ。もう行われたと思われるが、新たに始める若手が出てきてほしい
また「海外の指導者を日本に招き、ペアを教えられる指導者を増やせないかということも検討している」とのこと。海外の指導者、例えばロシア代表だった川口悠子さんとか、いいんじゃないだろうか?
そのうち嬉しい発表があることを期待
インスタグラムで解散を正式に発表したアイスダンスの“きだもり”來田奈央/森田真沙也組。こちらも竹内強化部長が解散を明かしている。「(それぞれの)再結成に関しては、本人たちを中心に調整中になっています」ということだが、來田奈央ちゃんはインスタで「一緒に、アイスダンスをしてくれる方を募集します!」なんて書いていた 当てがあったわけじゃなくて、これから探すようだ。
木下アカデミーでは田中梓沙選手もアイスダンス転向を明言しているが、Ice Partner Searchに今も登録している。森田選手と組む話とかはないのかな?
パートナーがいない(決まったという話を聞かない)選手はあちこちにいる。シングルで全日本選手権出場を果たして、アイスダンスに専念すると宣言した西山真瑚くん。その元パートナーで倉敷にいる吉田唄菜ちゃん。たしか矢島榛乃ちゃんのところも解散していた。(追記)ノービスからジュニア年齢に上がった本村明希くんもいる。
アイスダンスはトライアウトをやらないのかな。みんなそれぞれ、見つかるといいな
きだもりのコーチ、はるすみの振付を担当したキャシー・リードさんが、ブログを更新している。彼らとの思い出、ペアやアイスダンスチームの難しさを綴り、「私が出来ること全て 日本のペアとアイスダンスの為に 全力で応援します。❤️」と今後に気持ちを向けている。
ファンも応援するしかできないけど、ずっと続けていこう
数日前にインスタライブでした発言が問題になっている、フィギュアスケートのアメリカ男子選手、イリア・マリニン。競技会で世界で初めて4回転(クワッド)アクセルを成功させた選手で、多種類の4回転ジャンプは以前から注目されてきたが、、、
「僕の演技構成点(PCS)が上がらないのは、ゲイじゃないからだ。賢くゲイってことにしないと」という発言に非難が殺到、「ライブでの発言はジョークだ。ファンを混乱させるために言ったわけではないことを理解してほしい」と弁明。そして「10代の振る舞いを心から謝罪し、この間違いは取り返しがつかないと胸に刻む」と謝罪した。(東スポ/THE DIGEST)
この発言の問題点は2つある。
1つ目は、性的マイノリティの人たちの状況や心情が想像できていないこと。今でこそLGBTの人たちが自分らしさを出せるようになってきているが、昔はそれこそ危害を受けずに生き抜くために、“賢く”ゲイじゃない=ストレートのふりをしていた人が多かったはず。当事者が聞いたらどう思うか、考えていない。
2つ目は、自分の演技構成点(PCS)が上がらない理由が「ゲイではないから」だと(ジョークだとしても)考えていたこと。表現力を高く評価されている選手たちの中には、ジョニー・ウィアーなどカミングアウトしている人もいるが、みんながみんなゲイなわけはない
表情や衣装で作る中性的な印象とか、柔軟性を活かした動きとかが、プログラムの表現に活かされて高得点に繋がることはある。性的志向とは関係ないが、表現の一つとしてマリニン君も試したらいいのでは
実際、彼の「演技構成点(PCS)が上がらない理由」は間違いなく他にあると思う。スケーティング技術が、ジェイソン・ブラウンや宇野昌磨、チャ・ジュンファンに比べると明らかに幼い。エッジを深く使えていないし、一歩の伸び方がいまいち。その辺りが自覚できていない。
スケーティングがよくないと、実はジャンプも安定しない。基礎を疎かにせずに練習して、一皮剥けた姿を来季見せてほしい