フィギュアスケート・2024年西日本選手権兼ペア予選会、ペア・フリー(ジャッジスコア)、結果。
柚木心結/トリスティン・テイラー SP:50.59(2) FS:88.21(2) Total:138.80(2)
「風の谷のナウシカ」♪ 白から青、青から黒。女性が男性の足の下をくぐる振付から。きれいに上がる2ツイスト、3トウは男性が転倒したが、2アクセル+1アクセル+2アクセルをそろって着氷。スロージャンプは2サルコウが変なタイミングで開いて転倒してしまったが、2フリップは頑張って下りた。リフトは美しいスプリットポジション、いったん離れてから駆け寄るようにして組むペアスピンから抱え上げてフィニッシュ。
長岡柚奈/森口澄士 SP:57.54(1) FS:116.66(1) Total:174.20(1)
「Space Table Symphony」♪ 藤色、黒。肩の上で回す動作でスタート、高く上がる2ツイストはもうすぐ3回転ができそう。3ループ+2アクセル+2アクセル、3トウをそろって決めたのは強い。スロージャンプは3ループでやや乱れ、3サルコウは転倒。リフトも安定感があるだけでなく、前に抱えてツイストしてから下ろすなど、見所たくさん。コレオのリフトやペアスピン後の肩乗せフィニッシュと、アクロバティックでカッコいいところを見せてくれた。
長岡/森口組は8日(金)開幕のグランプリシリーズ第4戦NHK杯に出場する。ベストの演技ができれば5位くらいに入れるかも まずは世界選手権出場に必要なミニマムエレメントスコアを獲得してほしい。
柚木/テイラー組はゴールデンスピンに派遣できないだろうか?(登録締め切りは8日)。ミニマムが取れれば四大陸に3組出せるし、もちろん世界選手権に3組出す可能性も広がる。テイラー選手がカナダ代表として最後に国際大会に出場してから1年以上経っているので、問題ないはず。ぜひぜひ
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2024第3戦グランプリ・ド・フランス、男子フリー(ジャッジスコア)。
フランソワ・ピトー(フランス) SP:48.94(12) FS:134.23(10) Total:183.17(12)
「Clubbed To Death (from "Matrix") 」「Sarajevo」「Taught」♪ 黒。4サルコウは手をついたがなんとか。3アクセルは2本とも転倒したが、3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル+2アクセルは頑張った。
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:64.48(11) FS:129.12(12) Total:193.60(11)
「Solitude」「Outro」♪ 黒。4回転予定と思われるトウが2回転に。3ルッツ+3トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウは入った。後半のフリップが2回転に。コレオのスライディングで少しバランスを崩し、GOEがマイナスになってしまった。
ニコライ・メモラ(イタリア) SP:68.71(10) FS:158.91(2) Total:227.62(6)
「Mon Dieu」「Song for the Little Sparrow(小雀に捧げる歌)」♪ ピンクからグレー。軸の細い4ルッツから、3アクセル+オイラー+3サルコウ、単独3アクセルと決める。ルッツの踏み切りエッジにアテンションがつくが、ジャンプはしっかり下りている。長い手足でイナバウアー、映える。
ルク・エコノミデ(フランス) SP:69.66(9) FS:135.89(8) Total:205.55(10)
「Interstellar」♪ ブルー。ポンポンと何かボタンを押すような仕草から。4回転予定らしいトウは3回転に。3アクセルは手をついたが、3ルッツ、3ループ立て直す。後半3フリップ+3トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウも。キャメルスピンで逆回転、ステップでは片手側転も。ポンポンと押して棒立ち姿勢のフィニッシュ。
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:74.90(8) FS:171.68(1) Total:246.58(1)
「Dune」♪ 全身カーキ。4ルッツ決まった! 4トウは2回転になったが、3アクセル+2アクセル入る。寝そべってから立ち上がる振付が個性的。後半4トウ、3ルッツ+3トウ、3アクセル+オイラー+2サルコウと決まり、得意のバックフリップを入れたコレオ。
やりきった表情でフィニッシュ。
ルーカス・ブリツィギ(スイス) SP:77.09(7) FS:135.85(9) Total:212.94(9)
「Lux」「Deeply」「Aero」♪ 黒系。4トウ+3トウが決まってよし!と思ったら次の4トウで転倒。3アクセル+2アクセルの後が1トウになるなど、微妙にリズムが崩れた感じ。最後の3フリップで転倒、コレオもスライディングが転倒扱いとなってしまった。
ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:79.89(6) FS: Total:231.86(4)
「月光」「Take On Me」♪ 紺系。見事な4ルッツ! 3アクセル+4トウこれは歴史的な瞬間かも…。4トウでミスが出たが、とにかくジャンプが高く上がる。ただ後半の4トウ予定が3トウのダウングレード判定になったのは痛かった。
島田高志郎 SP:80.42(5) FS:153.42(3) Total:233.84(2)
サン‐サーンス「死の舞踏」♪ 黒にストーンたくさん。3ルッツから入り、きれいな4トウを決める。3アクセル2本、3フリップ+3トウなどジャンプ頑張ったが、少しずつ着氷に乱れがあってGOEを稼ぎきれない とはいえスピンはさすが、演技構成点も悪くなくてシーズンベスト。
アンドリュー・トーガシェフ(アメリカ) SP:81.54(4) FS:152.10(4) Total:233.64(3)
リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ 白にブルー系パンツ。きれいな4トウから、3フリップ、3ループと決める。後半3アクセル+2アクセル、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+3トウと固めた。ジャッジ席前に迫っていくコレオ、スケーティングの安定感。
友野一希 SP:83.45(3) FS:148.03(6) Total:231.48(5)
「Butterfly」「Movement 11'」「I Need You」♪ 白と薄青にラインたくさん。4トウ転倒、次が3トウ+2トウになった。4サルコウも転倒。後半3アクセル+オイラー+2サルコウ、3フリップ+2アクセル、最後に3アクセル入った 曲調が変わってからのステップは皆さんお待ちかねの一希タイム、手拍子でノリノリで締めくくった。
アレクサドル・セレフコ(エストニア) SP:85.73(2) FS:140.38(7) Total:226.11(7)
「Basslineloss」「Pa’ que Te Oigan」「Por Una Cabeza」♪ 黒に赤ストーン。きれいな4トウ入り、3ルッツ、3ループと軽やか。3アクセル+2トウ頑張ったが、後半4トウ転倒、次のアクセルが2回転になって3トウをつけ、3フリップ+2アクセル+1アクセルと微妙に予定外か。
随所にタンゴらしい振付、もう少しこなれてくると見栄えがするかな。
金博洋(Boyang JIN、ジン・ボーヤン)(中国) SP:88.12(1) FS:130.93(11) Total:219.05(8)
「More Than a Feeling」♪ 赤から黒。4ルッツ転倒、4トウ下り、3アクセルややこらえる。次のアクセルでパンク💦 後半3ルッツでオーバーターンしたが3トウをつける。
終盤のステップは楽しげな雰囲気を出していたが、まだこのプログラムに馴染んでいない気がする。
結果、アダム・シャオ・イム・ファがまさかの大逆転で優勝、2位に島田高志郎、3位トーがシェフ。4位シャイドロフ、5位友野一希。ショートプログラム1位の金博洋が8位と“荒れた”試合になってしまった
スコアを見ると、2位から5位までが230点台。友野一希はあと2.5点もあれば2位になれたわけで、僅かの点差が明暗を分ける形になった。
来週はNHK杯。誰がファイナル進出を決めるかな