フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、アイスダンス・フリー(ジャッジスコア)。
1 エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィエフ(ロシア) SD:65.43(6) FD:101.30(5) 合計:166.73(5)
「アンナ・カレーニナ」♪ うっかりしていてLive Streamingに間に合わず 後で動画見ます
2 マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) SD:66.21(5) FD:96.99(6) 合計:163.20(6)
「弦楽のためのアダージョ」♪ 女性の袖が翼のよう。見事なツイズルでさっそく大歓声、男性がイーグルで靴の上に立つリフト。その後なんと男性が転倒 しかしすぐ立ち直った。
ちょっと画像が乱れて^^; こちらも後で動画見ます
3 マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:69.11(4) FD:105.81(4) 合計:174.92(4)
「Fix You」コールドプレイ♪ 黒と紫のシンプルな衣装。男性の腰のあたりに片足で立つリフトから。イーグルで膝の上に立つリフトもスムーズ。どんどんスピードを増すツイズルには悲鳴のような歓声、姿勢変化の速さと回転の速さでわくわくさせるローテーショナルリフト。
見入ってしまって、最後まであっという間だった。終わってマイアが涙ぐみ、アレックスは力を出し尽くした顔。
トータルのシーズンベスト更新。
4 アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:70.14(3) FD:106.23(2) 合計:176.37(3)
「甘い生活」「フェリーニのアマルコルド」「カビリアの夜」「8 1/2」ニーノ・ロータ♪ ストーンがきらきら光るグレーのドレスが素敵。鮮やかなツイズルから、女性の靴をホールドして持ち上げるリフト。
曲の変わり目に止まってコミカルな振付、緩急があって楽しいプログラムを、高い完成度で見せた。
5 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:71.64(2) FD:105.91(3) 合計:177.55(2)
「協奏曲第2番」ラフマニノフ♪ ワインカラーでアシンメトリーなスカートがおしゃれ。女性が飛び上がって乗るリフトから。ツイズルで女性がバランスを崩すが立て直した。ペアスピンの姿勢がきれい。
曲と振付がぴったり合っていて、細かく音に動きをはめていくと自然に盛り上がっていく。これもいいプログラムで、シーズンベスト更新。
得点に微妙な反応の会場は、カッペリーニ/ラノッテのほうが上だと思ったかな。実際フリーはそうだったが、SDの点差でかわした形になった。
6 ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:72.75(1) FD:109.91(1) 合計:182.66(1)
「On the Nature of Daylight」「Run」♪ グレーの衣装で、跪いた姿勢から。ツイズルがきれいにそろって終わった瞬間に、歌詞の"Yes,"が聞こえたのがなんだか象徴的。
要素から要素へ、豊富なつなぎの動きを入れながら、滑らかに移っていく。ステップシークエンスでは笑顔が見え、イーグルの膝に立つ雄大なカーブリフト、最後は女性を逆さまに脚と腕をホールドしてのスピニングムーブメント
国別対抗戦で出した自己ベストに迫る得点で、ファイナル2連覇
結果、優勝はウィーヴァー/ポジェ、2位チョック/ベイツ、3位カッペリーニ/ラノッテ。4位シブタニ兄妹、5位ボブロワ/ソロヴィエフ、6位ハベル/ドナヒュー。
やっぱり、アイスダンスは美しいスケーティングが、見ていてひたすら気持ちいい このあとは女子フリー男子フリー
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。
1 エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィエフ(ロシア) SD:65.43(6)
「仮面舞踏会」ハチャトゥリアン/「モンタギュー家とキャピュレット家」(「ロミオとジュリエット」より)プロコフィエフ♪ 女性の花をモチーフにしたドレスが素敵。ツイズルをうまく合わせ、力強くパターンダンスを踊る。ローテーショナルリフトのスピードと姿勢変化もよかった。
曲が変わってから、がらりと雰囲気を変えてドラマチックに表現。男性が長身で動きが映える。
2 マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) SD:66.21(5)
「ハレルヤ」「ハレルヤ・マーチ」♪ 深紫の衣装。最初の数歩から美しいエッジ使いに拍手が起こる。パターンダンスからそのままの流れで完璧なツイズル。マーチに変わったところでパーシャルステップシークエンス、またワルツに戻って男性の靴の上に女性が片足で立つリフト。
洗練されたプログラム
3 マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:69.11(4)
「コッペリア」♪ お人形になって登場するマイアをアレックスが動かしていく。この二人が組んで滑るだけで端正な雰囲気が醸し出される。ツイズルの速さと長さ、見事なシンクロぶりに大歓声。
ところどころに挟んだコミカルな動きがまた可愛らしい。スピードのあるローテーショナルリフトで締めくくった。シーズンベスト更新。
4 アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:70.14(3)
「メリー・ウィドウ」レハール♪ 紫のドレスに濃紺の軍服風。ツイズルの最初の部分で2人の回転数がずれたが、続く部分からは合わせた。パターンダンスも、曲が変わってからのパーシャルステップシークエンスも、スピード感があって一歩が大きい。盛り上ってローテーショナルリフト、肩まで上がってからスプリットポジションがきれいだった。
シーズンベストに喜ぶ。
5 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:71.64(2)
「モア」アンドレア・ボチェッリ/「アンチェインド・メロディ」イル・ディーヴォ♪ ブルーのチューブドレス、男性は長い燕尾服。変化に富んだパーシャルステップシークエンスから、二人の距離感がまったく変わらずに一体となったツイズル。後半ますますスピードに乗り、迫力のあるカーブリフトでフィニッシュ。
こちらもシーズンベスト
6 ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:72.75(1)
「美しく青きドナウ」「アンネンポルカ」ヨハン・シュトラウス♪ パールをちりばめたドレスと燕尾服で。男性が初めから片足滑走で女性が膝の上に立つ難しいリフトをこなす。これぞワルツというパターンダンス、音楽に溶け込んだツイズル。ポルカは手拍子に乗って、華麗で優雅なパーシャルステップシークエンスを見せた。
結果、滑走順の通りの順位 ウィーヴァー/ポジェがトップ、2位チョック/ベイツ、3位カッペリーニ/ラノッテ。4位シブタニ兄妹、5位ハベル/ドナヒュー、6位ボブロワ/ソロヴィエフ。
フリーもこのとおりになるのか
朝起きられず 夜のテレビ放送で見た
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 アシュリー・ワグナー(アメリカ) SP:60.04(6)
「Hip Hip Chin Chin」♪ 冒頭のフリップでステップアウト、コンビネーションにできなかった。後半のループに頑張って3回転ループをつけようとして転倒。ジャンプはミスがあったが、イーグルしながら肩をきゅきゅっと動かしたり、ステップ途中の身のこなし等、おしゃれにセクシー
ステップがレベル2どまりだったのは、全米や世界選手権にむけて修正したいところか。
2 エレーナ・ラジオノワ(ロシア) SP:69.43(2)
「Je t'aime」ララ・ファビアン♪ サーモンピンクの衣装がきれい。冒頭のルッツは単独にとどめる。ループに3回転トウループをつけてリカバリー。
スピンの中での腕の使い方がうまい。身長が伸びた分、ステップの一歩が大きくなってスピード感が増した。ウィンドミルから入るレイバックスピン、パール姿勢からビールマンときれいな姿勢。終わってほっとした笑顔。
3 浅田真央 SP:69.13(3)
「素敵なあなた」♪ 衣装の色が少し変わった? ピンクというより紫、さらに大人っぽくなったかも。冒頭のトリプルアクセル、軽やかに鮮やかに決まった フリップ・ループ3-3着氷 ただルッツが1回転に・・・
視線の動き、上半身の動きで魅惑的な振付。ステップの途中から一気にスピードアップするあたりの上手さ。
フリップ、ループともに回転不足判定。トリプルアクセルのGOEが1.71。口惜しいけど満足できる部分もある演技になったかな。
4 宮原知子 SP:68.76(4)
「ファイアーダンス」♪ 小さな火の玉のような真紅の衣装で滑り出す。ルッツ・トウ3-3がうまく入ると、きれいな姿勢のレイバックスピン、キャメルスピンにも拍手。腕を上げてくいっと跳ぶ振付に歓声
勢いにのってフラメンコのステップを踏み、フリップ、ダブルアクセルと安定して決まる。逆回転スピンも明確な姿勢で魅せた。
フリップはエッジエラーe判定。得点に会場からブーイング、日本から駆けつけたファンだけでなく、地元スペインの観客も、このプログラムは素敵だと認めてくれた。
5 エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア) SP:74.58(1)
映画「白夜の調べ」♪ 前半はコンビネーションスピンとステップだけで、ジャンプは3つとも後半。たっぷり時間をかけるステップでしっとりと表現。片手上げフリップ・トウ3-3、片手上げダブルアクセル、3回転ループとどれも余裕をもって決めた。
全体にのびのびと滑れていた。3点以上自己ベスト更新。
6 グレイシー・ゴールド(アメリカ) SP:66.52(5)
「エル・チョクロ」♪ 黒に赤の裏地のスカートが情熱的な衣装。ルッツ・トウ3-3は少し詰まってしまって、GOEが-0.3に。後半のフリップが2回転で無効になってしまったが、ダブルアクセルは落ち着いて決める。
シャープな動きの中にタンゴのリズムを刻むステップは、レベル4でGOE2.0って、ほぼ満点 プログラムの素晴らしさは発揮した。
結果、メドヴェージェワが2位に5点差をつけてトップ、2位にラジオノワ、3位に0.30差で浅田真央。4位宮原も僅差だ。5位ゴールド、6位ワグナーとアメリカ勢が出遅れた形になった。
2位から4位までが1点以内という接戦、フリーで順位は大きく入れ替わるかも。ドキドキ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
1 アナスタシア・ポルイアノワ/ステパン・コロトコフ(ロシア) SP:45.89(6) FS:99.38(5) 合計:145.27(6)
「ボヘミアン・ラプソディ」♪ ポップスの名曲だが、ピアノとオーケストラでクラシックの趣。3回転ツイスト、スロー3回転ループが決まり、サイドバイサイドのダブルアクセルも入る。キャリーリフトはなかなか迫力があり、後半のスロー3回転サルコウも丁寧だった。
サイドバイサイドのコンビネーションジャンプはそろえられなかったけど、それ以外は大きなミスなく滑りきった。自己ベストを大きく更新
2 レナータ・オガネシアン/マーク・バルデイ(ウクライナ) SP:52.54(5) FS:97.33(6) 合計:149.87(5)
「Interview with the Vampire」♪ 最初にサイドバイサイドジャンプを片付ける^^; 3回転サルコウはやや乱れたが、ダブルアクセル+ダブルアクセルのシークエンスはそろった。ツイストは高く、リフトに上げ方下ろし方に工夫がある。スロージャンプはループで転倒したがサルコウは決まった。
終盤、サイドバイサイドスピンに入るところで女性が転倒、男性一人で懸命に回る姿に拍手。
3 アナスタシア・グバノワ/アレクセイ・シンツォフ(ロシア) SP:54.88(4) FS:102.21(4) 合計:157.09(4)
「Earth Song」マイケル・ジャクソン♪ きれいな水色のドレスと、同じ色を黒にあしらった衣装。ツイストから入り、珍しいループ・ループ2-2のサイドバイサイドジャンプを跳んだ。スロー3回転ループとフリップ、女性の姿勢がしっかりしているリフトとなかなかいい。
こちらも自己ベストを大きく更新
4 アナ・ドゥスコヴァ/マルティン・ビダル(チェコ) SP:55.78(3) FS:106.55(2) 合計:162.33(2)
「La leyenda del beso」「ある恋の物語」♪ 女性のピンクのレースの衣装が可愛い。3回転ツイストをキャッチしてそのまま女性がイーグル姿勢になる工夫。ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転トウループがぴたっとそろって大喝采。
スロー3回転サルコウとルッツもきれいに決まった。ペアスピンで男性が女性のエッジをホールドするなど、細かいところもよかった。
得点を見て男性が感激の顔。自己ベスト更新
5 アミナ・アタハノワ/イリア・スピリドノフ(ロシア) SP:58.58(2) FS:103.42(3) 合計:162.00(3)
アメリカン・ミュージカル・メドレー♪ オレンジの長手袋の女性とブラックタイの男性、オーソドックスなムードで登場。トウ・トウ・ループ3-2-2がいきなり決まって一気に盛り上がり、ツイスト、スロー3回転ループにサルコウとばっちり。後ろ向きジャンプで入るサイドバイサイドスピンにびっくり
リフトもよかったが、下ろすときにちょこっと引っかかったミスが響いたか、トップに立てず。
6 エカテリーナ・ボリソワ/ドミトリー・ソポト(ロシア) SP:60.29(1) FS:111.57(1) 合計:171.86(1)
「アラビアのロレンス」♪ グレー系の衣装。3回転ツイストから入り、ダブルアクセルは男性が片手をついたが着氷。スロージャンプの距離が凄い これオシークエンスのスパイラルからダンスリフト、ペアスピンへといい流れ。
勢いを最後まで保ってほぼノーミスの演技に、トータルで自己ベストを10点以上更新する得点が出た
結果、ボリソワ/ソポトがSP・フリーともに1位の完全優勝、2位にドゥスコヴァ/ビダル、3位に僅差でアタハノワ/スピリドノフ。4位グバノワ/シンツォフ、5位オガネシアン/バルデイ、6位ポルイアノワ/コロトコフ。
昨季ここに出場したペアが一組もなく、完全にメンバーが入れ替わっていた。ここから世界ジュニアだけでなく、ヨーロッパ選手権や世界選手権にも出てくるかもしれない。楽しみ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、女子フリー(ジャッジスコア)。
1 三原舞依 SP:56.61(6) FS:110.24(6) 合計:166.25(6)
「ジゼル」♪ 最初からスピードにのって、ルッツ・トウ3-3、フリップ、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループと次々決めていく。後半に入ってもジャンプは安定していて流れもいい。
曲が激しくなる終盤に情熱的にステップを踏んで、しっかりしたスピンでフィニッシュ。見事な演技に、会場は大喝采。
2 白岩優奈 SP:60.68(5) FS:113.14(5) 合計:173.82(5)
「Night Waltz」「Send In the Clowns」♪ こちらも元気よくスピードにのって、ルッツ・トウ3-3を決めた! サルコウ・ループ3-3は転倒してしまったが(ループはダウングレード)、その後のジャンプは問題なく、長いラウンジポジションからのループなどは大きな拍手。終盤ルッツ・トウ・ループ3-2-2も入る。
中盤スローパートでのステップなども、情感をこめて踏んでいた。
3 マリア・ソツコワ(ロシア) SP:62.64(4) FS:121.37(2) 合計:184.01(2)
「ロミオとジュリエット」プロコフィエフ♪ 体を大きく使って動いていく。冒頭のルッツ・トウ3-3、高い! しっかしした姿勢のシットスピン、細かく動くステップもダイナミック。フリップ・ループ・サルコウ3-1-3、ダブルアクセル+両手上げ2回転トウループとジャンプにミスなし。
ドラマチックな音をきちんととらえて振付をこなしていた。会心の出来にガッツポーズ。
4 本田真凜 SP:63.69(3) FS:114.95(3) 合計:178.64(3)
「ビートルジュース」♪ 指先までびしっと神経をいきわたらせてスタート。3回転ルッツを鮮やかに下りた。サルコウが2回転になったが3回転トウループを頑張ってつける。途中スパイラルを見せるステップ、イナバウアーからフリップ・トウ・ループ(片手上げ)3-2-2と快調にとばしたが、終盤フリップで転倒
キス&クライで残念そうな顔だったが、着氷姿勢の美しさや、細かい動きの表現力は、才能をはっきり示した。
5 アリサ・フェディチキナ(ロシア) SP:64.17(2) FS:113.94(4) 合計:178.11(4)
「Nos souvernirs(メモリー)」♪ ミュージカル「キャッツ」の曲で、猫耳風の髪飾りをつけて登場。イーグルからのダブルアクセルでスタート、フリップ・トウ3-3、ルッツ、後半のルッツ・トウ3-2と安定したジャンプ。唯一ミスはダブルアクセル+3回転トウループが回転不足で両足着氷になったくらい。
長いイーグルで子猫のような仕草を見せたり、振付が愛らしい。可愛いプログラムに会場が沸いた。
得点がかなり予想より低く、、、着氷でミスしたトウループがダウングレード、ループの回転不足が響いたか。
この時点で本田の表彰台が確定。
6 ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア) SP:66.69(1) FS:128.59(1) 合計:195.28(1)
「チェス」♪ 黒系の衣装で、手の平に赤と黒のハート。いきなりルッツ・トウ・トウ3-3-2 後半ルッツ・トウ3-3、イナバウアーから3回転ループ、ダブルアクセルからすぐスプリットジャンプ、何を跳んでも見事。とにかくジャンプが高く、空中で完全に回転を止めてから下りてくるので、まずミスにならない。
身長が高く全体にダイナミック、力強く見える。レイバックスピンも回転が速いが、ビールマン姿勢はあまり足が上がらず、片手でホールドしていた。
完璧な演技で、ただ一人自己ベストを更新
7月に14歳になったので、来季もまだジュニア。これはしばらく1強になるかも・・・
結果、優勝はツルスカヤ、2位ソツコワ、3位に本田真凜が入った。4位僅差でフェディチキナ、5位白岩優奈、6位三原舞依。
ロシア日本対決になったジュニア女子だったが、ロシアの表彰台独占は阻止した形。世界ジュニアが今から楽しみ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、男子フリー(ジャッジスコア)。
1 ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:59.37(6) FS:109.03(6) 合計:168.40(6)
「ロミオとジュリエット(「Plunket and Maclean」より)」♪ SPでミスが出てしまったが、フリーもジャンプは調子が上がらなかった。4回転サルコウに挑戦したが回転足りず、後半のジャンプはステップアウトしたり2回転になったり。
スケーティングは相変わらずきれい。あんまり落ち込まないで~
2 ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:69.48 FS:115.20(5) 合計:184.68(5)
「シャーロック・ホームズ」♪ 冒頭に見事なトウループ4回転+3回転、トリプルアクセルも決めたのに、後半はルッツやループで転倒、ステップの途中でも転倒 まさかの転倒5回になってしまったが、彼の本番はヨーロッパ選手権や世界選手権だろう。キス&クライでは笑顔も。
3 ヴィンセント・チョウ(アメリカ) SP:70.48(4) FS:134.08(3) 合計:204.56(4)
「ゴッドファーザー」♪ 丁寧な滑り出し。トリプルアクセル+3回転トウループを決め、4回転サルコウに挑んだが回転不足。もう1本の4回転は転倒したが、両手を上げる3回転ルッツを単独とコンビネーションで決める。
線の細いきれいなスケーティングで、音に合わせてぴたっと止まるポーズもうまくはまっていた。
4 山本草太 SP:72.85(3) FS:132.46(4) 合計:205.31(3)
「ピアノ協奏曲第1番」チャイコフスキー♪ 「ここは日本か」と思うほど、日本語の応援と日の丸の中に登場。冒頭のトリプルアクセルで転倒、4回転予定のトウループは2回転に。もう1本の4回転トウループは回転不足判定になったが、2回転トウループをつけることができた。でも後半のアクセルもシングルになってしまい・・・
ルッツ・トウ3-3、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3などはきれいに決め、終盤曲が盛り上るところでのステップは拍手も多かった。
絶対ジャンプを決めたい!という気持ちが強すぎたかな ここまでのトップに立ち、表彰台は確定。
5 ドミトリー・アリエフ(ロシア) SP:76.78(2) FS:134.44(2) 合計:211.22(2)
「ノートル・ダム・ド・パリ」♪ 冒頭に4回転トウループ2本、最初のはステップアウト、2本目は2回転トウループをつけてばっちり。トリプルアクセルからの3連続、ラウンジポジションからの3回転フリップと順調だった。
ところが後半、アクセル2本とループがシングルに。ルッツ・トウ3-3は決まったけど、、、どうしたんだろう?
ドラマチックな表現をしっかりやって、ストーリーを演じた。ロシア選手権でどのくらいまでいけるか、注目したい。
6 ネイサン・チェン(アメリカ) SP:78.59(1) FS:146.45(1) 合計:225.04(1)
「交響曲第3番」サン-サーンス♪ 4回転3本!最初の4回転サルコウはオーバーターン、次の4回転トウループは転倒。2本目の4回転トウループは2回転トウループとのコンビネーションに 後半のトリプルアクセルで転倒したが、ルッツからの3連続やフリップ・トウ3-3など、ほぼ予定通りに跳べた模様。
安定したスケーティングも光る。この選手も全米選手権でどこまでいけるか。
結果、優勝はネイサン・チェン、2位アリエフ、山本草太が3位に入った。4位チョウ、5位サモヒン、6位サドフスキーとSP順位と総合順位がまったく同じという結果。
全体にジャンプのミスが多く、シリーズよりいい演技ができた選手がいなかった感じのフリー。公式練習が早朝に組まれていたのが関係してるのかな
このあとはアイスダンスSD、ペア・フリー、そして女子SP(いったん寝て女子までに起きます)
また、凄いものを見てしまった
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 村上大介 SP:83.47(5)
「彼を帰して」♪ 「がんば!」の声に送られて登場。柔らかな表情で滑り出し、4回転サルコウを決める。イーグルを見せてからのトリプルアクセル、フライングキャメルも姿勢が美しい。ルッツからのコンビネーションはルッツ・トウ3-2になった。ターン一つ一つに緩急と表情があるステップ、素晴らしい。観客が大きな喝采を送ってくれた
満足そうにガッツポーズ。自己ベスト更新。
2 パトリック・チャン(カナダ) SP:70.61(6)
「マック・ザ・ナイフ」マイケル・ブーブレ♪ 白シャツにブルーのセーター。トトトッ、と走り出すスタートから彼の世界に引き込む。冒頭のトウループはおそらく4回転予定だが3回転に。トリプルアクセルを決めたが、ルッツ・トウを3-3で跳んでしまった。同一のジャンプ繰り返しで無効になってしまう さらにややふらついたキャメルスピンも認定されなかった。
ほんの数歩でリンクの端から端まで行ってしまう軽やかさ、ボーカルと一体化したステップの楽しさ。プログラムは素敵なだけに、ミスはもったいなかった。
3 金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:86.95(3)
「タンゴ・アモーレ」♪ 得意の4回転ルッツは片手をついたが3回転トウループをつけた。慎重にトリプルアクセルを決め、4回転トウループもややこらえたが着氷。ステップでは、体くねくねではなく、足元のスケーティングでタンゴを表現しようとしているのがいい。実はスケーティングがきれいなところをアピールできていた。
4 宇野昌磨 SP:86.47(4)
「Legends」♪ バルセロナにシニアの選手として凱旋 イーグルからトリプルアクセル、鮮やか。フライングキャメル、シットスピンでも拍手が起こる。4回転トウループは転倒したが(回転不足)、フリップ・トウ3-3は問題なし。音とシンクロしながら伸びやか、かつ細かいステップは、わくわくして目が離せない。レベル4に加点1.70
4回転2本下りた金博洋と僅差。
5 羽生結弦 SP:110.95(1)
「バラード1番」ショパン♪ NHK杯のあの得点がプレッシャーになるのでは?なんて心配は杞憂だった。いつものように、ぐるんと首を回して滑り出し、4回転サルコウからそのままイーグル。4回転トウループにきれいな3回転トウループがつく。フライングキャメルを丁寧にこなし、カウンターからのトリプルアクセル。スピードを増すシットスピンが終わると、弾むようにステップを踏んでいく。
スピンを止めてフィニッシュの瞬間、きっと睨みそうになったのを抑えて笑顔を浮かべた。また気合が入りすぎたか^^;
全てがなめらかで、最初から最後まで滞りなく流れてゆく。画面に表示される技術点が60点を超えて、、、
リンクサイドでオーサーコーチとハグした後、次がフェルナンデス選手なので一人でキス&クライに座る。合間に「Vamos, Javi!」と応援も。
得点を見て両手でガッツポーズ。あまりの歓声の大きさに、人差指を唇に当てて「静かに」のサイン、フェルナンデスを気遣った。
ジャッジスコアにマイナスや0がないどころか、1すらない。全て2か3。演技構成点のPerformance/Executionは、ジャッジ9人中8人が10.00をつけたため、実際の得点も10.00。さすがに初めて見る数字・・・
4回転サルコウ、4回転トウループ+3回転トウループのGOEが3、トリプルアクセルも2.71。スピンのGOEも1.29とか1.43、これは満点に近い。唯一の取りこぼしがステップでレベル3にとどまった。そういう部分が一つあって、かえって安心
この人は、どこまで行くんだろう
6 ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:91.52(2)
「マラゲーニャ」演奏:パコ・デ・ルシア、歌唱:プラシド・ドミンゴ♪ 羽生のこの演技の後に出て行くのは、気持ち的に難しいかもしれない。しかし、スペインでこのプログラムを滑れる喜びが、最初の手の動きからもう溢れてくる。
4回転サルコウはステップアウト、ルッツ・トウは3-2に。でもトリプルアクセルは完璧! ドミンゴの声にのって、情熱のステップを滑りきった。レベル4で全員が+3、つまり満点
得点にほっとした顔。
結果、羽生結弦がつい2週間前の史上最高得点をあっさり更新してトップに立ち、2位にフェルナンデス、3位に金博洋、僅差で4位に宇野昌磨、5位村上大介。パトリック・チャンがまさかの6位スタートとなった。
バルセロナの観客は、歴史的瞬間を自分の眼で見られて幸せ フリーは全員がいい演技ができますように。
ジュニアに続いてシニアも開幕
フィギュアスケート・グランプリファイナル2015、ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 彭程(Cheng PENG)/張昊(Hao ZHANG)(中国) SP:65.60(7)
「Norwegian Wood」ビートルズ♪ 女性のワインカラーの衣装が大人っぽい。デススパイラルから入り、サイドバイサイドの3回転サルコウは女性が転倒。スロー3回転ループ、高さのある3回転ツイスト。途中止まってダンスリフトするステップが、なかなか味がある。フィニッシュもカッコいい。
2 ジュリアン・セガン/シャルリ・ビロドー(カナダ) SP:71.16(4)
「Monde Inverse(シルク・ド・ソレイユより)」♪ 水色のドレス、茶色のシャツ。高々と放り投げた3回転ツイスト、サイドバイサイドの3回転サルコウ、スロー3回転ルッツも安定している。軽妙な曲にのって活き活きとステップを踏むと、会場が手拍子で一つになった。
自己ベスト大幅更新に大喜び。
3 于小雨(Xiaoyu YU)/金楊(Yang JIN)(中国) SP:68.63(5)
「Yulunga (Spirit Dance)」♪ ベージュに金をあしらう。サイドバイサイドの3回転トウループから入り、4回転しないのがもったいないくらい高い3回転ツイスト。スロー3回転ループがきれいに決まる。
ノリノリとはまた違う、いつのまにか引き込まれるプログラム。2人の絡み方がいい感じ。
4 アレクサ・シメカ/クリス・クニーリム(アメリカ) SP:68.14(6)
「Nothing Else Matters」メタリカ♪ すらっとした女性のアレクサに黒のつなぎがよく似合う。デススパイラルから入り、鮮やかな3回転ツイスト。サイドバイサイドの3回転サルコウは女性が2回転になってしまったが、スロー3回転フリップはきれいに下りた。
ロックの曲の硬質な感じを、全体でうまく表現していると思う。
5 クセニア・ストルボワ/フョードル・クリモフ(ロシア) SP:74.84(1)
「I Put a Spell on You」♪ 女性のサイドにスリットの入ったドレスがセクシー。軽々と3回転ツイスト、スロー3回転フリップ。サイドバイサイドの3回転トウループは女性がややステップアウト。交差を繰り返しながら円形に滑っていくステップは、二人が違う振付をしながら一体感がある。
6 川口悠子/アレクサンデル・スミルノフ(ロシア) SP:73.64(2)
「I Finally Found Someone」♪ 悠子ちゃんが赤のワンショルダーって、珍しいかも。男性は赤い蝶ネクタイに燕尾服。デススパイラルから入り、サイドバイサイドで3回転トウループを頑張る。3回転ツイスト、スロー3回転ループはさりげなく決めてしまう。リフトの難しい姿勢変化、ステップに躍動感があった。
ノーミスの演技に会場が盛り上った。
7 メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:72.74(3)
「Your Song」エルトン・ジョン♪ おなじみのワインカラーの衣装。力強く3回転ツイスト、得意のサイドバイサイドで3回転ルッツはややこらえたが着氷。ペアスピンでは逆回転も。曲のサビでステップは盛り上がっていく。スロー3回転ルッツは珍しく転倒したが、背中に乗せるダンスリフトなど、ちょっとした動きの魅力は健在。
結果、トップに立ったのはストルボワ/クリモフ、川口/スミルノフが2位、デュハメル/ラドフォードは3位スタート。4位にセガン/ビロドー、5位于/金、6位シメカ/クニーリム、7位彭/張。
技術点が一番高かったのは、なんと4位のセガン/ビロドー。1位から5位まで技術点は38点以上と、さすがファイナルは高レベルの戦いなのだった。
デュハメル/ラドフォードの逆転2連覇なるか、ストルボワ/クリモフが逃げ切るか。もちろんどの組にも表彰台のチャンスはある。さて、どうなる
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 ヴィンセント・チョウ(アメリカ) SP:70.48(4)
「Crystallize」♪ トリプルアクセル、3回転フリップとスムーズに決まる。コンビネーションスピンの回転がわりと速い。両手上げ3回転ルッツ+3回転トウループを後半に決めた。
全体に丁寧だけどシャープさとスピード感があってよかった 自己ベスト更新にコーチも喜ぶ。
2 ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:69.48(5)
「Still Loving You」スコーピオンズ♪ 髪をかなり短くしてきた。3回転フリップから入り、トリプルアクセルはややステップアウト気味。きれいな姿勢のキャメル、ルッツ・トウ3-3を落ち着いて決めた。
ボーカルにのって力強く踊るステップは曲によく合っている。スピンから跪く姿勢で指差してフィニッシュ。曲に合わせて腕をつきあげて頭を垂れるご挨拶もおなじみ。
得点はもう少し欲しかったかも? フリップがエッジエラーe判定。でもジュニアの大会では今季のベスト。
3 ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:59.37(6)
「The Prophet」ゲイリー・ムーア♪ いきなりアクセルがシングルに でもドーナツスピンは美しい。フリップも1回転になって、観客が励ましの拍手を送る。ルッツ・トウ3-3が決まってよかった 深いエッジにのってしなやかなステップはいい。
スケーティングがきれいで表現力があるだけに、ジャンプが惜しかった
4 山本草太 SP:72.85(3)
「ポエタ」♪ ポマードでかっちり髪を固めて登場。日本語で「がんば!」の応援多数。ゆっくりとした腕の動きから、フラメンコの世界に入っていく。
トリプルアクセルは回ったがフリーフットをついてしまったかも^^; キャメルスピンで少しぐらつき、足を換えてからは立て直したが、認定されず0点に ルッツ・トウ3-3、フリップを後半に決め、気持ちをこめて踊るステップ。きれいなスピンでフィニッシュ。
笑顔で迎えるコーチ、ベスト更新はならなかったが、悪くない感触。
5 ドミトリー・アリエフ(ロシア) SP:76.78(2)
「Nothing the Same」ゲイリー・ムーア♪ きれいなトリプルアクセルが入る。キャメルスピン、ステップとなめらか。ラウンジポジションからフリップ、ルッツ・トウ3-3と完成度高い。フライングシットスピンでV判定になったのはもったいない。
スピードがあってスケーティングがよく伸びていて、気持ちよく滑れていた。自己ベスト更新
6 ネイサン・チェン(アメリカ) SP:78.59(1)
マイケル・ジャクソン・メドレー♪ 前半のスローな曲でトリプルアクセル、後半のアップテンポな曲でムーンウォークが入るステップはレベル4。ルッツ・トウ3-3とフリップも問題なし。しいて言えば、どのジャンプも上からどすんと下りてくるので、着氷後の流れがもうひとつ、という感じ。
このプログラムは完全に自分のものにしている。自己ベスト更新で手をたたいた。
結果、やはりトップはネイサン・チェン、2位にアリエフ、山本草太は3位につけた。4位ヴィンセント・チョウ、5位サモヒン、サドフスキーは6位と出遅れた。
1位と2位の差が1.81、2位と3位の差が3.93、3位と4位の差は2.37。1位と5位の差も実は9点あまりなので、フリーの出来によっては順位の大きな変動もありうる。
山本草太、フリーで出し切れ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 アナスタシア・ポルイアノワ/ステパン・コロトコフ(ロシア) SP:45.89(6)
「Booty Swing」♪ 紫でまとめた衣装。ツイストはややキャッチでもたれかかったが、スロー3回転サルコウはきれいに決まる。ダブルアクセルをうまくそろえて着氷。軽妙な曲によく合わせてステップを踏んだ。
大きなミスはなかったけど、ベスト更新はならず。
2 アナ・ドゥスコヴァ/マルティン・ビダル(チェコ) SP:55.78(3)
「シルク・ド・ソレイユ」メドレー♪ 紫と黒で花をあしらう。きれいなダブルアクセル、高い3回転ツイスト、スロー3回転サルコウもなめらか。ステップシークエンスがよくそろっていた。
自己ベストを少し更新して喜ぶ。
3 アナスタシア・グバノワ/アレクセイ・シンツォフ(ロシア) SP:54.88(4)
「Tango Volver」♪ 女性の臙脂に男性の黒。回転の速い3回転ツイスト、サイドバイサイドジャンプは2回転フリップ。スロー3回転サルコウもきれい。ペアスピンでじっくり見せる。
リフトの上げ下ろしがスムーズ、たっぷり時間をとったステップでタンゴを踊りきった。
自己ベストを更新したのに、なんだか嬉しそうでもないキス&クライ。もっと出せると思ったかな。
4 エカテリーナ・ボリソワ/ドミトリー・ソポト(ロシア) SP:60.29(1)
「Ninija」♪ 女性は赤、男性は黒。黒に金糸で「忍耐勝」って刺繍してある スピードにのったまま、高い3回転ツイスト。ダブルアクセルをそろって着氷、スロー3回転サルコウもばっちり。回転数が多く姿勢をいろいろ見せるペアスピン、ハンドトゥハンドからすぐヒップをホールドして女性が手を離すリフトも迫力があった。
こちらは自己ベスト大幅更新に手をたたいて喜んだ。
5 レナータ・オガネシアン/マーク・バルデイ(ウクライナ) SP:52.54(5)
「The Race II」♪ 黄色と黒にチェックと、カーレースの雰囲気。3回転ツイスト、余裕ありすぎ ダブルアクセルは女性が少しステップアウト。スロー3回転サルコウの着氷もやや乱れた。時折車の走行音が効果音で入る曲で、頑張ってスピード感を保ってステップ。
スロージャンプは転倒扱いになってしまった
6 アミナ・アタカノワ/イリア・スピリドノフ(ロシア) SP:58.58(2)
「くるみ割り人形」チャイコフスキー♪ ピンクのドレスと黒ベスト。打ち込みディスコ風アレンジの曲で楽しげに踊る。3回転ツイストの迫力、スロー3回転サルコウの距離と流れがすごい。ダブルアクセルは女性が少し着氷で乱れた。ステップはレベル4獲得。
結果、ボリソワ/ソポトがトップ、2位にアタカノワ/スピリドノフ、3位にドゥスコヴァ/ビダルがつけた。4位グバノワ/シンツォフ、5位オガネシアン/バルデイ、6位ポルイアノワ/コロトコフ。
6組中4組がロシアだけど、表彰台独占になるのか、チェコ、ウクライナのペアがロシアの一角を崩すのか フリーも楽しみ
今日、開幕
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。日本から出場の3人、頑張れ~
1 アリサ・フェディチキナ(ロシア) SP:64.17(2)
「感傷的なワルツ」チャイコフスキー♪ ピンクのドレスに短い手袋。長いイーグルからダブルアクセル、ゆったりとステップを踏んでからルッツ・トウ3-3。フリップも余裕で、きれいなビールマンやI字スピンを見せた。随所に見せる所作が、少女らしい
2 三原舞依 SP:56.01(6)
「ロンド・カプリチオーソ」サン-サーンス♪ 深い青のVネック。緊張した顔で何度も大きく息を吐いてから位置に。ルッツ・トウは3-2になったが、ビールマンスピンやコンビネーションスピンは安定している。ターンからのダブルアクセル、途中ストップから盛り上げていくステップ、最後に軽やかなフリップを決めた。
ベストには少し遠いスコアになってしまったかな。
3 本田真凜 SP:63.69(3)
「スプリング・ソナタ」♪ ピンクで裾に水色。細長い手足をひらひらと動かしながら滑り出す。高さのあるループ・トウ3-3で波にのり、ターンからのダブルアクセル、イナバウアーなどからのフリップと問題なし。ステップでも一歩がよく伸びて、ビールマンスピンもきれいだった。
終わった瞬間、両手でガッツポーズ。自己ベスト更新
4 白岩優奈 SP:60.68(5)
「虹の彼方に」♪ 目の前で仲間がいい演技をして、気合入ったかな? 空のようなブルーの衣装で元気よく滑り出す。くるくるっとターンからそのままフリップ、ルッツ・トウ3-3も安定感がある。カウンターからダブルアクセルも下りてそのまま振付に入れる。
ステップは本田真凜とはまた違った勢いがあって、冒険の旅に出発しそうなドロシーなのだった。
5 マリア・ソツコワ(ロシア) SP:62.64(4)
「ブラック・マジック・ウーマン」サンタナ♪ 黒のフリンジスカートで大人っぽく。ルッツ・トウ3-3を決め、コンビネーションスピンではシット姿勢からフリーレッグをホールドしてそのままキャメル姿勢とユニーク。エレキにのってステップを踏み、ダブルアクセル、フリップと後半に。フリップの着氷は少し傾いたかな。
ビールマンスピンでフィニッシュすると、ポニーテールをくるんと回した。
6 ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア) SP:66.69(1)
「アルビノーニのアダージョ」♪ 真紅の衣装。距離の出るルッツ・トウ3-3、スピンではしっかり姿勢を保つウィンドミルを見せる。フラメンコのリズムを取りながらステップ、よく体が動いている。ステップの一部のようにすっとフリップを跳び、ダブルアクセルは下りてそのままスプリットジャンプ。安定感が半端ない。
ビールマンスピンでそれほど足が高く上がらないのが、唯一の欠点か。14歳で身長168cmと大柄なので、体の軽さで跳んでいるジャンプではなく、技術と筋力で跳んでいるジャンプと思われる。これはシニアに上がっても崩れなさそう。
自己ベストを少しだけ更新、トップに立つ。
結果、ツルスカヤがトップ、2位フェディチキナ、3位本田、4位ソツコワ、5位白岩、6位三原。5位まで60点以上、技術点も5位まで34点以上で、これはシニア男子の世界選手権出場に必要なミニマムスコアをクリアしていることになる
1位と2位の差が約2.5点、2位と3位は約0.5点、3位と4位は約1点、4位と5位は約2点・・・フリーで順位が大きく入れ替わるかも
みんな実力を発揮することができますように。日本勢が表彰台に2人以上、乗れるといいな
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。
1 アナスタシア・スコプトコワ/キリル・アレシン(ロシア) SD:56.51(6)
「(シルク・ド・ソレイユより)Zydeko」「Algo Pequenito」♪ すみません、間に合わず
2 マリー=ジャド・ロリオー/ロマン・ルガク(フランス) SD:57.97(5)
「And the Waltz Goes On」「Susie (If You Knew Susie)」♪ 若草色のドレスにグレーのベスト。ツイズルの最後で少しずれた。パターンダンスは滑らか。直立姿勢の女性を男性が両腕だけでホールドするローテーショナルリフト。
全体にムードがよく、あっという間に終わった。
3 ベティナ・ポポワ/ユーリ・ヴラセンコ(ロシア) SD:61.85(4)
「The Master and Margarita」♪ 女性は冠風の髪飾り。男女とも黒に赤をあしらう。ノンタッチステップシークエンスから入り、安定したツイズル。男性の靴の上に女性が立ってI字姿勢のリフト。足捌きがシャープだった。
SDの自己ベスト更新。
4 アラ・ロボダ/パヴェル・ドロズド(ロシア) SD:64.01(3)
「ワルツ第10番」ショパン/「Russian Battle March」♪ ミントブルーのドレスに軍服風。スピードのあるツイズル、ワルツにきれいにのってパターンダンス。後半マーチの曲で、さらにスピードを増してノンタッチステップシークエンス、よくそろっていた。
SD自己ベスト大幅更新
5 レイチェル・パーソンズ/マイケル・パーソンズ(アメリカ) SD:64.91(2)
「舞踏会へ行くシンデレラ」プロコフィエフ♪ 白にゴールドのドレス、男性は王子様風? 肩の上をぐるりとするリフトから。パターンダンスは舞踏会そのもの。ノンタッチステップシークエンスの一歩がよく伸びてダイナミック。最後の要素のツイズルもうまく合わせた。
ベスト更新はならず。
6 ロレイン・マクナマラ/クイン・カーペンター(アメリカ) SD:65.90(1)
「ペール・ギュント」より「アニトラの踊り」「山の魔王の宮殿にて」グリーグ♪ 茶系の民族衣装風。登場から演技に入っている。きびきびとパターンダンスをこなし、曲が変わって少しずつテンポアップする中で、スピード感のあるツイズルとノンタッチステップシークエンス。男性の回転が速く女性の姿勢変化も速いローテーショナルリフトで締めくくった。
ベストには少し及ばなかったが、トップに立った。
結果はまるでシリーズの再現 トップにはシリーズ2勝のマクナマラ/カーペンター、2位に同じく2勝のパーソンズ/パーソンズ、3位にロボダ/ドロズドがつけた。4位ポポワ/ヴラセンコ、5位ロリオー/ルガク、6位スコプトコワ/アレシン。
つまり、フリーも滑走順が同じ 実力どおりの結果になるのか、それとも