フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022第5戦NHK杯、金・土の2日間で競技が終わり、今日はエキシビション。例年のトークも楽しみ(xxの部屋という名前はやめたようだ。)
トリが宇野昌磨じゃなくて三浦璃来/木原龍一とは、ちょっと意外だけど、いいかも
放送は1時5分から、地上波で
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022第5戦NHK杯、金・土の2日間で競技が終わり、今日はエキシビション。例年のトークも楽しみ(xxの部屋という名前はやめたようだ。)
トリが宇野昌磨じゃなくて三浦璃来/木原龍一とは、ちょっと意外だけど、いいかも
放送は1時5分から、地上波で
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022第5戦NHK杯、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
樋渡知樹(アメリカ) SP:57.18(12) FS:127.87(12) Total:185.05(12)
「アーティスト」♪ 白シャツ紺系ベスト。冒頭の4サルコウ、やや抑えた着氷だが立った。4トウで手をついたが2トウをつける。アクセルが1回転になったがシークエンスで3アクセルを跳べちゃうって
後半4トウ予定が2回転に、アクセルが1回転に、3ルッツ+オイラーの後が1フリップなど「ジャンプのタイミングが合ってない」と解説・本田武史さん。しかしクリムキンイーグルに大きなバレエジャンプ連続のコレオ、これだけでも見る価値はある
マウリツィオ・ザンドロン(オーストリア) SP:68.21(11) FS:133.51(10) Total:201.72(11)
「Adagio For Strings」♪ グレーと水色。3アクセル、ちょっとステップアウトっぽかったけどうまくオイラー+3サルコウに繋げる。3アクセルは少しオーバーターン、3フリップで手をつく。ドラマチックに演じるコレオから、3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル、3ループと慎重に決めた。
曲が変わって激しく動くステップ、スピンを終えて叫んでいるような表情でフィニッシュ。大きなミスなく満足そう。シーズンベストが出た。
ガブリエレ・フランジパーニ(イタリア) SP:68.78(10) FS:143.53(9) Total:212.31(9)
「イオ・チ・サロ」アンドレア・ボチェッリ、ラン・ラン♪ 朱色。冒頭の4トウは「途中で開いてしまった」(本田さん)3回転に。4サルコウ、ステップアウトで耐える。3アクセル+2トウ、3ループと決め、2本目の3アクセルがきれいに入った。
3フリップに3トウをつけ、3ルッツにオイラー+2サルコウを繋げる。後ろ向きのスライディングを入れたコレオ、スピンを側転で出てクライマックスのステップ。
スティーヴン・ゴゴレフ(カナダ) SP:69.01(9) FS:152.01(7) Total:221.02(8)
ハチャトゥリアン「スパルタクス」♪ グレー系。冒頭に4トウ、見事に決まった サルコウは2回転になったが、3アクセル+オイラー+3サルコウが決まる。4サルコウ+2トウ、3アクセルときれいに入る。最後の3ループで手をついたのは惜しい。
表現はどことなく硬い感じだけど、この曲にはそれでもいいのかも。
コンラッド・オーゼル(カナダ) SP:73.10(8) FS:129.59(11) Total:202.69(10)
「Out of Tears」「Paint It Black」♪ 黒系。4トウ下り、根性で2トウつけたが乱れる。4回転予定のサルコウは3回転できれいに下りた。3アクセルに3トウをつける。3ループはやや詰まった着氷。後半の4トウ、こらえた アクセルは2回転になり、次の3ルッツには2アクセル+1ループをつける。
ステップは細かい動きをアップテンポの曲に合わせて盛り上げた。
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:78.57(7) FS:162.19(5) Total:240.76(6)
「Talking to the Moon」「That's What I Like」♪ 黒グレー模様。4トウ挑んだが両足着氷でステップアウト。ループは3回転に。3フリップに3トウをつけて鮮やかに決める 3サルコウもきれい。
スライディング、イーグルにイナバウアーを織り込むコレオは笑顔で語りかける。3アクセル+2アクセル、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、さらにターンから3アクセルを着氷。スピン2つ終えて勢いよくステップ、手拍子をもらって楽しそう 膝をついてフィニッシュ。
<G2>
チャ・ジュンファン(韓国) SP:80.35(6) FS:174.41(2) Total:254.76(3)
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」♪ 黒の肩にストーン。冒頭の4サルコウ、さらに4トウ、滑らかで美しい 3ルッツ+3ループ、3フリップ頑張る。キャメルのドーナツ姿勢もきれい。
エッジによく乗っているステップ、3アクセル+オイラー+3サルコウで少し傾いた。3アクセルはオーバーターンしたので単独に、次の3ルッツに2アクセルを続けてリカバリー。
コンビネーションスピンで見せるサイドウェイズからレイバックの姿勢、好き クリムキンイーグルから長いカーブのイナバウアー、ジャッジ前で腕を組んでフィニッシュ。
ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:84.47(5) FS:148.39(8) Total:232.86(7)
「SOS d un terrien en detresse」♪ 黒系。4トウ+3トウ、4サルコウと2つ続けて決める 2本目の4トウで転倒。3ループ頑張る。後半3アクセルはオーバーターン、3フリップ+3トウはちょっとステップアウト。3ルッツ+オイラー+2サルコウでまとめた。
めりはりがはっきりしているボーカル曲なので、曲が盛り上がったところにジャンプを嵌めたかったところかな。
友野一希 SP:85.07(4) FS:166.76(3) Total:251.83(4)
ヨハン・シュトラウス2世「こうもり序曲」♪ タキシード風。指揮棒を振りたてて始まる。4トウ+3トウ、入った サルコウが2回転に。4トウ、下りたかと思ったがこらえきれず転倒。3ループ、きちんと決める。
女性に手を差し出して共に踊りだすようなトランジション。その足さばきと表情で語るストーリーのステップ、レベル4獲得。3アクセル+オイラー+3サルコウ、決まった 3フリップ+2トウ、最後に3アクセル、決まった。
エネルギー全開のコレオ、エンターテイナーの本領発揮 もうこれだけでもいい
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:87.44(3) FS:163.01(4) Total:250.45(5)
「Horizons」「Minus Sixty One」「Run Boy Run」♪ ブルーグレー。まずは安定の3ルッツから。4トウはステップアウトして単独に。3アクセルはこらえる着氷になった。4サルコウが見事 4トウ+オイラー+2サルコウが決まる。ルッツが2回転になり、2トウをつける。3フリップ+2トウを最後に跳んだ。
速い曲になって躍動感のあるステップ、その流れでダイナミックなコレオでは大きな空中キック。ブノワ・リショーの独特な振付はしっかり表現している。
宇野昌磨 SP:91.66(2) FS:188.10(1) Total:279.76(1)
バッハ「G線上のアリア」「S.Petrus et S.M Magdalena」♪ グレー系。滑らかに滑り出し、するするっと4ループ、決まった 4サルコウ、これもするするっと フリップが2回転になったが、3アクセル+2アクセルとスムーズ。後半4トウはまず単独で、2本目の4トウ、抑える感じで2トウをつける。3アクセルは単独に。
ステップ、スケーティングが心地よく伸びて、見ていて気持ちがいい。スピンをバタフライで出てフィニッシュ。
山本草太 SP:96.49(1) FS:161.36(6) Total:257.85(2)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 紫。4サルコウ、きれいに決まった 4トウ+3トウ、決まる 2本目の4トウも下りる。3アクセル、惜しい転倒 丁寧にステップを踏み、後半3アクセルでまた転倒。3フリップに3トウをつけたが、これが3種類目の3回転以上の繰り返しとなって3トウは無効に 3ルッツ+オイラー+3サルコウ、頑張った。
長い美しいイーグルのコレオ、彼の見せどころ。スピンのキャメル姿勢も良き。
結果、ショート2位から逆転で宇野昌磨が優勝、2位山本草太、3位チャ・ジュンファン。4位友野一希、5位アダム・シャオ・イム・ファ、6位リッツォ。
これで宇野昌磨、山本草太のファイナル進出決定。三浦佳生と合わせて日本勢が3人進出を決めている。フィンランド大会にエントリーしている佐藤駿にも可能性が残っている。
あとは明日のエキシビション
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022第5戦NHK杯、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
カタリナ・ウォルフコスティン/ジェフリー・チェン(アメリカ) RD:64.94(10) FD:83.07(10) Total:148.01(10)
「Light of Love」「Dog Days Are Over」♪ ブルーの裾にピンク、紺。ワンフットターンから入っていく。ツイズルは女性が少しふらついて2人が近づきすぎてしまった。イーグルに乗せるカーブリフトから抱えてステーショナリーリフト、この組み合わせはあまりいないかも。ローテーショナルリフト、男性の片足回転を入れた後でバランスを崩し、男性が転倒になってしまった。
それでも急いでフェンス際の位置についてコレオステップ、会場は手拍子で後押し 最後はスライディングでフィニッシュ。生き生きした笑顔が可愛いカップル
折原裕香/ユーホ・ピリネン(フィンランド) RD:66.47(9) FD:101.98(8) Total:168.45(8)
「My Jolly Sailor Bold」「We're Sinking」♪ 薄いブルーの裾にストーン、グレー系。肩に乗せてから低い姿勢を取るステーショナリーリフトから、ローテーショナルリフトへ。3つ連続で持ち上げるアシステッドジャンプ。ツイズルも滑らか。
歌声で船乗りを惑わせる伝説を表現する振付、女性が男性を引き込んでいく様子がドラマティックに表現されている。足を抱えて低い姿勢になるスライディングもよかった。
グランプリシリーズ初出場、素晴らしいプログラム
小松原美里/ティム・コレト(小松原尊) RD:66.65(8) FD:97.65(9) Total:164.30(9)
「The Fifth Element」♪ 白の裾にオレンジ、オレンジの上にカーキ。右回転で男性が片足になるステーショナリーリフトから。3つのツイズルをしっかり決めた。そろって膝をつくスライディングから逆回転で入るダンススピン。ワンフットターンも伸びやか。
肩に乗せてからイーグルに乗せるカーブリフトのポジションがいい。コレオステップではきびきびした振付を見せた。
王詩玥(ワン・シーユエ WANG Shiyue)/柳鑫宇(リウ・シンユー LIU Xinyu)(中国) RD:70.32(7) FD:103.79(6) Total:174.11(7)
映画「ザ・バットマン」より「The Batman」「Sonata in Darkness」♪ 黒系つなぎ、黒。「ゆっくりやるのは難しい」(解説・宮本賢二さん)というアシステッドジャンプから。女性を右肩に片膝折りで乗せるカーブリフトが凄い。ツイズルでずれそうになったが修正。男性の膝上に逆立ちするストレートラインリフト。
何しろ身長差があるので、男性が女性の頭の上をまたぐような振付がところどころにある。わっと盛り上がる曲ではないが、技術力の高さを見せた。男性の金色メッシュ、良き
エフジェニア・ロパレヴァ/ジェフリー・ブリソー(フランス) RD:72.84(6) FD:111.79(5) Total:184.63(5)
「l'Accordeoniste」「Mon Dieu」エディット・ピアフ♪ 黒、濃い緑。コレオスピニングから入り、ゆったりしたパートでコレオステップを見せる。横抱きでツイストを入れてからのローテーショナルリフト、ツイズルうまく合わせる。膝上に立たせるリフトもよい。
全体にシームレスで、シャンソンのムードがよく出ていた。女性が赤毛で短髪なのがフランスっぽい
<G2>
村元哉中/高橋大輔 RD:75.10(5) FD:103.68(7) Total:178.78(6)
「オペラ座の怪人」♪ 白、黒燕尾服風。いきなり物語の世界に引き込むコレオステップから、男性のひざ下をくぐるようなスライディングが凄い。女性を足の付け根あたりに立たせるストレートラインリフトで男性が片足になっても安定している。ツイズルからダンススピンと畳みかける。
クライマックスに向かっていくダイアゴナルステップ、肩にまたがるコレオリフト、力強く表現した。リズムダンスほどの余裕がなかったかも
・・・少しだけ、衣装が重たげというか、持ち上げたり下ろしたりするときに邪魔になっている気がした。もう少しシンプルにしてもいいのでは
アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:75.23(4) FD:114.75(3) Total:189.98(4)
「Insomnia」♪ 黒に青と緑をあしらうつなぎ。女性を逆さまに持つローテーショナルリフトのポジション 男性の股下を女性がくぐってから入るツイズル、きれいに揃う。スライディングは指先で、男性の股下に女性の足を挟む形のコレオリフトが面白い。
全体に切れのいい動きで力強かった。終わった瞬間のガッツポーズも2人そろって
キャロライン・グリーン/マイケル・パーソンズ(アメリカ) RD:77.00(3) FD:114.10(4) Total:191.10(3)
ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」♪ 薄水色、白シャツにサスペンダー。のびやかなワンフットターンから、女性が男性の靴に手を置いて横向きになる難しいポジションのステーショナリーリフト。ダンススピンでは男性の軸足に女性がフリーレッグを絡める。
クライマックスのコレオステップ、観客の手拍子もばっちり トップに立って表彰台決定。
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:85.00(2) FD:124.13(2) Total:209.13(2)
「Souffrance」「Les Tectoniques」♪ 白黒スカートに赤金、白黒。ツイズルで一瞬女性がふらついたが持ちこたえる。片足で立つカーブリフトから前転で下りてくるのも余裕。いつもながら技術的に凄いことをさりげなくやってくる。
ところで、放送で「チョック」でなく「チョーク」と表記・発音するのはなぜ???
ロランス・フルニエ・ボードリー/ニコライ・サアアンスン(カナダ) RD:85.66(1) FD:124.75(1) Total:210.41(1)
「Il Mercenario」「L'arena」「Liberta」「The Verdict」♪ 黒セパレートでロングスカート、白シャツ。ツイズルで女性のスカートが翻るのがカッコいい 肩に逆さまに乗せて片足で後ろに滑るストリートラインリフトから高速ローテーショナルリフトへ。肩に乗せて回してから横に抱えて低い姿勢でのカーブリフト。
フラメンコのリズムと振付をたっぷり見せるコレオステップ、最後まで素敵だった
結果、自己ベスト更新したフルニエ・ボードリー/サアンスンが優勝 2位チョック/ベイツ、3位にグリーン/パーソンズ。4位リード/アンブルレヴィシウス、5位ロパレヴァ/ブリソー。村元/高橋が6位、小松原/コレトが9位だった。日本出身の折原裕香/ピリネンは8位。
フルニエ・ボードリー/サアンスン、チョック/ベイツはファイナル進出決定。
あとは男子フリー
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022第5戦NHK杯、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
エヴァ・ロッタ・キーブス(エストニア) SP:48.56(12) FS:113.81(11) Total:162.37(12)
「Shallow」「I'll Never Love Again」♪ ブルー系。冒頭の3フリップ+オイラー+3サルコウを決めて波に乗り、片手上げ3ルッツ下り、3フリップこらえる。コンビネーションスピンの最後にビールマン、後半に3トウ+2アクセル、片手上げ3ルッツ+両手上げ2トウがきれい。3ループはちょっとぎりぎりの回転 スピンの足替えをジャンプでしたところでちょっとふらついたか。
全体に丁寧にこなしていった感じ。
アンバー・グレン(アメリカ) SP:52.04(11) FS:117.32(8) Total:169.36(11)
「Without You」♪ ワインカラー、編み込みでまとめた髪。冒頭に3アクセル、跳んだ!ちょっと両足着氷か。3フリップ+3トウ、3サルコウ、3ループ+2トウ+2トウ、ジャンプ前の構えが短く、ひゅっと跳ぶ。
後半3ルッツで両手をつき、フリップも2回転になってステップアウト。大きなスパイラルからスタイラスのコレオ、最後はスライディングしてからレイバックスピン、ビールマンからイリュージョンで出る。
以前は活発で元気!なイメージのプログラムが多い印象だが、今回はしっとりと見せてくれた
オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:56.95(10) FS:116.41(9) Total:173.36(10)
「The Curse」「Dawn of Faith」♪ ワインカラー系。3ルッツに2トウをつけ、両手上げ3ループはややオーバーターン。両手上げ3ルッツ+オイラー+2サルコウを決める。コンビネーションスピンの中でイリュージョン(しっかり3回)見せる。
後半予定を変えて両手上げ3ルッツ、フリーレッグを大きく使ってなかなか情感のあるステップ。3サルコウに2ループをつけ、きれいな2アクセルでジャンプをまとめた。ビールマンスピンはできそうでできないのかな
渡辺倫果 SP:58.36(9) FS:129.71(3) Total:188.07(5)
「JIN」♪ 薄紫で着物風。冒頭の3アクセル、跳んだ 少しだけオーバーターン。3ループ、3ループ+3トウは得意。3フリップは両足着氷になったか。キャメルスピンの姿勢がきれい。3ルッツ+2アクセル、2アクセル+オイラー+3サルコウ、よかった 最後のルッツのパンクが悔しい。
音とぴたりと合わせていく所作、過不足ない蹴りが心地よいスケーティング。やはり魅力あるスケーター。
ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:58.81(8) FS:121.48(6) Total:180.29(7)
「Dusty Road」「The Ages of Heroes」♪ 紫。2アクセル+3トウ、3ルッツ、3フリップ、3ループと4つ続けたジャンプはどれも安定。3ルッツ+オイラー+3サルコウで片手をつき、フリップが2回転になったが2トウをつけられた。
ステップは一歩を長く伸ばすところが多く、伸びやか。ビールマンスピンに続いてリンクいっぱいに動くコレオ、スパイラルからバタフライを見せて、しっかりまとめたプログラム
ウィ・ソヨン(韓国) SP:61.06(7) FS:115.68(10) Total:176.74(8)
「ムーラン・ルージュ」より「ボレロ」♪ ブルーにストーンたくさん。3ルッツ+3トウ、3フリップ、2アクセルと流れのあるきちんとしたジャンプ。3ループは軸が傾いて転倒 フライングキャメルはちょっと不安定だったが、コンビネーションの中のキャメルはちゃんとしていた。
後半3ループ+2アクセル入り、3ルッツは単独になったが、3サルコウに2トウ+2ループをつけてリカバリー ラストのコレオで足を横から上げて後ろに回すスパイラル。
全体に淡々とこなしているように見えた。途中ジャッジ前でアピールするところもあったが、顔の表情が変わらない。ちょっとシャイなのかな
<G2>
チ・ソヨン(韓国) SP:62.92(6) FS:121.22(7) Total:184.14(6)
「Matrix Resurrections」♪ グリーンと黒。3ルッツ+3トウ、3ループ、3サルコウ、2アクセルとどのジャンプも完成度が高い! 後半も3トウ+2アクセル、3ルッツ+2トウ+2ループ、3フリップと滑らか。コレオはちょっとあっさり コンビネーションジャンプの出でその場ジャンプしてフィニッシュ。
コーチのタミー・ギャンビルさんがじっと見つめていたのが映った。これからは情感の表現が出てくるといいな 自己ベスト更新。
スター・アンドリュース(アメリカ) SP:64.13(5) FS:109.93(12) Total:174.06
「Je suis malade」♪ 薄茶にブルー。3フリップ+2アクセル+片手上げ2トウを決めて入ったが、足を上げてからのフリップがパンク 予定を変えて3サルコウ単独を決め、3トウ単独も大丈夫。3ループ転倒、3サルコウ+2ループ頑張り、3ループになんとか片手上げ2トウをつけた。
ジャンプは本調子ではなかったが、スパイラル、スライディングのコレオからしっとり見せるステップへ。スピンのシットからスライディングでフィニッシュ、ちょっと首を振った。
オードリー・シン(アメリカ) SP:65.87(4) FS:123.13(5) Total:189.00(4)
「The Offering」「The Giving」「Heroes」♪ 薄いオレンジ。きれいな3ルッツ、フリップが1回転になったが、3サルコウ、2アクセルなど安定。スピンで「シットからキャメルへの移行がスムーズ」と解説・荒川静香さん。ステップがしっかりしていると思ったらレベル4が取れていた。
後半も3ルッツ耐えて2トウ+2ループをつけ、3トウ+3トウ、丁寧なコレオに続いて3ループ+2アクセル頑張る。ビールマンからその場ジャンプで出てフィニッシュ。
自己ベスト更新に笑顔 トップに立つ。
住吉りをん SP:68.01(3) FS:125.11(4) Total:193.12(3)
「Enchantress」♪ ブルー系グラデーションにゴールドの飾り。4回転トウループ挑戦、転倒 しかし3ループ問題ない。スピンの回転速度が速い。
3フリップ+3トウ、3ルッツ、ダイナミック。ステップはめりはりがあって足元がきれい、レベル4。2アクセル+3トウ、3フリップでオーバーターンしたが2トウ+2ループをつける。3サルコウで転倒が
ビールマンスピンの出にイリュージョン。イナバウアーやスライディングで大きく表現するコレオ、全体に能力の高さをしっかり見せたプログラム。
坂本花織 SP:68.07(2) FS:133.80(1) Total:201.87(2)
「Elastic Heart」♪ 赤。いつもの目の覚めるような2アクセル 3ルッツ、3サルコウとノープロブレム。スピンをスライディングで出て、3フリップ+片手上げ2トウもきれい。3フリップはややオーバーターンしたが3トウをしっかりつけ、2アクセル+3トウ+片手上げ2トウ 伸び伸びとコレオ、ループが1回転になったが 片手ビールマンのフィニッシュで頭を抱えた。
完璧とはいかなかったが、彼女らしさは見られたプログラム。
キム・イェリム(韓国) SP:72.22(1) FS:132.27(2) Total:204.49(1)
「Summer Of 42」「Summer Arabesques」♪ 白からベージュ、ペールブルー。静かなメロディに細身の体はぴったり 両手上げ3ルッツ+3トウ頑張り、ステップからの2アクセル、ターンからの3ループときれい。3フリップは片手をつき、2本目の3フリップ転倒。しかし両手上げ3ルッツ+2トウ+2ループ、さらに3サルコウ+2アクセルでリカバリー。
大きなカーブを描くイナバウアーからスパイラルのコレオで魅せる。得点と順位を見て大きく口を開けて感激
結果、優勝はショートのリードを保ったキム・イェリム、2位坂本花織、3位に住吉りをん。4位オードリー・シン、渡辺倫果が5位まで順位を上げた。
これでキム・イェリム、坂本花織がファイナル進出決定。渡辺倫果がポイント22(15+7)で4番手、住吉りをんがポイント22(11+11)で5番手につけている。
次はアイスダンス・フリーダンス
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022第5戦NHK杯、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ダリア・ダニロヴァ/ミシェル・ツィバ(オランダ) SP:54.46(6) FS:101.38(6) Total:155.84(6)
映画「ハリエット」より「Goodbye Song」「Stand Up」♪ 濃い紫と黒。3ツイスト、下りたところでちょっとステップアウト。3サルコウは女性がステップアウトしたが頑張る。きれいなスロー3ループ決まり、2アクセル+2アクセルもこらえた。男性が女性の足を持って引っ張りまわすコレオからデススパイラルに繋げる。
アクセルラッソーリフトの女性のスプリットポジションがぴしっとしていて美しい。スロー3フリップの転倒は「高さに対して距離が足りなかった」と解説・高橋成美さん
カミーユ・コヴァレフ/パヴェル・コヴァレフ(フランス) SP:55.36(5) FS:106.65(4) Total:162.01(5)
「カルーソ」♪ ブルー、グレーのジャケ。3ツイストきれいに入り、3トウになんとか1トウをつける。サルコウは予定通り2回転。男性が女性を抱え込んでから入るデススパイラルはレベル3。スロー3フリップは片手をついたがしっかり着氷、抱えて男性が低い姿勢になるダンスリフトのコレオ。終盤のスロー3サルコウも頑張った。
「音楽の迫力に負けない滑りの迫力」と解説・高橋成美さん。
イルマ・カルダラ/リカルド・マーリオ(イタリア) SP:58.95(4) FS:105.28(5) Total:164.23(4)
ゲーム「デス・ストランディング」より「Don't Be So Serious」♪ グレーからベージュ。3ツイスト丁寧に、2アクセルは2人の距離があったが問題なし。コンビネーションジャンプは2サルコウ+オイラー+2サルコウでまとめる。スロー3ルッツ決まって笑顔 通常と反対の「オポジット・スターリフト」だそうで(解説・高橋成美さん)。女性が男性に飛びついてから回り始めるスピン、最後はリフトして出る。
全体に一つ一つ慎重に要素をこなしていく感じが若々しい
<G2>
ブルック・マッキントッシュ/ベンジャミン・ミマール(カナダ) SP:62.31(3) FS:113.34(3) Total:176.65(3)
「レ・ミゼラブル」♪ ピンク、白シャツ黒ベスト。17歳と21歳の若手。3ツイスト、3トウ+2トウと決まる。サルコウは2回転になった。スロー3ルッツ、「軸がまっすぐ」と成美さん。女性がフリーレッグを後ろでキャッチしてからデススパイラルに入る。スロー3ループで転倒して女性が痛そう しかしキャリーリフトからスプリットポジションのリフトを決めてきた。スライディングから入るペアスピン、出る前に女性をリフトするのは今季の流行りかな。
エミリー・チャン/スペンサー・アキラ・ハウ(アメリカ) SP:64.62(2) FS:122.87(2) Total:187.49(2)
映画「ゴースト」より「Unchained Melody」「The Love Inside」♪ 紫系。冒頭にサイドバイサイドジャンプを続ける構成で、2サルコウ+2アクセル+2アクセルを決め、トウループは2回転に。3ツイストはあまり高さが出ないがまとめる。スロー3ループ、鮮やか 2人が離れてから近づく振付は映画の雰囲気。
デススパイラルの出で両手をぐんとつかむ。フリーレッグを絡める形のペアスピンがユニーク。重なってイーグルのコレオ、笑顔で終わった。
三浦璃来/木原龍一 SP:78.25(1) FS:137.91(1) Total:216.16(1)
「Atlas: Two」「Shared Tenderness」♪ 薄紫に花、薄紫。軽やか!と成美ちゃんが叫ぶ3ツイスト、3トウ+2トウ+2トウ、やや2人のタイミングがずれたがまとめる。3サルコウ、璃来ちゃんが耐えた。
手をつないだ状態で、男性がスライディング、女性がイーグルのコレオが素敵 スロー3ルッツ頑張り、スロー3ループばっちり! リフトは「スピードが違う」「リンクを大きくカバー」と、テレビでわかりづらい部分をしっかり解説してくれて実感する。
どんどん笑顔が大きくなって得意のリフト、時間ぎりぎりに最後の耳に手を当てるフィニッシュ、セーフ!のポーズ インタビューで「ダンスリフトでミスした」と言っていた。
フリーの自己ベスト更新に少し足りず、まだ反省点がある2人。
結果、三浦/木原が2大会連続の優勝 余裕でグランプリファイナル進出決定。2位チャン/ハウ、こちらも2大会2位でファイナルが決まった。3位マッキントッシュ/ミマール。
元気よく喋りまくる高橋成美さん解説、要素に入る前の動きや技の種類など、素早く言ってくれるのでありがたい
このあとは女子フリー
リアルタイムでは見られない初日、、、
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022、第5戦NHK杯が開幕 金曜にお仕事があり、今年は午後のシフトなので、昼過ぎから夜9時前に行われる競技はほぼ見られない。もちろん、録画予約はしっかり入れてきた。
帰宅途中に電車の中でNHKプラスの配信を少し。男子ショートプログラムは半分くらい見られた。
実は夕方、YouTubeでちょこっと“かなだい”村元哉中/高橋大輔組のリズムダンスを見た。大ちゃんの衣装、襟元から縦に入っているスリットが面白い。体格がシングル時代とすっかり変わってがっちりしたのがよくわかる。そして足さばきや身のこなしが、アイスダンサーらしくなっていた。
デニス・テン・メモリアルで出した79.56には及ばなかったが、スケートアメリカの69.67を大きく上回る75.10で5位。4位と0.13、3位と1.90差。フリーで追い越せるか
録画をしっかり見たいけど、眠くて死にそうなので今日はまず寝る 明日の朝から録画を順番に見ていこう、、、って12時過ぎからもうペア・フリーだけど
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ユリア・サウター(ルーマニア) SP:52.38(12) FS:104.08(9) Total:156.46(10)
「Me Before You」♪ 白水色ブルー。冒頭の3サルコウから3ループ、3トウ+2トウと安定したジャンプ。3サルコウ+2トウ+2ループはぎりぎりだったが、3トウ+2アクセル、両手上げ2ルッツなど、ほぼクリーンだった。
ジャンプを跳び終えて伸び伸びと、スパイラルやスプリットジャンプ、スライディングなどのコレオでフィニッシュ。ここまで思い通りに通せたのは初めてじゃないだろうか。フリーの世界選手権ミニマムまであと僅か。
アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:54.63(11) FS:102.26(10) Total:156.89(9)
リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ 赤にブルーのストーン。冒頭の3ルッツは無理せず単独に、3サルコウに2トウをつける。スパイラルをじっくり見せるコレオ、3ループにオイラー+2サルコウをつけ、最後の2アクセルも+2トウとした。
レイバックスピンまでで一段落してしまう感じで、最後のステップは力を振り絞っていたかな
ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:56.50(10) FS:96.69(12) Total:153.19(12)
ヴィヴァルディ「四季」♪ ブルーから赤、オレンジ。3ルッツ転倒で始まったが、イナバウアーからの3ループ、きちっとした3サルコウと力強い。後半3ループ+オイラー+2サルコウが入ったが、3ルッツで再度転倒、2アクセルも転倒
しかしナレーションが入る曲でメッセージを伝える、心に響くプログラム。情熱を迸らせるステップ、コレオに見事なイリュージョンを織り込んだスピン。スコアより記憶に残るスケートだった。
ナターシャ・マッケイ(イギリス) SP:57.62(9) FS:97.58(11) Total:155.20(11)
「Express」「Welcome to Burlesque」「The Beautiful People」♪ 白の胸元に赤黒のスカート。ジャンプは右回り、スピンは左回りの選手。地元の大声援の中、冒頭のルッツは1回転に。慎重に3ループ、3ループ+2トウ、3トウと決まって笑顔。音楽に楽し気に乗っていくコレオ、後半パンクもあったが、3サルコウ、2アクセルが決まって拍手をもらう
ステップは会場全体が手拍子で後押し。
ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:58.95(8) FS:104.82(8) Total:163.77(8)
「ツィガーヌ」「M. 76」「黒い瞳」♪ 透ける黒に赤スカート。情熱的なヴァイオリンソロに乗って、3トウ!オーバーターンしたが2トウをつける。3ルッツ決まり、3フリップ少しオーバーターン。音がパン!と鳴るところでぴたりと3ループが決まった。後半3ルッツ転倒したが、3サルコウ+2トウ頑張る。
ステップの中で細かい音に合わせる振付がカッコよく、テンポを上げて畳みかけていくところがいい
ニコル・ショット(ドイツ) SP:60.38(7) FS:121.03(6) Total:181.41(6)
「ボヘミアン・ラプソディー」♪ 黒系。ストリングスでゆったりと始まる曲で、3フリップ+2トウ+片手上げ2ループを決める。3フリップ、3ループ+2アクセル、3サルコウ+2トウと、あまり幅はないが安定したジャンプ。
丁寧に音と合わせていくコレオは派手ではないが惹きつける。後半も3トウ、3サルコウ、2アクセルと全て予定通り跳んだ 女性ボーカルがオリジナルとは違う味を出して、素敵なプログラムになっている。スピンから膝をついて出て、やりきった表情
<G2>
ユ・ヨン(韓国) SP:61.21(6) FS:130.15(3) Total:191.36(4)
ヴィヴァルディ「四季」♪ グレーとブルー。2アクセル+3トウ、3ルッツと雄大なジャンプで一気に虜になった会場 3ループ、3サルコウ+2トウとよどみなく、自然と手拍子が起こる。リンクいっぱいにイナバウアーやイーグルを繰り広げるコレオ。
後半の3ルッツ+オイラー+3サルコウも完璧、小鳥の声をあしらった「春」で細やかな動きのステップ。3フリップでフリーレッグをついてしまい、つけた1アクセルが無効になったか。
最後まで充実のプログラムで、昨日の悔しさを晴らしたかな
ガブリエラ・イッツォ(アメリカ) SP:62.92(5) FS:111.18(7) Total:174.10(7)
「Elena & Lila」「Memory is the Seamstress」♪ 黒にブルーやピンクで模様。スピードに乗って3ループ+2アクセルを決め、3ルッツは単独でまとめる。フリップでパンク、後半ルッツもパンクとやや乱れたが、3フリップ、2アクセルと立て直した。
アメリカの選手らしく、常に表現し続ける意欲がある。ビールマンスピンもきれいだった。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:63.46(4) FS:126.98(4) Total:190.44(5)
「Up」♪ レモンイエローの胸に風船の模様。映画「カールじいさんの空飛ぶ家」サウンドトラックで、軽快に滑り出す。両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3フリップ、両手上げ3ルッツ、片手上げ3トウ、両手上げ3ループと順調に決めていく。さらに両手上げ3ループ+2アクセルと決めて拍手喝采 3サルコウは手を上げず片手上げ2トウをつけ、最後の2アクセルが決まる。
横から後ろに回して真っすぐ上げた姿勢のスパイラル、「ヘ」の字で笑顔を振りまくコレオ。クライマックスに向かって盛り上がっていくステップ、ビールマンスピンを出てスライドしてフィニッシュ。
思わずガッツポーズ、キス&クライでも笑顔
アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:66.82(3) FS:126.29(5) Total:193.11(3)
「Latika’s Theme」「Ringa Ringa」♪ ベージュ。映画「スラムドッグ・ミリオネア」の曲で、インド風の振付で踊る。3ルッツ+3トウ、2アクセル、3ループと隙がなく、3サルコウは下りてピボットに繋げるのが素敵 後半も3フリップ+3トウ、3フリップ+2トウ+2トウ、2アクセルと全てのジャンプが加点付きとなった。
インド映画のダンスシーンのように盛り上がるステップ、意外と合ってるかも トップに立ってメダル確定の喜び
イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:72.06(1) FS:143.68(2) Total:215.74(2)
「My Sweet and Tender Beast」♪ ブルー系。丁寧に入った3ルッツ+3ループ、見事に決まった イーグルから3サルコウ、2アクセル。ジャンプに入るときは慎重に見えるが、下りた後がきれいに流れるので気にならない。
イナバウアー、足を横から上げて後ろに回すスパイラルでコレオ。後半に3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウと決めた。要素と要素の間のトランジションが程よく、シームレスに続いていくので心地よい。完璧なオールグリーンのプログラム
自己ベストを大きく更新して2位以上確定。
三原舞依 SP:72.23(1) FS:145.20(1) Total:217.43(1)
ファリャ「恋は魔術師」♪ 赤に黒手袋。昨日とは変わって情熱的に まずは2アクセル、3ルッツ+3トウとスピードに乗っていく。3サルコウ、高さと流れのいい3フリップ。スピンでもじわっと盛り上がっていく。2アクセル+3トウ。3ルッツ+2トウ+2ループ、最後の3ループは耐える着氷になったが問題なし。
恋に我を忘れていく女を演じるステップ、身体をいっぱいに使っていく。リンクに大きくS字を描くダイナミックなスパイラルは大会のクライマックス ビールマンスピンをぴたっと止めてフィニッシュ、喜びのあまり走り出した
会場のみんながスタンディングオーベーションで称える。得点と順位を見て嬉し涙 病気で滑れない時期もあった舞依ちゃん、ここまで続けてきて本当に良かった
結果、三原舞依がグランプリシリーズ初優勝、2位レヴィト、3位グバノワ。ユ・ヨンが4位に順位を上げ、クラコワ5位、ショット6位。
スケートアメリカに続いて2位のレヴィトは26ポイントとして、ファイナル進出の可能性が高くなった。三原舞依はフィンランド大会でファイナル進出に挑むことになる。
このあとはアイスダンス・フリーダンス
フィギュアスケート関連の番組情報。本放送は終わっているが、見逃した方もあるかと思い
・NHK BS1「スポーツ酒場“語り亭”」 フィギュアスケートが熱い! 羽生結弦&NHK杯の見どころ
13日(日)19時~ / 15日(火)9時~
・NHK BS1「浅田真央 私を超える」
15日(火)20時~
明日からグランプリシリーズの全滑走放送もCSテレ朝チャンネルで始まるし、HDD容量をなんとかせねば
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:56.42(12) FS:138.83(6) Total:195.25(8)
「Trouble」「If I Can Dream」「Tutti Frutti」♪ 濃紺。いきなり4サルコウ+2トウが決まって、今日は昨日と違う! 3アクセルも余裕。しかし4トウ転倒、2本目は2回転になった。後半3フリップ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウは頑張る。
曲が変わるところでびしっとポーズを決めてめりはりをつける。アップテンポのパートではノリノリで踊りまくり、観客大喜び
エドワード・アップルビー(イギリス) SP:62.52(11) FS:117.61(11) Total:180.13(12)
「Scars」♪ 黒系。予定していた3アクセルは2本とも2アクセルになったがミスにはならず。3ルッツ+2トウ、3ループと決める。後半両手上げ3ルッツで少し乱れる。3フリップ+オイラー+3サルコウなんとか下り、最後は3サルコウ単独を決めた。
シットスピンの出に高いキック、終盤曲がアップテンポになったところで、張り切ってスライディングなどを入れたコレオ。地元開催で無事に滑りきってほっとした表情。
コーリー・シルセリ(カナダ) SP:62.97(10) FS:119.84(10) Total:182.81(10)
レオンカヴァッロ「道化師」♪ ブルーのVネック。冒頭の4トウ転倒、イーグルからのアクセルが1回転に。しかし両手上げ3ルッツは美しい。コンビネーション予定の3フリップで乱れたのが痛かったか 2アクセル+両手上げ3トウ、さらに両手上げ3フリップは良かった。
スピンの出のイリュージョンがきれい。ラストのコレオでは苦悩する男の感情が出ていた マンチェスター生まれということで、地元でもあったかな。
グラハム・ニューベリー(イギリス) SP:64.30(9) FS:116.12(12) Total:180.42(11)
「マラゲーニャ」♪ 黒に赤の飾り。軸の細い3アクセルが決まって歓声が上がる。2アクセルでやや乱れたが3トウをつけた。3ルッツで両手をつき、3ループ転倒と苦しい前半 フラメンコらしく“見得”を切るようなポーズから入っていくコレオは盛り上がる。
後半は3フリップ+オイラー+1サルコウ、2ルッツ+2トウに3サルコウとなんとか頑張った。スピンに入るところの動きが面白い。
樋渡知樹(アメリカ) SP:66.68(8) FS:122.05(9) Total:188.73(9)
「アーティスト」♪ 白シャツ黒ベスト。4サルコウ、惜しいステップアウト。4トウ転倒したが3アクセル+2アクセルがスムーズに決まった スピンに入るフライングの高いこと! 後半の4トウ予定でパンク、アクセルもパンク 3ルッツ+オイラー+3サルコウと3ループはなんとか耐えた。
終盤のコレオはクリムキンイーグルに大きなバレエジャンプ連続、ビールマンスピンと見どころ満載
壷井達也 SP:76.75(7) FS:149.38(5) Total:226.13(5)
「High Strung」♪ ブルー。力強いパーカッションの音に乗って4サルコウ、転倒 3アクセルが滑らかに入ればもう大丈夫。2本目はオイラー+2サルコウと続ける。後半も3フリップ+3トウ、単独3フリップ、3ルッツ+2トウと予定通り跳べた。
終盤スピードが落ちず、勢いを保ってスライディングやイーグルのコレオで盛り上がる。たくさん拍手がもらえてよかった
<G2>
ジミー・マー(アメリカ) SP:77.72(6) FS:136.75(7) Total:214.47(7)
「月の光」「Volcano」♪ 薄紫系。4トウで見る、2本目は2回転になったが3アクセルがきれいに入った。後半3アクセル+2トウがきまったが、3ルッツで乱れてコンビネーションにならず、3フリップでもリカバリーできなかったため、コンビネーションジャンプが1つになったのは惜しい。
島田高志郎 SP:80.84(5) FS:166.33(4) Total:247.17(4)
「街の灯」チャーリー・チャップリン♪ グレーに白カラーとカフス、サスペンダー。冒頭のサルコウは3回転に。4トウ決まった 3アクセルは軽くオーバーターンしたが3トウをつける。3ループ、ちょっとステップアウト。
語るようなステップから、ステッキを振り回す振付に観客が沸く。3アクセル+オイラー+3サルコウが完璧に入る。バックのスパイラルなどユニークな動きのコレオが心を揺さぶり、静かなラストへ。
フリー、トータルの自己ベスト更新に感動のキス&クライ
佐藤駿 SP:82.68(4) FS:166.35(3) Total:249.03(3)
「レッド・ヴァイオリン」川井郁子♪ 紫。4ルッツ、転倒 4トウ+2トウ完璧! 3アクセル+オイラー+3サルコウ、滑らか。さらに軽やかな4トウ。後半も3アクセル単独、3フリップ+2トウと次々決める。3ループはちょっとステップアウト。
以前より明らかに滑らかになったスケーティング、これからもっと惹きつける力になりそう。得点には納得の顔。
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:83.01(3) FS:171.55(2) Total:254.56(2)
ドヴォルザーク「交響曲第9番」♪ 赤系。4サルコウ、立った! 3アクセル+2トウ見事、3ループ、単独3アクセル、今日は揺るぎない。後半も3ルッツ+3トウ、3フリップ、3ルッツ+オイラー+2サルコウと流れが止まらない。
伸びやかなコレオに、足さばきと身のこなしの美しさで音楽を語るステップ。もちろんスピンはどこを切り取っても絵になる。史上最高の“ラトデニ”が見られた
ダニエル・グラスル(イタリア) SP:86.85(2) FS:177.50(1) Total:264.35(1)
「Struggling Brain」「Korea Town」♪ カーキ色。4ルッツ+3トウで度肝を抜く。4フリップは転倒したが、3アクセル+オイラー+3サルコウ、足を上げてから3アクセル下りてイーグルと畳みかける。3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセルで拍手。
手足をいっぱいに伸ばして力強く表現するコレオ、ステップでもレベル4獲得。総合力を高めてきたところを見せつけた
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:89.49(1) FS:129.86(8) Total:219.35(6)
「Angels (Beethoven AI) 」ロビー・ウィリアムズ♪ グレーのグラデーション。とにかく美しい滑走姿勢から、4サルコウ転倒(転び方まで美しい)。3アクセル決まってこのまま行くかと思いきや、2本目の3アクセル転倒 4サルコウはややこらえて下り、オイラー+3サルコウをつけられた。しかし最後のループが2回転に。
キャメルスピンのドーナツ姿勢に拍手が起きる。スピードに乗ってコレオ、スピンを出てスライドしてフィニッシュ。
大きなチャンスを逃して、しばらく呆然としていた、、、
結果、グラスルがグランプリシリーズ初優勝、2位ヴァシリエフスはグランプリシリーズ初の表彰台、怪我から復帰の佐藤駿が3位 4位島田高志郎、5位壷井達也と日本勢が上位に入った。ショート首位のサドフスキーは6位。
表彰式で、ヴァシリエフスとグラスルがメダルを取り違えて交換する場面も スケートアメリカで4位だったグラスルは24ポイントとして、ファイナル進出の可能性が高くなってきた。
夜の女子とアイスダンスに備えて、少し寝よう
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:56.50(10)
「Restrictus」♪ 紫。昨季怪我で休養、復帰を果たす。高く上がった3ルッツ、しかし3トウで転倒。2アクセル決まり、きれいなビールマンスピン。3ループも転倒 しかし洗練された足さばきは以前より魅力を増した まっすぐ1本の線になるI字スピンでフィニッシュ。
キス&クライには振付のブノワ・リショー。
ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:58.95(8)
「Diamonds」リアーナ♪ シルバーとブルー。トレードマークの3トウ+3トウが鮮やかに決まる 2アクセル入ったが、3ルッツは転倒。ヘアカッター姿勢のレイバックスピンをイリュージョンで出て、伸び伸びとスケートを楽しむようなステップ
この人も元気になって何より
ナターシャ・マッケイ(イギリス) SP:57.62(9)
「Sealion」♪ 薄茶にピンクのストーン。地元開催でグランプリシリーズデビュー。3ループ+2トウ、3サルコウと決まって笑顔 2アクセルも入り、手拍子に後押しされて元気よくステップ。手足が長くて動きが伸びやかでいい。まずはノーミスの演技に満足そう。
ユリア・サウター(ルーマニア) SP:52.38(12)
「In This Shirts」♪ 緑。25歳とベテランといわれる年齢で、グランプリシリーズ初出場を果たす。3トウは軽くオーバーターンして単独に、2アクセルは跳ねるような着氷になった。3サルコウに両手上げ2トウをつけてリカバリー。キャメルスピンの出にバタフライ、スプリットジャンプなど素敵な動きが織り込まれたステップがよかった。
アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:54.63(11)
「The Way You Make Me Feel」「Dangerous」♪ 黒。3ルッツ+3トウは少しステップアウト、2アクセル決まり、3ループはツイズルに繋げる。コンビネーションスピンでは少しトラベリングがあった
ガブリエラ・イッツォ(アメリカ) SP:62.92(5)
「Punga」♪ 黒にストーン。スピードに乗って、2アクセル、3フリップ+2トウと決める。ほぼ構えなしで3ルッツ、高い! 最後まで勢いが衰えることなく、元気よく滑りきった。
キス&クライで彼氏のスペンサー・アキラ・ハウに「来週のNHK杯頑張って」と言ってたようだ ここまででトップの60点越え。
<G2>
アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:66.82(3)
「Istanbul Wedding」「Historiette」♪ ベージュがかったピンク。3フリップ+3トウの幅と流れ、両手上げの3ルッツと見事。きちんと足元を見せながら音とよく合っているステップ。レイバックスピンはヘアカッターまでは届いてないキャッチフット、あまり体が柔らかいほうではないのかな
意外にもシニアのグランプリシリーズは初出場。
ニコル・ショット(ドイツ) SP:60.38(7)
「Despedida」♪ 黒レース。3フリップ+3トウ、両足着氷ぎみだったが立った。3ループはきれいにツイズルに繋げる。2アクセル入り、ステップの途中でスカートを翻すと色が変わって赤に 大人の表現力をしっかり見せるプログラム。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:63.46(4)
エルヴィス・プレスリー・メドレー♪ 紫。慎重に両手上げ3ルッツ+片手上げ2トウを跳んだ。両手上げ3ループも決まり、キャッチフットで高く上げたポジションのキャメルスピンは「8」の字のようできれい 曲が変わるところから軽快に踊りまくり、2アクセルを降りてキック、生き生きとステップ。「へ」の字で指を振るところなんか、エンターテインメント
投げ込まれたプレゼントを全部抱えて笑顔のキス&クライ
三原舞依 SP:72.23(1)
「戦場のメリークリスマス」♪ ブルーグレー。きれいな2アクセル入り、3フリップは少しこらえる着氷。3ルッツ+3トウは文句なし コンビネーションスピンで足を換えるところで曲調が変わり、ぐんと回転速度を増す。じわじわと盛り上げていくステップでレベル4、レイバックからヘアカッター、ピンとしたビールマンのスピンを見せてフィニッシュ。
自己ベストに近い得点に笑顔弾ける
イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:72.06(1)
「Una noche mas」♪ 黒に赤い花。美しいツイズルのトランジションから入り、イーグルから3フリップ、イナバウアーから2アクセルと見事 3ルッツには予定の3ループではなく3トウをつけて決めた。コンビネーションスピンの最後は柔軟性を見せつけるI字スピン。シームレスにステップに入り、片手でエッジ片手で足首をホールドするビールマンスピンで終わる。
ロシア系のコーチについているせいか、どことなくロシアっぽいが、そうはいってもアメリカ育ちなので、独特の雰囲気になっている。
ユ・ヨン(韓国) SP:61.21(6)
「ブエノスアイレスの秋」アストル・ピアソラ♪ 赤紫から赤。きっちりと2アクセルを決め、3ルッツは単独できれいに流れる。後半に3フリップ+片手上げ2トウを入れた。
全体にあまりスピードが出てない気がしたが、ステップはタンゴらしい色気がある。キス&クライにはコーチの一人、ヴィクトール・ファイファーさん(濱田コーチは来ていないようだ)。
結果、三原舞依がトップ、僅差の2位にレヴィト、3位グバノワには5点以上差がある。4位クラコワ、5位イッツォも表彰台を狙えるかな。スケートカナダで3位だったユ・ヨンは6位、ファイナル進出の可能性を残せるか。
フリーは夜8時15分から。
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
マリア・ホルブツォワ/キリル・ビエロブロフ(ウクライナ) RD:61.32(10)
「Sad Girlz Luv Money」「Cuanda Caliente el Sol」「Conga」♪ イエロー・オレンジ・パープル、黒。前半は割とクールに、終盤アップテンポで。ツイズルはスムーズ、ローテーショナルリフトは女性が男性に両足で絡みつくスタイル。
ドイツとカナダで練習しているカップル。少しだけベスト更新
アリシア・ファブリ/ポール・アイアー(カナダ) RD:67.45(8)
「Cuba 2012」「Represent Cuba」♪ ピンク系、茶系。歓声や手拍子が入っている曲を効果的に使う。冒頭の女性が男性の股下をくぐる動きが面白い。ツイズルで2人の回転が少しずれてしまった 首や肩の動きなどは2人がよく合わせている。
ヘイリー・セールス/ニコラス・ワムスティーカー(カナダ) RD:63.35(9)
「Quizas Quizas Quizas」「Ohayoo Ohio」「Samba」♪ ターコイズブルー、白。ストリングスで始まるムーディーな曲で、ゆったりとストレートラインリフト、パターンダンスタイプステップ。曲が変わってツイズル、少し近づきすぎたが大丈夫。最後のサンバのパートは短くてちょっと物足りない
マリア・カザコヴァ/ゲオルギー・レヴィヤ(ジョージア) RD:70.71(6)
「Squid Samba」「Hello」「1 to 8」♪ ブルー系、黒。ツイズルが明らかにこれまでのカップルより速い ステップの一歩がよく伸び、ビートの効いたパートによく合う。曲が変わるところでシュッと入ったローテーショナルリフトも回転速い。女性のI字ポーズなど、身体能力の高いところを見せた。
自己ベスト更新にガッツポーズ
ナタリー・タシュレロヴァ/フィリップ・タシュレル(チェコ) RD:74.09(5)
「Hips Don't Lie」「Hero」♪ 黒系。初めからぐいぐいとスピードに乗っていく。ツイズルの区切りのフリーレッグが華やかで盛り上がる。カーブリフトは膝上に立って頭をまたいで抱え込まれながら降りる。コレオリズムシークエンスで一気に弾けて踊った
<G2>
クリスティナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:75.00(4)
「Kind Of Latin Rhythm」「 (Where do I begin) Love Story」「Samba」♪ ベージュ、黒。敢えて英語の歌詞の曲ばかりをチョイス ミッドラインステップはリズミカルに、構えずにするっとツイズルに入っていく。2曲目が「ある愛の詩」シャーリー・バッシー、肩回りで一種させてから膝上に立たせるカーブリフトの入り方が面白い。3曲目は「Conga」で歌詞がSambaになってた
ウーナ・ブラウン/ゲイジ・ブラウン(アメリカ) RD:70.34(7)
「Bones」♪ 黒と黄色、黒。18歳と20歳の兄妹、世界ジュニア2022チャンピオン。まだジュニアにも出られる年齢は、アイスダンス界では大変若い 伸び伸びとダイアゴナルステップ、キャッチフットのツイズル。逆さまにしてから右肩に乗せるローテーショナルリフトでフィニッシュ。
堂々のシニアデビュー、自己ベスト更新
マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:81.09(3)
「Let's Cha Cha」「Mas Que Nada Samba」「Samba De Janeiro」♪ ブラウンにゴールド、黒。昨季のフリーで得意なところを見せていたラテン、水を得た魚 特に男性がラテンをよくわかっている気がする。ステップの途中で止まって踊り、すぐ次の動きに入るところが上手い。ローテーショナルリフトの回転の速さが凄すぎ
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:85.37(2)
「Vivir Mi Vida」「No Me Ames」「Let's Get Loud」♪ グリーン系、黒。イギリスのスケーターが地元開催のグランプリ、大歓迎 華やかなツイズル、2曲目のルンバではうんとムーディーに。曲が変わる瞬間にぱっと抱えてローテーショナルリフト、下ろす前のツイストがアクロバティック。興奮のコレオで会場は沸騰
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:86.30(1)
「This Is」「I'm Crying」「Pantera En Libertad」♪ 黒にゴールド、黒。先週のグランプリ・ド・フランスで優勝して連戦。さすがの安定感だが、ツイズルでレベル4が取れなかったのはこのカップルとしては取りこぼしかな ストレートラインリフトで女性が一瞬逆さまになってからのポジションチェンジ、ドキドキ。
結果、ギニャール/ファブリがトップに立ち、地元イギリスのフィアー/ギブソンが約1点差の2位につけた。3位ラジョワ/ラガはスケートカナダに続いて表彰台のチャンス。4位カレイラ/ポノマレンコ、5位タシャレロヴァ/タシャレル。
フリーダンスは明日夜、最後の種目に設定されている。地元のカップルが表彰台に乗るところを見たいのかな
このあとは女子ショートプログラム。三原舞依ちゃん、頑張れ~
グランプリシリーズの大会がイギリスで開催されるのは初めて
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022MKジョン・ウィルソン杯、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
島田高志郎 SP:80.84(5)
「Sing, Sing, Sing」♪ 白シャツにグレーベスト。きゅきゅっと肩を動かしながらリズムに乗って、4サルコウ下りる。予定を変えて4トウ+3トウ、決まった 3アクセルは少しステップアウト。スピンをジャンプで出て、小粋な所作から勢いよくステップに、軽快な動きに自然に手拍子が起こった。めっちゃいいプログラム
グラハム・ニューベリー(イギリス) SP:64.30(9)
「No Good」♪ グレー。世界選手権2022で20位に入っている選手。激しいエレキに乗って、がんがん飛ばす。冒頭のアクセルはパンクしたが、3ループ+3トウ、3ルッツは決まって地元の観客大喜び。よく体が動いていたステップでレベル4獲得。
壷井達也 SP:76.75(7)
「天国への階段」♪ ダークグレー。世界ジュニア銅メダリスト、満を持してシニアのグランプリシリーズにデビュー。軽々と4サルコウ、3アクセルを跳んだ 3フリップはオーバーターンしたが落ち着いて2トウをつける。フライングキャメルスピンを出てするするとステップに入っていく流れがいい。かき鳴らすギターの音色によく合っていた。
コーリー・シルセリ(カナダ) SP:62.97(10)
プリンス・メドレー♪ 濃紺。長身をしなやかに動かして、3ルッツ+両手上げ3トウを跳ぶ。イーグルからの3アクセルは両足着氷になった。フリップが変な開き方で1回転になってしまった
それでも細かいところの所作に何とも言えない魅力がある。キス&クライにはブライアン・オーサー。
エドワード・アップルビー(イギリス) SP:62.52(11)
「Dawn of Faith」♪ グレー。大会最年少の17歳。3アクセル、ステップアウトでなんとか立つ。両手上げルッツが2回転になり、3トウはつけられず2トウになった。小さいジャンプやスライディングを織り込んだステップ。
樋渡知樹(アメリカ) SP:66.68(8)
「Romani Holiday」♪ ワインカラーのシャツに黒スカーフ。見事な4トウから入ったが、アクセルが1回転に。3ルッツ+3トウは決まった。疾走感のある曲で、スピードに乗ってぐいぐいとステップ、ヒッチキックやクリムキンイーグルに盛り上がる
彼らしさ満載のプログラム、ジャンプを決めたい、、、
<G2>
佐藤駿 SP:82.68(4)
「Carol of the Bells」♪ 黒に白青の飾りの布。滑らかなスケーティングで、高さのある4ルッツ 4トウでステップアウト、一応2トウを跳んだが無効に。3アクセルの流れが美しい。
しばらく見ない間にとにかく滑りがきれいになっていて、それだけで見ごたえがある。これはフリーも期待
ジミー・マー(アメリカ) SP:77.72(6)
「Warriors」♪ 黒。右見て左見て、動き出す。4トウきれいに下りて敢えて単独に。3ルッツ+2トウは少しふらついた。スピンの出に大きなバタフライ。3アクセルはなんとかこらえる。ドラマチックな振付が随所に入るステップでレベル4を獲得。シットスピンから膝と手をついてフィニッシュ。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:89.49(1)
「Cold」♪ 白の上に黒。非の打ち所がない4サルコウ 3アクセルも完璧! 3ルッツ+3トウは着氷で少しよろけたが、ミスはそれだけ。長い脚がピンと伸びるキャメルスピン、一歩ごとにどんどんスピードを増していくステップに見とれてしまう
コンスタントに89点、超えられそうで超えられない90点の壁。
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:83.01(3)
「Englishman in New York」スティング♪ 紺系。冒頭の4サルコウこそ転倒したが、滑らかな3アクセルに流れのいい3ルッツ+3トウで会場が沸く。音と一体化するステップの、足さばきと所作の素敵なこと ラストの高速シットスピンは"signiture"、みんな大好き
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:56.42(12)
「Way Down We Go」「Break My Baby」♪ 黒。冒頭のサルコウが2回転になったが、うまく3トウをつけた。アクセル、後半トウとパンクして技術点が シットスピンの出に片手側転を見せた。
モスクワ育ちだが、最近はイタリアで練習しているとか。
ダニエル・グラスル(イタリア) SP:86.85(2)
「Silhouette」♪ ブルー系。すっかり大人になって 4ルッツ、なんとか抑える。3アクセルはスムーズ、3ルッツ+3トウの着氷はやや乱れた。肩越しにキャッチフットするキャメルスピン、フリーレッグを抱えるアップライト姿勢は得意。語るようなステップの動き、振付はジェイソン・ブラウンだった
結果、サドフスキーがトップに立ち、2位グラスル、3位ヴァシリエフス。佐藤駿が4位、島田高志郎が5位につけた。壷井達也は7位。
点差から考えて、佐藤駿と島田高志郎の2人とも表彰台を狙えると思う。壷井達也もフリーでどのくらい順位を上げられるか? フリーは明日の早朝5時5分から