南の島の居酒屋に行った。メニューの郷土料理の欄に「ポーク玉子」というのがあった。南の島は豚肉料理、特に角煮が有名なので、豚の角煮に一緒に煮込んだ煮玉子という組み合わせの料理だろうと思い、注文した。
来たのが、上記画像。
オムレツとランチョンミートにケチャップだ。
期待していたものは、こういったもの↓
一瞬、ぎょっとしたが、すぐわかった。 占領・統治時代の産物だ。それが郷土料理。
たぶん、沖縄県はランチョンミートの一人当たりの消費量が日本一なんだろう。おいらは、ここ10年ランチョンミートのあの缶詰を買って食べた記憶はない。でも、カナダで暮らしていたころはよくたべた。ごはんに合う。漬物がないので、瓶詰ピクルスと合わせてよく食べた。もちろん、ランチョンミートにはケチャップやあやしげなソースをかけてたべた。北米なら牛肉でも豚肉でも安いはずだろう。なぜ、ランチョンミートをよく食べた?という素朴な疑問があるかもしれない。おこたいすると、北米のスーパーでは、日本人が好むような、あの薄切り肉というのがないのだ。少なくともおいらが行っていたスーパーにはなかった。肉といえば塊かステーキ用。だから、どんなに牛肉が安くとも、すき焼きが作れない。もっとも、頼めば肉屋は薄切りにしてくらしいといううわさも聞いたが、おいらそこまで動かなかった。ランチョンミートで、なんくるないさ~! と考えたたからに他ならないからだ。
果たして、土産物屋に行くと、典型的おみやげと並んで、ランチョンミートが売っていたのであった。
Wiki: ポーク卵