いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

新しい街でもぶどう記録;第34週

2015年06月20日 20時11分43秒 | 草花野菜

■今週の看猫

■今週の twiiter アイコン

https://twitter.com/Warabe_Sadao

twiiterをやるひとは、 アイコンをしばしば変える。 この人の「巴金」アイコンがどれくらいもっているのかわからない。それにしても、なぜ「巴金」(google画像)なのかわからない。ツイート内容から見ても、関係なさそうだ。そもそも4000人あまりのフォロワーの内何人がこのアイコンが「巴金」って知っているのだろうか?さらには、4000人あまりのフォロワーは、「巴金」って読めねぇ~じゃないの? ちなみに、「巴金」=ばきん、じゃねぇ~ぞ! Bā Jīn だぞ! (関連愚記事; 巴金は、老舎と違って、文化大革命の10年を生き延びたのだ。

上のツイート画像コピペは、なぜ「巴金」なのか?という疑問にいくばくかでも近い内容のものである。

■ 今週の献本/謹呈本転売

平凡社の東洋文庫の『尾崎秀実時評集 -日中戦争期の東アジア-』、米谷匡史編集を古本で買った(新刊は在庫切れらしい)。安くない⇒Amazonで5000円近く

購入動機は、やはり、「亡国の真実」認識への希求。

盧溝橋事件の後の支那事変(日中戦争)の炎上の足が早く、とどまるところを知らず拡大し、結局、1945年の大日本帝国の瓦解と1948年の中華人民共和国の成立となる(関連愚記事; 日帝的鬼子、あるいは、父を求めて三千里  )。

もちろん戦争そのものは軍部がやるのだが、支那事変(日中戦争)の爆発的炎上は国内からの広範な燃料投下があったからだ。

そもそも文官政府が、現実感を失っていた; 「帝国政府は爾後国民政府を相手とせず」、 暴支膺懲

支那事変が収拾がつかなくなったことについての現在の物語は、「軍国主義/ファシズムと右翼」がやったのだというものがある。1980年頃までは、全くその物語で戦後日本は充満していた。でも、伊藤隆など「ファシズム」概念の再検討の研究などを例として、「軍国主義/ファシズムと右翼」神話の神通力はなくなってきている。

むしろ、支那事変(日中戦争)を煽ったのは、「左翼」 (=公然組織としては社会大衆党、非公然としてはコミンテルン) であるという指摘もなされるようになった。そして、何より、支那事変(日中戦争)を煽ったのは、朝日新聞である。

 林芙美子が、陥落1年後の南京から、朝日新聞の報道トラックに乗り何度となく支那兵の死體の上を乗り超えて漢口へ進撃し、作文したのは1938年10月である(愚記事; ある戦争画: 藤田嗣治の肖像素描画;「戦場の女」@最初  )。

その半年前に、尾崎秀実は書いている;

日支事変が始って以来既に八か月の月日が流れてしまった。
 (中略)自分等の村には新しい幾本の墓標が立ち、幾人かの若い友人たちは大陸から永久に帰っては来ない。ふりかえって見ればいつの間にか自分の日常生活の様式にもはっきりと目に見える変化が生じている。
 だが、戦に感傷は禁物である。目前日本国民が与えられている唯一の道は戦に勝つということである。その他に絶対行く道はないということである。
 「前進! 前進!」その声は絶えず呼び続けられなければなるまい。
長期抗戦の行方、雑誌『改造』 1938年5月号

元は朝日新聞の記者で、このときはコミンテルンの工作員でありながら、首相官邸に事務室を持っていた尾崎の言葉だ(愚記事; ■ 尾崎秀実の赫々たる業績、あるいは、尾崎秀実の謎)。

林芙美子がこの文章を読んだかはわからない。でも、『改造』は林芙美子の"故郷"であるから、毎月、無料で献本されていたかもしれない。

シビリアン・サポーティング: 非皇軍メンツによる支那侵略: 「前進! 前進!」

      
首相官邸から    最前線(=front)で
 後衛から     おばかに見せかけて実は前線=front (=前衛) 
 帝大出       放浪でも高女出
共に,朝日新聞社の賜物!という人たち。

彼のために;

日本の皇軍なしには、わたくしたちが権力を奪取することは不可能だったのです。

 さて、購入した新品とみまごう古本の『尾崎秀実時評集 -日中戦争期の東アジア-』、米谷匡史編集を開くと、ぺらっと出てきた;

(謹呈されたのは、満州国生まれで、「私大」出の「私大」教授だ。 実名知りたい? まだ彼は存命らしい。すんだら、愚ブログで情報公開するよ。)

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