いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

おいらも、砂糖と塩

2011年06月12日 16時08分40秒 | インド

インドで買ってきた、砂糖の結晶。インドでは製糖関連産業で、ちぃーと、仕事をした(非コンビナート系・工場萌えな日々)。インドは砂糖であふれている。インドと日本の大きな違いだ。インド人が調理場で具体的に砂糖を使うかは知らないが、ひとつの砂糖の使い方は食後に使う結晶の砂糖。ミントと合わせて、バリバリ食べる。口を漱(すす)ぐのだ。

石で口を漱ぐのは無理でも(⇒愚記事;「滅びるね」 @浜松駅)、結晶で口を漱ぐ人たちはいるんだょ。 彼らは、核武装したんだょ(⇒愚記事;■核武装し大国化するインド;)。

"歯磨き粉"が砂糖とはこれいかに?インド人に虫歯が多いのだろうか?(たぶん、そんなことはないのだろう)。これは、インドでの食事で気づいたこと。そして、この、日本では見ない、砂糖結晶をなんとか手に入れたいと思った。

インドの食料品店にあった。袋詰めで売っていた。この結晶砂糖は調理に使うんだろうか?溶けにくいだろうな。砕いたりして使うんだろうか。あるいは砕いて使うんだろうか?

なお、一緒に仕事をしたインド人は、ものすごく砂糖を入れた紅茶を飲んでいた。びっくりするほど、砂糖を入れて飲む。インドは砂糖にあふれている。っていうか、おいらがさとうきび畑に働きいったんだよ。

インドでは古くからさとうきびを栽培して、砂糖をとっていたらしい。毛唐さんが砂糖を知った経緯については複数の説がある;

1.紀元前三二七年、インドに攻め込んだアレキサンダー大王の軍隊は、インダス川の流域などに茂するサトウキビを発見して、「蜂を要せずして蜜がとれる葦」と報告し、甘蔗糖(砂糖)がヨーロッバに伝わるもととなった、と伝えられる。蜂蜜をほとんど唯一の甘味としていた人々にとって、サトウキビは東方の神秘と思えたのでもあろう。(大塚滋、"戦争と食べ物"、別冊歴史読本「世界の戦史」)

2.ヨーロッバのキリスト教徒が砂糖のことをかなり詳しく知るようになり、自分で砂糖きびを栽培するようになったのは、一一世紀末にはじまった十字軍運動からだと思われます。(中略)

 こうして、聖地の回復という意味では、十字軍は成功とはいえませんでした。しかし、七回以上にもおよんだこの大遠征で、ヨーロッ人は、イスラム世界との交易の道筋をつけることに成功しました。また、当時、自分たちのそれよりはるかに高いレベルにあったイスラム世界の文化、とくに、医学や科学の技術をすすんで取り入れることにも成功しました。西洋近代の科学の基礎は、こうして築かれたのです。(中略)

 砂糖きびの栽培と製糖の技術もまた、このルートでヨーロッパに伝えられた技術のひとつでした。(中略) 

 それまで、甘味といえば蜂蜜しか知らなかったヨーロッ人にとっては、砂糖の強烈な甘さと純白さは、何か神秘的なものにみえたことでしょう。 (川北稔、『砂糖の世界史』)

 

砂糖になじみがなかった点は日本と同じだ。今でも、砂糖を取り過ぎるとヤバイという感覚は日本にはあると感じる。今はやっていないが、数年前はラジオでさかんに砂糖産業が「砂糖は体に有害はデマです!」とCMを打っていた。

日本人の一部の中にある"砂糖を取り過ぎるとヤバイ"という感覚は、ある種の禁欲主義から来ているのだろうとおいらは睨んでいる。砂糖の甘さは快楽であり、それが過ぎると、堕落するような気分になるのはないだろうか? おいらも、バカやキチガイはしかたないとしても、デブだけにはなりたくない。

猫猫センセも少なからずそういうデブだけにはなりたくないという感覚があるのだろう。なぜなら、デブにならないにように金剛杖とやらを使ってがんばっているらしいので。景気をつけろ!ちゃりん!ちゃりん! おいらは、ただただ、夜更けにおいらの部屋の窓の下を、ちゃりん!ちゃりん!と杖をついて歩く御大が通過しないことが願うばかりだ。でも大丈夫だ、ここは筑波山麓だ。来るわけがないのだ。

猫猫センセは、いうまでもなく、健康のためにデブを忌避しているのではない。なぜなら、本当に健康に気を使っているのであれば、まずは、タバコをやめることもできるからだ。でも、放射能を忌避した気配もあるので、長生きしたいという徴候も見える。

話は飛ぶが、デブじゃないと困る点は、"和服"を着た時、帯のすわりが悪いということがある。谷崎マニアの猫猫センセは、自らも和服コスプレをしたり、あまつさえ披露したりしないのだろうか?素朴な疑問。ママチャリのハンドルを握った姿じゃ、恰好がつかんべさ。

昔、はたちの頃、ちょん髷+和服というのは中年日本人男性、つまりはデブでハゲに(も)似合ったいでたちなのだと気付いた。

■さて、上記の川北の説に関連して、グラニュー糖といって粒粒の砂糖は、みなさんもなじみ深いでしょう。そのグラニューは英語のgranular=粒粒、から来ている。そして英語のgranularは典型的なアラビア語起源の言葉。砂糖移管とともに欧州入りしたのだろう。一番上の画像こそgranularだ。そして、自形(euhedral⇒google)の結晶だ。結晶の平衡系での出現する結晶面に囲まれている。結晶としての砂糖という認識は、日本人にはなじみが薄いと思う。一方、ヨーロッパには上白糖がないのだ(稀なのだ)といううわさも聞く。

ちなみに、この粒粒砂糖をナメクジにかけても、ナメクジの水分は吸収されづらいだろう。

■南の島; 近代日本では南の島でさとうきびを栽培、製糖している。おいらも、働きにいった。

 南の島⑥ さとうきび 

一方、南の島では、日差しが強く、そして風があって乾きが早いのだろうから(⇒こんな風景)、

塩もつくっている。⇒http://www.yukisio.com/products.html

砂糖と塩のリャンファンついているのだ。恐るべし、南の島。

なお、毛唐さんは塩を岩塩から調達している。岩塩は日本にはない。岩塩って昔浅瀬の海だったところで、海水が干上がって塩が堆積したもの。つまり塩田の化石だ。だから、ヨーロッパ人は塩田、つまり強い日差しの海岸が必ずしもなくても、社会を維持できたのだ。

地球上のいかなるぬんげん社会もかならず塩を調達しているので、どう調達しているかを明らかにすることは、その社会の特性の一面を明らかにする。

■インドと塩

デリーには6回行った。最初はなかったけど、ある年忽然とこの像が現れた。塩の行進。⇒wiki。知らなかったよ。ありがとう、像。知らせるという像の役目は果たされているよ。

 

 

■で、"本歌"の猫猫センセの「2011-06-11  砂糖と塩」 (直接リンクはしないょ);

ところで、仕事上の必要があって『ノルウエイの森』を読み返していたら、ナメクジを呑んだ男の話が出てきて、気持ち悪くてそのあとで塩水を飲んだ、とあったが、これは多分、ナメクジは塩で溶けるという俗説 を信じたのだろう。ナメクジに塩をかけると縮むのは、塩が水分を吸い取るからで、砂糖をかけても同じなのである。『ウルトラQ』でも、ナメゴンを海に落と すというのがあったが、あの場合、浸透圧とかの関係で何とかなるかもしれないが、塩水を飲んでも意味はないだろう。

 村上春樹が、そんなこと先刻承知で、バカな男を描いたのかというと、どうもそうは思えない節がある。

(強調ikagenki)

いいたいことから考えて、砂糖をかけても同じなのである、は、塩水をかけても意味がない、とした方がいいのではないだろうか?砂糖が引かれる積極的理由がわからない。なんなら、小麦粉でもいいわけだ。あと、そもそも砂糖(上白糖)が本当に吸水性があるかおいらは確認するまで不安だ。その物質が水に溶けることとその物質の吸水性って原理的には別のことだょ。

もちろん、でも、そうすると、砂糖の出番がなくなり、猫猫センセの砂糖と塩話が成立しなくなるのだ。竹に木を接ぐ話ならぬ、塩話に砂糖をかませるがうまくいっていないのだ。

三題噺どころか、二題噺だって、はむずかしいのだ。

って、いうか、これは、比較文学なるもの比較とか並列とかの虚無性を指摘しているのかと思った。なんなんだ!「砂糖と塩」。

 

 

 

 


毎週、ぶどうの木の画像を撮っています; 8週目

2011年06月11日 08時20分55秒 | 草花野菜

 

なすもセシウムをたくさん吸収して美しい紫の花を誇ってほしい! (⇒Google

  

 

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地震で壊れたもの II; 硝子細工、あるいは、悪意なき"悪行"のもたらすものは...続、「御用」学者考

2011年06月09日 19時20分54秒 | 日本事情

―ガラス細工は君の仕事ではない― (出典⇒#1

3/11の地震で壊滅したおいらの部屋(愚記事; 筑波山麓で受けたM8.8の地の波の結果について、おいらの見たこと)で壊れたもの、インドから持って帰ってきた素焼きの器に続く、ふたつめ。桐山の職人さんに作ってもらったガラス細工(KIRIYAMAにしかできないことがあります⇒#2)。

数年前、科学機器の展示会に行った時、桐山製作所のブースがあった。職人さんが技を披露していて、作ったガラス細工を見に来てくれた人にあげていた。おいらは、元来いやしいので、真っ先に手を挙げて、職人さんからもらった。部屋に飾ってあったのに、3・11の地震で壊れた。

悪意なき"悪行"のもたらすものは...続、「御用」学者考

愚記事;"御用学者"考、あるいは、遊ぶ金欲しさ、そして、ぼくたちの"おもちゃ"は危なくないんだぞ!に続く、考察。

 

おいらは、考察をろくに進めていないのだが、的を得た情報(データ)提供と考察を書いたweb siteがあった。有名らしい。

牧野淳一郎氏; 研究者の情報発信はどうだったか?

うーん、すごい。そこで、上記リンク先で言及されている、筑波山麓で御活躍のAさん(上記リンク先内では実名)のことを知って、四半世紀前の記憶が戻った;

▼【思い出したこと、1983年?頃】

1980年代初頭の頃の思い出。テレビでのニュース。戦時中に富山の工場に朝鮮から学童が動員された。今から思えば、女子挺身隊のことなんだろう。1990年代の従軍慰安婦の強制連行があったかなかったかの喧騒より前の話。鈴木内閣時代の教科書問題の頃であろうか?大日本帝国統治下の朝鮮の(おいらの記憶では)小学校から日本人教師に連れられて、朝鮮の子供たちが日本海を渡って、富山の工場に勤労動員されたという話。たぶん、法的根拠は当時の国家総動員法なのだろう。その報道はサンケイグループのフジテレビの夕方のニュースでなされた。山川千秋がキャスターだった番組。それをおいらは見たのだ。そのニュース報道の特徴は、その朝鮮の子供を日本に連れて来た女教師がテレビ局に"捕まって"しまい、直撃インタビューを受ける。1980年代初頭だったので、軍国教師もまだ存命だったのだ。ここで、説明すると、当時のおいらは、日教組は組織として元軍国教師が作ったものだとわかりはじめた頃。元軍国教師も戦後はアカ教師として生き延びたことに気づき始めた頃。

で、そのニュースの朝鮮の子供を日本に連れて来た軍国女教師を見るに、品があり、インタビューに対しすっかり昔を恥じ入る表情を見せる老婦人のいたましさに、胸を打たれた。

彼女は当時は二十歳ぐらいだったのであろう。女学校を出て、小学校の教師になったと思われる。世の中のこと、まして世界情勢なぞ何も知らなかったに違いない。それは、多くの国民と同じである。当時の彼女は子供を工場で働かせることはお国のためであるという信念を持って、なんらの疑いを持つことなく、朝鮮から子供を富山に連れて来たに違いない。

■そして、Aさん;

全くもって善意に満ちた動機である。税金で研究しているので、社会に恩返しという考えだ。悪いところは見当たらないように見える。

でも、そもそもなすて、会ったこともない米国人教授の資料を使うのかも、不明だが、その資料には少なからずの"誤り"があったと上記牧野氏は指摘する。

そして、今知って悲しいのは、数万人の日本国民がこのAさんの情報followersだったとのこと。この数万のみんなが"御用学者"見物でfollowしていたわけではないだろう。この悲しきfollowersこそ、純粋まっすぐな大和撫子教師に連れてこられた朝鮮人児童の精神的後継者に他ならない。

戦時中に日本に来た/連れた来られた朝鮮人児童たちは、必ずしも誘拐されたり、拉致されてきたわけではないだろう。その親たちは、少なからず、「大日本帝国の栄光に浴した方がいいと考えた」のだ。そして「痩せ老いさらばえた祖国にいるより、子どもたちも幸せになる」と考えたにちがいない。

悲しい話だ。

一方、放射線物語。悲しくも無知で情弱なfollowersは、素粒子物理学者さまなら、「正しい」情報を提供してくれるに違いないと思い、followしたのだ。悲しい話だ。

もちろん、まだAさんの情報に基づいた行動で、放射線の被曝から逃れそこなったという報告はない。し、ないことを祈る。

でも、素粒子物理学って、放射線医学とは何の関係もないことは、言っておくべきだったろう。

―ガラス細工は君の仕事じゃない―

 

断じて、彼らは「御用」学者なんかではない。 もっと"悪質"な何かである。

上記、牧野氏webより、コビベ; (なぜ彼らは判断を"誤った"のか?についての考察)

 

国や東電、あるいは原子力工学の研究者の場合には、過小評価する合理的な動 機があるわけですが、特に利害関係がないと思われる他分野の物理学(素粒子 物理、原子核物理、物性物理等)の研究者が同様な過小評価を繰り返してきてい るのは何故か?というのはなかなか理解が難しい問題です。

まず、仮にも物理学者である以上、意図的に事実をねじ曲げるようなことは しないであろうと仮定してみます。そうすると、自動的に、本心から そのような過小評価を信じている、ということになります。

既に書いたように、研究の現場に戻ってみると、研究者というのは(私ももちろ んそうですが)思い込みによる軽率な間違いを一杯するものです。で、その多く は、「誰か別の人がいったことをちゃんと検討しないで鵜呑みにする」、「な んかおかしいと思ったけど、専門家がいうんだからそうだろうと受け入れる」 といったことによっています。

もちろん、専門家のいうことがおかしいと思って、自分で検討して、その途中 で間違えることはもっと一杯ありますが、これは色々指摘されたりして修正さ れることが多いわけです。これに対して、専門家、権威者の発言を鵜呑みにす る、という種類の間違いは、基本的に修正するメカニズムが働きません。もち ろん、事実が、専門家、権威者の発言と全然違う、ということが明らかになっ て、専門家、権威者のいうことが変わるともちろんそれに追随するわけですが、 この時には比較的大きな時間遅れが見られることが多いです。

これは単に研究者というのは大抵保守的というか頭が固いというかそういう傾 向があって、簡単に考えを改めない、ということによっています。実際に新し い研究をしようという時には、この「頭が固い」という特性は実は必要なもの であり、自分の信じるところをそんなに簡単にくるくる変えるようでは新発見 なんかできません。

さて、では、当初(というか現在まで一貫して)福島の事故の規模、影響を 過小評価してきたのは何故か、というと、個人的には

 

  • これほどの規模のものとは信じたくない、という感情
  • 大きい、とは政府、東電を含めてみんないってないから多分小さいんだろう、という判断

     

があったのではないかと思います。また、「大きいんじゃないか」という発言 をすると「権威である××さんがそんなことはないといってるのにお前はデマ を広げるのか?」といったたぐいのことをいってくれる人が一杯いたらしいと いう話も聞きます(私は特にそういう経験をしていないので良くわからないので すが)。

まあ、その、正常性バイアス、パニック神話、集団浅慮というようなキーワー ドで理解してしまっていいのかもしれません。

■まず、確認したいのは、彼らは本気で”たいしたことない" と信じていること。これは、価値観の問題でもある。直接人が死んだわけではないのだから、避難で生活を追われた人、経済的被害の甚大さなど、”たいしたことない" と信じているのかもしれない。学者さまは浮世離れしているので、マリー・アントワネット的言動は予想できる。


そして、前回指摘した「遊ぶ金欲しさ」、が考えられる要因だ;

そうなのだ、日本政府の原子力政策の波に乗って、予算(実験設備という資源)をせしめて、実験しているのだ。 つまり、日本政府が原子力政策を放棄してしまえば、早野龍五センセの研究道楽は成り立たないのだ。なぜなら、原子力関連予算の中から文部科学省がせしめる 1000億円の中から研究資金が出ているからだ。

(なお、この実験施設に大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構研などが入っているから、原研とは違う"財布"で基礎物理は研究しているとの反 論があるかもしれない。間違い。1000億円に色がついているわけではない。問題は1000億円を財務省からせしめるときに、国策の原子力政策に寄与する と「ウソ」こいていること。)

 

■正力松太郎の野望の広告塔;湯川秀樹

 

愚記事;正力松太郎の野望の頓挫; まぬけな後継者が土人 関連の情報;

今週の週間東洋経済より;

 

でも、辞めたんだって⇒Google; 湯川秀樹 原子力委員会 辞任

 

 

 

 

 

 

 


 



地震で壊れたもの I; 素焼きの器

2011年06月07日 19時51分02秒 | インド

3/11の地震で壊滅したおいらの部屋(愚記事; 筑波山麓で受けたM8.8の地の波の結果について、おいらの見たこと)で壊れたもの、インドから持って帰ってきた素焼きの器;

壊れる前の姿⇒愚記事;インド:素焼きの器:あるいは持続可能性  。 うーん、もう7年前だ。

持続しなかったよ。インドの素焼きの器。大好きだったのに。

 

■先日、本屋に行って立ち読みしてたら、スピヴァクセンセの家庭は、チャンドラ・ボースの家庭と付き合いがあったとのこと。『ナショナリズムと想像力』Amazon

そのAmazonのお品書きにはこう書いてある;「母国インドの解放・独立に沸く幼年時の高揚した記憶をもとに」....。

スピヴァクセンセは、うちはチャンドラボースのおうちとは家族ぐるみのお付き合いだったと、"母国インドの解放・独立に沸く幼年時の高揚した記憶"を、旧枢軸国であったブルガリアで語る。そんなスピヴァクセンセは、1942年(昭和17年!)のお生まれ(知らない人のために、スピヴァクってこんな人⇒wiki)。当のチャンドラボース様は陥落したシンガポールでインド国民軍の創設に"高揚"していた(⇒愚記事;Chalo Delhi! INA :インド国民軍  )。その後、チャンドラボースは故郷のベンガルは、カルカッタ/コルカタには帰ってないはずなので、スピヴァクセンセは、残念ながら、チャンドラボース様の御尊顔には拝してないわけだ。でも、チャンドラ・ボースに言及せずして、"母国インドの解放・独立に沸く幼年時の高揚した記憶"は呼びもどせない。

 

"悪の化身に他ならない(⇒愚記事;アルカイーダ→ポチ・相転移 )"枢軸国と虎穴に入らずんば虎児を得ず!の冒険を犯したチャンドラボースは、日の丸を背にした;

(わずかに見える、スバス・チャン、はスバス・チャンドラボースの一部である)

愚記事;ラールキラー 新展示  。

資本と技術とグローバリゼーションの渦に巻き込まれて(愚記事:技術も資本も人間にとって不気味なもの)

さて、おいらが、7年前に素焼きの器にインドで出会ったのは、バイト先のお使いでインドに行ったからである。バイトは、資本と技術とグローバリゼーションの渦の真っただ中に巻き込まれたものであった。インドではIIT出のお兄ちゃんたちと仕事をした(⇒愚記事; IITの諸君; インドの衝撃 )。そのうち何人かはベンガルの出身であった。チャンドラ・ボースの話で意気投合。仕事そっちのけで、(ブルジョアさま、ごめんなさい。)仕事も一生懸命やったが、チャンドラ・ボースの顕彰に時間を捧げた。その時の模様が上記愚記事(ラールキラー 新展示)である。ベンガリ(ベンガル人)にとって、チャンドラ・ボースは、日本人にとっての"聖徳太子"みたいなものだ。その証拠に、会ってもいない、スピヴァクセンセも、チャンドラ・ボースとの心理的距離の近さを誇示して、"母国インドの解放・独立に沸く幼年時の高揚した記憶"を、語っているではないか!

 

それにしても、スピヴァクの師匠は、ポール・ド・マンだ......、枢軸・ファシスト....。うーん、やはり、おいらは、いい筋しているのではないだろうか.....。

 

 


想像されたものと出来(しゅったい)したもの; あるいは、「死の勝利」

2011年06月05日 20時54分16秒 | 日本事情

  
Pieter Bruegel                                                出来した現実;屍ぬき画像
"The triumph of death" (拡大
ブリューゲル、「死の勝利」 (wiki
プラド美術館蔵

 

【政局】

最近の政局はよくわからず、とやかく言えないのだけれども、今回の内閣不信任案騒動に呆れた。思わず、我を忘れて、「あの津波は永田町を襲うべきだったのであり、五百余人だか何人かだかの国会議員はみんな○ね!」と憤慨した。

ただ、我を忘れてはいけないのだ。我呪うゆえに、我あり (関連愚記事; 第一に、生を呪うため)。

世を呪う我を取り戻して考えるに、この永田町の愚劣さは待っていたものであるのだ。なぜなら、このキチガイブログは、

もっと崩れろ、もっと崩れろ、と願っている亡国志向ブログだからだ。 

永田町の五百余人の議員諸君は、津波も来ないのに自分で溺死し、あるいは、電源が停止していないのに、自ら「メルト・ダウン」したのだ。あっぱれ! おいらの願望通りではないか! 永田町の愚劣さは待っていたものであるというもの言いは、不正確である。永田町の愚劣さが、露わになったのだ(アレーテイア)!

3/1に書いた;

それより、ワクワクドキドキなのが、平成の西南戦争が始まるかどうかである。西郷/小沢の"問いただしき議これあり"はあるのだろうか?問題は、菅の資質と大久保の資質の違いだ。菅の"保身性"にはびっくりする。真正・保身の称号を捧げたい。でも、"敵の大將たる者は 古今無雙(双)の英雄"に"從ふ兵(つわもの)"は 共に慓悍(ひょうかん)決死の士"の強そうなことにはどぎもをぬいた↓(ダメだ、こりゃ!)。  ・


そして、おいらも、願わずにはいられない。

「もっと崩れろ、もっと崩れろ」

西南戦争+戊辰戦争(小沢がとーほぐ だから)ってことになったらリャンファンついて、

「もっと崩れろ、もっと崩れろ」ってこった。

うゎ~、わくわく・どきどき。
 
 (愚記事; 今日の看猫 2011/3/1、あるいは、「もっと崩れろ!」の江藤淳をみつけたょ

 

この3/1のあと、「洪水は我が死んだ後に来たれり!」との願いもむなしく、大津波は情け容赦なく10日後にやってきた。

地震と津波で済まなかった。原発の原子炉に穴空いた。放射能がばらまかれた。

えすたぶりっしゅめんとサマのこれまでの怠慢と悪行が露わになった。

(そんなえすたぶりっしゅめんとサマのこれまでの怠慢と悪行の中の些細な例ではあるが、)

ぬっぽんロボット工学とやらは ヲタ の道楽であると明らかになった;(愚記事:ばか学・愚術 大国日本;現実(うつつ)を抜かしてきた果てに

なぜなら私はこの瞬間を待っていたからであり、それとともにすべての偽善と虚飾が洗い流されるのを待っているからである。

・(ちきりんブログ; オレに大臣やらせろ! オレも首相やりたい!!!

でも、オレにやらせろ!って偏見だよね。わちきにヤラセロ!もたくさんいるよ;

  

果たして、松木君ひとりが討ち死に。大将は、とんづら。 とんだ茶番だった、平成の西南戦争。(関連愚記事;① 西郷南洲墓地 , ② 官軍は賊軍、賊軍は官軍 、  ③でも、もともと血の気が多い乱暴者なので、すぐ仲間割れ。 ④壊し屋建さん

 

【死は海から】

・ブリューゲルの「死の勝利」において、骸骨軍団に象徴される「死」は海からやってきて、陸の上の人間どもを情け容赦なく死へと導く。死の勝利。

こういうことを考え、空想し、想像し、あまつさえ、具現化したブリューゲルって、相当イカれていたんだろうな。

(今年、皐月の頭あたり、ぬっぽんでは田植えで忙しい時期に、プラドはブリューゲルの「死の勝利」の前で、小一時間、口を半開きにして、異常接近さして、見つめていた、ぬっぽんずんを見たとすれば、それは、おいら、ikagenki、だょ。)

・科学による地震予知より、げーじつによる人間の運命の予知の方が、数段優れている。

ガンガレ、ぬっぽん科学....アタマ悪そうだけれど.....

 



 

 


毎週、ぶどうの木の画像を撮っています; 7週目

2011年06月04日 08時05分49秒 | 草花野菜

 

トマト;

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今日の看猫 2011/6/2; 猫とタジン鍋の共通点は?

2011年06月02日 05時53分08秒 | ねこ

今さらですが、タジン鍋を買いました。うめちゃんと やらせ画像  記念撮影。

猫とタジン鍋の共通点は?

答え; 砂漠

猫は元来砂漠の動物(⇒愚記事;砂漠の動物の弱点  )。

砂漠地方の知恵が詰まったお鍋(⇒google

 

■タジン鍋の効用の原理は"冷却塔"であったと知る;

これだ↓; スリーマイル原発の冷却塔。やはり太陽の下に新しきものなし!
(⇒愚記事;太陽の下に新しきことなし; 原子炉、ダイヤモンド、そしてGE。 天然と人工の間で...