草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

期待を持たせる岡田発言が日韓関係をそこなう

2010年07月14日 | 政局

 岡田克也外相が「日韓共通の歴史教科書をつくるのが理想的」と韓国のマスコミに述べたというのは、あきれて物が言えない。自分が言っていることの意味が分かっているのだろうか。日本も韓国も、独立した主権国家であり、永い歴史をそれぞれ持っている。国旗や国歌が違うのと同じなのである。同じ色で塗りつぶすことはできないし、そんなことをすれば、かえって内政干渉になる。歴史の見方に違いがあっても、それはそれでしかたがないことなのである。戦後民主主義の教育を受けた岡田外相は、国家を抜きにして、国民同士が理解し合えるものと勝手に思い込んでいるようだ。違いがあることを認めることが、相互理解の第一歩だというのを知らないのである。財閥のボンボンに育って、キャリア官僚になり、そして自民党の代議士を手始めに政治家となり、現在は押しも押されぬ民主党内閣の有力閣僚である。挫折した経験がないから、そんな間抜けなことを口にするのだろう。先の戦争で韓国に迷惑をかけたという気持ちがあってもいい。特攻隊になって散華した韓国の若者もいたからだ。しかし、償いをするにしても、限度はあるし、日本として譲れない部分もあるのだ。韓国側に期待を持たせるだけ持たせておいて、実際に実現しないのでは、韓国の人たちを裏切ることになる。仙谷由人官房長官が、個人補償の問題については、日韓の間で解決が付いていない、という発言をしたために、物議を醸している。それについては、岡田外相も仙谷官房長官をたしなめたわけだから、韓国に対する発言は、慎重の上にも慎重であるべきだろう。民主党の政治家は理想論を述べるだけである。そこに近づけることがどれだけ難しいかを、真摯に考えたことがあるのだろうか。

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

           ←会津っぽに応援のクリックをお願いします

 人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅直人が手を組むべきは加藤紘一なり

2010年07月14日 | 政局

 朝日新聞の世論調査で面白かったのは、菅直人首相が辞める必要があるかどうかの質問である。内閣支持率はガタ落ちなのに、今のままでいいという意見が過半数以上だったのは、小沢一郎前幹事長の影響が増大するのを恐れているからなのである。積極的な支持とは違うのである。それなのに、朝日新聞も人が悪い。菅首相にその数字を教えて喜ばせていたからだ。しかし、民主党政権のやっていることはメチャクチャである。党の綱領もないわけだから、何を目指しているのかもわからない。政権政党であった自民党には、いくつもの派閥があって、イデオロギー的にも対立軸がはっきりしていた。長期政権を維持できたのは、各派閥がそれぞれの主張を持っていたからだ。国民の要望に応えて、チェンジすることができたのだった。左は宇都宮徳馬から右は賀屋興宣までいたのである。今の自民党から民主党に政権が交代する以上に幅があった。しかし、共通項もあった。それが国柄としての天皇制を護持することであり、日の丸と君が代を重んじることだ。菅首相を今ぼろ糞に言っているのは、野党自民党というよりも、民主党内の左派であり、小沢一郎前幹事長に率いられた勢力だ、彼らは在日である民団をバックにして、主導権を握ろうとしている。それに対抗するには、公明党やみんなの党ではあるまい。会津人伊東正義を母とし、大平正芳を父とした自民党の加藤紘一と手を組むべきなのである。そして、その前に菅首相は、日本人であること肝に銘じ、国柄を守ることを明らかにすべきだ。時間はそれほどはない。サヨク政権から脱皮する勇気があるかどうかだ。菅首相にそれを期待することが間違っているにしても、一言だけ述べておきたいのである。

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

            ←会津っぽに応援のクリックをお願いします

 人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする