草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

今のアジア主義は中共に膝を屈することだ

2010年07月16日 | 思想家

 民主党も自民党もわけがわからなくなってきた。政界再編に向けて、すでに走り出してしまっているからだ。こうなれば、もはやそれを押しとどめるすべはないのである。しかし、草莽の志士であるべき者たちは、今こそ腹を据えてかからなければならない。財政規律派であるかどうかを問題視する見方があるが、それはたいしたことではない。この国のかたちをどうするかが一大争点なのである。墓場から死者を復活させるかのように、アジア主義を叫ぶ連中がいるが、それはとんでもない時代錯誤である。京都学派を論じてみたり、大川周明や岡倉天心が書き残したことを引っ張り出して、アジア回帰を煽り立てたいのだろうが、歴史から学ばないから、そんなことを口にするのである。日本の大陸浪人や右翼がアジア主義を唱えたのは、万世一系の日本という国家に対して、揺るぎない信頼があったためだ。だからこそ、日本は、後れたアジアを目覚めさすために、大国ロシアを撃退したのであり、米国との無謀とも思える戦争にも突入したのだ。しかし、戦後の日本においては、その歴史は闇に葬り去られ、忘却の彼方に追いやられてしまった。かえってアジアを侵略したという汚名だけが残った。ユーラシア大陸東方の島国である日本は、「アジアであっても、アジアとは別である」という現実と直面させられたのだ。米国もまた、日本を敵対視するあまり、徹底的に中国に肩入れした。その結果、中国共産党を増長させることになった。日米両国の判断ミスが、多くの悲劇を生んだのである。しかも、今のアジア主義という主張は、日本人が国民主権を否定し、中国共産党に膝を屈することである。そんな亡霊がさ迷い歩くのを、どうして笑って見過ごせるだろうか。

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

            ←会津っぽに応援のクリックをお願いします

人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅首相は小沢と激突する勇気ありや

2010年07月16日 | 政局

 小沢一郎前幹事長の反転攻勢にあって、民主党内の反小沢派は怯えているのではなかろうか。東京第五審査会に向けられた小沢側の工作が、功を奏する可能性すら出てきたからだ。ここで起訴されるような事態になれば、政界から追放されることは明らかだ。それを阻止するために、小沢も必死なのである。しかし、弁護士が担当する東京第五審査会の審査補助員が空席のままなので、結論を出すのに手間取っているのだという。先任の審査補助員が降りたのは、小沢側からありとあらゆる嫌がらせに遭ったからであった。一時的であろうとも、菅直人首相が支持率を回復したのは、脱小沢を演じて見せたからだ。ここにきて、また、その復権を許すのであれば、菅首相はもうおしまいである。本当にこの国のことを考えているのであれば、司法の独立を守ってやることが大事ではないか。田中角栄の落し子である小沢のやることは、金に物をいわせることであった。集金能力があったからこそ、現在までその地位を保つことができたのだ。さらに、言論界も含めて、応援団もかなりの数にのぼる。AERAの7月19日号では、『検審開かせない「張本人」』として、小沢を槍玉に挙げているが、菅首相が今なすべきは、日本の政治の大掃除の前に、民主党内の大掃除なのである。

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

            ←会津っぽに応援のクリックをお願いします

 人気ブログランキングへ

 

草莽隊日記の峰たけしが執筆

全国の有名書店で発売中

『先人に学ぶ 憂国の言葉』

C0095 ISBN 978-4-86095-409-3
定価:本体850円+税
Tel.03-5283-3752 Fax.03-5281-2401
峰たけし 編著
―政治不信・不況/現代日本を生き抜くヒント50

長崎出版株式会社 東京都千代田区神田神保町1-18-1
Tel. 03(5283)3752  FAX 03(5281)2401

福田恆存、小林秀雄、前尾繁三郎、竹山道雄、三島由紀夫、保田與重郎、高坂正
堯、小泉信三、江藤淳、柳田国男らの憂国の言葉に言及しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする