騙した奴が悪いのか。騙された奴が駄目なのか。どちらにせよ、一度では懲りずに、もう 一度騙されてもいいと思って、政権与党を応援すればいい。そうすれば今度こそ分かるはずだから。嗤ってしまうのは、先の総選挙では民主党の目玉であった子ども手当のことである。月額1万3000円の場合には、所得税と年少扶養控除(16歳未満)が廃止されるために、3歳未満の子ども一人の場合には、年収700万以下の家庭すべてで負担増になるのだという。第一生命経済研究所の試算だが、それが事実とすれば、とんでもない背信行為である。バラマキを期待して投票した人たちは、唖然としてしまうのではなかろうか。それでも「国民目線を大事にする」と言うあたりは、厚顔無恥そのものである。さらに、そこに輪をかけて、配偶者控除が廃止されれば、年収300万、500万、700万、1000万世帯の大半が減収になるとか。子ども手当の月額2万6000円を断念すれば、それだけの影響が出るのだ。マニフェストを平気で破れば、国民から批判の大合唱が起きても不思議ではないが、そうならないのは、マスコミが真実を伝えないからである。だからこそ、声なき声を代弁するネットの力が物を言うのである。しかし、国民を煽って「政権交代」とか「無血革命」とか囃し立てた連中は、一体どのように責任をとるつもりなのだろう。
←会津っぽに応援のクリックをお願いします
全国の書店で一斉に発売中
『先人に学ぶ 憂国の言葉』
編著 峰たけし(会津若松市生まれ/歴史思想家)
B6判変型・128頁 定価:本体850円+税
長崎出版株式会社 東京都千代田区神田神保町1-18-1
Tel. 03(5283)3752 Fax.03-5281-2401