草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

天皇陛下をお慕いする情がない直訴はペテンでしかない!

2013年10月31日 | 思想家

 天皇陛下におすがりするしかない。そうした赤誠の思いがあってのことであれば、私は批判するつもりはない。しかし、人気取りのために政治的に天皇陛下を利用しようとしたパフォーマンスであれば、断じて許すことはできない。参議院議員の山本太郎が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を渡した。山本は深々と頭は下げたものの、なぜか演技として行ったような気がしてならない。そこまでするのであれば、なぜ中核派の支援を受けて国政選挙に出たのだろう。天皇陛下を真っ向から否定する者たちと一緒に政治活動をしながら、天皇陛下におすがりするというのは、論理的に矛盾している。天皇陛下は即座にお付きの者に手渡された。憲法上のこともあって、将来に禍根を残さないようにされたのだろう。天皇の存在について三島由紀夫は『「変革の思想」とは』で鋭く斬り込んでいる。三島は「私見によれば、祭政一致的な国家が二つに分離して、統治的国家(行政権の主体)と祭祀的国家(国民精神の主体)に分かれ、後者が前者に影のごとく揺曳しているのが現代の日本である」と述べるとともに、「祭祀的国家はふだんは目に見えない。ここでは象徴行為としての祭祀が、国家の永遠の時間的連続性を保障し、歴史・伝統・文化などが継承され、反理性的なもの、情感的情緒的なものの源泉が保持され、文化はここにのみ根を見いだし、真のエロティズムはここにのみ存在する。このエートスとパトスの首長が天皇なのである」と書いている。祭祀的国家の中心である天皇陛下への恋闕の情が山本にあるかどうかなのである。不敬かどうかはそれで決まるのだから。

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ウイグル人の抵抗運動は民族虐殺への抗議だ!

2013年10月31日 | 国際問題

 北京の天安門前での車の炎上を、中共はウイグル人によるテロと断定した。今後は少数民族への弾圧を強めることは確実だ。そこで死亡した3人以外にも5人の容疑者がいたとして、その身柄を拘束したといわれる。しかし、それは中共によるフレームアップの可能性もあり、すぐに信用するわけにはいかない。にもかかわらず、日本のマスコミは新華社などの報道をそのまま伝えるだけだ。独自の取材をまったく行っていない。これでは真相は闇に包まれたままである。中共の狙いは明確である。ウイグル人の分離独立を、イスラム過激派の支援を得ているかのように印象付け、アメリカなどの支持を取り付けたいのだろう。車内から「イスラム原理主義に関する記述が書き込まれた旗が見つかった」というのはあまりも出来過ぎている。中共は日本に排外主義が台頭したとキャンペーンを張っているが、自分たちのやっていることは民族虐殺ではないだろうか。日本のマスコミもマスコミである。間違ってもウイグル人とは伝えない。ウイグル族という言い方を採用している。中共の思う壺なのである。4年前に広東省の玩具工場でウイグル人が漢人に虐殺されて以来、当然のごとくウイグル人の抵抗は激しくなっている。新疆ウイグル自治区への報道陣の取材は許されず、銃口によってウイグル人を沈黙させ、逆らう者を容赦なく殺戮している。国際社会は一致して中共の暴挙に対して、抗議の声を上げるべきだろう。人権を無視する政治が許されてよいわけがないからだ。中共はそこまでする覇権国家であるのに、それでもなお「平和を愛する諸国民」の国と思いたがる日本人がいるのが不思議でならない。

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