草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

戦後70年にしてようやく見直されつつある白虎隊と会津教学!

2015年10月03日 | 思想家

笠井尚著の『白虎隊探究』が話題になっているのは、崇高な価値に殉じた少年たちの死が、ようやく見直されつつあるからだろう。白虎隊といえば、悲劇の主人公として語られるのが戦後の風潮であった。戊辰戦争の悲惨さばかりが強調されてきた。しかし、『白虎隊探究』が世に出たことで、会津教学が取り上げられたことで、日本人の大事なものを取り戻そうとする動きが顕在化しつつある。どこの国であろうとも、祖国を守るために倒れた者たちに、哀悼の意を示すのが普通である。不幸なことに我が国の戦後はそうではなかった、先の戦争で亡くなった者たちは犬死にといわれ、靖国神社は「戦争神社」と呼ばれたりしている。会津教学を論じる必要性については、生前の小室直樹が絶えず主張していた。県立会津高校を卒業した小室は、会津の教学にも造詣が深く、その片鱗は『日本人のための宗教原論』からもうかがい知ることができる。笠井のような在野の研究家であっても、会津という大地に根をおろしていれば、会津教学を語ることができるのである。白虎隊の戦いを回顧するだけではなく、なぜに死ななければなかったかを、精神性の高さから探究することが、今ほど求められている時代はないのである。しかも、そこでは松永材の『白虎精神 明治維新の教訓』や葦津珍彦の『武士道「戦闘者の精神」』も参考にしている。三島由紀夫は「命よりも大切なもの」があるとの言葉を残して自刃した。「命より大切なもの」を考える上で『白虎隊探究』が一つのきっかけになるように思えてならない。

 

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脱北者でも独裁に抗するのであれば同じ日本人として救出を!

2015年10月03日 | 国際問題

中共当局によって拘束されている日本人のなかに、北朝鮮から逃れてきた人がいるという。ネットの一部にはどうなってもいいとの意見があるが、それはあまりにも偏見に満ちてはいないか。かつての大アジア主義を捨てたとはいえ、東アジアで独裁体制から人々を解放しよう努力する個人やグループに対しては、保守民族派は支援を惜しむべきではない。私たちの先人である宮崎滔天、山田良政、福本日南らは孫文の王道の精神に共鳴し、支那に渡って大陸浪人となった。とくに、明治33年の挙兵においては、多くの日本人が同志として加わった。山田は孫文の指令で恵州に赴き、そこで奮戦し壮烈な戦死をとげた。葦津珍彦の『明治維新と東洋の解放』を読めば、そのことが詳しく書いてある。現在の朝鮮半島や支那の政権と民衆は区別されなくてはならない。東アジアは今もなお独裁体制の影響下にある。言論の自由もなく人権も奪われた、多くの人々を見捨ててはならないのである。在日と呼ばれる人たちも、韓国や北朝鮮の言いなりになっているから問題なのである。とくに、今回は同じ日本人であり、日本政府は救出に全力を傾けるべきだろう。反ズパイ法を適用したのは中共の日本への嫌がらせでしかない。孫文と志を同じくした先人の思いを、保守民族派こそが受け継ぐべきだろう。敵が誰であるかを見誤ってはならない。香港の若者たちと連帯するのも、中国共産党の横暴が許せないからなのである。

 

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