「イスラム国」がロシアに報復を呼び掛けている。ロシアの空爆がかなりダメージになっているとみられる。国際社会は足並みをそろえつつあるのだ。アメリカはすでに全面戦争状態であり、大国がこぞって攻撃の手を強めれば、いずれ「イスラム国」は壊滅されるだろう。その後の主導権争いがすでに始まっているのである。「イスラム国」のターゲットになることを恐れている人たちは、日本がアメリカやロシアと別行動を取ることを望んでいるのだろうか。どちらにも付かずに、中立を宣言すれば殺されるわけがないというのは、あまりにお花畑でしかない。ロシアはイラン革命防衛軍と一緒になって、シリアのサダト政権の防衛に躍起である。シリアの反体制勢力を支持するアメリカも、当面の敵が「イスラム国」なのはいうまでもない。我が国は戦闘行動そのものは憲法上の制約があったとしても、傍観視することはできないのである。「目には目を、歯には歯を」というのは、暴力の連鎖を引き起こすといった議論がある。しかしながら、無法者には一致して対処しなくてはならず、そこでは断固たる行動が求められるのである。処刑する場面をネットで公表し、恫喝と恐怖によって自分たちの主張を通そうとするのは、とんでもない暴挙である。平和ボケしている日本人が「何としても巻き込まれなくない」と切望するのは、無いものねだりでしかない。彼らは宗教上の立場が根本にあるために、簡単に妥協することはない。テロを許さないためにも、国家として身構えることが大事なのである。
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