草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

6日ぶりに見つかった大和君と柳田民俗学の「神隠し」!

2016年06月03日 | 思想家

北海道で行方不明であった田野岡大和君が6日ぶりに保護された。小学二年生でよくぞ頑張ったものである▼柳田国男の『山の人生』では「村々の隣に遠く野山の多い地方では、取分けて比類の神隠しが頻繁で、哀れなることには隠された者の半数は、永遠に還って来なかった」と書いている。今回の場合は躾のためであったようだが、理由もわからないままに、突然姿を消した子供たちがいたのである▼柳田自身が幼い頃に不思議な体験をした。4歳というから大和君よりも年少である。弟が生まれたことで機嫌が悪い子供であったという。何かに憑かれたように家を飛びだしてしまい、神隠し一歩手前のことを行ったのである。道を歩いていて、たまたま顔見知りにばったり会って、連れ戻されたのである▼大和君は自衛隊の演習場内の小屋で発見された。マスコミ関係者は何をしていたのかを聞き出そうとして必死である。昔の日本人は、そうした子供の言葉に異常な関心を示した。幽界の話でもしてくれるのでは、と期待したのである▼平成の今の世にあってはそれはないと思うが、一躍スターになったことは確かである。親とはぐれてしまったらば、子供は泣き疲れるのが普通である。大和君には柳田と似た気質が備わっているのだろうか。警察は自衛隊が捜索をあきらめようとした矢先に、大和君は見つかったのである。ひょっこり出てきたような印象を抱いてしまう。大人にはうかがい知れないような何かが、子供にはあるような気がしてならない。

 

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ

 

               ←応援のクリックをお願いいたします。

 

 

政治 ブログランキングへ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消費増税をめぐる自民党内の亀裂が安倍首相の命取りに!

2016年06月03日 | 政局

安倍首相は消費増税の先送りを早くから決めていたはずだ。それを口にできなかったのは、財務省側の圧力があったからだろう。土壇場で麻生財務大臣が抵抗したのも、予想されたことである。麻生財務大臣が「宰相になるか、ポピュリストになるかですよ」と安倍首相に詰め寄った一言を、マスコミが大々的に報道している。安倍首相が守りに転じれは、マスコミは待ってましたとばかり集中砲火を浴びせるのである▼二人のやり取りを外部に漏らしたのは、財務省の役人だろう。日本の官僚は国民の暮らしなどどうでもいいのである。自分たちの既得権益を守るためには、政治が混乱しようとおかまいなしなのである。安倍首相が党内からも「ポピュリスト」とのレッテルを貼られるようでは、円滑な政権運営が難しくなるだろう。マスコミや野党に攻撃材料を提供してしまったのである▼安倍首相が衆参同時選挙で中央突破できなかったことで、深刻な事態を招いてしまったのだ。敵に背を向けてはならないのである。とくに今回は憲法改正を争点にすべきだった。そこでの勝敗がどうであろうと、日本の保守が総力を結集した選挙になっただろう。今後は日本派の保守が自民党に揺さぶりをかけるしかない。日本のこころを大切にする党への支持が微増しているのは、その表れではないだろうか。いかに安倍内閣の支持率が高くても、政治は一寸先が闇である。自民党以外の選択肢も考慮すべきなのである。

 

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ

 

               ←応援のクリックをお願いいたします。

 

 

政治 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする