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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

三島由紀夫の祭祀重視の天皇論を擁護した日沼倫太郎!

2017年12月14日 | 思想家

日本人の原型はどこにあるのか。それを無視しては国柄を語ることはできない。日沼麟太郎の『病める時代』は、その核心部分について触れている。三島由紀夫の天皇論を擁護する文章は、日本人の胸に響くものがある。『英霊の声』における「などてすめろぎは人間となりたまひし」のリフレインに関して、民族派団体のなかに誤解する者たちがいた。これに対して、日沼は持論を述べたのである▼「三島氏は決して天皇制を批判したり否定しよとしているのではない。むしろ純化し絶対化しようとつとめている。それは三島氏が一時代の上御一人よりは皇祖皇宗の神霊を信じていることによっても知られる。保田氏も指摘しているように天皇陛下は、その存在の本質から、わが国ではつねにただ一人の人であって、代々の天皇はみな一様に皇孫という御存在であらせられる。天皇陛下は百姓の労苦を体験されるために農事をされているのでも、勤労奨励のために天上の水田を耕しておられるのでもない。わが民族の原因となった神話を悠久に実現しているのであり、天降りのとき皇孫が天神からうけてこられたおつとめをはたしておられるのだ。だから天皇にとって一番大切なのは祭祀である」▼大嘗祭において天皇は最初の天照大神にかえられるのである。絶えず再生が繰り返されるのである。三島が天皇を変革の原理の中心に据えたのは、それを踏まえての主張であったのだ。あるうべきゾルレンとしての天皇は、日本の歴史と伝統にもとづいているのである。


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中共を利するだけの沖縄での反米軍基地闘争を嗤う!

2017年12月14日 | 安全保障

政治にとって重要なのは、優先事項を決めることである。未だに沖縄に米軍基地が存在するのは、中共の軍事的な脅威に対して、現状の自衛隊では対応できないからである。米軍ヘリの窓枠が普天間第二小学校に落下するという事故があったが、断じて許されないことであっても、だからといって、沖縄からの米軍の撤退を要求するのはお花畑である▼米軍海兵隊基地の普天間から辺野古への移設を早急に進めるべきであり、それが延び延びになっているからこそ、周辺の住宅街への危険が増大しているのである。東アジアがかつてなき緊張している現実を無視することは、誰であっても許されない。ここぞとばかり、沖縄県は「生存権や学習権」を持ち出し、自称平和市民団体が騒いでいるが、事故防止には最善を尽くすとともに、今できることをすべきだろう。周辺に迷惑をかけない辺野古への移設を実現することは、まさしく喫緊の課題なのである▼習金平は公然と武力による沖縄侵攻を口にしている。尖閣諸島を実効支配しつつあり、次のステージは沖縄を日本から引き離すことである。そうした事態が迫ってきているのに、反米を煽り立てるのは、結果的に中共を利するだけである。全体主義によって自由を一度奪われれば、再び取り戻すのは難しい。香港の現状をみれば明らかではないだろうか。まず私たちは日本を守り抜くことを、何よりも優先させなくてならないのである。


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