衆参同時選挙が回避され、10月の消費増税が確定したことで、憲法改正が遠のいたことは確かである。各種の世論調査の結果からも、目前に迫った参議院選挙において、自民党と公明党は過半数を維持するのが精一杯だろう。1人区では苦戦するとみられている。平成26年12月に安倍首相が再登板してから、これまで国政選挙で4連勝したのが異常なのである▼代り映えしない政治に一波乱起こすエネルギーを秘めているのは、右では桜井誠氏の日本第一党であり、左では山本太郎氏のれいわ新選組である。思想的には対極に位置するが、二人とも熱狂的な支持者がおり、国民の不満の受け皿になるのではないだろうか。今のところは、朝日新聞が宣伝を買って出たこともあって、山本氏の方が知られている。しかし、ネットに限ってみれば、桜井氏に軍配が上がる。二人とも政策に問題があるとしても、政権を担うわけではなく、あくまでもプロパガンダとして、通用するかどうかなのである▼激動の時代にあっては、極右極左が歴史の主役に躍り出て、予想もしなかった事態を惹起させる。冷静な判断など吹っ飛んでしまうのである。国民の多くは、6年前に中核派の力で当選させてもらった山本氏よりも、行動する保守運動をリードしてきた桜井氏の方に親近感を抱くのではないだろうか。現在のところは二つの政党とも嘲笑の対象であるが、形勢は簡単にひっくり返る。侮ることはできないのである。
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「ある日、わたしは北朝鮮少年芸術団が日本に行き、成功裡に公演を終え帰国したことを宣伝するためにつくられた記録映画を見た。わたしといっしょに見ていた職員が、日本の(在日)同胞たちの家庭のテレビの下にあるビデオデッキを見てわたしに、あれは何かと訊ねた。わたしたちの撮影所にあるような録画機だと説明した。すると信じられないといった表情をした。彼の常識では、一般家庭でそんなものを持っているとはとても信じられないからであった。」
「ある日、偶然食べ物の話が出てくると、その安全員はやや低い声でわたしに訊ねた。『きみは南朝鮮でチョコレートを食べたことがあるのか』『金さえあれば、いくらでも買って食べられますよ』『ええっ! 党幹部やお偉方のほかは見ることもできないんじゃないのか?』『そんなことはありません。誰でも買うことができますよ』『ええっ!・・・』どうしてもわたしの言葉が信じられないという表情だった。」という笑い話のようなことになる。
そして、「朝鮮の全ての共産主義革命家は、父なる首領さま(金 日成のこと)から永生の政治的生命をいただき、首領さまの愛とお心遣いの御手の差し伸べの下に育ちました。誠に我が首領さまは、我々皆の偉大なる師であり、政治的生命の父であらせられます。それゆえ偉大な首領さまに対する我々党員と勤労者の忠実性は曇りなく澄み渡ったものであり、絶対的、無条件的なものなのです」(『労働新聞』1987年)と、感謝しながら生きていくことになるのである。