習近平が台湾への武力行使を公然と口にした。安倍元総理が警告していたように「台湾有事は日本有事」でもあるわけだから、我が国としても最悪の事態に備えるのは当然である。
中国共産党の第20回党大会は昨日、人民大会堂で開幕したが、習近平が行った報告なるものは、あまりにも高飛車であった。
習近平は「これは外部勢力の干渉とごく少数の『台湾独立』分裂勢力、その分裂活動を対象にしたもので、決して広範な台湾同胞を対象にしたものではない」と述べながらも、「我々は最大の誠意をもって、最大の努力を尽くし、平和統一を勝ち取ることを堅持する。しかし、武力行使の放棄は決して約束しない。必要なあらゆる措置をとる選択肢を留めておく」と語ったのである。
そこまで習近平が言っているのに、同じ日のTBSのサンデーモーニングに出演した青木理は「中国は衝突を望んでいない」と習近平を弁護した。公共の電波を使ってフェイクを流したのである。
我が国を取り巻く安全保障環境は逼迫している。中国はここ数年以内に必ず台湾に手を出すとみられる。いくら岸田内閣でも、遅きに失した感はあるが、先島諸島の住民を守るための、シェルターの建設を計画しているという。
中国が何を考えているかは、今回の習近平の発言によって明らかになった。日本としてできることは、今すぐに防衛予算を倍にして、抑止力を強化することだ。断固として日本の平和を守り抜かねばならないのである。