国際的なテロリストに対しては、力で対抗するしかなかったのであり、そのトランプの決断は正しかったのである。トランプは今日未明に声明を発表し、イランへの反撃を否定し、「世界の平和は壮大な茶番劇で守られた」と語った▼弾道ミサイルによる攻撃に際しては、イラン側からアメリカへ通告があったともいわれ、両国とも戦争をする気はないのであり、今後はどこで妥協するかなのである。アメリカはイランの核保有を認めない立場から制裁を続けるとみられるが、札付きのテロリストである革命防衛隊のスレイマーニー司令官をアメリカ軍が殺害したことで、かえって両国が歩み寄りやすくなったのではないだろうか▼トランプのせいで第三次世界大戦になると騒いだ者たちは、鼻垂らしになったのである。自衛隊の中東派遣に反対する特定野党は、恥ずかしくはないのだろうか。我が国はこれまでのイランとの関係から、独自の選択をしたのであって、それを中止すれは、他国の軍隊に日本のタンカーを守ってもらう以外になくなるのである▼いよいよトランプは、中東からアメリカ軍を撤収して、中共包囲網を構築するのではないだろうか。その第一弾として北朝鮮に核の放棄を迫ることになるだろう。そうすれば中共の勢いをそぐことになるからだ。世界の目は東アジアに向きつつある。日本としても覚悟を決めるときなのである。
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「毎週、何百万人もの人々が買い求める宝くじは、賭けである。皮肉屋のアドバイスによると、締め切りぎりぎりに買うほうがお得だ。さもないと1等を勝ち取る確率よりも、結果が出る前に死ぬ確率のほうが高くなるから。
しかしこの計算は、宝くじを買うという行為を誤解している。宝くじを買う人は夢を買っているのだから、夢が手元にある時間が長ければ長いほど、喜びは増すというものだ。お馬鹿さで知られた実験によると、学生たちはお気に入りの映画スターから3時間後にキスしてもらえる場合よりも、3日後、あるいは1年後にキスしてもらえるほうにずっと多くの金を払うことがわかっている。
宝くじの常連客がいつものように金をすってしまったとき、彼らは来週また買ってやるぞと心に誓うことで、夢をつなぐことができるのである」(ジョン・ケイ『金融に未来はあるか』のダイヤモンド社の紹介文から)。
そして、実は今では、金融業界で働いている面々、投資活動に没入している面々も、この「宝クジの常連客」と同じく“夢を追って賭ける人々”化しているという。なぜなら、「リスクとブラックスワンの決定的な違いを金融の専門家すらわかっていない」からだというのである。
「金融業界は今や、政治を動かし、一度揺らいでしまえば日々の暮らしを左右する存在になってしまった。・・・巨大銀行の業務の大半が社会にとっていかに有害無益であるかを解き明かす一方で、リーマン・ショック後、金融業界の肥大化を抑制するために導入された膨大な規制も逆効果だと断じ、銀行を『よそ様のお金を預かる』まっとうなサービス業に回帰させ」(ジョン・ケイ)ようと提言されても、何ひとつ変わっていない。
それは、「歴史とは(人間の営為とは―――引用者)、何であろうと求めてやまない、心が狭く、恐怖に駆られやすく人間関係も上手くいかず、落ちついて待つことさえも不得手な、哀れではあっても人間的ではある人々の、人間模様に過ぎない」(塩野 七生)からだろうか。