『日本は滅びるのか』という本を書いたのは江藤淳である。今江藤が健在であれば、もっとラディカルな文章を残したのではないだろうか。江藤はあらゆる国家は常に崩壊する可能性があることを指摘し、それが「常態」であることを訴えた。だからこそ、内なるパトリアを再建し、国家としての日本を持ちこたえなくてはならないのである▼今の日本の現状はどうであろうか。安全保障の面では、尖閣諸島を中共に奪われるのは近いとみられている。北朝鮮の核ミサイルの開発に対しても、有効な手立てがない。バイデン政権の誕生にともなって、危機的な状況になっても、日本を何とかしてくれるとの幻想を抱くことはできなくなった。国柄の根本である皇室にしても、女系天皇ということが公然と口にされ、選択的夫婦別姓にいたっては、日本の伝統を否定する暴挙である。日本までもが欧米のポリコレに振り回されてしまっているのだ▼江藤は「国は今日只今亡びるかもしれない。それも中心から、内側から崩れて亡びるかもしれないのだから、小学生に至るまで、みんなで支えていかなければならない」と主張しながらも、「君主制であれ民主制であれ、あらゆる制度が常に崩壊の危機をはらんでいる」にもかかわらず、それに気づいていないために、とんでもないパニックが起きることを予言していたのだ。そのどん底を経なければ「深い慮り」が生まれないというのだ。あくまでも江藤は日本という国家の復元力を信じたのであり、当面の混乱などは恐れに足らずなのである。
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何を以って滅びると考えるかによるが、個より全体を大切にする大日本帝国は滅びて、全体より個を大切にする日本国が生まれたのだと思う。
大日本帝国は、強すぎるから英米に滅ぼされ、日本国が強くならない様に、日本国憲法と云う足枷を嵌められたのだと思う。
異性婚と云う、国家を永続させる制度、即ち全体の為の制度と、同じ扱いを、同性婚と云う何等全体の為に寄与しない制度を、個人的な理由で要求する。
個が強すぎると、全体は弱くなる。
大日本帝国は強く成り過ぎて、英米から潰されたが、日本国は、個が全体より強く成り過ぎて、全体が弱く成り、自壊が始まっている。
安倍総理にしても、菅総理にしても、国を背負う者は滅私奉公で働いて欲しい!
安倍総理が、モリ・カケ・桜・広島、菅総理が、東北新社等の全体より個を優先している様では、日本の行く末も心許ない!
せめて、総理大臣は、在職中は、滅私の精神を貫いて欲しい。
総理大臣が、先頭に立って、私利私欲に走るのでは、国民に、個より全体を大切にしようとは言い辛いでは無いか!