草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

自衛隊に栄誉の大権を与えるのは天皇陛下だけだ!

2010年11月18日 | 思想家

 民主党が自衛隊のOBから批判されたからといって、北沢俊美防衛大臣が「政治的な発言をする団体に防衛省や自衛隊がかかわる行事への参加を控えてもらうように」と防衛省事務次官名でわざわざ通達まで出させるのは、行き過ぎ以外の何物でもない。隊員以外の、一般民間人の言論まで封じるのは言語道断である。しかし、忘れてならないのは、自衛隊は武装組織であり、時の権力者の思いのままに操られたり、政争に巻き込まれる危険性は常に存在するということだ。明治天皇が下賜された軍人勅諭は5ヶ条からなっているが、その第一条で「軍人は忠節を尽すを本分とすへし」と述べるとともに、「抑(そもそも)国家を保護し国権を維持するは兵力に在れは兵力の消長は是(これ)国運の盛衰なることを弁(わきま)へ世論に惑はす政治に拘(かかは)らす只々一途に己か本分の忠節を守り義は山岳よりも重く死は鴻毛(こうもう)よりも軽しと覚悟せよ」と政治に関与することを戒めている。政治から距離を置く意味でも、三島由紀夫が主張したように、自衛隊に栄誉の大権を与えるのは「文化的な概念としての天皇」しかないのであり、それを明確にしないことこそが問題なのである。

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会津より鬼怒川経由で上京 5首

2010年11月17日 | 短歌

 落ち葉舞うつげ義春の漫画なり大猿のような影がよぎる  

 すれ違う車もなくてすいすいと五十里湖横目にまっすぐの道

 荒川を渡るといつも目の前に洗いざらしのジーパンの青

 戊辰でもこの道めぐり戦わん日光会津の一本の道  

 氷雨降る東京去りて舞い戻り満天の星仰ぐ喜び

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司馬遼太郎が愛唱した「蒙古放浪歌」は大陸浪人への挽歌なり

2010年11月16日 | 思想家

 会津若松市の奥座敷である東山温泉にも、司馬遼太郎は何度か足を運んだようだ。つい先日のことだが、昭和63年夏、宴会の席に呼ばれたという芸妓さんが、思い出話を色々と語ってくれた。司馬遼太郎は、週刊朝日に連載していた「街道を行く・奥州白河・会津のみち」を取材するために、編集者と一緒に滞在していたのだろう。細面で、夢二のモデルになりそうな顔をしていたので、ついついからかわれたのだとか。竹久夢二も東山温泉を度々訪れている。それを知っていたから、そうした話が出たのだろう。その芸妓さんも、かなりの読書家で物知りなので、ついつい話が弾んでしまったが、一番大事なことを聞きそびれてしまった。司馬遼太郎が日頃口ずさんでいたという、「蒙古放浪歌」を披露したかどうかということだ。戦車隊の小隊長として、満州にも出かけており、大陸への思いは人一倍であったはずだ。それだけに、酔えば歌うような気がしてならないからだ。今の日本人の多くは、そうした浪漫を持ち合わせていない。大陸への憧れを引きずってきた世代の人たちが、次々とこの世を去ってしまい、「男多恨の 身の捨て所」という歌詞も、もはや死語になってしまった。いくら司馬遼太郎に笑われようとも、恥ずかしながら、この国の主権を死守するだけで精一杯なのである。  

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サヨクはもともと千谷官房長官のような詭弁好きだ!

2010年11月16日 | 思想家

 サヨクの詭弁には付き合いきれない。千谷由人官房長官などは、その典型である。本来の左翼であるならば、情報公開を求めるのが普通であるのに、国家機密法を制定してまで、自分たちを守ろうとするのは、居直りでしかない。だったらば、スパイ防止法でも提案してくれればいいのに。そういえば、日本におけるマルクス主義の論争史のなかで、今でも語り継がれているのに、福本イズムがある。福本和夫が「分離する前に結合しなければならない」と主張したのだった。大正末期のことである。マルクスの引用文だらけで、難解過ぎたことがかえって受けて、福本は一時、日本共産党を代表するイデオローグとなった。ただ、あまりにも晦渋な文章の羅列であったので、それを理解できずにノイローゼになった若者もいたという。労働者からのたたき上げであった荒畑寒村などは、よっぽど腹に据えかねたようで、「労働者にはとても理解されまい」と批判するとともに、理論的にも「レーニンが『何をなすべきか』の中で強調した『結合の前の分離』論のお粗末な複製にほかならない」とこきおろした。当時、極左路線をひた走っていた日本共産党は、自己正当化が必要であったので、たまたま福本イズムに飛びついたのだ。千谷官房長官の議論も、まさしくそれと同じである。自己保身のために、理屈にならない理屈を並べているだけだ。だからこそ、海保職員が逮捕されないことが明らかになっても、負け惜しみでいちゃもんを付けているのだろう。

 

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国民を覚醒させてくれた海保職員の功績は大だ!

2010年11月16日 | 思想家

 真実を知ってもらいたいという海保職員の決断は、この国を動かした。民主党政権の卑屈な外交を白日の下にさらしたし、検察と警察に対しては、司法と治安の独立をサヨクから死守できるかどうかの踏み絵ともなった。歴史のなかで、個人の果たす役割は限られてはいるが、この国では、ここ一番というときに、汗青を照らす人物が現れるのである。そして、日本の国民の多くが、国家について考える機会を持つことになったのも、大きな功績であった。日本の周辺諸国が国家エゴを主張しているなかにあっては、日本もまた、国家として身構えなければ、国民の生命と安全を守るのは難しいのである。民主党政権に憤った国民は、日の丸の旗を手にして街頭に繰り出したが、告知はネットを通じてだけであった。それでも3千、4千という人たちが集まった。海保職員の勇気ある行動が、国民を覚醒させたのである。しかし、今回は逮捕されなかったはいえ、民主党政権が続く限り油断するわけにはいかない。国の個性ともいうべき国柄を破壊しようと目論んでいるからだ。高坂正堯は、国の個性が国民の能力の源泉であることに触れ、「その行動様式や価値体系から離れて国民はその能力を発揮しえない」(「日本外交と国民の利益」)と書いている。それを破壊しようとする民主党政権とは、一切の妥協を排して戦うしかないのである。

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星野哲郎が愛してやまなかった庶民を侮る民主党政権

2010年11月15日 | 思想家

 作詞家の星野哲郎がこの世を去った。私の持ち歌が星野哲郎作詞の「おんなの宿」しかないせいか、昔からの知り合いを失ったような気がしてならない。作曲が船村徹で、昭和39年に世に出た大下八郎のヒット曲である。久世光彦が『月がとっても青いから』で、そこに登場する男女のイメージを描写している。「男は角刈りか、安ポマードの匂いのするリーゼントで、女は着物をだらしなく着崩した飲み屋の女がいい。いずれ、裏通りの、そのまた日陰を拾って歩く男と女である」。世の中にあって、それ相応の評価を受ける人たちは一握りである。大半は市井の片隅で生き、そして死んでゆくのである。それが庶民の実像ではなかろうか。そして、いくら境遇的に恵まれていなくても、激しく燃焼させる瞬間はあるのだ。それは名誉や損得勘定から出てくるのではない。「おんなの宿」の三番目の歌詞に「もえて火となれ 灰になれ 添えぬ恋なら さだめなら」というのがあるが、その情念の激しさが人の心を打つのである。エリート面をした民主党政権が、海保職員を守ろうとする国民の声に耳を傾けようとしないのは、そうした庶民のエネルギーを甘く見ているからだろう。しかし、星野哲郎が愛してやまなかった庶民を侮れば、その報いを受けることになるのは、いうまでもなく民主党政権なのである。

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海保職員の会見を中止させた人権弾圧を許すな!

2010年11月15日 | 政局

 国を憂いた海保職員が生々しいビデオを世に出してくれたおかげで、日本が正しかったことが証明されたのに、民主党政権は人権を無視の監禁を続けている。そして、読売新聞の取材によれば、こともあろうに、12日深夜に予定されていたその海保職員の記者会見に対して、横槍を入れたのだという。ビデオがどのようにしてネットに流れたかについては、ほぼ全貌が判明している。さらに、海上保安大学校の共有ファルダに保存されていた時期があり、海保関係者であれば自由に閲覧できたこともわかっている。あえて身柄を拘束する必要性はどこにもないのである。にもかかわらず、記者会見すらさせなかったというのは、まさしく、中共や北朝鮮で行われている人権弾圧と、変わりがないではないか。第5管区海上保安本部が自宅に帰してやりたいと考え、会見の準備も進んでいたが、官邸サイドからストップがかかったともいわれている。それこそ国策捜査そのものではないか。APECに参加した中共を刺激したくなかったのだろうが、警察や検察を思いのままに操ろうとするのは、越権行為である。千谷の政治手法は、権力の保持のためには何でもありで、国家機密法の必要性にまで言及しているほどだ。どこが人権派弁護士なのだろうか。もはや右とか左とか関係なく、海保職員を守るための戦いは、民主主義を守るために戦いでもあるのだ。

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海保職員にエール送るのは「心の死する」を恐れる国民だ

2010年11月14日 | 思想家

 いよいよ敵が見えてきたのではなかろうか。自民党の谷垣禎一総裁が、ビデオを世に出した海保職員について「2・26事件の青年将校を引き合いに出して批判した」との記事が、ネットの産経ニュースで流れた。もし谷垣総裁がそんなことを口にしたのであれば、自民党も民主党と同罪である。以前から谷垣と官房長官の千谷由人の間には、太いパイプがあるとみられていた。チャイナスクール出身で、中共に近い自民党の加藤紘一の影もちらついてならない。あえて批判されるのを覚悟で発言したのは、自民党を割って、民主党との連立を策しているからだろう。谷垣を中心とした勢力は、護憲派ということでは、民主党とそれほど違いはない。しかし、そんなことがまかり通れば、日本は本当に亡国の道を辿るしかない。永住外国人の地方参政権付与法案は国会で成立するだろうし、中共による日本支配の野望を阻止するのは、はなはだ難しくなってしまうからだ。三島由紀夫の小説『奔馬』のなかで、憂国の志士飯沼勲の心を刺したのは、大塩平八郎の「身の死するを恐れず、ただ心の死するを恐るるなり」という一言であった。三島自身が決起したときに「命よりも大切なものがあるんだ」と叫んだ言葉と同じである。国のかたちが破壊され、「心の死する」ような状態になれば、三島ではないが、最後の手段を講じる以外になくなる。そこまで日本は追い詰められつつあり、まずは海保職員を守れるかどうかなのである。

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海保職員が流出させたビデオを見て自国の非認めた中国青年

2010年11月14日 | 政局

 民主党政権は必死に情報戦を展開しているが、すでに軍配はあがっているのを認めたくないだけだ。産経新聞などを利用したり、東大出の弁護士ということで、横粂勝仁衆院議員にしゃべらせたり、検察の幹部にリークさせたりして、世論の流れを変えようとしているが、それは無駄な抵抗でしかない。ブログ「日本の底力」に中国青年の中共批判の動画がアップされている。私は一人でも多くの日本人がそれを見るべきだと思う。ビデオを世に出した海保職員のおかげで、尖閣沖での衝突事件について、日本が悪くなかったことを世界中に明らかにしたばかりでなく、その青年の心をも動かしたのである。衝突時の生々しいビデオが、インターネットで流れなければ、非が日本にあるということで、世界中から白眼視されたに違いない。日本語の流暢なその青年が、命がけで私たちに語ってくれたのは、そのビデオで真実を知ったために、黙っていられなくなったからだろう。今の民主党政権のように、あまりにも卑屈であっては、日本はどこの国からも、相手にされなくなる。いくら相手が核武装をした大国であっても、物怖じせずに、堂々と言うべきなのである。

 

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ビデオ流出の真相解明でかえって民主党政権が窮地に!

2010年11月14日 | 政局

 国民にために真実を教えてくれた海保職員を事業聴取すればするほど、尖閣諸島での中共船による巡視船への衝突ビデオが、ある時期までは自由に公開できたことが明らかになった。それなのに、どうしてその海保職員を罪に問うことができるのか。本質を見抜けない毎日新聞などは、警視庁捜査一課の発表を鵜呑みにして、保存にあたって海上保安大学校で人為的なミスがあったと推察しているが、それはリーク情報に踊らされているだけである。何度でも書くが、当初はマスコミに公表するつもりであったので、その程度の取り扱いをされていたのである。民主党政権は、中共との密約によって、衝突ビデオを闇に葬ろうとしたのだから、菅直人首相や官邸に責任があるのはいうまでもないことだ。日本共産党の志井和夫委員長が「ビデオを公開しなかったことが問題だ」と述べているのも、まったくの正論である。自民党と日本共産党が足並みをそろえたことで、もはや民主党政権は崖っぷちに立たされてしまった。衝突ビデオの流出問題について真相が解明されればされるほど、民主党政権は立つ瀬がなくなっているのだ。世論も圧倒的にその海保職員を支持しており、ここで強権を発動するようなことがあれば、国民が黙っているわけがない。

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