草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

地政学的にも韓国の赤化は望ましくない

2023年09月20日 | 安全保障
 昨日のフジのプライムニュースを見て、愕然としてまった。テーマは「核・ミサイル・潜水艦 露朝急接近の脅威 日米韓の針路は」であった。  
 駒木明義朝日新聞論説委員が中国べったりの発言をするのは分かるが、自民党の佐藤正久参議院議員が「中国、ロシア、北朝鮮が結束しないために、韓国が中国に気を遣うべきだ」と言ったのには驚いた。
 李相哲龍谷大学社会学部教授は、日本の役割として「米国が中国に厳しく対処するようにアドバイスすべき」と述べたが、それが本来の我が国の立場なのである。
韓国が自由アジアの一員として、日米と連携することで、中国も簡単には台湾にも手が出せなくなるのである。地政学的という観点が佐藤参議院議員には欠如しているようだ。 
 もちろん、韓国を全面的に信頼することはできないが、だからといって、中国の側に追いやるというのは、とんでもない暴論だ。
 防衛安全保障は票にはならないが、我が国の命運を決する政策である。今の米国は自国の利益しか考えなくなってしまった。金儲けのためには中国とも手を組みかねない。それを阻止するのが日本外交の喫緊の課題ではないか。
 米国が中国国民党をけしかけて、日本を挑発してきたために、先の戦争が勃発したのである。米国が誤った選択をすれば、東アジアは火の海になってしまうのだ。
 中国、ロシア、北朝鮮を分断するには、日米台韓の強化しか選択肢がない。難しいことではあっても、韓国を味方に引き入れる努力を怠ってはならないのである。
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山口敬之氏が指摘するように来月にも解散総選挙か!

2023年09月19日 | 選挙
 解散総選挙が近いのではないか。山口敬之氏が文化人放送局で語っていることは的を射ているのではないか。今回の内閣改造で岸田首相は外務防衛大臣以外については代り映えしなかった。
 つまり暫定内閣でしかないからで、解散総選挙を念頭に置いての組閣であった可能性が高い。再エネ利権で批判されている河野太郎デジタル担当相も閣外には出さなかった。加藤鮎子少子化担当相が誕生したのも、その辺の事情は一緒だという見方である。
 政界は常在戦場だともいわれるが、それ以上に岸田首相が伝家の宝刀を抜くのは、いまのタイミングしかないからだろう。総選挙の結果によっては、岸田退陣ということもありうるが、特定野党の立憲、共産、れいわ、社民に票が集まらないことは誰でも予想できる。
 山口氏によれば、日本維新の会の躍進がほぼ確実視されている。国民民主も善戦することは間違いない。最悪の場合に過半数を割っても、補完してくれる政党があることから、岸田首相にとっては背水の陣ということにはならないというのだ。
 特定野党が国民にそっぽを向かれるのは、東アジアの緊張が高まっていることに起因している。今すぐにとは考えていないにしても、日本国民の多くは危機感を抱くようになってきているからだ。原発事故の処理水でも、国民の大多数が海洋放出に賛成している。時流に合わない特定野党では勝ち目はないからである。
 それよりも注目されるのは、自民党の保守派がどれだけの議席を獲得できるかである。日本会議を始めとする神社、自衛隊関係がどこまで票を掘り起こせるかである。自民党の一番の支持母体である財界は、完全に親中派の牙城と化している。リベラル派に加担しており、保守派はあてにはできないからである。その点では公明党も同じである。
 日本保守党、参政党、新党くにもり、旧N党が足並みを揃えれば台風の目となるだろうが、そこでの調整がつくかどうかだ。それでも小選挙区での当選は難しく、焦点は岩田温氏が主張するように「天誅候補者」を立てられるかどうかである。それが仮に実現すれば、自民党のLGBTを推進した国会議員は、厳しい戦いを強いられることになるだろう。
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日本の保守主義者の哲学と天皇観

2023年09月18日 | 祖国日本を救う運動
 百田氏らが日本保守党を立ち上げた。その理念や政策については明確にされていないが、保守主義ということを考えるにあたっては、エドモンド・バークの『フランス革命の省察』(水田洋訳)の言葉がよく引き合いに出される。
「自然は省察なしに知恵であり、省察にまさるのである。革新の精神は、一般に利己的な気質と限定された視野との結果である。祖先をかえりみない人々は、子孫に期待しないであろう。さらに世襲という思想が、改良の原理をまったく除外することなしに、保守の確実な原理と伝達の確実な原理とを提供することを、イギリスの人民はよくしっている」
 そこで語られているのは、共同社会と過去への執着である。日本の保守主義者がお国のために散華した英霊を祀る靖国神社に参拝するのは、死者の眼差しを意識するからなのである。バークは職業の世襲についても理解を示しているが、それは貴族の存在を前提にしているからだろう。日本の場合はそれが皇室にあたるのだと思う。
 天皇に対して特別の感情を抱くのは日本の保守主義者の特長だが、葦津珍彦の「国体問答」が不二歌道会雑誌「不二」に掲載されている。それが新勢力社の『日本の君主制』(昭和41年)に収録されており、今読んでみても大いに参考になる。
 そこで葦津は「国家が、国の最高意志を決定し、国論の激しい論争に終止符を打って、一つの態度に決定せねばなえあないのは、戦争の時ばかりではない。国家は、国民の自由なる論争を必要するとともに、断固たる統一を必要とすることがある。この断固たる統一を必要とするときに、日本国は天皇の権威なくしては統一を保てない。それは日本の歴史にかんがみて明らかである」と述べたのである。
 いずれも橋川文三が編集解説した『戦後日本思想体系7保守の思想』に収められている解説文や文章である。何の定義もなしに保守主義を論じる愚だけは避けなくてはならないのである。
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保守主義はイデオロギーではなく寛容さが特徴だ

2023年09月17日 | 祖国日本を救う運動
「敵を抹殺せよ」というテーゼを持ち込んだのは、レーニンやスターリンであった。それをナチスも踏襲したのである。それとは保守主義は一線を画するのである。保守主義の特徴は寛容さである。
 ハンナ・アレントはレーニンやスターリンの徒ではなかった。自分の中にいるもう一人の自分を大切にすることが政治であるというのだ。そこにこそ保守主義の原点があるのではないか。人間はそれぞれに異なった存在ではあっても、もう1人の自分がいることで、変りうる存在なのである。だからこそ、お互いが話し合いをして歩み寄ることができるのだ。
 自分とは別個の存在である他者と付き合うことができるのは、変りうる存在として向き合うからであり、そこでの営みが政治なのである。つまり、違いを強調するのではなく、どこまで合意を形成できるかなのである。「人間としての生きる意味がそこにある」ともアレントは述べている。 
 なぜそのようなことをあえて口にするかというと、ネット上で保守派同士が言い争いをしている姿が、あまりにも陳腐に思えてならないからだ。
 喧嘩を売って勢力を拡大させるのは、レーニンやスターリンと同じ手口である。日本の国柄を守り、大切なものを守り育てるために改革を進めるということで一致すればいいのである。罵倒し合うのはやめた方がいい。ためにする批判は保守主義とは相容れないのだから。
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今こそ保守の理念で一致結束を

2023年09月16日 | 祖国日本を救う運動
 今こそ日本国民は一致団結して危機に対処すべきである。保守内部で反目しているのは、あまりにも愚かである。小異を捨てて大同に就くべきときなのである。そこで保守派としてまとまるには、次の五点においてではないかと思う。
 一つは反グローバリズムである。全てが経済合理性で語られるために、貧富の差が拡大し、大国の横暴が目に余る。一握りの人間や大国のために世界は存在するわけではないのである。
 二つは憲法の改正である。日本が国家として国民の命と生命を守るためには避けては通れない。いうまでもなく前文と9条の改正である。
 三つは靖国神社の国家護持である。散華した人たちの魂魄のうちの魂が集まる場所として理解されている靖国神社は、国の御楯となった人たちを祀っており、国が管理すべきである。依り代を建てて魂を招き寄せるというのは、日本国民の土俗信仰であり、一般の宗教とは区別して考えるべきだろう。
 四つは言論の自由を守り抜くことである。民主主義が機能するためには、それが前提でなければならず、断固維持しなければならない。 
 五つはポピュリズムに与しないことである。組織の結束を図るために、外部にも内部にも敵をつくり、常にいきり立っているのが左右の全体主義である。保守派は経験知を大事にし、ベストというよりもよりベターを選択するのである。
 あくまでも僕の個人的な見解に過ぎないが、参考にしてもらえればと思う。声なき声の保守派は、何が重要であるかを知っている。僕が切に希望してやまないのは、そうした人たちとの連帯なのである。
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現行憲法では日本は亡びるしかない

2023年09月15日 | 憲法
 日本の危機は現行憲法に問題があるからである。戦勝国である欧米の言いなりになることを誓わされており、国家の根幹である「交戦権」が否定されてしまったのだ。
 それを放置したままでは、台湾有事に際しても日本が独自の判断をすることはできず、米軍の指示通りに動くしかないのだ。自国の安全を米国に守ってもらってきたツケが回ってきたのだ。真の同盟関係とはほど遠い。同じ自由アジアの同胞として台湾に手を差し伸べなければならないが、それは米国から強制させるのではなく、日本国民自身が決断すべきなのである。
 そこで僕は繰り返し、カール・シュミットの有名な文章を掲げたい。憲法9条第2項によって「交戦権」を放棄させられた日本は、このままでは亡びるしかないのである。
「武装のない民族は味方を持つばかりであるなどと信ずるのは、愚かなことである。おそらく敵は吾が無抵抗の態度に感動することだろうなどとは、下等な胸算用に過ぎぬ。或る民族が政治の領域において自らを固執する実力または意志を最早(もはや)持たぬということによって、政治的なものがこの世から消え失せるわけのものではない。唯弱い民族だけが消え失せるん過ぎない」(『政治の本質』収録のカール・シュミット「政治的なるものの概念」清水幾太郎訳)
 「政治的なるものの概念」の翻訳は田中浩・原田武雄のものもあるが、僕が引用した清水幾太郎訳がそのものズバリを語っている。今のような従属的な日米関係ではなく、普通の国家に日本がなることで、主権国家としての本来の姿を取り戻さなくてはならないのである。
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日本保守党は街頭でマイクを握るべきだ

2023年09月15日 | 祖国日本を救う運動
 日本保守党について有本香氏が「現段階ではブレーンはおらず、百田尚樹氏と二人だけだ」ということをツイートしていた。正直な人だと思った。高橋洋一氏も岩田温氏などを考えていた支持者もいたようだが、そこまでの協力関係はでき上っていなかったのである。
 それでもツイッターのフロワー数は、自民党の25,200に迫る勢いである。政策も明らかにしない段階で、それだけの反響を呼んでいるのは、LGBT法に怒っている国民が多いことを意味している。
 ぼくが注目したいのは、やはり政策である。参政党は反ワクチン、旧N党はNHK解体、新党くにもりは核武装、日本第一党は移民政策反対がメインのスローガンではないだろうか。日本保守党はどうするかである。
 結党の経緯からは反LGBT法の成立ということだろうか。朝8などを見ている人たちが、自民党に愛想を尽かして、日本保守党を支持したいという気持ちはよくわかる。しかし、一時的な現象の終わらせないためには、地方組織を固めていくしかない。最低限の資金がいるが、それも馬鹿にはならない。どうそれをクリアーしていくからである。
 日本保守党は国会議員の数ではなく、街頭での自分たちの主張を訴えることに力を入れるべきだろう。まずはそこから始めるべきなのである。
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保守政治家の鏡は平民宰相原敬だ

2023年09月14日 | 国会
 僕は東北会津の人間だからだろうか。愚直な政治家が好きだ。口舌の徒や清廉潔白を口にする人間は信用できない。時には政治家は悪魔とも手を結ばなければならず、政治に金は付きものだからだ。
 原敬は「政治は力なり」が持論であった。利権に手を染めたかも知れないが、住む家や生活は質素であった。同志のために金を惜しむことがなかった。金銭に対して恬淡(てんたん)であったことはあまりにも有名である。
 大野伴睦などは何度も金をもらいに行ったが、快くくれたというので、すっかり原敬信者になってしまったということを『伴睦放談』で述べている。原は19歳の少年ため刺されて殺されたが、井戸塀政治家の典型であった。日本全国に鉄道が敷かれたのは、政友会の三代目総裁の彼の功績が大きいのである。
 現在の保守政治家にそんな人間はいるだろうか。金で苦労をしたことがない二世、三世政治家や、エリートの官僚出身の政治家には真似ができない芸当である。大物政治家というのは、どれだけ人の面倒をみられるかどうかだ。きれいごとでは政治の世界は通用しないのである。
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喋り過ぎも言葉が少ないのも政治家にはふさわしくはない!

2023年09月14日 | 政局
 政治に過大な期待をするつもりはないが、危機を目前に迫っているので、言うことは言わなくてはならない。人事の岸田による内閣改造は、予想した通りのレベルにとどまった。外務や防衛は適任で、高市さんの再任は納得っきるが、それ以外は女性が増えたことが特筆されるだけである。
 もはや岸田首相の口からは憲法のことなど話題にされることもなく、危機感は皆無である。これで台湾有事にでもなれば、目も当てられなくなるだろう。経済政策でも財務省の言いなりでは期待できそうもない。
 岸田内閣が不甲斐ないばかりか、野党の方もだらしない。立憲や共産、社民、れいわは時代遅れだし、政策的にまともな国民はまだまだ力がない。百田氏らの日本保守党も理念がはっきりしていない。
 それにしても、政治を扱っているユーチューブを覗くと、世の中にはおしゃべりが人間が多いのにはビックリする。プルタルコスは「沈黙不能症」という病気について「こういう連中は耳が聞こえない病気にははっているが、それは自分で勝手にそうなったのであり、思うに、人間位はしたが一枚しかないのに耳が二つもある、と言って苦情を述べるのもこういう連中である」(『饒舌について他五篇』柳沼重剛)と書いている。
 その一方で、岸田首相のように、自分の言葉を口にしない人間もいる。どっともどっちであり、人間は中庸が重んじられるのである。それは政治に世界にもあてまるのではないだろうか。
 
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百田尚樹氏の日本保守党はトリックスターであってはならない

2023年09月13日 | 政局
 岸田内閣がリベラル色を強めてきていることもあり、百田尚樹氏らが「日本保守党」を立ち上げるというのは、党名的にはどんぴしゃりである。
 しかし、そうした名前であればあるほど、イデオロギーというよりも、政治的な経験知が大事になってくる。保守主義とは大切なものを守り育てるために、改革をするということであり、改革に前のめりになることではない。さらに、ノブレス・オブリージュという精神がなければならない。高貴なる使命感が求められるのである。ふざけた言い方はやめた方がいい。
 百田氏と有本氏が保守派から人気があるのは、トリックスターであったからだ。多くの国民が言いたいことを、代わりに代弁してくれたからである。
 政策的に何かを期待したというよりは、偉そうにしている似非サヨクを笑いものにして、みんなで腹を抱えて笑いたいのである。口で偉そうなとことを言いながら、実際は既得権益に胡坐をかいている者たちを、茶化して欲しいのである。
 しかし、これからは違う。政治家同士の討論会にも出なくてはならない。面と向かっての議論は厳しいと思う。茶化すことしかできなかったわけだから、そもそも役割が違うのである。
 岸田首相が体たらくなために、保守派は行き場所を失ってしまった。百田氏がそこに一石を投じたわけだから、波紋が生じないわけがない。しかし、残念ながら自民党にとって代わる政党にはならないだろう。
 それよりは山が動かなければならないのである。高市さんを始めとする自民党の保守派が、キッパリと岸田内閣に絶縁状を付き付けなければならない。そのきっかけになれるかどうかなのである。百田氏らの言動もある程度は制約を受けるだろう。移民政策に待ったをかけることは必要だが、極端な排外主義に固執し、改革そのものを否定する反動勢力に成り下がってはならないからである。
 その意味では、自民党や維新の会の保守派、国民民主党や参政党、旧N党、新党くにもりなどとの協力関係を早期につくらなければならない。そして、もっと大きな組織になるための準備組織としての位置づけがふさわしいだろう。瓢箪から駒にしなければならないのである。
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