昨夜は、移動だけでかなり草臥れていたのか、入浴後はほぼ正体不明で寝落ち。11時前だったか。
今朝は、日曜日仕様の目覚ましが鳴る前に目は覚めたけれど、まだまだ寝足りない感じ。夫も起きない。
ベッドの中でスマホアラームを消して、浴槽足湯の準備。ゆるゆると身支度をする。寝違えたのか、どうも首の筋が痛い。
窓の外は普段とは別世界の海が広がっている。非日常、極楽の朝だ。
夫は私が足湯をした後、足湯どころかざっと朝風呂に浸かっていた。朝食レストランに向かう。飛行機で前の列にいたご家族の姿がある。同じホテルだったのだ。ちびちゃん連れの家族が多い。
奥の窓際の席に案内される。既に朝食終了時間まで1時間を切っている。かなり寝坊助の分類である。
ゴーヤやら、ゆしどうふ、パパイヤチャンプルー等々こちらならではのメニューが沢山並んでいる。ちょっとずつ色々頂きながら、オムレツも焼いて頂く。
ゆっくりと味わうブッフェの朝食で、気持ちが解けていく。留守番中の息子におはようLINEをしたら、既に起きていて朝食中のようだった。ほぼ最後の客となり、お茶を頂いて部屋に戻る。
ところが、部屋は丁度お掃除に入ったところ。まさかこんなに早いとは・・・ろくに片付けもせずに出てきてしまって焦るが、致し方ない。あと30分は終わらないとのことで、それまでは部屋に入れないことに。
やむなく時間潰しのため、ショップを覗きながら、息子のお土産にかりゆしウエア等を見繕いつつ、小一時間して綺麗に整った部屋に戻る。
午前中は送迎付きの果樹園に行けたらと考えていたが、既に午前の最後の便が出てしまい頓挫。午後に、路線バスで島の中心部に行くことにしていたが、何といっても1日に6便ほどしかない。それまでには2時間近くある。
お腹は一杯だし、プールに入るには時間が中途半端だし・・・、と食休みと称してベッドで文庫本を開いたが、途中でウトウト。夫もしっかりお休みである。
ホテルエントランスから出ている、午後最初のバスに乗り込む。ショッキングピンクの派手なバスだ。夫と私の貸し切りで出発である。昨日降り立った赤瓦の屋根の空港で数人の乗客を拾って、バスは中心部へと向かう。
立派な市役所の建物や都内でも見られるようなチェーン店、量販店等も通り過ぎ、地図を見ながら30分ほど揺られた末、公設市場通りで下車。
さて、日曜日の昼下がりである。市場は思ったよりもかなり小さい。四辻の一角の建物だ。中に入ってみると、あれれ、半分のお店は閉まっている。観光案内所もクローズだ。かろうじてやっているのは食料品店とちょっとしたジューススタンドのみ。2階の食堂が営業中だ。
他を何も見ずにこの食堂に入るかどうか思案する。メニューを見て、夫は食事よりもぜんざいが食べたいという。朝食がブランチだったとはいえ、そのままおやつだけで済ますというのもどうよ、ともう少し歩くことにする。それにしても人影が殆どないし、車も少ない。皆、日曜日でお休み中なのか。
太陽が顔を出すといきなり日差しが眩しい。サングラスをして、麦わら帽子を被り、日傘を差して歩くが、風が強く飛ばされそうになる。何より湿度が高いのが消耗する。
大通りといいつつランチ営業中のお店もあまりないし、きわめて静かである。名前を聞いたことはあるが都内ではあまり見ないファミレスに入ることに。中は家族連れ等で賑わっている。地元で人気だそうだ。
奥の席に通されて、沖縄限定だという宮古そばセット等を注文する。メニューにはかき氷やら冷たいものが沢山。冷房が効いているので冷たいものはあまり欲しくないのだけれど。
届けてくれたのはウエイトレスさんではなく、ロボットでびっくり。大きな音楽がしたと思ったら、いきなり2人分の食事を持ってきた。お見事。すっかりお腹が満ちて、外に出る。
ファミレスでは食事だけにして、デザートに残しておいたのは、少し歩いたところにある評判が良いジェラート屋さん。雪塩のジェラートは塩味が良く効いてとても美味しかった。ちょうど雨が降り出し、雨宿りする形になった。ここはお客さんが切れず、とても流行っていた。雨の強さは大したことのないシャワー程度だが、風が強いので、結構濡れる。
夫が食べたいといっていた宮古ぜんざいのお店までは近すぎて、さすがに立て続けにはお腹に入らない。ちょっと歩いて時間調整するため、平良港方面へと歩く。
既に今日の便は出ており、フェリーターミナルは暗く閑散としていた。目の前に広がる海はエメラルドグリーン。本当に綺麗だ。周りの建物も何やら異国情緒たっぷりで、なんとなく海外旅行に出ている雰囲気である。
再び宮古ぜんざいのお店に戻ってみたら、営業終了の看板が下がっていた。残念。ご縁がなかった。
さて、帰りのバスまで1時間半ほどである。帰りの停留所となるショッピングセンター前までテクテクと歩く。途中で酷い雨に降られることもなく、旧市役所(廃墟感はあるが、建物自体は贅沢な造りだ。)を見たり、交番前に立つ名物マモル君とツーショットの写真を撮りつつ、無事到着した。
ビーチサンダルを持ってこなかったので、プールや海岸歩きのために島サンダルをゲットする。ぜんざいの代わりに沖縄産のアイスクリームスタンドに入る。夫は大好きなバニラソフトクリームをチョイスして嬉しそう。店内は冷房が効いているのに、メニューは冷たいものばかり(アイスクリームスタンドなので当然か。)。
お腹を壊しそうなので私は温かい飲み物が欲しいのに、そういうメニューはない。迷った末、氷少な目のタピオカ入りカフェオレにする。当然アイスクリームトッピングはパスである。
帰りのバスの時間まで30分弱。スーパーで赤と青のヨーグルトや、今晩の夕食用にお寿司やおにぎり、果物なども調達して、バス停へ。これを逃したらタクシーで帰るしかない。早めにバス停に到着するも、5分ほど遅れていたのでドキドキした。
到着したバスは、息子が好きなピンクのポケモン号だった。海のポケモンが沢山プリントされた車内には、若い男性客と女性客の2人のみ。私達が乗っても4人だけ。1人は空港で下車し、3人は終点のホテルまで乗っていた。
ということで、5時間ほどの外出は観光地を回ったわけでもなく、街をそぞろ歩いてランチとお茶をしてきただけだったけれど、私達夫婦らしいお出かけになった。
部屋に戻って一服。お腹も壊さずに無事帰ってこられてほっとする。
そして、Meet通話で母にご機嫌伺いの電話。その後、予期せぬ事態になり、てんやわんやの数時間を過ごすことになる。これについては後日、落ち着いてから書きたいと思う。何はともあれ息子には感謝、である。