たらららら~らら たらららら~らら たらら~ら~ら~ら~ら~ら~ら~ら~ら~ら
ご存じ主題歌
私が生まれる一年前の1949年のモノクロ映画
中学生の時買ったソノシート「世界名画音楽全集」の中に「太陽はひとりぼっち」
「ウエストサイド物語」などと一緒に入っていた「第三の男」
映画を見始めて、ソノシートの解説本の写真の人物が主演者でない事に気づいた
見ていくうちに、それが第三の男だったと知る
サスペンス映画、なぜ主人公がアメリカからフランスにまで呼び出されたのかとうとうわからなかった
しかも、仕事を斡旋してくれると言って航空券まで買ってくれた第三の男
到着と同時刻に頼ってきたその男は事故死、行くところが無くなってまたアメリカに戻るしかない
これってどんな意味があるのか?
アリバイ作りでもないし 主人公の重要な役割もこの時点では見えない アメリカに戻ると言って飛行機に乗れば
そこでこの映画はおしまい
そこに都合良く進駐軍の将校や、閑そうな紳士、おまけに犯罪集団のボスまでが声をかけてくる
だんだん事件に巻き込まれていく主人公
そこになくてはならぬ主演女優が登場、主人公は、死んだはずの親友(第三の男)の恋人だった彼女に一目惚れ
この映画も当時のアメリカ映画のおきまりダンディズムを貫いている、でもここでは三枚目
追っても、口説いても、助けても、彼女の気持ちは第三の男から離れない
ラストシーンがその全てを描いて、ダンディ形無しのユーモラスなエンディングシーンになっていて笑える。
音楽はイタリア風で陽気で単調で楽しい、すぐに覚えた。
だけど1940年50年代のアメリカ映画のダンディズム、ほんとにかっこいいね
日本だと中村吉右衛門さんの「鬼平」が男のかっこよさ、アメリカ人と違ったダンディズム、男の色気があるね
なぜか同じ鬼平でも萬屋錦之介や丹波哲郎だと感じないんだよな。