今朝5時半に外に出たが幸いにも積雪ゼロ、けれど強い北風が吹いていた
今は七時半、道路が白くなった、まだ積雪とまでは行かないが大雪警報発令、少しは
積もりそうだ
この旅は急に思い立った旅だった
道後温泉から高知、広島あたりへ行こうと考えて距離や所要時間を調べたら、全く無理なことがわかった
こちらは24日25日と氷水の中を歩いているような寒さで、とにかく暖かいところへ行きたかった
四国がダメなら、紀州和歌山、ミカン繋がりで考えた結果だった
25日に急遽ネットで一人を受け入れてくれる宿を探し予約、28日の宿は未定だった
26日にコースをあれこれ考えて二日目は奈良に泊まるのが良いと考え、奈良のホテルを予約した
さて出発の27日、朝から冷たい雨が降っている六時半出発の予定が5時前に起きたので5時45分に早まった
天気はパッとしないが透明感がある、剣もくっきりと見えている
北陸道を南西へ一気に下っていく、ずっと灰色の曇り空、滋賀県あたりからようやく青空が見えてきた
瀬田から京滋バイパスに入り、第二京阪ー阪神高速ー阪和道と乗り継いで和歌山に到着、途中「岸和田P」で
昼食、ちゃんぽんを食べた。 もう外は温かで、少し散歩もした
和歌山市に下りるのは始めて、御三家の和歌山城を見たかったのでここで下りたのだった
私は城見学で一番興味があるのが石垣の形と、遺構の大きさだ。
天守閣とかは国宝級以外はほとんど戦後に再建されたものだから、それほど興味は無い
あとは城内展示のの武具刀槍を見るのが好きだ、和歌山城は石垣の遺構がかなり広範囲に残っていて規模の
大きさを伺うことができる、西の丸庭園へ下っていく途中の石垣は平たくて小さな石がたくさん積み重なっていて
こんなタイプの石垣は見たことが無い、結構興味深かった
天守閣
二の門櫓と二の門
かなりやばそうな石積み
立派な乾櫓
城の三隅に櫓がある、紀ノ川が海に
天守閣、その隣には小天守もあるが見えない
地下の調査現場
二の丸へ下る途中の石垣、苔むして年代を感じる、石積みが特異で面白い
西の丸の庭園はわりと小ぶりであるが高低差があり池もあるので、けっこう面白い
およそ2時間を和歌山城で過ごした、やはりこうした見学は一人旅に限る
城の周辺には広がりを感じる石垣がずっと続いている
それにしても持参したオーバーコートを着る必要がないほど暖かい、気温は15度近い、家を出たときは3度ほどだったのに
さあ再出発だ、和歌山インターへ戻るにはまた渋滞にはまるので、海岸線に近い道路を次のインターまで行くことに
結局、都市はどこもそうだが、道路を変えてみても信号だらけでのろのろ運転である事はかわらない
紀三井寺前を通過したが、時間が無いので拝観はできないで先を急ぐ、ようやく阪和道にのったが、やはり土地勘が無い
すぐ近くと思った白浜も、まだ80kmも先だ、一時間近くかかる
余裕を持ったつもりでも結局、予定通りの5時少し前の到着だった、カーナビに遊ばれた感もあるが、阪和道終点の
南紀田辺インターの先に紀勢道が開通していて、ナビは白浜インターまで誘導、これが行きすぎで予定外の時間が
かかってしまった
温泉は塩水温泉で塩っぱい、二階の屋根付き露天風呂は広くて、眼下には白浜海岸の白い砂浜が見える
波の音も聞こえるのどかな温泉、気温も18度に達し、「これが温暖の地というのか」思わず独り言
夕食には追加で今が旬という「クエの唐揚げ」「クエの土瓶蒸し」を追加、生ビール一杯のあと、地酒冷酒二種類を
正一合ずつ飲んだ、大阪出身という仲居さん(今はそうは言わないのだろうけど)の若いおねええちゃんと
短い会話をするくらいで、話し相手も無く酒が友だち、それも一人旅の良さかも知れない
昔の温泉場なら仲居さんがお客を退屈させなかったけど、今は逆に客が気を遣う時代になった
部屋に戻ったら、そのまま二時間ほど寝てしまい、目が覚めてもう一度風呂へ行き、マッサージを頼もうと思ったら
もう23時近かったので諦めて寝た、今日の走行距離はちょうど600kmだった。
レストランからホテル
朝食はご馳走
部屋からの景色