この頃ちょっと困るのは、保険証カードを忘れると受付でマジ顔されること
以前は「今日中にもってきてください」で済んでいたものが
「今もってこなければ全額実費の支払いになります、よろしいですか」にこりともせず言う
今日は60年来のつきあいの医院だったが、顔を知らない若い看護婦に同じような事を
言われて、家にとりに戻った、田舎の「顔パス」も通用しない時代になった
保険証をもって戻ってきたら、いつもの看護婦=わが家の隣の娘 が窓口にいた
「なあんだ、あんたがさっきいればこんなに動き回らなくてすんだのに」と言ったがむこうは
何の話しやらわかるわけも無い、きょとんとしてる
「咳が・・・」と言ったら 「風邪ですね」というので 「いや そうとは言い切れない」とわたし
以前、「あんたは医者か!」と医者に叱られたばかり、うかつに病名を推定で言うわけに行かない
体温計を腋にはさみながら、問診票を書く
「熱は無し 症状4日前、くしゃみ鼻水 2日前から咳」 熱は35.9度
血圧を測っていたら
「インフルエンザですか~」と看護婦の一人
「インフルじゃないね、熱は無いから」「でも最近は熱が出ないインフルエンザもあるのよ」
どうしてもインフルエンザにしたいのかよ
「インフルエンザの検査しますか?」「しません!!!」
「先生、**さんインフルエンザの検査します、yottinさんはしません」だって、嫌みかよ
血圧測定のシート見てびっくり147!!! 120台を越えたことが無いのに、もう一度挑戦
129、これでいいのだ「インフル検査なんて脅すからだよ」看護婦に一言
身長、体重も計ってここにきて10分で診察室に呼ばれた、町医者はこれがいいんだよな
「おはようございます」「ああどうも久しぶり」私より15歳くらい若い先生
この医院で私がかかってから3人目の医師、最初の先生の孫に当たる
まずはお口をあ~んと開けて見て、胸、背中、お腹を調べてから「注射がいいな、早く咳が止まる」
「のどに麻酔かけて注射」って看護婦に指示、「はいあちらの処置室ですよ」
「のどの注射なんて初めてだよ」ちょっと不安に、だけど麻酔すれば大丈夫だろう?
ちょと興味も出てきたが、カーテンの向こう側の処置室へ入ると
「はい、まずうがいしてください、最初は普通に軽くお願いします」
水盤に水の入ったプラカップ(これが麻酔なのか) 口に含んで「がらがら」
少しはピリピリするかと思いきや少しも感じない、まるで水みたい
「はい、次は『あ~』と言いながら3回うがいしてください」
「あ~」っと言うと確かに喉の奥まで入っていく、飲み込む寸前、麻酔薬を飲めば胃がしびれる
んじゃないか、だけど口の中でも少しも違和感が無い、これで麻酔大丈夫なんだろうか
「はい、ベッドに腰掛けて腕をまくってください、注射しますから」
「ええ? 腕? 喉じゃ無いの?」 「喉になんか注射しませんよ」 「?????」
「じゃあ、あのうがいは麻酔薬じゃ無い」 「うがいは水ですよ」 「???」
気を取り直して、腕をまくりはじめながら
「おれね注射痛くて嫌いだから、昔はここで注射と言われると腕じゃ無くて尻に打ってくださいって
いつも言って、尻に打ってもらったんだよね」
「ああそうですか、じゃあ、お尻でもいいですよ」
「ああ、今もいいんだ、それじゃお尻で」、ちょっと安心した私
「昔はねえ、おばちゃん看護婦だったんだけど、尻を出して待ってるとね『そんなに早く脱がなくても
いいですよ、もうちょっとズボン上げてて』なんて言われてね」
「は~い、まだ脱がなくていいですよ」
「それからいよいよ打つ段になってパンツを下げると『あらあら、そんなに見えるところまで下げなくて
いいの、もっと上げて』なんてよく叱られたなあ」私が大きな声で言うものだから、若い看護婦は笑いだして
カーテンの向こうで先生も吹き出している
そして看護婦「お尻の上の方に打ちますから、下げすぎないでください」だって
それにしても喉に注射を打つなんて言うのは、先生のギャグだったんだろうか、ちょっとマジに受け止めてしまった
先生も拍子抜けしただろうな
これだけ医院で楽しんで750円は安かった、町医者も捨てたもんじゃないね。
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