日本2000年の歴史もこれで終了となる
中国4000年、韓国は5000年の歴史があるという、中国の4000年はわかるが、韓国の
5000年は?
歴史とは政治体制、人物、最高権力者を時系列で並べて解説するものである、日本に当てはめれば
政治体制は朝廷政治-武家政治-帝政-民主主義(資本主義、自由主義)であり
最高権力者は天皇-藤原氏-平氏-源氏-北条氏-足利氏-豊臣氏-徳川氏-天皇-国会(国民)
但し、政治的な最高権力者の上には世界でも希な、建国以来の一系伝承である天皇家が存在する
日本の年号と同じく、天皇家の血脈は続き、今に至っている、しかし今後の男子の直系は秋篠宮家に
一人だけで、今後の天皇の継続について論議が交わされている。
ともあれ日本の歴史を語るには、天皇と為政者の力関係、あるいは出来事を知ることが重要である
日本の歴史の転換点には必ず、天皇及び皇子が登場する、大化の改新、平氏の滅亡、建武の新政
戦国期の上杉謙信の尊皇、織田信長の天皇利用、徳川家康の公家諸法度制定、幕末の攘夷、明治維新
2.26事件、終戦の玉音放送
昭和という時代は昭和20年を境にして全く異なった昭和時代が展開される、戦前の軍国主義時代は
まさに戦争一色の時代だった。
終戦後からは戦争及び軍隊色が払拭されて、グローバルな経済戦争の時代が展開された
昭和20年、日本国は米国に占領されると共に、国家経済は破綻した、いやほぼ破綻した
国民は草木の根をかじるような貧しさの中で、それでも日本人のたくましさか器用さか根性か再び
経済活動が始まったのは終戦直後からである、貧しさになれているアジアの中で、破綻からすぐに
貪欲に富を追った国は日本だけであろう。
中国も朝鮮も貧しさから、順調な経済活動に至るのにずいぶん長い年月がかかっている。
昭和30年代には、自動車が普及しだし、昭和39年には東海道新幹線が走り、東京オリンピックが開催
された、戦争で主権を失い、空襲で100にも及ぶ都市が焼き尽くされ、交通網も工場もバタバタになった
それがわずか20年足らずで世界の人を集めて「おもてなし」ができるオリンピックを開催するだけの
経済力とインフラ整備ができたのだ、恐るべし日本
そして高度成長期に入り、国民の所得は「倍増計画」どころか10倍にもふくれあがった、さらにバブルが
始まると、アメリカを買うほどの金を持ち、世界一豊かな国になったように見えた、だがそれは風呂の泡
だった、まさに「水の泡」、日本経済は一気に冷え込み、一流銀行、一流証券会社、一流損保会社、
一流商社が次々に破綻した。
あれ以来、平成28年の今日まで日本の経済は低水準で推移している、所得も増えるどころか減るばかり
かっては世界一と言われた個人所得も、今はベスト20位にも入れないほど落ちぶれた、昨日見た池上彰さん
の番組では日本人の所得は360万円だとか言っていた、年間所得100万円以下のワーキングプアも
何十%いると聞く。
産業構造も戦前は大きな割合を占めた農業、漁業、林業従事者がたいへんな勢いで減少している
仕事がキツい上に、都会のサラリーマンに比べても収入が少なすぎる、漁業は収入が良いが天候と魚の
気まぐれで収入が安定せず、船や漁網の経費がバカにならない、農業の機械もその通りだ。
逆にIT、芸能産業、マスコミ関連、スポーツ界は華々しく華やかに、そしてセレブと言えばこの業界が
圧倒的に多くなった、確実に都会と田舎、産業別の収入格差が大きくなり出している。
加えて少子高齢化、非結婚者の増加、離婚の増加と、それによるシングルマザーの増加、世界の中でも
異常に低い出生率、年金受給の不安、若者に聞くともう年金はあきらめている人がいる、さりとて
異議を申し立てようという思いももっていないようだ、あきらかに日本人の質は変化している。
貧しさに慣れた若者、バブルの再燃をあきらめたバブル世代、なぜこんな事を書くか、今が最新の
日本史を我々自身が実行しているからだ、こんな様々な小さな出来事が数十年後に歴史として語られる
「平成の不況時代」と書かれるのか、「少子高齢化結婚できない時代」があったと書かれるのか
「所得格差が著しい時代であった」「年金の受給を巡り各地で暴動が起きた」はたまた「第三次世界大戦参戦」
「**年ぶりに外国と交戦が行われた」と記されるのか「東証35000円突破!」「出生率1.5到達」なんていいね
20年後まで生き延びて、追記された日本史を見てみたいものだ
おわり