携帯電話が鳴った、着信音1回、メールだ
東京へ行ってくるという友達からだった
「若い子と(東京の歓楽街)には近づくなよ」と返信
「かみさんも一緒、とんぼ返りだから心配するな」と返ってきた
また携帯が鳴った、今度は夜の飲食店業組合のボスからだ
我が家で新年総会をする予定だったが、この騒ぎでいったん中止に
なったのだが、今日の電話では「地元での発症が無い限り5月に
絶対やるから、これはオレの信念だから。
わるいけどもう一ヶ月待ってくれ」とのありがたいお言葉だった
彼によれば組合員の居酒屋やスナック、飲食店が既に5軒
廃業したそうだ、さらに3軒がこれから廃業の準備に入るという
こんな無感染地域の田舎町でも、こうして風評被害が(あるいは危険予知
被害?)現実のものとなっている
ほとんど報道されないが全国では1億円以上のコロナ倒産が
数十件発生しているのだ
石川県知事が、「感染していない東京都民は是非石川県へ観光旅行に
おいでください、新幹線で2時間半で来ますよ」と発言して県民の一部から
痛烈に非難された
「県民の命より、観光の金儲けの方が大事なのか」というお叱りである
知事は「この騒ぎで客足が遠のいて困っている業者の少しでも助けに
なればと思って言ったことだが」と陳謝した
私はどちらの言い分ももっともだと思う、一方的に知事が不謹慎だとは
思わない、県民の感染も、業者の倒産もどちらもあってはいけないからだ
これがこんどのウィルスの悪質なところなのだ
感染した人間がぼろくそに言われている、たしかにこんな時に欧州旅行を
したり、危険率が高い都会でパーティに参加したり、ライブハウスに行くのは
軽率としか言いようが無い、こういう人には同情はしないが、普通に生活
していて感染した人は気の毒としか言いようが無いし、我々にもその危険は
大いにあるのだから。
国のトップと都府のトップの危機意識が違いすぎている、東京都、大阪府は
もう限界だから次の手を早急にと政府に訴えた、しかし総理を始め
「まだ水際ぎりぎり持ちこたえているから」とマスク配布でとりあえず締めた
この先、どちらが正しかったのかいずれわかるだろう
だが現状を整理することが大事だ、少し考えて見たい
事の始まりは中国湖北省武漢の市場で売られていた某かの動物の肉が
新型コロナウィルスを持っていた
それを食べた中国人が感染して瞬く間に東京に匹敵する人口1000万人
の武漢市内で大感染が起きた
それは周辺の湖北省全体に広がり、人の移動で上海などの大都市に
広がって行った
武漢市などとひとくくりで言う無かれ、武漢市の面積は広島県に匹敵する
湖北省は日本の本州の75%近くの広さを持つのだ
因みに世界の大都市の人口でも3000万人を擁する重慶市、2200万
ほどの上海市、2100万人の北京市と続き、世界のベスト3は全て
中国だ
その中国人は経済発展著しくリッチになって海外旅行を楽しむ余裕が
できたから億人単位の中国人が海外に出かけた、もちろんビジネスで
飛び回る人も多いだろう
そんな中に感染者が間違いなく数百、数千の単位でいたのだろう
今や一年に日本を訪れた中国人観光客は1000万人、最大のお客様だ
だから日本でも当然感染者が出た、それが国内感染のはじまり
この日まで日本に新型ウィルスは、ただの一匹も居なかった事を思い出してほしい
それからクルーズ船の判断ミスで大感染が起こり、連日のテレビ報道
が過熱し、次ぎに武漢からの帰国者の感染も数字に上がり、一気に国内の不安を煽った
その時は、まだ国内での広がりは小さかったはずだ、だがクルーズ船と
武漢に全ての目が注がれ、それが鎮まれば終わる気になっていた
しかし陰性と判断されて帰宅した人が突然陽性になったりして家族も
感染、あるいは中国人旅行者が乗ったタクシーや観光バスの乗務員
ガイド、運転手が感染するなど、観光系からの感染が始まった
それでも,この時点では感染者の足取りを掴むことで濃厚接触者を
調べ、陽性者を隔離治療することが出来たから、最小単位で
収めることが出来たのだ
だが、若者は感染していても症状が出にくいし知らぬ間に完治する
繰り返し感染をする、などの特長がわかってきた
おそらく若者が多い都会では秘かにそうした感染が広がっていたの
ではないだろうか、それは、ゆっくり少しずつ広がり始めていたのだ
高齢者は感染すると症状が出やすく、重症化しやすいからわかる
若者の無症状感染が怖い
今の様子はわかりやすい
大都会ではもう感染源を特定することに意味が無いほど感染源不明の
感染者が発生している
感染者数というのは半分は濃厚接触者を調べた結果陽性だった人
もう半分は発熱をして調べたら陽性だった人だ、なぜ感染した
無症状感染者と何らかの形で接触したから感染したのだ
表に出た陽性者が東京では昨日は97名居た
うつされた人が97名発見されたということ
だから無症状のママ、検査を受けずに普通に活動している人は、その数倍、
数十倍いてもおかしくない、そして新たな感染者を日々産み出す
一方感染者がトータルで数名、あるいは特定の町にクラスタで10~20名
集中していたりする田舎はまだ感染経路を把握しやすい
はっきり言って、田舎にはもともと感染者は居ないのだ、富山県を見てもわかる
日本に感染者が出てから2ヶ月ほど経っても一人も感染者は居なかった
それが出たのは京都へ出ていた人が持ち帰って,友人などが感染したのだ
別ルート1名も愛知県から来た若者だとか
マゼランだかコロンブスだか忘れたが、病気のない未開の土着民族に
接して欧州の病気を蔓延させてしまったのと似ている
県単位で考えてはいけない,市町村単位で考えるべきだ、未だに
感染者が居ない市町村にはウィルスは居ないのだ
感染者が入ってきて初めて、そこに新たな地元感染者が現れる、だからまずは
日本中に多く存在する無感染市町村に感染させないこと
それと同時に感染者が多い市区町村から無症状感染者をなんとかして
探り出して治療すること
外国から新たな感染者を入れないこと、今無症状感染者が確実に居る
地域から広げないこと、これを確実にやれば2ヶ月以内に日本から
ウィルスが消えるだろう
もはや、絶対出ない、入れないを一ヶ月程度続ける事が究極の対策
だろう、それに伴う犠牲を国が安心保障しなければ誰も協力しないだろう
ウィルスが勝手に飛んでくるわけではないのだ、人が持ってくる
若くて元気な人たちが「おれは大丈夫」と言って海外からウィルスを
持ち込むのが最近の感染蔓延パターンだ
無感染の田舎の人間が
毎日数十人単位で感染者が発見されている都会へ、
無防備で行くのも海外旅行するのと変わらない
「とにかく動くな、そこに居ろよ!」と言いたい
それが自分と故郷と国を救う唯一の方法なんだ
人から人へうつるというのはまだ始末が良い、鳥やネズミなどから感染
などと言うことが最悪だ、話がわかる人間が媒介者なのだから
「話せばわかる」.
決断の時は今だ、これを逃せばもうどうにもならなくなる
頼りの医師や看護師が疲れ果ててからでは遅い
朝5時になると 裏の繁みにウグイスが鳴く
「人の世など われかんせず ホーホケキョ」