神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

大相撲九州場所考

2021年11月30日 21時19分43秒 | 大相撲
国内感染者は信じられない速度で減少に転じて東京さえ一桁という日も出てきた
それなのに世界ではなおも感染拡大の上に、オミクロン株という変異株がアフリカ中心で起きて世界に広がり始めた
ついにナミビアから帰国の日本人感染者も見つかった
新型コロナという奴は多くの人や会社に大迷惑をかけたが、大相撲でも朝乃山が直撃弾を受けて六場所だったかの強制休場を課せられた
大関といういわば管理職級の力士でありながら先頭切ってのルール破りをしたのだから仕方が無い
阿炎(あび)も確か同じ責任を問われて三段目かまで落ちたのではなかっただろうか、地位の軽さで朝乃山より罰は軽かった
自力の差はいかんともしがたく三段目、十両を優勝で軽々クリアして幕内復帰したが余勢で九州場所の台風の目になった
三段目や、幕下力士は大関級と対戦させられてはたまらない、大迷惑みすみす1敗を献上するようなものだ、まかり勝っても銀星にもならない

14日目には「くんろく大関」の正代に代わって全勝横綱照ノ富士への挑戦権獲得
「慢性かどばん大関」とも言える正代は東正大関でありながら横綱と対戦させてもらえない屈辱、本来なら千秋楽結びで照ノ富士と決戦する地位なのに
平幕下位力士に奪われるとは情けなや!

結局、西大関貴景勝が12勝して12日目までは盛り上げただけで、あとは平幕阿炎以外これはという力士は現れなかった
来場所にむけて照ノ富士の次の横綱を予想しようと思うがどうだろうか?

照ノ富士は序二段まで大けがで落ちるまでは荒っぽいモンゴル流の相撲をとっていたので強いけれどケガも多い大関だった
それが人生が一転してどん底になったとき目覚めた、「心技体」の技と心を得た、もともとあった体に加えて万全の力士に変身した

大横綱白鵬には無かった謙虚さが備わった、「勝って奢らず」古日本人の心を得たと言えよう、インタビューを聞いても爽やかだ
すなわち横綱になるほどの力士は心技体のうち2つは超越していなくてはいけない
そのような物差しで見るとなかなかいない、難しい、正代は恵まれた体と受けてもびくともしない強さがある
なのに心が弱い、バタバタと相手に合わせて動き回って自滅する、優勝した場所は堂々と受け止めてからグイグイ押し込んで勝つ横綱相撲だった
あれを一場所で忘れてしまったようだ、あれが定着すれば横綱にもっとも近い力士なのに残念だ
貴景勝は残念に尽きる、手が短い、同じような突っ張り力士でも阿炎は手が長いから相手の攻撃を避けて攻撃できる
貴景勝の破壊力と阿炎の身体的優勢が合わさった力士が居たら横綱間違いなし
朝乃山は正代に似ている、体も良いし技もある、だが心が弱くてムラがある
だから取りこぼしをしたり、ルール破りをしてしまう
高安、栃ノ心、逸ノ城らの大関陥落組はもう大関に戻る力は無い
心技に優れた隠岐の海、玉鷲、遠藤の業師たちも横綱、大関は望めない
御嶽海は強い、強いがなぜかおかしな癖がある、あれがわからない
大関横綱にはなりたくないのかも知れない
じゃあ誰が次の横綱? 突然大変身か、お情けタイミングぴったし
あるいは天才型、またはライバル1x1=横綱ダブル昇進
天才型は十両まででは見当たらない、十両を二場所連続優勝で通り抜ける位でないと天才とは言えない
突然大変身は千代の富士などの例がある お情けタイミングは日本人横綱がいない今がチャンス、9勝-13勝準優勝-13勝優勝で横綱になれることもあるかも
1x1=は栃錦と若乃花 大鵬と柏戸のように交互に優勝するようなライバル関係が成立したときおこる
一番可能性があるのは実力伯仲同時昇進だ、今の大関メンバーではだめだ
朝乃山は大関復活の目があるが、正代、貴景勝とともにいても一人が優勝、一人は9勝、一人は負け越し、それを交互にやってきた、それじゃダメだ
何年か前にも日本人三大関がいて同じ事をやっていた、二人は大関を陥落し稀勢の里だけが突然バカ力を発揮して横綱になったが..

それでは今後のライバルに名乗りを上げる新世代大関候補を選んでみよう
宇良、隆の勝、阿炎、豊昇龍、若隆景、大栄翔 十両はわからない
絶対勝つという気迫が無い力士はダメだ、このメンバーにはあると思う

今場所、私が一番気にしていたのは十両の炎鵬が大負けして幕下に落ちないかの心配、なんとか8勝で勝ち越してホッとした
それと王鵬が全勝優勝かといういらぬ心配、終わってみれば11勝の平凡な星
新十両朝乃若10勝の活躍、体型も良いし体の切れもスピードもある、来場所も楽しみなり

クィーンズ駅伝2021

2021年11月29日 11時29分18秒 | マラソン/駅伝
クィーンズ駅伝は今回、鈴木亜由子、廣中の超トップランナーを擁し連覇中の日本郵政の楽勝と思った
結果は大エース新谷仁美が居る積水化学が初優勝した

1区は大集団の混戦20秒以内に10チーム
郵政鈴木亜由子が失速14位で展開が変わった、スタート間もなくいつもの切れが見えず抜け出せない、そのうち表情が苦しくなった
3区エース区間が面白かった、ここで期待は12位郵政の廣中璃梨佳、東京五輪1万m7位入賞の廣中、鈴木のロスをどこまで取り返すか
同じく五輪マラソンで8位入賞の一山の走りも注目
しかしマラソンのトップランナー、一山真緒も鈴木亜由子同様不調で2位から7位に落ちた
一方廣中は快調な走りで他のランナーとはストライド、回転、姿勢が異次元の走り10人抜きで日本郵政を2位に押し上げた
しかしヒーローは廣中だけではなかった。 最長3区10.9kmで区間2位で走った積水化学の佐藤早也伽、名古屋ウィメンズマラソンで2位になった成長株
廣中は3区3位以下に区間で55秒くらい差をつけたが区間2位の佐藤はそれよりたった4秒負けただけで4人抜きでトップに立った
廣中も追い上げたが1位の積水化学佐藤との差は4秒縮めただけで34秒差だった、その後郵政は順位を落とした
ここから積水化学の独走が続いた
積水化学はつなぎの4区を弟子丸が守り抜きトップでエース新谷にタスキを渡す、弟子丸は2位3位で追走してくるケニア、エチオピア選手を振り切った

「1分以内なら逆転できる」と話していた日本記録保持者新谷はチームが1位で来たのはまったく予想外だったようで驚きと喜びで感動
新谷は1秒差で5区区間賞を逃したが大幅アップの区間新記録で最終ランナーにタスキを渡した
しかしここ5区にもスターが居た、資生堂、五島莉乃が新谷を1秒上回って堂々の42秒更新区間新、区間賞でチームを2位に押し上げた

ランナーの出来具合で逆転優勝もあり得る33秒差、しかし積水化学は6区アンカー木村梨七が33秒差を49秒に拡げて初優勝テープを切った
去年は3区新谷でトップに立ったが5区で悔しい逆転負けでの2位だった
今回は準エース佐藤を3区、新谷を5区に変更して挑戦、みごと監督采配成功した

積水化学、1区森はトップグループの位置で17秒差9位でタスキをつなぎ
2区卜部蘭が区間賞区間新で4人抜き5位にあげトップから14秒差に迫り、3区佐藤にタスキリレーしたのだった 
今回の収穫は五島と佐藤のふたりだった、佐藤は以前から注目していたが今ひとつ物足りなかった、今回は存在感を見せた
殊勲賞はこの佐藤早也伽だろう、五島は体型といい、細いけど力強い腕の振りで強い足が飛ぶように自然に前に出て行く走法が凄い
天才廣中と競わせて見たい、負け知らず廣中に比べてひけをとっていたはずの五島の過去記録に興味が出てきた
調べてみたが競争歴は長いが特筆するような華々しい成績はおさめていない、
しかし近年の成績は上昇傾向であることがわかる、区間賞や2位とかもある
マラソンやクロカンにも挑戦しているようだ、この大会でとうとう開花したか?


いよいよ冬支度か&コロナがまたでた!

2021年11月27日 17時10分43秒 | yottin日記
今日も一日、雨あられと雷の一日でした
昨夜はあの記事を書いて間もなく22時半に住宅火災がありました
嵐のような天候の下なのでほおっておいても消えるんじゃないかなんて無責任なことを言っていましたが鎮火まで一時間かかった

今年初めて一時、国道が白くなりました、海岸から2kmも入ったところでは3cmほどでノーマルタイヤでは少し怖い
私は明日、弟嫁の納骨法要で新潟市まで行くので一昨日スタッドレスタイヤへの履き替えを修理工場に頼みました
一週間の天気予報を見た人が早くから予約したので、ほぼ満員でしたが強引にお願いして入れてもらい、今日の3時に替えてもらいました
明日も曇り、雨の予報なので高速を行くにはスタッドレスは欠かせません、こっちがスタッドレスでもほかの車がノーマルなら安心できませんね
今年は早めの交換が必要です、修理工場は車一台に2人態勢で効率アップで稼いでいます、それでも足りないので他の工場まで利用していたみたいです
雪マークがついた今は稼ぎ時

タイヤ交換出来て一安心していたら、今度は市からの情報で2ヶ月ぶりくらいでコロナ感染者が出たとのことです
電車通学している高校生一人が感染した模様、学校なので検査すればまだ出るかもしれない
ようやく落ち着いてきて、建設業者や役所の忘年会予約が活発になってきたばかりですが、もう2人も出ればまたキャンセルが始まるかも
しょうがないですね、冬だから

過去写真です まだこんなにはなっていません






気候も物価もちょっと異常

2021年11月26日 19時17分39秒 | 雑記
今年はどうした天候なんでしょうか
ようやく紅葉が綺麗になったという便りが届きだしたというのに
こちらでは、この数日黒雲が天に広がり
今現在、雷が鳴り続け、稲妻が走り窓ガラスには大粒のあられが激しい強風のような音を立てて叩きつけています
日中はアラレが来たかと思うと、雨になり、時々雲の切れ間から青空が出て日が差す、海上には今日も虹が出ていました

北海道ではすでに1m近い大雪が降った場所もあるとか
ラニーニャなので今年は昨年同様大雪の予想も出ている、あんな大雪が今年もやってくれば灯油の大幅な値上がりもあり二重苦だ
これでコロナの6次がやってくれば最悪の冬になる
インフルエンザも懸念されているし、魚や肉の値上がりも半端ではない
今年の暮れはあまり良い気がしない

窓の外は相変わらず稲光と落雷の音が続き、強い雨とアラレがやかましく耳に響きます



同じ主人公でも違うドラマができあがる

2021年11月25日 10時46分53秒 | 映画/ドラマ/アニメ
清王朝  中国北部の満州族が漢族(中国人)の明王朝を滅ぼして満州から中国本土に開いた王朝、1616年~1912年
日本では1615年大坂夏の陣で徳川家康が豊臣家を滅ぼして徳川の江戸時代が正式に始まった
清王朝は1894年の日清戦争で日本に破れて国力が落ち、日本や欧米の中国占拠が始まった、1912年革命が起きて清国は滅んだ
清王朝と徳川幕府はほぼ継続年代が合致する(清の方が50年くらい長い)
明治新政府は徳川幕府と清王朝の二つを終わらせた

乾隆帝(けんりゅうてい)1735年に清国第6代皇帝となる 清国を拡大繫栄させた英明な皇帝 従えた周辺国に気を配り、巡幸視察を繰り返し減税などの善政を布いて清国の繁栄存続の基盤を作った
88歳まで生き、60年間皇帝の座についていた

えいらく=絶対負けない女 屈しない女 復讐を続ける女 諦めない女
乾隆帝を翻弄した女

にょい=冷静で笑みを絶やさない女 起きたことは天命だと全て受け入れる女
乾隆帝を棄てた女

BS11で過去に2度ずつ見た歴史ドラマを同時に再放送している
中国歴史ドラマで中国を従えた異民族国家「清王朝」の全盛期乾隆帝(けんりゅうてい)と皇后、妃嬪(ひひん)=側室たちの愛憎ドラマ
側室たちにも位があって序列は絶対だ、だが派閥が出来る、嫉妬、裏切り、陰謀、策略でライバルを蹴落とし、時には死に追いやる
皇后をトップに皇貴妃ー貴妃ー妃ー嬪ー貴人ー常在ーーなどと続く
皇貴妃は皇后不在位の時にのみもうけられることがある
乾隆帝には側室が多い、それでも次々と各部族や家臣の娘が側室候補として贈られてくる、だからたった一度で忘れ去られる側室が多い
とにかく男子を産んで息子が皇帝の「おぼえめでたき」に成長することを祈るばかりだ、これは徳川将軍の大奥にも共通する

妃嬪たちは自分の息子(皇子)を世子(次の皇帝第1候補)にするため悪の限りを尽くす、弱いものは母子共々殺される
乾隆帝には母が違う皇子が20名近くいたが、そのほとんどが謀略などで殺された、結局10何番目かの皇子=えいらくの息子が生き残って皇帝になれたのだ

乾隆帝の奥方、すなわち皇后は生涯に3人が入れ替った。 ドラマでは
初代の皇后は皇子を2人産んだが皇子は何者かに殺された、二代目のにょいには子がなかった、仲の良い妃嬪の皇子を2人そだてたがその皇子も殺された
ほかの妃嬪も皇子を産んだが皇子はみな策謀にかかって失脚したり、毒殺された
3代目えいらく(魏氏=ウェイ氏)は最後に乾隆帝の寵愛を受けた皇貴妃で、生まれた息子が生き残りつぎの皇帝になることが出来た運の良い人物である

ドラマ「えいらく」は紫禁城の女官として働いていた姉が何者かに殺された真相を暴くため、自ら女官となって紫禁城に入る
負けず嫌いで命知らず怖いもの知らずのえいらくは、いろいろな試練を乗り越えて皇后の一番の側近までのし上がる
しかし皇后は「にょい伝」の主人公にょい(カン妃)に欺されて自殺してする
ドラマ「えいらく」では、にょいは不遇で控えめなチョイ悪役だ
えいらくは最後に皇后である「にょい」に復讐を果たして、自分は皇后となり息子は世子(皇帝の跡継ぎ)となる

ドラマ「にょい伝」では、にょいは(ウラナラ氏=カン妃)乾隆帝が皇子(名は、こうれき)の時からの幼なじみでお互い好き同士であった
こうれきが世子となり嫁選びが始まるが世子はにょいを選ぶが父の皇帝などが反対する
こうれきの妻(のちに皇后)には「えいらく」にも登場するフチャ氏
だが「にょい伝」では嫉妬深く高貴妃らに利用される皇后で影が薄い、乾隆帝はにょいを愛している
どちらのドラマでも共通する悪役は高貴妃(高氏)と嘉貴妃の二人だ、二人ともにょいに倒される、「えいらく」ではえいらくに倒される
そして「えいらく」ではにょいが、えいらくによって失脚させられ
「にょい」ではえいらくが、にょいと乾隆帝によって牢獄で殺害される

史実では乾隆帝が2代目の皇后であるにょいを何らかの理由で幽閉して皇后の地位を奪われ、えいらくは正式な皇后にされる前に亡くなる
えいらくの息子が乾隆帝の跡を継いで皇帝になり、えいらくは皇后の称号を得たのである
「えいらく」では、にょいがクーデターの片棒をかついだために失脚
「にょい伝」では、えいらくが計略を使って自分の息子を世子にしようとした罪で幽閉されて永遠に苦しむだけの毒を飲まされ続ける
そしてえいらくの息子が皇帝を継ぐことに決まった時、禍根がないように抹殺されてしまう
ふたりとも史実では不幸な晩年だったようだ

二つのドラマでまったく逆の人間像に描かれていて興味深い、ぜひ見てもらいたい面白いドラマである

「えいらく」はまだスタートしたばかりだから遅くない
家柄もない小娘のえいらくが度胸と知恵だけで捨て身で容赦なく敵を倒していく姿は毎回ハラハラドキドキで超おもしろい出世ドラマ、
豊臣秀吉の出世ドラマ「太閤記」にも似ているかも

「にょい伝」は後半にさしかかり、えいらく=えんえんとの最終決戦が始まるところである
にょいは家柄は名門だが皇太后(前の皇帝の皇后)に押されて少し落ちぶれ気味、にょいは次々と襲い掛かる困難を受け入れ抵抗しない
ただ運命のまま淡々と生きる、皇后になっても皇后の地位を狙う妃嬪たちが仕掛けてくる
愚鈍なくらいスローな、にょいだがその誠実な人柄に惹かれて人材が集まってきてにょいを助ける
乾隆帝も助けたり突き放したりを繰り返すが根本には初恋のにょいが気になっている、のんびり見えるにょいだが芯は頑固で強固だ、乾隆帝さえ許さない



小説と映画を比べてみた

2021年11月24日 14時37分22秒 | 読書
先日、録画した映画の中から「うなぎ」を見た
主人公(役所広司)は妻の不倫現場に乗り込んで男を傷つけ、妻を執拗に刺して殺し、自首して8年後仮出所した
保護司である寺の住職に身柄を預けて、ボロボロの店舗を改装して床屋を開業したが、不愛想である
個性的な地元の住民が少しずつやってくるようになった、その中にうなぎ取りを趣味にしている男が主人公をうなぎ取りに誘った
主人公は刑務所内で唯一の話し相手としてうなぎを一匹飼っていた、出所の時それを一緒に連れてきて水槽で飼っていたのを見たからだ

ある日、主人公は睡眠薬自殺して倒れている女を発見して警察に知らせる
しかし命を取り留めた、彼女は不倫の末、疲れて自殺に至ったのだ
彼女は保護司の寺に泊まりながら主人公の床屋で働き始めた
そして彼女は主人公をひそかに想うようになるが、殺人者である男は受け入れようとしない
それから主人公や彼女を巡ってドタバタがいくつか起きる、そして仮釈放を取り消されて主人公は刑務所に戻される
不倫相手の子を身ごもった彼女に出所したら子供の父親になるから一緒になろうと主人公は去っていく
というあらすじ

これの原作が吉村昭著であることを知って、映画との違いに興味をもって買って読んでみた
映画と原作はかなりの部分で同じだが、かなりの部分で違っている
そして何よりも焦点が違っていたので驚いた
映画は鰻にしか心を許せない妻殺しの男が不倫に疲れた自殺未遂の女と様々な困難を乗り越えて結ばれるドラマ
なぜ妻の不倫を知ったのかというミステリーもちりばめてある
しかも妻を殺したことには少しも悔いも反省もしていない、あっけらかんと妻を殺して、口笛を吹きながら警察に自首する
ただ桂子を受け入れる段階で、この前科が障害となって大きく迫る

小説では主に鰻漁と鰻の生態についてかなり深く掘り下げている
主人公と桂子が結ばれるまでの経緯はさらりと書かれているだけで、主人公の犯罪にも深くは触れていない

映画では自殺未遂の都会の女(桂子)と主人公のほのかなラブロマンス
小説の桂子は首に痣があるためか婚期を逃した女で、主人公が見つけた不倫原因の自殺未遂の女は別に登場する

映画の主人公はうなぎをヤスで突く漁法を嫌い、竹筒での漁法で獲って楽しむが鰻はすべて男に渡して自分は飼っている鰻で充分という

小説の主人公は床屋でなく、自分が獲った鰻をかば焼きにして食べさせる鰻専門食堂を経営している、
妻を刺して刑務所に入ったのは同じだが妻は生きている
けれど、また妻に会ったならもう一度、刺すだろうという棄てきれない憎しみを未だに秘めている

鰻とりも映画は趣味でしかないが、小説では生活の糧で一日に50も60もヤスで突いて取る、ここが一番の違いだ
映画に出てくる変わった地元住民は小説には出てこない、保護司の住職も登場せず、保護司の代わりに主人公の恩師が登場する

映画で主人公を困らせた殺人犯で一緒に刑務所にいた男は小説には出てこない
映画では自殺未遂彼女に主人公の殺人の過去を告げ口するが、小説では主人公自らが彼女に伝える、刑務所に戻ることも無い
筋としては同じ流れだが内容はまったく別物に仕上げてある、脚本家が似て異なる物語を作ったのだ


小説を読んだ限りでは、あのような映画に変身することは想像できない
もし先に原作を読んで映画を後から見れば、どんな感覚だったろうかと思う
小説「八甲田山死の彷徨」と映画「八甲田山」はほぼ同じ展開で進んでいた
原作に忠実な映画、今回のような原作からあらすじを抜き取って新しい肉付けをした映画、どちらが面白いのだろうか?
見て、読んで不思議な感覚に彷徨っている





白洲次郎と「日本独立」&政治家の器

2021年11月23日 18時07分31秒 | 時代検証
今日もまた強風が吹き付け、海上には半分だけの虹が出ていた
一日中、雨予報だったが結果は一時を抜いて晴れの一日だった

今日は一日仕事を休んだ、録画しておいた映画を見た
「日本独立」という映画で吉田茂総理(最初は外務大臣)と白洲次郎のコンビがGHQ(アメリカの日本占領軍)とマッカーサー司令官相手に奮闘
無条件降伏という100対0の不平等の中でも日本のプライドだけは失わないという信念のもとに戦った二人

小林薫の吉田茂役はまずまずの迫力があって良かった、マッカーサー相手に捨て身で迫る場面は引きずり込まれた
もっともマッカーサー役の外人俳優は少し迫力不足でふてぶてしさが感じられず線が細すぎた
白洲次郎役は浅野忠信だが、英国流紳士という点で少しミスキャストの感がある、野性的であるが英国的紳士には見えない
以前、伊勢谷友介がこの役をやったが、あれは長身で細身、クールでファッションセンス抜群の白州次郎のイメージにはまり役だったと思う

吉田茂と白洲次郎は年齢は20歳以上違うがGHQに立ち向かったコンビである
二人とも裕福な資産家の家で育ったため、なに不自由なく育った
ゆえに人を人とも思わず何をも恐れず、媚びうる必要も卑下することも知らず、自由奔放に自分がしたいことを躊躇することなく行った二人

われわれのレベルではわがままは世間に通らないが、彼らの我はすべて通った
明治35年生まれの次郎は日本の学校では教師を困らせる存在で親は渡英させてケンブリッジ大学へ入学した
次郎は高級な欧州の名車(スポーツカー)を親に買い与えられて親友と世界を走り回ったとか、自由気ままな生活を送りながら世界レベルの人脈を広げた

留学で英国流の紳士道と本場英語を身に着けて帰国して貿易関係の商社などで経営陣として活躍した
たびたびイギリスへ出かけていた関係でイギリス大使だった吉田茂と縁ができた、米英を肌で感じた二人は一貫して日.米英の戦争には反対だった

戦争が始まるとさっさと東京の田舎に引っ込んで田を耕して自給自足生活に入った、武州と相州の国境だったから
住まいの田舎の大きな古民家に、妥協しない自身の「不愛想」をもじって「武相荘」と銘した、現在も一般に公開されているという

伯爵家の娘、正子と出会い互いの才能に一目ぼれして結婚、正子もまたアメリカ留学で世界的視野を持った自由闊達な女性だった

敗戦後の日本はアメリカに占領されて、経済及び政治的なことはGHQの言うままだった
だが日本のその後の防衛問題や天皇陛下の立ち位置については敗者といえども譲ることができないと吉田をはじめ閣僚は思った
またアメリカの押し付け憲法は一方的な内容で、無条件降伏した側としては仕方ないと思いつつもできる限りの修正案をアメリカに飲ませようと努力した
それを担ってGHQと正面から渡り合ったのは吉田と白洲だった

白洲次郎はGHQから「従順ならざる唯一の日本人」という評価は有名である
そういわれる由縁は流ちょうな英語力とGHQ相手にひるむことなく堂々と考えを主張したことにある

吉田茂と白洲次郎の伝記を読んで思ったのは「国家を代表するような政治家は大金持ちの家で育った者が良い」だ
なぜなら賄賂などの金になびかないからだ、金に頭を下げないからだ
あまりにも姑息でわずかな金になびく政治家も少なくない
政治家たるもの「お天道さん」を真正面から浴びて進むべきだ、くらい裏道でこそこそしているようでは世界と渡り合えぬ
(政治家レベルの)100万円程度のはした金を欲しがるような小者には政治家は不向きだと思った







人口問題

2021年11月21日 18時05分13秒 | 雑記
わが町は終戦数年後の昭和の大合併で、1町10数か村が合併して5万数千の市になった
それからピークを迎えて、その後は減少傾向になり平成の大合併直前では3万人近くまで減少していた
平成の大合併では1市2町が合併して再び5万人を超える市に戻った、実態は面積が増えただけだが
それも現在では1万人も減少してまたも3万人台に落ち込んでしまった、田舎町とはこのようなものである、若い世代は高校卒業と共に都会に流れていく
しかしその都会も人口は減少している、日本国そのものが減少しているのだからどうしようもない、2050年には7000万人台になるとかの予想だとか
かなり深刻に思うがイギリスやフランス、ドイツなどEUの主要国は現在7000万人前後だから、まだまだがっかりすることはないようだ
ところが日本は65歳以上の高齢者率が世界でも超トップクラスなのだ、それが一番の問題になるだろう
人口が同じでも生産者人口が少なければ生産力、国防力、高齢者福祉などの面で問題が多くなる

人口が減る原因は「既婚率の低下」「出生率の低下」などが主原因であろう
だが私はこの頃こんなことを思う
結婚適齢期世代が結婚しない理由は肯定的、否定的な意見が多々あるけれど
彼ら彼女らは動物の第六感的に何かを感じているのではないだろうか?
これからの日本の行く末が直感で見えるのではないだろうか、それは何だろう?
戦争、貧困、食糧難、失業、天変地異、いずれも独り身の方が災いを避けるには良いだろう

どうもこの頃はネガティブな考え方になってしまう

日本は人口減少が著しいが先進国はアメリカを除いてほとんどが将来に向かって人口減少がおこっている
しかし発展途上国や後進国では人口の増加が著しく2050年には97億人になり、その後100億人を突破するらしい

そうなると一番の問題は食糧難だという、今は人口に見合う食糧生産がなされているという、それがどんどん人口が増えることでバランスが崩れていく

先日見たNHKの番組では食料と水の関係を取り上げていた、世界の地下水など水がどんどん減っているという
牛肉1kgを作るために途方もない量の水が消費されるのだという、それは牛の餌であるトウモロコシを作る為に使う農業用水のことだ
数字は忘れたが、とにかく日本とは規模が違う牧場と農場を経営していくためには莫大な飼料と水が必要なのだ

さらに水を蓄えるために絶対必要な森林の破壊も世界中でおこっている、それは開発と言う名のもとに伐採され焼かれる森だ
自然に起こる大規模な山火事も大問題だ

木や植物は水を貯えるだけではなく酸素を世界中に提供している、だから酸素の生産循環システムも破壊していることになる
それと飽食時代の今に警鐘を鳴らしていた、今日から2030年までに人類はこうした破壊行為を改めるかこのまま進むかで人類の未来が決まると
それは国家間の金銭バランスの崩壊、生産国と食料輸入国のいっそうの偏り
食料は豊富にあっても輸入国での価格はとんでもない数字で庶民は買うことができない、一部の大金持ちだけが豊かな食生活を送れる未来
そしてそれは飢えと不満による暴動に発展する可能性がある、現在の世界でも食糧問題ですでに暴動が起きている国がある
日本でも江戸時代から、そして近世でも米騒動などの事件が何度も起きている
数十年後の世界ではこうした暴動がおこる確率は高いという



続 信州大好き

2021年11月20日 21時16分05秒 | ドライブ
雪の降らない温かな土地で冬だけでも暮らしたい・・というのが長年の夢です
しかしこの地に居て長野県へ1時間以内で行けることの喜びもあります
長野県は南北に長いのでさすがに南信へはなかなか日帰りで行くのは大変なのでめったに行きません
日帰りラインを引けば上高地、諏訪湖、軽井沢、佐久、志賀高原より北と言ったところです

北海道、岩手、福島に次いで4番目に広い長野県ですが隣接県数は8県で日本一です、長野県と同じくらいの新潟県は意外と少なく5県
岐阜が7県、山梨が6県です、また長野県は平均標高が1000m超えで3000m峰の数も日本一、県庁の長野市は360m、中央の松本市は約600m、一番高い市は盆地にある岡谷市で780mくらいだそうです
だから信州へ行くとだいたい500m以上の国道を走っていることになります
山間部に入ればすぐに1500m、1800mなどの標識が出てきます

なぜ信州が好きなんだろう?
まず感じるのは空気です、空気が旨い、心が洗われる、空が近い、雲が高い
北アルプスに圧倒される、開けた高原が気持ちよい
川のせせらぎ、澄み切った川の水、のどかな牧場、突然景色が変わる峠越え
牛乳が旨い、じゃがバター、トウモロコシを食べたくなる、ソフトクリームが似合う
若い頃は、スキーや登山、ハイキングで遊ばせてもらった、温泉にも行った
キャンプもした
理屈じゃ無い、好きなものは好き、峠が大好きで峠を通過するのが好き
なぜだか麦草峠がお気に入りだ
山越えが好きで、千曲川が好きで、湿原の植物と昆虫を見るのも好き
信州から富士山が見えると感激






11月半ばの蓼科湖の紅葉

2021年11月18日 20時18分59秒 | ドライブ
今日長野県の安曇野の親戚から信州りんごが送られてきました
本当の血縁ではありませんが3世代にわたるおつきあいをしています
60年前に小谷温泉で知り合った家族です
どちらも1.2代は亡くなり私と、高校の校長を勤めた先方の長男と今も通信しています
信州はいよいよ色づいているようです
今日は高ポッチから鉢伏山を歩いてみようと塩尻峠へ行きましたが、なんと山崩れで山への道が交通止め
仕方なく白樺湖へ向かったが勘違いして蓼科湖に着いた、しかしここへ来たことがまさに「塞翁が馬」素敵な景色に会えた
湖畔を30分ほどかけてゆっくり回った