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中国の故事と井伊直虎

2017年02月18日 18時04分00秒 | 映画/ドラマ/アニメ

大河ドラマ「女城主直虎」、視聴率はパッとしないとか

それもそのはず、歴史好きでも無ければ一体どの時代で、時代背景もわからないだろう

しかもヒットするのは幕末ものと秀吉、家康が人気の定番、有名な謙信、信玄でさえ視聴率がとれない

なのに井伊直虎といわれてもピンとは来ない、私みたいな歴史好きでも直虎に後見される井伊直政や

子孫の井伊直弼は知っていても、どこかに「女城主がいた」という話しを聞いた様な?程度の直虎の知識

だが逆に言えば、誰でも知っている有名人の焼き直しより、こうしたレアな人物の方が面白い

こうした無名の人間が有名な大物にどう関わっていくのかが楽しみだ。

今は直虎の父の時代、後日桶狭間で信長に首を取られる今川義元に、嫌々臣従している小さな田舎領主の娘

後の徳川家康も人質として今川屋敷に住んでいる、今川の本拠地は今の静岡市、直虎の父の領地は愛知県

三河地方の山の中、青年家康の領地は(本来家康が殿様なのだが、人質なので、領地には殿様が不在)

同じ三河地方の岡崎、直虎の家よりは格上だ。

信長は名古屋に住んで、その領地は愛知県の半分足らず、今川の5分の1程度でしかない

時代拝啓はこんなところである

それで、今週の展開だが、直虎が坊主として修行している寺の和尚が謎を出す、中国の故事の問題だ

「二人の家臣がいて、王様は饅頭をそれぞれに二個ずつ渡した、一ヶはその場で食べろと言った、もう一個は

それぞれ勝手にしてよいと言った、一人はあとで腹を空かせていた子供にあげた、もう一人はカビがはえるまで

ずっと持ち続けていた、さあ王様はどちらを重臣として用いたでしょうか?」というのが問題

直虎(次郎法師=女である)は答えがわからない、だが直虎にも二者択一の問題が持ち上がった、それは婚約者

の亀の丞が坊主である次郎法師と結婚するために、直虎が自殺をしたことにして爺さんの館で暮らして、

オレと忍び会って子供を作ろうという作戦を持ちかける、そうすれば井伊家の跡取りも出来るということになる

しかし直虎は死んだ人として二度と表には出ることが出来なくなる。

なぜ?、直虎が出家をする条件で、井伊家は今川から攻撃されずにいるからだ、勝手に還俗することは許されないし

還俗しなければ結婚できない。

悩む直虎、だがここで和尚の饅頭の謎が解ける、そして亀の丞に伝える「オレは自殺の芝居はしない、亀との結婚も

あきらめる」 「なぜだ?」と問いかける亀に

「腹も減っていないうちに最後の饅頭を食べてしまえば、いざというときに空腹を満たせない、饅頭は食べずにもって

いて、万一の時が来たら食べる、オレは残った饅頭になって万一、亀に何かがおこったときの備えとしてこの寺に残る

そうすれば井伊家は守れる、もしオレが今隠れてしまえば亀の万一の時、誰も井伊家を守ることが出来なくなる、

だからオレは竜宮小僧(守り神)を通す、そして饅頭がカビてしまう様に、いつまでも万一が無ければ、それにこした

事はないではないか」、みごと直虎は正解を我が身で見つけたのでした、

正解は饅頭をいつまでも持っていてカビさせた家臣でした。

さて本題に入ります、このように中国の故事は昔から我が国にもたくさんの影響を与えています

2500年くらい前から1500年くらい前の秦や漢や三国志の時代などの、中国の戦国時代には

覇者、勇者、豪傑、策謀家、英雄、知者、賢者、学者、ありとあらゆる大人物を生んだ時代

多くの金言、名言を残し数々の寓話やことわざは今も伝わっている

「四面楚歌」「臥薪嘗胆」「背水の陣」「呉越同舟」といとまない、また「孫子の兵法」や「韓非子」は

武田信玄など日本の戦国武将のバイブルとしても重宝されたという。

まさにこの時代こそ、自由で野性的な中国人が生き生きと生きていた輝く時代だった

しかし宋の繁栄を最後に凡そ900年間北方の満州族やモンゴル族の侵略が相次ぎ中国人の

国家は失われた、途中で明が一時的に繁栄しただけである、ようやく1895年に満州人の清国が帝国日本との

戦争に敗れて衰退し、やがて辛亥革命で中国人の国が再建された。

その後も日本との戦争、共産党と国民党の内戦と続き、1950年近くなって今の共産中国が誕生したのだ。

世界の人間の約5人に一人が中国人という現在、宗教も自由な思想も失った共産中国人はあの戦国英雄が駆け巡った

時代をどう思っているのかどう教えているのか多少興味あるところだ。

 

 

 

 


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