一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

86   冬の蛾のためらわず入る薪の窯

2010年12月06日 | 

1300度近くに達すると、穴窯の中を覗いても唯白く輝いて、ほとんど何も見えない。明るすぎるからだ。サングラスなら、陶器たちがかすかに見える。 

 

薪を投げ入れるために蓋を開けると、電灯の回りを飛び回っていた蛾が、すーと中へ入って行った。一瞬の安楽死に違いない。

 

いつも不思議に思うのだが、「明かるい時はじっとしている夜行性の蛾は、何故明かりに集まるのか?」

明かりと言えば、ロウソクだった江戸以前、多くの虫たちが身を焦がしたことだろう。

 

「薪の窯飛んで火に入る冬の虫」

 

 

 

 

 

コメント (2)
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