1300度近くに達すると、穴窯の中を覗いても唯白く輝いて、ほとんど何も見えない。明るすぎるからだ。サングラスなら、陶器たちがかすかに見える。
薪を投げ入れるために蓋を開けると、電灯の回りを飛び回っていた蛾が、すーと中へ入って行った。一瞬の安楽死に違いない。
いつも不思議に思うのだが、「明かるい時はじっとしている夜行性の蛾は、何故明かりに集まるのか?」
明かりと言えば、ロウソクだった江戸以前、多くの虫たちが身を焦がしたことだろう。
「薪の窯飛んで火に入る冬の虫」
1300度近くに達すると、穴窯の中を覗いても唯白く輝いて、ほとんど何も見えない。明るすぎるからだ。サングラスなら、陶器たちがかすかに見える。
薪を投げ入れるために蓋を開けると、電灯の回りを飛び回っていた蛾が、すーと中へ入って行った。一瞬の安楽死に違いない。
いつも不思議に思うのだが、「明かるい時はじっとしている夜行性の蛾は、何故明かりに集まるのか?」
明かりと言えば、ロウソクだった江戸以前、多くの虫たちが身を焦がしたことだろう。
「薪の窯飛んで火に入る冬の虫」